【2024年10月】フリーランス案件の単価における市場動向

フリーランスボードでは2024年10月4日時点の171,452件の掲載案件を対象に開発言語・フレームワーク・職種別の月額平均単価を調査いたしました。

2024年10月のフリーランス案件の月額平均単価は71.3万円、最高単価は320万円です。

また、フリーランス案件のリモートワーク比率はフルリモートが25.9%(前月比-0.9%)、一部リモートが59.4%(前月比+0.8%)、常駐が14.7%(前月比±0%)です。

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1.開発言語別の月額平均単価

開発言語別の月額平均単価について説明いたします。

開発言語に関して、月額単価の多くは2024年9月と比較して下落しています。

月額平均単価が最も高い開発言語は「Rust」で82.8万円（前月比+3千円）です。

Rustはメモリ安全性が高く、並行プログラミングをサポートし、パフォーマンスに優れているなどの特徴がある開発言語です。

続いて2位は「Scala」で79.8万円（前月比-1千円）です。

ScalaはJavaと高い互換性を持ち、高速開発が可能な特徴を持つ開発言語です。

3位は「Ruby」で79.0万円（前月比-2千円）です。

Rubyは動的型付け、シンプルな文法、豊富な組み込みライブラリ、メタプログラミング機能などの特徴がある開発言語です。

前月と比較し新たに上表に入った開発言語はございません。

前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きい開発言語は「C#.NET」で68.5万円（前月比+4千円）や「Rust」で82.8万円（前月比+3千円）、「Perl」で68.9万円（前月比+2千円）があり、一方下落幅の大きい開発言語は「VB.NET」で62.0万円（前月比-9千円）や「C言語」で65.7万円（前月比-5千円）です。

下記では、月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。

各開発言語をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。

2.フレームワーク別の月額平均単価

フレームワーク別の月額平均単価について説明いたします。

フレームワークに関して、月額単価の多くは2024年9月と比較して上昇しています。

月額平均単価が最も高いフレームワークは「RSpec」で86.5万円（前月比-2千円）です。

RSpecは実装とテストを分離でき、自然言語に近い記述が可能などの特徴があるフレームワークです。

続いて2位は「FastAPI」で81.6万円です。

FastAPIは非同期処理をサポートし、非常に高速で、型ヒントに基づく自動ドキュメント生成などの特徴があるフレームワークです。

3位は「Ruby on Rails」で81.4万円（前月比-1千円）です。

Ruby on Railsは規約重視で開発の生産性を高められ、豊富なライブラリを利用できる特徴があるフレームワークです。

前月と比較し新たに上表に入ったフレームワークは「FastAPI」があり、ランク外となったフレームワークは「Spring」です。

前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいフレームワークは「Flutter」で74.0万円（前月比+8千円）や「NuxtJS」で76.9万円（前月比+6千円）、「Slim」で79.7万円（前月比+6千円）があり、一方下落幅の大きいフレームワークは「Flask」で75.1万円（前月比-6千円）や「Django」で73.5万円（前月比-4千円）です。

下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。

各フレームワークをクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。

3.IT職種別の月額平均単価

IT職種別の月額平均単価について説明いたします。

IT職種に関して、月額単価の多くは2024年9月と比較して上昇しています。

月額平均単価が最も高いIT職種は「ITコンサルタント」で109.6万円（前月比+6千円）です。

ITコンサルタントは、情報技術を用いて顧客企業の業務課題解決や効率化を支援するため、最適なソリューションの立案と実行をサポートするIT職種です。

続いて2位は「エンジニアリングマネージャー」で93.4万円（前月比+2.1万円）です。

エンジニアリングマネージャーは、チームの技術的な方向性の決定やメンバーの育成、プロジェクトの進捗管理、リソース配分などを担当しているIT職種です。

3位は「PMO」で89.6万円（前月比+3千円）です。

PMOは、プロジェクト全体の管理と支援、プロジェクト間の調整、プロジェクトの標準化と効率化、リスク管理、進捗報告、ステークホルダーとのコミュニケーション促進を担当しているIT職種です。

前月と比較し新たに上表に入ったIT職種は「バックエンドエンジニア」「サーバーサイドエンジニア」であり、ランク外となったIT職種は「ネットワークエンジニア」「情報システム」です。

前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいIT職種は「エンジニアリングマネージャー」で93.4万円（前月比+2.1万円）や「プロダクトマネージャー」で88.7万円（前月比+1.1万円）、「ブロックチェーンエンジニア」で81.0万円（前月比+1万円）があり、一方下落幅の大きいIT職種は「データベースエンジニア」で73.7万円（前月比-7千円）や「インフラエンジニア」で74.0万円（前月比-3千円）です。なお、「データベースエンジニア」の月額平均単価は2ヶ月連続で下落しています。

下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。

各IT職種をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。

4.今月のフリーランス案件における市場動向の考察

2024年10月のフリーランス案件の月額平均単価は71.3万円、最高単価は320万円となっており、10月4日時点での掲載案件数は171,452件です。

リモートワークは引き続き主流であり、フルリモートと一部リモートを合わせると85.3%に達しています。

開発言語別では「Rust」が月額82.8万円と最も高い単価を記録しており、続いて「Scala」や「Ruby」が上位を占めています。これらの言語はメモリ安全性や高速開発、生産性の高さが評価されています。フレームワークでは「RSpec」が86.5万円でトップを維持し、「FastAPI」や「Ruby on Rails」も高い需要があります。IT職種別では「ITコンサルタント」が109.6万円で最も高額で、次いで「エンジニアリングマネージャー」や「PMO」が高単価となっています。

現在のIT市場ではAI、生成AI、クラウド技術の急速な発展がフリーランス市場に大きな影響を及ぼしています。特に生成AIを用いたチャットボット開発やコンテンツ生成、クラウドインフラのサーバーレス化やマルチクラウド環境への移行など、高度な技術が求められるプロジェクトが増加し、AIエンジニア、クラウドエンジニア、セキュリティエンジニアの単価が上昇傾向にあります。

またゼロトラストセキュリティ、アプリケーションセキュリティ、そしてブロックチェーンやメタバースといった新たな技術分野への対応も求められており、高度なセキュリティスキルと幅広い技術知識を持つエンジニアの需要はますます高まっています。

今後フリーランスとして成功するためには、これらの技術に加え、継続的な学習意欲と変化に対応できる柔軟性が不可欠です。

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5.まとめ

2024年10月のフリーランス案件の単価における市場動向に関する調査を実施しました。

現在フリーランスエンジニアとして働いている方や、今後フリーランスエンジニアとして独立を考えている方は、この調査結果を参考にしてください。自分の市場価値の確認や最新の市場動向の把握にぜひご活用いただけますと幸いです。

これからもフリーランスボードでは、フリーランスエンジニアの皆さまに役立つフリーランス市場に関する情報配信に取り組んでいきます。

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なお、2024年10月の市場動向について動画の視聴をご希望の方はこちらから視聴いただけます。