組込・制御エンジニアのフリーランス案件・求人

■組込・制御エンジニアとは 組込・制御エンジニアとは、家電製品や機器などハードウェアの内部にソフトウェアや小型のコンピュータを組み込むITエンジニアのことです。 組込・制御エンジニアはソフトウェア開発が中心ですが、場合によってはソフトウェアとハードウェアを総合的に開発することもあります。 例えば、スマートフォンでの情報アクセスやGPS機能、自動車の自動運転技術、エアコンの省エネルギー運用や温度制御など身近なところでもたくさん挙げられます。 組込・制御エンジニアは車載システム、自動運転技術、スマート家電、工場の自動化、航空機や宇宙船の制御システムなど様々な分野のシステムを開発します。 組込・制御エンジニアが活用するプログラミング言語はC言語やC++、Java、Pythonがあります。 組込・制御エンジニアは製品の企画、システム設計、ハードウェア・ソフトウェアの設計、プログラミング、テスト、運用保守が主な業務です。 組込・制御エンジニアの仕事内容は以下のようになっています。 ・製品の企画 組込・制御エンジニアとして製品の企画が業務の一つです。 組込・制御エンジニアにおける製品の企画の業務は市場ニーズの理解、ターゲット顧客の要望、競合分析を的確に理解し、新しい製品やシステムの基本概念と目標を定めます。 組込・制御エンジニアは製品の機能性、性能、コスト、使用される環境を考慮し、技術的かつ経済的実現可能性を把握します。実現可能な製品の企画を行うことで過度な期待や不確実性を避ける必要があります。 ・システム設計 組込・制御エンジニアとしてシステム設計が業務の一つです。 組込・制御エンジニアにおけるシステム設計は、製品の要件を満たすための具体的な技術計画(ハードウェアとソフトウェアの詳細設計)の策定を行います。 具体的にはシステム機能、パフォーマンス、リソース制約、安全性を考慮して設計などを行います。また、モジュール性、拡張性、保守性も重要な設計要素であるため、将来のアップグレードや変更に柔軟に対応できるように設計します。 組込・制御エンジニアとして開発チームや関係者とのコミュニケーションを円滑に進めるための理解しやすい設計図を作成することが大切です。 ・ハードウェア・ソフトウェアの設計 組込・制御エンジニアとしてハードウェア・ソフトウェアの設計が業務の一つです。 組込・制御エンジニアにおけるハードウェア・ソフトウェアの設計は、システムの目的に適したマイクロコントローラ、センサー、アクチュエーターなどのハードウェアコンポーネントを選定し、効率的に動作させるソフトウェアを開発します。 ハードウェアの限界と可能性、さらに低消費電力、コスト効率、小型化などの要件も考慮し、最適かつ効率的なソフトウェアアルゴリズムを設計することが重要です。 設計段階での詳細なドキュメント作成が重要であり、設計変更が発生した場合、チームメンバーや関連部門に共有し、アップデートする必要があります。 ・プログラミング 組込・制御エンジニアとしてプログラミングが業務の一つです。 この工程では詳細設計書に基づいてC言語やC++、Java、Pythonなどのプログラミング言語を使いリソース制限（メモリ、処理速度）を考慮しコーティングを行います。 また、組込・制御エンジニアとしてリアルタイムシステムでのタイミングと同期も重要な要素で、プログラムがタイムリーに実行され、正常に動作することを保証する必要があります。プログラミングは可読性と保守性を意識し、定期的なコードレビューとドキュメンテーションを行うことが大切です。 ・テスト 組込・制御エンジニアとしてテストが業務の一つです。 システムやソフトウェアが正しく動作するかを検証を行います。 組込・制御エンジニアはユニットテスト、統合テスト、システムテストを行います。 特に組込システムでは、リアルタイムの動作特性やハードウェアとの連携が重要であるため、シミュレーションと実機を用いたテストは必須です。 組込・制御エンジニアとしてエラーの発見やそのエラー原因の特定、修正も必要な業務です。さらにテストプロセスでは、詳細なドキュメント作成と更新が今後のトラブルシューティングや品質改善に役立てられるため重要です。 ・運用保守 組込・制御エンジニアとして運用保守が業務の一つです。 組込・制御エンジニアとしてシステムが長期的に安定稼働するための業務を行います。 この工程にはシステムの定期監視、性能評価、トラブルシューティング、定期的なアップデートやパッチの適用などの業務があります。 また、長期間の使用に伴う劣化や新技術基準への適応など、継続的な改善がシステムには必要です。 組込・制御エンジニアとして運用保守業務の際システムのダウンタイムを最小限に抑えると同時に、セキュリティ対策やデータバックアップの徹底も重要です。 ■組込・制御エンジニアが使うプログラミング言語 組込・制御エンジニアが使うプログラミング言語について解説します。 組込・制御エンジニアの場合、C言語、C++、Javaなどのプログラミング言語が該当します。ただしプログラミング言語は、各言語ごとに習得難易度や適している分野がそれぞれ異なります。今後プログラミング言語の習得を検討している方は理解しておきましょう。 以下にて代表的な組込・制御エンジニアが使うプログラミング言語をお伝えします。 ・C言語 C言語は1972年にデニス・リッチーによって開発されたプログラミング言語です。 C言語の特徴として、汎用性が高いことやプログラミングの実行速度が速いことなどが挙げられます。C言語は組込・制御開発、基幹システム開発、ゲーム開発などに活用されるプログラミング言語であり、習得難易度は開発言語の中でも難しいです。 ・C++ C++は1983年、C言語を拡張したオブジェクト指向のプログラミング言語です。 C++の特徴として、オブジェクト指向言語であること、動作が早く高負荷で複雑処理が可能なため、国の公共機関システムや大規模基幹システム開発に適していることなどが挙げられます。 C++は組込・制御開発、Webアプリケーション開発、機械学習・VR・AR関連開発などに活用されるプログラミング言語であり、習得難易度はC言語の拡張であるため、C言語同様開発言語の中でも難しいです。 ・Java JavaはC言語をもとに開発されたプログラミング言語です。Javaの特徴はオブジェクト指向のプログラミング言語であることや、技術的にも安定しておりかつ需要も多いことなどが挙げられます。JavaはWeb開発、基幹システムなどに活用されるプログラミング言語であり、習得難易度は開発言語の中でも難しいです。 組込・制御エンジニアフリーランスとして参画できるフリーランス求人・案件は自動車業界やメーカー、家電製品、医療系、航空宇宙分野などの組込・制御システム開発、通信機器の開発、IoTデバイス開発と幅広いです。 組込・制御エンジニアフリーランスとして以下のスキルや経験があると、高単価フリーランス求人・案件に参画できます。 ・組込・制御エンジニアでの実務経験 ・C言語やC++、Java、Pythonなどなど実務経験 ・RTOS（リアルタイムオペレーティングシステム）の経験 ・ハードウェアやプラットフォームの知識 ・IoT、機械学習を含むAI（人工知能）、ドローンなどの知識 ・IoTデバイスなどのセキュリティ知識 ・自動車、航空宇宙、医療機器などの業界知識 ・上流工程の実務経験や知識 ・コミュニケーションスキル ・プロジェクトのリード経験 ・問題解決スキル ■組込エンジニアと制御エンジニアの違いについて 組込エンジニアと制御エンジニアの違いについて解説します。 組込エンジニアは、特定のハードウェアに特化したソフトウェア開発に重点を置き、一方、制御エンジニアは機械やシステムの動作を制御するアルゴリズムやソフトウェアの開発に焦点を当てています。 上記を理解した上で仕事内容と必要スキルをみていきましょう。 まず仕事内容について組込エンジニアはハードウェアと組み合わせて動作する特定の機能を持つソフトウェア開発であり、一方制御エンジニアは機械やプロセスの動作を管理・制御するシステム設計・開発を行っています。 必要スキルにおいて、組込エンジニアはC言語やC++などのプログラミング言語スキル、RTOS（リアルタイムオペレーティングシステム）の理解、ハードウェアとのインターフェース、デバッグスキルが必要であり、一方制御エンジニアは制御理論とアルゴリズムの知識、マシンやシステムの動的挙動の理解や知識、シミュレーションソフトウェアやPython、MATLABなどのプログラミング言語スキルが必要です。 ■ハードウェアエンジニアと組込・制御エンジニアは違う？ ハードウェアエンジニアとは、ハードウェア機器の設計や開発を担当するエンジニアを指します。ハードウェアとは医療機器、産業ロボット、半導体、オフィス機器、自動車部品など数多く存在し、企業によって開発するものが異なります。 そのため、ハードウェアエンジニアと一概にいっても開発するものが異なると開発に必要なスキルも大きく異なります。 また、ハードウェアエンジニアは機械設計エンジニア（製品や筐体などの構造設計をおこなう）と、電気設計エンジニア（回路や基板などの電子制御システムを設計する）に分けることができます。 組込・制御エンジニアは、ハードウェアの動作を制御するソフトウェアの開発に重点を置き、一方、ハードウェアエンジニアは物理的なハードウェアコンポーネントの設計と製造に焦点を当てています。 上記を理解した上で仕事内容と必要スキルをみていきましょう。 まず仕事内容について組込・制御エンジニアは特定のハードウェアに組み込まれるソフトウェアや制御システムの設計、開発、テストが主な業務であり、一方ハードウェアエンジニアはコンピュータシステム、電子機器、回路、プロセッサなどの物理的なコンポーネントの設計、製造、テストが主な業務です。 必要スキルにおいて、組込・制御エンジニアはC言語やC++などのプログラミング言語スキル、RTOS（リアルタイムオペレーティングシステム）の理解、制御理論・アルゴリズムなどの知識が必要であり、一方ハードウェアエンジニアは電子工学、電気工学の基礎知識、回路設計、PCB（プリント基板）設計、ハードウェアテストスキル、CADツール、電子計測器の使用経験が必要です。 ■フリーランスでの組込・制御エンジニアは「やめとけ」「きつい」なぜ言われる？ 検索をする中でフリーランスでの組込・制御エンジニアは「やめとけ」や「きつい」とありますが、なぜ言われるのか解説します。 フリーランスエンジニアの中には思ったよりも収入が得られず、会社員に戻る方も多数おりますが、以下理由がやめとけやきついと言われる理由でしょう。 ・収入が不安定になった ・景気に左右されやすく案件を安定的に受注できない ・仕事が休めず体調を崩した ・営業スキルが一定数要求される ・マネジメント経験が積みづらい 上記理由を見るとフリーランスエンジニアに転向しても楽して稼ぐことは難しく、さらに自身の管理スキルも一定数必要であることがわかります。 「フリーランスでの組込・制御エンジニアはやめとけ」「フリーランスでの組込・制御エンジニアはきつい」と言われておりますが、開発経験が1年未満と浅い方はまず、数年の実務を経験した後、フリーランスエンジニアとして転向することをおすすめします。また、一定数の開発経験がある方の中である程度自由な働き方を希望する方や高収入になりたい方などはフリーランスエンジニアとして転向しても良いかもしれません。 ■組込・制御エンジニアフリーランスとして携わることができるフリーランス求人・案件例 ・組込・制御システム開発での組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件 組込・制御システム開発では車載制御システムやスマート家電、治療支援システムなどに携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容はシステム要件の定義と分析、組込ソフトウェアの設計と開発、ハードウェアとのインターフェース設計、システムの統合テストとデバッグ、UI開発、ドキュメントと技術サポートなどです。 C言語やC++、Javaなどのプログラミング言語スキル、RTOS（リアルタイムオペレーティングシステム）の理解、組込みシステムのアーキテクチャ知識、ハードウェアとのインターフェイス（GPIO、シリアル通信等）知識、制御理論とアルゴリズムの理解、システムテスト・デバッグスキルなどが要求されます。 ・通信機器の開発での組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件 通信機器の開発ではモバイルデバイスの通信機能開発、ブロードバンドルーターやモデムの開発、通信インフラ、基地局の設計と開発などの開発に携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容はハードウェアと組込ソフトウェアの設計、ネットワークプロトコルの実装、テスト、デバッグ、性能最適化、UI開発、デバイス間の通信と互換性の確保などです。 C言語やC++などのプログラミング言語スキル、ワイヤレス通信などIoT技術知識、ネットワークプロトコルと通信標準知識、システムレベルのデバッグやトラブルシューティングスキル、ネットワークセキュリティ知識などが要求されます。 ・IoTデバイス開発での組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件 IoTデバイス開発では 家庭用スマートデバイスやスマートウォッチ、交通管理システムなどの開発に携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容は組込システムの設計とプログラミング、IoTデバイスの通信プロトコル実装、データ収集と処理ロジックの開発、セキュリティ対策とプライバシー保護の実装、デバイスの性能テストと最適化などです。 C言語やC++などのプログラミング言語スキル、Wi-Fi、Bluetooth、ZigbeeなどIoTコミュニケーションプロトコルの理解、データ処理と分析スキル、ネットワークセキュリティと暗号化技術、クロスプラットフォーム開発スキルなどが要求されます。 ■組込・制御エンジニアフリーランスとして独立した時のメリット 組込・制御エンジニアフリーランスとして独立する時のメリットを解説します。 特に正社員から組込・制御エンジニアフリーランスとして独立した時のメリットをお伝えします。 ・柔軟な働き方ができ、時間管理の自由になる ・キャリアの多様性 ・様々なプロジェクトに参画できる ・スキルが向上する ・高収入の可能性がある ・ネットワークの拡大 組込・制御エンジニアフリーランスとしての独立は、自由度の高い働き方、収入の増加、スキル向上などによるキャリアの多様性など多くのメリットがあります。 ■組込・制御エンジニアフリーランスとして独立した時のデメリット 組込・制御エンジニアフリーランスとして独立する時のデメリットを解説します。 特に正社員から組込・制御エンジニアフリーランスとして独立した時のデメリットをお伝えします。 ・収入が不安定になる ・案件の不確実性 ・仕事の継続的な保証はない ・自己管理が必要である ・ワークライフバランスが乱れる可能性がある ・スキルアップが必須条件 フリーランスとして独立することは不安定な収入や自己管理の必要性、スキルアップの必要性などデメリットもあることを理解しましょう。 組込・制御エンジニアを今後検討しているフリーランスは上記組込・制御エンジニアフリーランスとして独立するメリットデメリットを比較した上で行動すると後悔が少ないでしょう。 ■組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件のリモートワーク・在宅・持ち帰り状況 組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件のリモートワーク・在宅・持ち帰り状況について解説します。 組込・制御エンジニアは業務システム開発、業務系アプリ開発、システム移行開発など様々なフリーランス求人・案件があり、多くのプロジェクトや開発現場においてリモートワークや在宅・持ち帰りのフリーランス求人・案件が増えています。 しかし、セキュリティや機密情報保持などの様々な要因によりリモートワークや在宅・持ち帰りが難しい組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件も存在します。 未だコロナが蔓延しておりますが、リモートワークや在宅ではコミュニケーションが取りづらいなどの課題も見えており、出社に切り替えている企業も多くなっております。 特に出社とリモートワーク・在宅を混合している働き方であるハイブリットワークが近年増加傾向であり、今後組込・制御エンジニアを含むフリーランス求人・案件のリモートワークや在宅・持ち帰り化は数年前と比較して多少少なくなっておりますが、なくなることはないでしょう。 組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件の中でもリモートワークや在宅・持ち帰りのみに参画したい組込・制御エンジニアフリーランスは組込・制御エンジニアでの参画経験やコミュニケーションスキル、参画を希望する業界や分野での経験があると比較的参画しやすいでしょう。 ■組込・制御エンジニアでの週2日、週3日フリーランス求人・案件 組込・制御エンジニアでの週2日・週3日フリーランス求人・案件について解説していきます。 組込・制御エンジニアの週2日・週3日フリーランス求人・案件は組込・制御エンジニア全体のフリーランス求人・案件の中で約6%の割合で存在します。 また週2日・週3日などの時短でも月額単価120万円など、高単価な組込・制御エンジニアフリーランス案件・求人も多く存在します。 複数の組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件に参画できるため、様々なプロジェクトやサービス開発に携われたり、多種多様なエンジニアとコミュニケーションを取れます。 高単価な組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件はその案件の業界や分野での組込・制御エンジニア経験やC言語やC++、Java、Pythonなどなど実務経験、RTOS（リアルタイムオペレーティングシステム）の経験、ハードウェアやプラットフォームの知識、IoT・機械学習を含むAI（人工知能）・ドローンなどの知識、IoTデバイスなどのセキュリティ知識、自動車・航空宇宙・医療機器などの業界知識、上流工程の実務経験や知識、コミュニケーションスキル、問題解決スキル、プロジェクトリード経験などある程度の実績や知識が備わっている方でないと参画が難しいでしょう。 組込・制御エンジニアフリーランスとして週2日・週3日フリーランス求人・案件に参画したい方は現状の市場動向の把握をした上で自分のスキルに見合うフリーランス求人・案件を探すことをおすすめします。 ■組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキル 組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルを解説します。 組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしては、組込・制御エンジニア自体の経験や周辺知識/スキルです。 主に組込・制御エンジニア経験やC言語やC++、Java、Pythonなどなど実務経験、RTOS（リアルタイムオペレーティングシステム）の経験、ハードウェアやプラットフォームの知識、IoT・機械学習を含むAI（人工知能）・ドローンなどの知識、IoTデバイスなどのセキュリティ知識、自動車・航空宇宙・医療機器などの業界知識、上流工程の実務経験や知識、コミュニケーションスキル、リーダーやプロジェクトリード経験、大規模プロジェクトの参画経験があると組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件に参画しやすいでしょう。 上記経験や業界知識/スキル、どちらかが欠けていると組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件に参画できない可能性があるので念頭においておきましょう。 さらに組込・制御エンジニアフリーランスとして、高単価のフリーランス求人・案件に参画を希望している場合、しっかり経験を身につけていきましょう。 ■組込・制御エンジニアとして経験年数別のアドバイス 組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件に参画するため、組込・制御エンジニア経験年数別のアドバイスをそれぞれ組込・制御エンジニア経験1〜2年、組込・制御エンジニア経験2〜3年、組込・制御エンジニア経験5年以上に分けて解説します。 ・組込・制御エンジニア経験1〜2年の組込・制御エンジニアフリーランス 組込・制御エンジニア経験1〜2年の組込・制御エンジニアフリーランスはC言語やC++などプログラミング言語スキルをしっかりと積みましょう。 さらに小規模プロジェクトへの参画を積極的に行い組込・制御エンジニアスキルを身につけていきましょう。 また、チーム内外のコミュニケーションスキルやリーダーシップスキルを身につけていきましょう。 ・組込・制御エンジニア経験2〜3年の組込・制御エンジニアフリーランス 組込・制御エンジニア経験2〜3年の組込・制御エンジニアフリーランスは中〜大規模プロジェクトに参画しましょう。 C言語やC++などプログラミング言語スキルの向上はもちろんのこと、IoT、自動車、医療機器など特定分野の知識向上やコードの品質管理、システムの最適化を心がけ開発に専念しましょう。 その他、余裕がある方は一部のプロジェクトのリードやチームメンバーのサポートを積極的に行いましょう。 ・組込・制御エンジニア経験5年以上の組込・制御エンジニアフリーランス 組込・制御エンジニア経験5年以上の組込・制御エンジニアフリーランスは大規模プロジェクトへ率先して参画し、さらに専門スキルやプログラミング言語スキル、開発における一貫した工程を積極的に経験しましょう。 また、プロジェクトリーダーやチームリードを行い管理スキルも同時に高めましょう。 若手組込・制御エンジニアへの教育やメンタリングを行える場合は、自分の持っている組込・制御知識の再確認や最新知識の吸収の意味も込めて行ってみることをおすすめします。 その他、コミュニティへの貢献のため、コミュニティ活動に参加して知識や経験を共有してみることもおすすめします。 ■組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件参画するために役立つ資格 組込・制御エンジニアフリーランスが取得しておいて良い資格を4つ紹介します。 ・ETEC(組込み技術者試験制度) ETEC(組込み技術者試験制度)は、一般社団法人組込みシステム技術協会(JASA)が総括している認定資格であり、組み込み系技術に関連する知識やスキルが問われます。 ETEC(組込み技術者試験制度)は「組込みソフトウェア技術者試験クラス2(エントリレベル)」と「組込みソフトウェア技術者試験クラス1(ミドルレベル)」に分かれています。 試験は組込みシステムの基本的な概念からハードウェアとソフトウェアの関連知識、開発プロセス、設計手法、プログラミング技術などが出題されます。 ETEC(組込み技術者試験制度)は合否判定せず、グレー評価されます。評価方法で不足している知識やスキルを教えてくれる試験となっています。 ETEC(組込み技術者試験制度)を習得することにより、組み込み系スキルの証明になるだけでなく就職や転職に有利に働く可能性があります。 組込・制御エンジニアエンジニアとしてETEC(組込み技術者試験制度)に取得しておいて損のない資格でしょう。 ・SSCP SSCPとは、（ISC）「International Information Systems Security Certification Consortium」が認定するセキュリティ資格です。正式名称は「Systems Security Certified Practitioner」です。情報セキュリティを含むセキュリティに関連する知識やスキルが問われます。 試験詳細について試験時間は3時間、試験日程は随時開催、試験方法はCBT方式、出題形式は多肢選択式（4択）、受験料は249米ドル、出題範囲はセキュリティの運用と管理、アクセス制御、リスク特定、モニタリング、分析、インシデントレスポンスとリカバリ、暗号化、ネットワークと通信のセキュリティです。 SSCPを取得することで情報セキュリティを含むセキュリティの知識を一定数証明できること、転職や就職で有利に働くことなどが挙げられます。 組込・制御エンジニアフリーランスとしては取得しておいて良い資格でしょう。 ・システムアーキテクト試験 システムアーキテクト試験は、独立行政法人の「情報処理推進機構(IPA)」が提供する資格であり、IT系国家資格の中でも最難関の試験です。 システムアーキテクト試験は、システム構築に必要な基本的な技術、システム開発管理、技術戦略や技術評価、システム設計、アーキテクチャなどが出題されます。 システムアーキテクト試験を取得することにより、システム構築に必要な知識を有していると証明できることや転職や就職で有利に働くことなどが挙げられます。 組込・制御エンジニアフリーランスとしては取得しておいて良い資格でしょう。 ・プロジェクトマネージャ試験(PM) プロジェクトマネージャ試験(PM)は一般財団法人情報処理推進機構（IPA）が実施している情報処理系の国家資格です。 プロジェクト責任者として、情報システムの開発プロジェクトにおけるプロジェクトマネージャ（PM）の役割を果たすことができるかを図る試験です。 プロジェクトマネージャ(PM)試験は、情報処理技術者試験のレベル区分でも最高峰のレベル4に位置しており、平均合格率は14%程度です。 プロジェクトマネージャ(PM)試験に合格することは、難易度が高くプロジェクトマネージャー(PM)としての実務経験がないと合格が難しいです。合格には約300時間の時間が必要でしょう。 自身が普段あまり担当しないようなシステム開発工程の知識/スキルを身に付けることが出来ることや、クライアントなどとの信頼構築を築けるため組込・制御エンジニアフリーランスとして取得しておいて良い資格でしょう。 組込・制御エンジニア関連資格を習得することは良いことですが、組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件に参画するという目的を失わないようにしましょう。 組込・制御エンジニア関連資格の取得によって、組込・制御エンジニアスキルを一定数証明することは可能ですが重要視すべきことは、組込・制御エンジニアの実務経験を保有していることです。 そのため組込・制御エンジニアの資格はある程度実務経験がある方、時間的に余裕がある方が取得すると良いでしょう。 組込・制御エンジニアフリーランスとして、実務未経験にも関わらず組込・制御エンジニア関連資格の取得を最優先事項にすることはやめておきましょう。 ■組込・制御エンジニアフリーランスになるには？ 組込・制御エンジニア実務未経験の場合、参画できる組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件はありません。 組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件は参画後すぐに稼働してもらいたいため、即戦力での組込・制御エンジニアを求めています。 未経験から組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件への参画を検討/希望している方は、組込・制御エンジニアとしてもしくはC言語やC++などのプログラミング言語で開発(実務)経験を積める企業へ就職し、徐々に組込・制御開発の実務経験を積むことがまず、組込・制御エンジニアになるためには必要です。 また、独学でC言語やC++スキルを習得し、クラウドワークスやランサーズなどクラウドソーシングサービスを活用し2〜3年ほど組込・制御開発の実務経験を積むという選択肢も良いでしょう。 組込・制御エンジニアフリーランス求人・案件に参画する上でコミュニケーションスキルや能動的に動けるかなども見られますが、やはり一番重要視されるポイントは求人・案件の要件の合致度合いです。そのため、上記以外にも実務経験を作れるのであれば積極的にこなしていきましょう。 組込・制御エンジニアのフリーランス求人・案件への参画を目指すにあたって、組込・制御エンジニア経験やC++、Java、Pythonなどなど実務経験、RTOS（リアルタイムオペレーティングシステム）の経験、ハードウェアやプラットフォームの知識、IoT・機械学習を含むAI（人工知能）・ドローンなどの知識、IoTデバイスなどのセキュリティ知識、自動車・航空宇宙・医療機器などの業界知識、上流工程の実務経験や知識、コミュニケーションスキル、大規模プロジェクトの参画経験を身につけておくと、担当領域の幅を広げることができ、選択できるフリーランス求人・案件の選択肢を増やせるでしょう。 ■組込・制御エンジニアの市場動向やニーズから見る今後(将来性) 組込・制御エンジニアは今後どうなるのか、市場動向やニーズを踏まえて将来性を解説します。組込・制御エンジニアは自動車業界やメーカー、家電製品、医療系、航空宇宙分野などの組込・制御システム開発、通信機器の開発、IoTデバイス開発など多様な案件に参画できます。 フリーランス求人・案件の中でも多く求人が存在します。 そのためニーズは現時点でも多くあり、今後中長期的にみてもニーズは無くならない（つまり、将来性がある）でしょう。 では、組込・制御エンジニアフリーランスのニーズがある（将来性がある）理由をIT市場動向から分析してみてみましょう。 2023年6月、IDC Japanが発表した国内IoT市場調査では国内IoT市場におけるユーザー支出額について、2022年の実績は5兆8,177 億円であり、その後2022 年～2027 年の年間平均成長率（CAGR） 8.5％で成長し、2027年には8兆7,461億円に達するとのことです。 さらに別のデータを分析してみましょう。 FORTUNE BUSINESS INSIGHTSが発表した世界のIoT市場規模予測は、世界のモノのインターネット (IoT) 市場は、2023年の6,622億1千万ドルから2030年までに3 兆3,529億7千万ドルまで、CAGR26.1%で成長すると予測されています。 その他IoT、ビッグデータ、6G、ブロックチェーン、xR、AGIを含む人工知能などによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩に伴い、エンジニアを含むIT業界全体の人材不足が深刻化しています。2030年までに79万人のITエンジニアを含む人材が不足に陥る可能性があるとも言われています。 上記観点を考慮するとIT市場の急速な成長に伴いエンジニアを含むIT人材の絶対数が足りておらず、組込・制御エンジニアフリーランスのニーズが今後も拡大していくでしょう。 組込・制御エンジニアフリーランスとして現在活躍している方や今後活躍を検討している方は組込・制御エンジニア開発実務経験や参画する案件の業界知識や経験を取得すると多くの組込・制御エンジニアフリーランスの中でもフリーランス求人・案件への参画確率が上がるでしょう。