VBのフリーランス案件・求人

■VBとは VB（Visual Basic）は、マイクロソフトが開発したプログラミング言語および統合開発環境で、BASIC（Beginner's All-purpose Symbolic Instruction Code）をベースに、GUI（グラフィカルユーザーインターフェース）の開発に特化した機能を追加したものです。VBは、イベントドリブンプログラミングとRAD（Rapid Application Development）を特徴としており、Windows上でのアプリケーション開発を容易にすることを目的としています。 VBの特徴として、フォームデザイナーを使ったGUIの作成が容易なこと、コントロールとイベントを中心としたプログラミングモデルを採用していること、コードの記述量が比較的少なくて済むこと、COM（Component Object Model）を使ったコンポーネント指向プログラミングが可能なこと、データベースアクセスのためのADO（ActiveX Data Objects）を提供していること、マクロ言語としてもVBAが広く使われていること、.NETへの移行パスが用意されていることなどが挙げられます。 VBができる開発は、Windowsデスクトップアプリケーション開発、データベースアプリケーション開発、オフィスアドイン開発、ActiveXコントロールの開発、ゲームプログラミング、マクロとスクリプティング、レガシーシステムの保守と移行などと幅広いです。 VBを活用している世界的サービスやプロダクトは、Microsoft Office（VBA）、AutoCAD（AutoLISP）、Visual Basic 6.0で開発された多くの業務アプリケーション、ASP（Active Server Pages）を使ったWebアプリケーションなどがあります。VBは1990年代から2000年代初頭にかけて、Windowsプラットフォームでの開発言語として広く普及しましたが、現在ではC#などの.NET言語にその地位を譲りつつあります。しかし、VB6で開発された既存のアプリケーションは今なお多く運用されており、そのサポートと移行のニーズは根強く残っています。 ■VBを活用するメリット この章ではVBを活用するメリットについて説明します。 VBを習得することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・Excelのマクロ言語や、OfficeアプリケーションのカスタマイズなどMicrosoft Officeとの親和性が高い ・BASIC系の言語らしいシンプルな文法体系により習得が容易である ・Windowsアプリケーションの開発、ActiveXコントロールの開発など、Windowsプラットフォームとの統合性に優れる ・RADツールとの組み合わせによる生産性の高いGUIアプリケーション開発が可能 ・ADO、DAO、RDOによるデータベースアクセス機能が充実している ・デバッガの機能が充実しており、対話的なデバッグ作業が行いやすい ・変数の型宣言が緩やかな言語仕様により、スクリプト的な記述も可能 VBはMicrosoftが開発したプログラミング言語であり、Windowsプラットフォームと密接に統合されたアプリケーション開発ツールとして長年利用されてきた実績を持っています。上記活用する上でのメリットを踏まえて、習得可否を検討することをおすすめします。 ■VBを活用するデメリット この章ではVBを活用するデメリットについて説明します。 VBを習得することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・オブジェクト指向プログラミングのサポートが弱く、モダンな開発手法との乖離がある ・.NET時代のVB.NETへの移行の困難さから、Classic VBの技術的価値が下がっている ・DLLや外部プロセスとのインターフェースが貧弱で、アプリケーションの拡張性に乏しい ・インタプリタ言語であるがゆえの実行速度の遅さが問題となる場合がある VBはメリットがVBはメリットが多いですが、言語仕様の古さや技術的な陳腐化など注意すべき点がいくつかあることを理解しておきましょう。 VB習得を今後検討しているフリーランスエンジニアはVBを活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。