RPGのフリーランス案件・求人

■RPGとは RPG（Report Program Generator）は、IBMのミッドレンジコンピュータ（IBM i、旧称iSeries、AS/400）向けの高水準プログラミング言語および開発環境です。RPGは、もともとレポート出力を目的として設計されましたが、その後、ビジネスアプリケーション開発全般に使用されるようになりました。 RPGの特徴として、固定様式（カラム）によるプログラムの記述方式を採用していること、業務処理に特化した言語仕様で、読みやすく保守性の高いコードが書けること、ファイル処理と入出力処理に優れていること、モジュラー方式によりプログラムの構造化が可能なこと、IBMのDB2データベースとの高い親和性を持つこと、サブルーチンや関数によるプログラムの部品化ができること、制御言語（CL）と組み合わせることで、高度な業務ロジックが実装できること、Javaとの連携により、Web化やモダナイゼーションが可能なことなどが挙げられます。 RPGができる開発は、販売管理システム、在庫管理システム、会計システム、人事給与システム、生産管理システム、物流管理システムなどの基幹業務システムの開発、レガシーシステムの保守と拡張、モバイルアプリやWebアプリとのデータ連携、基幹システムのモダナイゼーションとクラウド移行、オープン系システムとのデータ統合など、IBM iプラットフォームを活用した幅広いビジネスアプリケーション開発が可能です。 RPGを活用している世界的サービスやプロダクトは、大手小売チェーンのPOSシステム、金融機関の勘定系システム、製造業のサプライチェーン管理システム、物流会社の配送管理システム、公共機関の基幹システムなど、長年にわたってミッションクリティカルな業務を支えてきました。RPGは、特に北米、欧州、日本などで幅広く使われており、IBM i プラットフォームの優れた処理性能と信頼性を支える重要な役割を果たしています。近年は、オープン化とモダナイゼーションの流れの中で、RPGの生産性とポータビリティを高めるための言語拡張や開発ツールの整備も進められています。 ■RPGを活用するメリット この章ではRPGを活用するメリットについて説明します。 RPGを習得することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・IBMのメインフレームやAS/400上での開発に必須のスキル ・COBOLと並ぶレガシーシステムの代表的な言語であり需要が高い ・手続き型言語でありプログラミング初心者でも習得しやすい ・堅牢性が高くミッションクリティカルなシステム開発に適している ・大量データの処理に優れておりバッチ処理の記述が容易 ・長年使われてきた言語であり参考資料や教材が豊富 ・メインフレームを扱える人材が不足しているため市場価値が高い RPGは金融機関、官公庁、製造業、流通業など様々な業界の基幹システム開発に活用されており、フリーランス求人・案件数も多いです。上記活用する上でのメリットを踏まえて、習得可否を検討することをおすすめします。 ■RPGを活用するデメリット この章ではRPGを活用するデメリットについて説明します。 RPGを習得することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・現代的な言語仕様を備えておらず生産性が低い ・新しい技術トレンドから取り残されており将来性に不安あり ・開発者コミュニティが縮小しておりサポートが得づらい ・他言語との連携が難しくモダンなシステムとの統合が困難 RPGはメリットRPGはメリットが多いですが、言語仕様の古さや将来性の不安など注意すべき点がいくつかあることを理解しておきましょう。 RPG習得を今後検討しているフリーランスエンジニアはRPGを活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。