C++のフリーランス案件・求人

■C++とは C++は1983年にベル研究所のコンピュータ科学者のビャーネ・ストロヴストルップがC言語を拡張したオブジェクト指向のプログラミング言語です。 C++はC言語を拡張したプログラミング言語であるため、C言語に構文が似ているJavaやPHPなど他プログラミング言語が比較的習得しやすいです。 C++の特徴としては汎用性が高いこと、オブジェクト指向であること、処理速度が高速であること、C言語と互換性があること、他プログラミング言語を習得しやすいこと、習得難易度が高いこと、大規模開発の適していること、豊富なライブラリがあることなどが挙げられます。 C++で可能な開発はWebアプリ開発、ネイティブアプリ開発、ゲーム開発、組込・制御開発、IoT開発と幅広いです。 C++はライブラリやフレームワークは豊富でありjson11、cppitertools、crow、Catchなどがあります。 C++を活用しているサービスやプロダクトはGoogle ChromeやAdobe Photoshop、Adobe IllustratorなどのAdobe製品、Spotify、Amazon.comなどがあります。 ■C++の種類 C++にはBorland C++やVisual C++など複数の種類があります。 ・Visual C++ Visual C++はMicrosoftが提供するC++の開発環境で、Visual Studioの一部として統合されています。Windowsアプリケーションの開発に特化した豊富なライブラリやツールが提供されています。 Visual C++は小〜大規模でのWindows向けのデスクトップアプリケーション、Webサービス、Windows Storeアプリなど、幅広い開発に対応しています。また、DirectXやWindows APIとの統合性が高く、ゲーム開発にも活用されてます。 Visual C++の習得は、Visual Studioという強力なIDEのサポートがあるため、直感的でありながらも多機能であるため一定時間の学習が必要です。 ・Borland C++ Borland C++はBorland社が開発していたC++の統合開発環境（IDE）であり、特にWindows環境でのアプリケーション開発に広く用いられています。 Borland C++は迅速なプロトタイピングやRAD（Rapid Application Development）に強みを持つためデスクトップアプリケーションや小〜中規模のソフトウェア開発に適しています。 C++の基本的な知識があれば、IDEの使い方や追加のライブラリに関する学習は比較的容易です。ただし、Borland C++は古い製品であり、現代の開発環境と比べるとドキュメントやサポートが限られています。 Borland C++やVisual C++を説明しましたが、Borland C++は現在主流ではなく、Visual C++や他の現代の開発環境がより一般的に使用されています。 ■C言語の乱数のついて 乱数とは一意的ではなくランダムで何が出るかわからない数字のことであり、ゲームなど自動で繰り返し処理を行いたい場合などに使う数値として乱数はよく使われます。 C言語では「rand関数」を使って疑似乱数を生成させます。 「rand関数」の注意点として乱数の種（Seed）の設定と乱数の品質です。 乱数の種（Seed）とは乱数生成アルゴリズムの初期状態を決定する値のことです。乱数の種を変更することで、異なる乱数の数列を生成できます。 「rand関数」は擬似乱数を生成するため、乱数の種（seed）に基づいて数列を生成します。デフォルトでは、同じ乱数の種を使用するため、プログラムを実行するたびに同じ数列が生成されます。異なる数列を得るには、「srand関数」を使って乱数の種を設定する必要があります。 また「rand関数」によって生成される乱数の品質は、暗号学的に安全ではありません。セキュリティが重要な用途では、より安全な乱数生成方法を検討する必要があります。 ■C++とC言語、C#の違い この章ではC++とC言語、C#の違いについて説明します。 C++はC言語にオブジェクト指向の機能を追加したプログラム言語であり、C言語は汎用プログラミング言語、C#はマイクロソフトが開発したマルチパラダイムプログラミング言語です。 C++とC言語、C#の違いを汎用性、習得難易度、将来性から見ていきましょう。 汎用性の観点ではC++はC言語同様、Web開発や組込み開発、ネイティブアプリ開発、ゲーム開発などができます。一方、C言語は先述したようにWebアプリ開発、ゲーム開発、基幹システム開発、IoT開発、組込/制御システム開発が可能であり、C#はGUIアプリ開発、モバイルアプリ開発、Webアプリ開発、ゲーム開発、AR/VR開発などができます。 違いはC++は複雑なアプリケーションやゲーム開発、高性能を要求するソフトウェアに適しており、一方C言語はシステムプログラミングや組み込みシステム開発に適しており、C#はWindowsアプリケーション、Webアプリケーション、クロスプラットフォームの開発を得意としています。 次に学習難易度について、C++の習得難易度はC言語やC#よりも高いです。C++はC言語の特性に加え、オブジェクト指向やテンプレートなどの高度な概念があるため習得することが大変です。 一方でC言語はC++よりも簡単で、C#よりも難しいです。C言語はメモリ管理やエラーハンドリングを行う必要があることや多重継承、テンプレート、演算子オーバーロードなどの機能があることで複雑で理解しにくいことなどの理由により難易度が高くなっています。 また、C#はC言語やC++よりも習得しやすく、C#はプログラミング初学者が特に躓きやすい環境構築が簡単にできるためすぐにプログラミングを始められることが難易度を低くしている要因です。 最後に将来性を見ていきましょう。C++、C言語、C#ともに将来性は高いでしょう。 まずC++を分析してみましょう。 TIOBE Indexが出しているTIOBE Index for February 2024にてC++は2024年2月で3位、C言語は2024年2月で2位、C#は2024年2月で5位と比較的どのプログラミング言語も高い順位を獲得しています。 なお、C++はゲーム開発やソフトウェア開発に強い需要があり、さらにC言語は多くの開発の基盤などでの活用、C#はマイクロソフトのサポートを受けているためWindows関連開発などにそれぞれ強い需要があります。 そのためC++、C言語、C#どちらも将来性は高いと言えるでしょう。 ■C++とJavaの違い この章ではC++とJavaの違いについて説明します。 C++はC言語を拡張したオブジェクト指向のプログラミング言語であり、JavaはC言語をもとに開発されたプログラミング言語です。 C++とJavaの違いを汎用性、習得難易度、将来性から見ていきましょう。 汎用性の観点ではC++は先述したようにWeb開発や組込み開発、ネイティブアプリ開発、ゲーム開発が可能です。一方、JavaはWeb開発、基幹システム、モバイルアプリ開発と幅広く開発できます。JavaはC言語をもとに開発されているため、類似した分野での開発が幅広くできます。違いはC++はシステムプログラミングや組み込みシステム開発に適しており、一方Javaはクロスプラットフォームのアプリケーション開発、特にWebアプリケーションやAndroidアプリなどを得意としています。 次に学習難易度について、C++はJavaの習得難易度よりも高いです。C++はC言語の特性に加え、オブジェクト指向やテンプレートなどの高度な概念があることなどの理由により難易度が高くなっています。 一方でJavaの習得難易度はC++よりも低いですが、他プログラミング言語と比較すると高いです。やはりオブジェクト指向の理解やコード記述量が多いこと、決められたルールや構文が多いことが要因です。なお、どちらの開発言語とも日本語の参考書やドキュメントは充実しています。 最後に将来性を見ていきましょう。C++、Javaどちらも将来性は高いでしょう。 まずC++を分析してみましょう。 TIOBE Indexが出しているTIOBE Index for February 2024にてC++は2024年2月で3位と高い順位を獲得しています。またゲーム開発やWebサービス開発など様々な開発に活用されてることから将来性は長期的に考えてもあると推測できます。 次にJavaを分析してみましょう。Javaは様々な開発ができ、特に基幹システムではJavaが多く利用されております。システムが大規模になればなるほど技術変更は困難であり、今後もJavaの需要が無くなる可能性は低く、将来性は安定しているでしょう。 そのためC++・Javaどちらも将来性は高いと言えるでしょう。 ■C++を活用するメリット この章ではC++を活用するメリットについて説明します。 C++を習得することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・処理速度が早い ・ハードウェアに近いレベルでの操作が可能 ・オブジェクト指向である ・汎用的である ・大規模開発に適している ・豊富なライブラリやツールがある ・活発なコミュニティ ・転職に有利になりやすい ・将来性がある C++はWebアプリ開発、ネイティブアプリ開発、ゲーム開発、組込・制御開発、IoT開発と様々な開発に活用されているため、比較的求人・案件は豊富です。そのため習得した後に求人・案件が少なく参画できないことは少ないでしょう。 ■C++を活用するデメリット この章ではC++を活用するデメリットについて説明します。 C++を習得することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・習得難易度が高いためエンジニア自体が集めにくい ・メモリ管理が複雑 ・デバッグの難易度が高い ・モダンなプログラミング概念や機能を取り入れるのが遅く、モダンな機能の欠如しやすい C++はメリットが多いですが、プログラミング言語自体の複雑さや標準化のプロセスの遅れがち、モダン機能搭載が遅いなどいくつかのデメリットが生じることを理解しておきましょう。また、フリーランス求人・案件に参画する側ではC++の月額平均単価がTypeScriptやGo言語、Scalaなどと比較して低いことも大きなデメリットの1つであることを知っておきましょう。 C++習得を今後検討しているフリーランスエンジニアはC++を活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。 ■C++フリーランスエンジニアとして携わることができるフリーランス求人・案件例 ・Webアプリ開発のフリーランス求人・案件 C++を活用するフリーランス求人・案件として、Webアプリ開発があります。 C++フリーランスエンジニアとして高頻度取引でのファイナンスや科学技術計算が求められる領域でのWebアプリ開発に携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容はシステム設計、開発、パフォーマンス最適化、テストなどです。 C++フリーランスエンジニアとしてC++の開発経験はもちろん、バックエンド開発知識、HTTPやRESTful APIなどWeb技術の知識、SQLやNoSQLデータベース知識、並列処理知識、 TCP/IPやソケットプログラミングなどネットワークプログラミング知識などが要求されます。 ・IoT開発のフリーランス求人・案件 C++を活用するフリーランス求人・案件として、IoT開発があります。 C++フリーランスエンジニアとしてスマートホーム、自動車、医療、製造業、農業分野でのIoTデバイスのファームウェアなどの開発に携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容はファームウェア開発、デバイスドライバの作成、データ処理、通信プロトコルの実装、セキュリティなどです。 C++フリーランスエンジニアとしてC++での開発経験や組み込みシステム開発経験、TCP/IP、UDP、MQTTなどネットワークプログラミング知識、リアルタイムデータ処理を行うための並行処理スキル、IoTデバイスのセキュリティの理解などが要求されます。 ・ゲーム開発のフリーランス求人・案件 C++を活用するフリーランス求人・案件として、ゲーム開発があります。 C++フリーランスエンジニアとしてPCゲーム、コンソールゲーム、モバイルゲーム開発に携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容はゲームエンジン開発、ゲームプレイプログラミング、グラフィックスプログラミング、AI開発、ネットワークプログラミングなどです。 C++フリーランスエンジニアとしてC++での開発経験やUnityやUnreal Engineなどゲームエンジンの使用経験、OpenGLやDirectXなど3Dグラフィックスプログラミング知識、数学と物理の理解、AI開発経験、マルチスレッドと並行処理の知識などが要求されます。 ■C++フリーランス求人・案件のリモートワーク・在宅・持ち帰り状況 C++フリーランス求人・案件のリモートワーク・在宅・持ち帰り状況について解説します。 C++はWebアプリ開発、ネイティブアプリ開発、ゲーム開発、組込・制御開発、IoT開発と様々な開発求人・案件があり、多くの開発現場においてリモートワークや在宅・持ち帰りのフリーランス求人・案件が増えています。 しかし、セキュリティや機密情報保持などの様々な要因によりリモートワークや在宅・持ち帰りが難しいC++フリーランス求人・案件も一部存在します。 未だコロナが蔓延しておりますが、リモートワークや在宅ではコミュニケーションが取りづらいなどの課題も見えており、出社に切り替えている企業も多くなっております。 特に出社とリモートワーク・在宅を混合している働き方であるハイブリットワークが近年増加傾向であり、今後C++を含むフリーランス求人・案件のリモートワークや在宅・持ち帰り化は増減なく、現状のまま維持していく可能性が高いでしょう。 C++フリーランス求人・案件の中でもリモートワークや在宅・持ち帰りのみに参画したいフリーランスエンジニアはWebアプリ開発、ネイティブアプリ開発、ゲーム開発、組込・制御開発、IoT開発のフリーランス求人・案件を探してみましょう。 ■C++での週2日・週3日フリーランス求人・案件 C++での週2日・週3日フリーランス求人・案件について解説していきます。 C++の週2日・週3日フリーランス求人・案件はC++全体のフリーランス求人・案件の中でおおよそ4〜5%の割合で存在します。 また週2日・週3日などの時短でも月額単価100万円を超える高単価なC++フリーランス案件・求人も複数存在します。 複数のC++フリーランス求人・案件に参画できるため、様々なプロダクトやサービス開発に携われたり、多種多様なエンジニアとコミュニケーションを取れます。 高単価なC++フリーランス求人・案件はC++スキル以外にも、上流工程〜下流工程まで一貫した開発経験、プロジェクトリード経験などある程度の開発実績や知識が備わっている方でないと参画が難しいでしょう。 C++フリーランスエンジニアとして週2日・週3日フリーランス求人・案件に参画したい方は現状の市場動向の把握をした上で自分のスキルに見合うフリーランス求人・案件を探すことをおすすめします。 ■C++フリーランス求人・案件に参画するために必要なスキル C++フリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルを解説します。 C++フリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしては、C++自体の開発経験、フロントエンドやサーバーサイド開発経験で頻繁に使用される周辺知識/スキルです。 技術面とその他周辺スキル/知識に分けてみていきましょう。 まず、技術面においてC++フリーランスエンジニアとして、C++のスキルをはじめとし、ソフトウェアのアーキテクチャ設計、パターンの理解などソフトウェア設計スキル、並行処理とマルチスレッドプログラミング経験、デバッグとテスト経験、Gitなどバージョン管理システム経験、ゲーム開発や組込みシステムなど特定分野での深い知識、クロスプラットフォーム開発経験、ネットワークプログラミング知識があるとC++フリーランス求人・案件に参画しやすいでしょう。 その他周辺スキル/知識として、コミュニケーションスキルや問題解決スキル、ドキュメント作成スキル、知識を常にアップデートできるスキルなどがあるとC++フリーランス求人・案件に参画しやすいでしょう。 上記技術面とその他周辺スキル/知識、どちらかが欠けているとC++フリーランス求人・案件に参画できない可能性があるので念頭においておきましょう。 さらにC++フリーランスエンジニアとして、高単価のフリーランス求人・案件に参画を希望している場合、上流工程での経験やチームマネジメント経験があることが望ましいでしょう。 ■C++開発経験年数別のアドバイス C++フリーランス求人・案件に参画するため、C++開発経験年数別のアドバイスをそれぞれ開発経験1〜2年、開発経験2〜3年、開発経験5年以上に分けて解説します。 ・開発経験1〜2年のC++フリーランスエンジニア 開発経験1〜2年のC++フリーランスエンジニアはC++の基本構文、オブジェクト指向プログラミング、標準テンプレートライブラリ（STL）の理解を深めましょう。 小規模プロジェクトに入りシステム開発など行い積極的に実践で活用できるC++スキルを身につけていきましょう。 フリーランス求人・案件に参画した際は技術や業界のノウハウを学んでいくため、経験豊富な他のエンジニアやメンターを見つけることをおすすめします。積極的にコードレビューやフィードバックをもらいスキルアップを図りましょう。 ・開発経験2〜3年のC++フリーランスエンジニア 開発経験2〜3年のC++フリーランスエンジニアは積極的に中〜大規模プロジェクトに参画し、チーム開発を行いましょう。 特にマルチスレッドプログラミング、ネットワークプログラミング、デザインパターンの適用などの経験を積みましょう。また、自動車、金融、ゲームなど特定分野での知識や必要スキルを身につけましょう。そしてC++開発における周辺技術や環境に積極的に触れ、スキルアップを図りましょう。 その他要件定義やプロジェクト管理、コミュニケーションスキルなどの技術以外のスキルも身につけることをおすすめします。 開発経験2〜3年のC++フリーランスエンジニアはある程度技術スキルも備わっているため、C++フリーランス求人・案件に参画しやすいですので、継続的にフリーランス求人・案件に参画できるようにネットワークを広げていくとなお良いでしょう。 ・開発経験5年以上のC++フリーランスエンジニア 開発経験5年以上のC++フリーランスエンジニアは大規模開発に参画し、多くの開発経験を積んでいきましょう。 また、組込みシステムや高性能コンピューティングなど特定技術領域での専門知識を身につけましょう。 C++周辺スキルを高めていくと同時にプロジェクトのリーダーやアーキテクトとしての役割も選択肢に入ってくるかと思いますので、チャンスがあれば積極的に引き受けましょう。 若手エンジニアへの教育やメンタリングを行える場合は自分の持っている知識の再確認の意味も込めて行ってみることをおすすめします。 その他、コミュニティへの貢献のため、コミュニティ活動に参加して知識や経験を共有してみることもおすすめします。 開発経験5年以上のC++フリーランスエンジニアでも専門的な知識の学習やより実務をこなすことは重要です。IT技術は日々成長しておりかつ廃れていくため、常に最新技術やトレンドを学び、アップデートしていきましょう。 ■C++習得難易度・勉強方法 C++習得難易度・勉強方法について解説します。 C++習得難易度について、C++は習得難易度が高いプログラミング言語です。 C++はC言語の特性に加え、オブジェクト指向やテンプレートなどの高度な概念があることなどの理由により難易度が高くなっています。 C++の学習コストについて解説します。 1つのプログラミング言語を基礎レベルまで習得するには、開発環境の設定や基本概念の理解、コードの練習などでおおよそ200時間は必要と言われています。また実務レベルまで習得する場合、おおよそ1,000時間以上かかるとも言われています。しかし、学習方法や理解度や開発言語の周辺知識も一緒に習得する必要があり、個人差はありますので、あくまでも参考として覚えておきましょう。 近年ではオンライン学習やプログラミングスクールなど、様々な場所でC++を始めとするプログラミング言語を学習出来ます。オンライン学習を例に挙げると「ドットインストール」「Schoo」「Udemy」など多種多様なサービスがあります。 また、C++の無料オンラインチュートリアルサイト「LearnCpp.com」や「CppReference」などC++学習の環境は整っています。 オンライン学習やプログラミングスクールはC++自体の習得以外にもC++での開発に必要なデータベースやネットワーク、インフラなど周辺知識の必要性も教えてくれるため、C++の学習においてより実践で使える知識を蓄えやすいでしょう。 その他、C++習得を希望するエンジニアは、まず周辺でC++に精通したエンジニアを探してみる、勉強会に積極的に参加してみることもおすすめです。やはり近くにメンターがいることにより、学習の効率性も上がるだけでなく学習意欲も維持しやすくなります。 ■C++フリーランス求人・案件参画するために役立つ資格 C++フリーランスエンジニアが取得しておいて損のない資格を4つ紹介します。 ・プロジェクトマネージャ試験(PM) プロジェクトマネージャ試験(PM)は一般財団法人情報処理推進機構（IPA）が実施している情報処理系の国家資格です。プロジェクトマネージャー(PM)として、情報システムの開発プロジェクトにおけるプロジェクトマネージャ(PM)の役割を果たすことができるかを図る試験です。 この資格を持つことで、システム開発工程における知識やスキルを身につけ、クライアントとの信頼関係を構築するのに役立ちます。特にC++フリーランスエンジニアとしては、取得しておくべき有益な資格です。 さらに、プロジェクトマネージャ試験(PM)の合格者には、他の高度情報処理技術者試験の科目免除の恩恵が2年間提供されるほか、弁理士や中小企業診断士、国家公務員試験など、他分野の資格試験においても一部科目が免除されるメリットがあります。 ・ETEC（組込み技術者試験制度） ETEC（組込み技術者試験制度）は、一般社団法人組込みシステム技術協会（JASA）により管理される認定試験で、組込み技術に関連する広範囲な知識やスキルを評価します。 組込みソフトウェア技術者試験は「クラス2（エントリレベル）」と「クラス1（ミドルレベル）」の2段階に分かれており、組込みシステムの基礎、ハードウェアとソフトウェアの相互作用、開発プロセス、設計方法、プログラミング技術に関する問題が含まれます。合格ではなく、グレード評価を通じて、不足しているスキルを特定できます。 ETEC（組込み技術者試験制度）の取得は、組込みシステムの専門性を証明し、就職や転職に有利に働く可能性があります。 C++フリーランスエンジニアとして、ETEC（組込み技術者試験制度）の資格を持っていると、専門スキルの証明に加えてキャリアの可能性を広げることができます。 ・システムアーキテクト試験 システムアーキテクト試験は、情報処理推進機構（IPA）によって提供される、IT関連の国家資格の中で特に難易度が高い試験として知られています。 この試験では、システムの基礎となる技術、開発プロジェクトの管理方法、技術戦略の立案や評価、そしてシステム設計やアーキテクチャに関する知識が問われます。 C++フリーランスエンジニアにとって、システムアーキテクトやプロジェクトリーダーに必要なスキルを習得できます。この資格は、特に開発経験の浅い初心者向けではなく、より経験豊富な中級者や上級者を対象としており、長期的なキャリア構築に貢献する可能性があります。そのため、C++フリーランスエンジニアとして取得しておいて損のない資格でしょう。 ・SSCP SSCPとは、（ISC）「International Information Systems Security Certification Consortium」が認定するセキュリティ資格です。正式名称は「Systems Security Certified Practitioner」です。 情報セキュリティを含むセキュリティに関連する知識やスキルが問われます。 試験詳細について試験時間は3時間、試験日程は随時開催、試験方法はCBT方式、出題形式は多肢選択式（4択）、受験料は249米ドル、出題範囲はセキュリティの運用と管理、アクセス制御、リスク特定、モニタリング、分析、インシデントレスポンスとリカバリ、暗号化、ネットワークと通信のセキュリティです。 SSCPを取得することで情報セキュリティを含むセキュリティの知識を一定数証明できること、転職や就職で有利に働くことなどが挙げられます。 C++フリーランスエンジニアとしては取得しておいて良い資格でしょう。 IT関連の資格を習得することは良いことですが、C++フリーランス求人・案件に参画するという目的を失わないようにしましょう。 システム開発などITスキルを資格取得によって、証明することは可能ですが重要視すべきことは、C++の実務経験やC++周辺で必要な開発スキルを保有していることです。 そのためC++の資格はある程度実務経験がある方、時間的に余裕がある方が取得すると良いでしょう。 C++エンジニアとして、実務未経験にも関わらずC++関連資格の取得を最優先事項にすることはやめておきましょう。 ■C++フリーランス求人・案件の未経験での参画 C++開発実務未経験の場合、参画できるC++フリーランス求人・案件は限られてくるでしょう。 C++などフリーランス求人・案件は参画後すぐに稼働することを想定しているため、即戦力エンジニアを求めています。 C++をこれから学び、将来的にフリーランス求人・案件に挑戦したい方は、最初に正規雇用や派遣、契約職員として約2〜3年間の開発経験を積むか、またはクラウドソーシングサービスなどを通じて2年程度の実践的な開発作業に取り組むことをおすすめします。 フリーランス求人・案件においては、コミュニケーション能力や主体性も評価されますが、最も大切なのは自身のC++スキルがフリーランス求人や案件のニーズにどれだけマッチしているかという点です。したがって、実務経験をさらに広げるチャンスがあれば、これを積極的に拾っていくことが重要です。C++に加え、他のプログラミング言語の知識を習得しておくと、扱える範囲が広がり、より多くのフリーランス求人・案件から選べるようになります。 例えば、C++フリーランス求人・案件ではソフトウェアのアーキテクチャ設計、パターンの理解などソフトウェア設計スキル、並行処理とマルチスレッドプログラミング経験、デバッグとテスト経験、Gitなどバージョン管理システム経験、ゲーム開発や組込みシステムなど特定分野での深い知識、クロスプラットフォーム開発経験などのスキルが求められます。 C++をはじめとする他開発言語の知識/スキルや周辺環境の知識/スキルが豊富であればC++フリーランス求人・案件参画時のアピール材料にもなるため、日頃から勉強時間を確保してスキルアップを図りましょう。 ■フリーランスエンジニア初心者におすすめの求人・案件（仕事）獲得方法や求人・案件の探し方 フリーランスエンジニア初心者におすすめの副業を含む求人・案件（仕事）獲得方法や求人・案件の探し方を4つ挙げられます。 ・クラウドソーシングサービスの活用 C++とC言語フリーランスエンジニア初心者は、クラウドソーシングプラットフォームを利用してフリーランスや副業求人・案件を見つけましょう。クラウドワークスやランサーズ、ココナラなどがあり、自らの開発スキルをプロフィールに登録することで、様々なフリーランスや副業求人・案件に応募が可能です。これにより、スキルに合った仕事を見つけやすくなり、キャリアアップにつながります。ただし、一般に短期間の仕事が多く、長期や高額でのフリーランスや副業求人・案件を探している場合には限界があります。特に経験を積みたい、あるいは実績を積み上げたい新たに独立したC++とC言語フリーランスエンジニアに適しています。 ・知人や自身のネットワークの活用 C++とC言語フリーランスエンジニアとして独立したばかりの方は、知人や過去の同僚など個人のネットワークを通じてフリーランスや副業求人・案件を探すことが有効です。友人や以前の職場の人からの紹介により、信頼できる案件を見つけやすくなります。また、専門的なコミュニティへの参加を通じて新しいネットワークを構築し、フリーランスや副業求人・案件の情報を得ることもおすすめします。ただし、紹介されるフリーランスや副業求人・案件には自身の信用と紹介者の信用がかかっていることを忘れないでください。 ・SNSやオンラインプラットフォームの活用 C++とC言語フリーランスエンジニア初心者は、LinkedIn、X（旧Twitter）、FacebookなどのSNSや自身のWebサイトを活用して、経歴や実績、ポートフォリオを公開しましょう。 これにより、企業やクライアントから直接フリーランスや副業求人・案件の提案を受ける機会が増えます。SNSを通じて自らの専門性や思考を示すことで、企業からの信頼を獲得し、採用プロセスをスムーズに進めることができます。 ・フリーランスエージェントの活用 C++とC言語フリーランスエンジニア初心者には、フリーランスエージェントの利用がおすすめです。フリーランスエージェントには経験豊富なコーディネーターが在籍しており、個々の開発スキルや市場の需要を踏まえ、適切なフリーランスや副業求人・案件を紹介してくれます。また、保険や福利厚生制度、確定申告サポートなど、C++とC言語フリーランスエンジニアとして安定して働くためのサポートも提供されます。 これにより、開発スキルに関わらず、幅広い経験レベルのC++とC言語フリーランスエンジニアが、自身に合ったフリーランスや副業求人・案件を見つけやすくなります。 ■C++の市場動向やニーズ C++はWebアプリ開発、ネイティブアプリ開発、ゲーム開発、組込・制御開発、IoT開発など幅広く開発ができることからフリーランス求人・案件の中でも多く求人が存在します。 そのため、ニーズは現時点でも多くあり、今後中長期的にみてもニーズは無くならないでしょう。 では、C++フリーランスエンジニアのニーズがある理由をIT市場動向から分析してみてみましょう。 2023年5月、IDC Japanが発表したソフトウェア市場の実績と予測では2022年の国内市場を、前年比13.9%増の4兆1548億6300万円と推定しており、国内市場は2022年から2027年にかけて年平均6.7%で成長し、2027年には5兆7459億円に達すると予測しています。 また、C++フリーランスエンジニアのニーズがある理由を別の市場動向より確認してみましょう。 2023年8月、角川アスキー総合研究所が発表した「ファミ通ゲーム白書2023」では2022年の世界ゲームコンテンツ市場規模を26兆8,005億円と推計しています。 また、国内ゲーム市場規模は前年比1.4％増の2兆316億円となっています。上記の成熟した市場規模から推測するに需要が減ってもすぐに市場が無くなる市場規模ではないことがわかります。 上記の成熟した市場規模から推測するに需要が減ってもすぐに市場が無くなる市場規模ではないことがわかります。 その他6G、ブロックチェーン、IoT、ビッグデータ、xR、AGIを含む人工知能などによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩に伴い、エンジニア全体の人材不足が深刻化しています。2030年までに79万人のITエンジニア不足に陥る可能性があるとも言われています。 上記観点を考慮すると市場は成長しておりますが、エンジニアの絶対数が足りておらず、C++を含むエンジニアにおいてニーズが今後も拡大していくでしょう。 C++エンジニアとして現在活躍している方や今後活躍を検討している方はC++の開発実務経験やC++開発に必要な周辺開発スキル/経験を取得すると多くのC++エンジニアの中でもフリーランス求人・案件への参画確率が上がるでしょう。