汎用機エンジニアのフリーランス案件・求人

■汎用機エンジニアとは 汎用機エンジニアとは、汎用系システムの開発・保守・運用を行うシステムエンジニア(SE)のことです。 汎用機は富士通・NEC・IBM・日立製作所・ユニシス等の汎用型の大型コンピュータを用いた大規模なコンピュータのことであり、例えば銀行や保険などの金融やメーカー、運輸などの業界や政府機関に設置されています。 汎用機の別名は「メインフレーム」「汎用コンピュータ」「ホストコンピュータ」があります。 汎用機の特徴として高い信頼性と可用性があることや大規模トランザクション処理ができること、高度なセキュリティであることなどが挙げられます。 汎用機を扱っているメーカーは「IBM」「Unisys」「Atos(旧Bull)」「NEC」「富士通」の5社であり、日本ではIBMの汎用機が多く使われています。 汎用機エンジニアは金融トランザクション処理システムや航空予約システム、税金計算、社会保障関連のデータ管理システム、生産計画、在庫管理、物流管理など製造業のサプライチェーン管理システムなど様々なシステムに使われています。 汎用機エンジニアが活用するプログラミング言語はCOBOLやJava、PL/I、アセンブラなどがあります。 汎用機エンジニアは要求分析・要件定義、基本設計、詳細設計、プログラミング、テスト、運用保守が主な業務です。 汎用機エンジニアの仕事内容は以下のようになっています。 ・要求分析・要件定義 汎用機エンジニアとして要求分析・要件定義が業務の一つです。 汎用機エンジニアにおける要求分析・要件定義の業務は、クライアントやユーザーからのニーズを的確に理解し、それを技術的な要件に変換します。 汎用機エンジニアはミーティングやヒアリングを通じて、問題の特定や目的の明確化を行います。ただしクライアントの全要望に応えることは難しい場合が多く、システム開発に必要な開発期間や費用を算出した上で、クライアントの要求をどのように実現するか決定します。 ヒアリング情報をもとに、実現可能なシステム設計の基盤を築くための要件定義書を作成します。この業務はシステム開発やプロジェクト成功の根幹に関わるため、上流工程の中で、最も重要な作業と言われています。 ・基本設計 汎用機エンジニアとして基本設計が業務の一つです。 汎用機エンジニアにおける基本設計は、要求分析・要件定義でヒアリングした情報をもとに、システムの全体構造を設計する工程です。 具体的にはアプリケーションのアーキテクチャ、データベースやインターフェースの設計、セキュリティや性能要件の検討などを行います。 汎用機エンジニアはシステムの性能、信頼性、拡張性などを考慮しつつ、具体的な機能や処理フローを定義します。また、システムの概要図やデータフロー図などの技術文書も作成します。 ・詳細設計 汎用機エンジニアとして詳細設計が業務の一つです。 汎用機エンジニアにおける詳細設計は、基本設計で決まった大枠の計画を具体化する工程です。具体的には決定されたアーキテクチャに基づいてシステムの各部分の内部ロジックやデータベースの詳細な構造、UIの細部に至るまで、具体的に設計します。 汎用機エンジニアは、プログラムのアルゴリズムやデータベーススキーマ、API仕様などを定め、システムが要求された機能と性能を満たすように設計文書を作成します。 詳細設計は基本設計とは違い、内部開発者向けになっていることが多いです。 詳細設計は、開発効率の向上とシステムの品質保証につながる工程ですので、大切な業務内容の一つです。 ・プログラミング 汎用機エンジニアとしてプログラミングが業務の一つです。 この工程では詳細設計書に基づいてCOBOLやJava、PL/Iなどのプログラミング言語を使いコーティングを行いソフトウェアやシステムの機能を開発します。具体的にはビジネスロジックの実装、データベースとのインタラクション、UI開発などを行います。 汎用機エンジニアとしてコードの品質、効率性、保守性などを意識しプログラムを開発します。エラーを未然に防ぐためにテスト駆動開発（TDD）などのベストプラクティスを採用することもあります。 ・テスト 汎用機エンジニアとしてテストが業務の一つです。 プログラムやシステムが正しく動作するかを検証を行います。 汎用機エンジニアはユニットテスト、結合テスト、システムテストなど、開発プロセスの異なる段階で様々なテストを実施します。 具体的にはテストケース作成、テスト実行、バグ発見と修正、テスト結果の文書作成を行い、システムの安定性や性能の最終確認をします。 テストは、システムの品質保証と信頼性を確保するために不可欠であり、システムがビジネス要件を満たしているかを検証する重要な工程です。 ・運用保守 汎用機エンジニアとして運用保守が業務の一つです。 システムのリリース後、汎用機エンジニアはその運用と保守を担当します。 この工程には定期的なシステム監視、パフォーマンスチューニング、問題発生時の迅速な対応、アップデート実施、バックアップとリカバリ手順の実行などの業務もあります。 また、システムのセキュリティを維持し、データの安全性を確保することも重要です。 トラブル発生時では迅速な原因の究明と問題解決が求められるため、システム開発における幅広い知識が求められます。その他、システム改修や新機能追加も運用保守業務の1つです。 ■汎用機エンジニアが使うプログラミング言語 汎用機エンジニアが使うプログラミング言語について解説します。 汎用機エンジニアの場合、フロントエンドプログラミング言語やサーバサイドプログラミング言語を含む全般を扱います。例えばJava、COBOL、C言語などのプログラミング言語が該当します。 ただしプログラミング言語は、各言語ごとに習得難易度や適している分野がそれぞれ異なります。今後プログラミング言語の習得を検討している方は理解しておきましょう。 以下にて代表的な汎用機エンジニアが使うプログラミング言語をお伝えします。 ・Java JavaはC言語をもとに開発されたプログラミング言語です。Javaの特徴はオブジェクト指向のプログラミング言語であることや、技術的にも安定しておりかつ需要も多いことなどが挙げられます。JavaはWeb開発、基幹システムなどに活用されるプログラミング言語であり、習得難易度は開発言語の中でも難しいです。 ・COBOL COBOLはCommon Business Oriented Languageの略で、1959年に事務処理用に開発されたプログラミング言語です。 COBOLの特徴として英文に近い構文やコマンド語彙があり、高い可読性且つ拡張性のある言語であること、データを高速処理することが出来ること、堅牢性に優れていることなどが挙げられます。 COBOLには汎用COBOLとOPEN COBOLと種類があります。 汎用COBOLはデータの移動・集計・計算をメインに行う大型のコンピューターを使用して開発を行うCOBOL（汎用機、富士通COBOL、IBM-COBOL、日立COBOL）のことであり、一方OPEN COBOLは、オープン環境で開発を行うCOBOL（OPEN COBOL、UNIX-COBOL、Net COBOL（富士通））でを指します。 COBOLは業務システム開発や業務系アプリ開発などに活用されるプログラミング言語であり、習得難易度は開発言語の中でもやさしいです。 ・C言語 C言語は1972年にデニス・リッチーによって開発されたプログラミング言語です。 C言語の特徴として、汎用性が高いことやプログラミングの実行速度が速いことなどが挙げられます。C言語は基幹システム開発、ゲーム開発などに活用されるプログラミング言語であり、習得難易度は開発言語の中でも難しいです。 ・アセンブラ アセンブラとはアセンブリ言語で書かれたソースを機械語に変換するためのソフトウェアです。またアセンブリ言語は、機械語を扱いやすくするために作られたプログラミング言語です。つまり、アセンブラとアセンブリの違いとはアセンブラはプログラミング言語を翻訳するプログラムやソフトウェアのことであり、アセンブリはプログラミング言語やコードライブラリのことです。 アセンブリ言語では、低水準言語や高水準言語が出てきます。 低水準言語とはコンピュータが理解できる言葉である機械語に近いプログラミング言語、一方高水準言語は、人間の言葉に近いプログラミング言語です。 低水準言語は0・1のみでコードが記述された機械語であり、高水準言語がJava、PHP、C言語、C++など一般的なプログラミング言語です。 汎用機エンジニアフリーランスとして参画できるフリーランス求人・案件は業務システム開発、業務系アプリ開発、システム移行開発と幅広いです。 汎用機エンジニアフリーランスとして以下のスキルや経験があると、高単価フリーランス求人・案件に参画できます。 ・汎用機エンジニアでの実務経験 ・COBOLやJava、PL/Iなど実務経験 ・DB2やIMSなどデータベース管理 ・汎用機のアーキテクチャ理解 ・運用保守の経験 ・セキュリティとコンプライアンス知識 ・上流工程の実務経験や知識 ・コミュニケーションスキル ・プロジェクトのリード経験 ・問題解決スキル ■汎用系とオープン系の違いについて 汎用系とオープン系の違いについて解説します。 汎用系とオープン系の違いは、汎用系は汎用機に組み込むシステムであり、一方オープン系はPCやスマートフォンなどで稼働するシステムです。 つまり、汎用系との大きな違いは、ホストとなる機械が汎用機ではなくPCやスマートフォンであるということです。 汎用系の導入や維持にかかるコストの高さを鑑みてオープン系が急速に普及しています。 では、汎用系とオープン系のそれぞれのメリットデメリットを見ていきましょう。 汎用系システムでのメリットは大規模なデータを高速処理できることや強固なセキュリティ性があることであり、デメリットはコストの高さやエンジニア数の少なさです。 オープン系システムのメリットは柔軟性の高いシステム構築が可能であること、低コストであること、エンジニア数が圧倒的に多いことであり、デメリットはシステム改修回数が汎用系システムと比較し多いこと、セキュリティが汎用系システムと比較し脆弱であることやです。 ■フリーランスでの汎用機エンジニアは「やめとけ」「きつい」なぜ言われる？ 検索をする中でフリーランスでの汎用機エンジニアは「やめとけ」や「きつい」とありますが、なぜ言われるのか解説します。 フリーランスエンジニアの中には思ったよりも収入が得られず、会社員に戻る方も多数おりますが、以下理由がやめとけやきついと言われる理由でしょう。 ・収入が不安定になった ・景気に左右されやすく案件を安定的に受注できない ・仕事が休めず体調を崩した ・営業スキルが一定数要求される ・マネジメント経験が積みづらい 上記理由を見るとフリーランスエンジニアに転向しても楽して稼ぐことは難しく、さらに自身の管理スキルも一定数必要であることがわかります。 「フリーランスでの汎用機エンジニアはやめとけ」「フリーランスでの汎用機エンジニアはきつい」と言われておりますが、開発経験が1年未満と浅い方はまず、数年の実務を経験した後、フリーランスエンジニアとして転向することをおすすめします。また、一定数の開発経験がある方の中である程度自由な働き方を希望する方や高収入になりたい方などはフリーランスエンジニアとして転向しても良いかもしれません。 ■フリーランスの汎用機エンジニア失敗する理由は？ フリーランスの汎用機エンジニアとして活動する際に失敗する理由を解説します。 主に失敗する理由は以下に集約されます。 ・市場価値よりも自分を安売りする ・仕事を大量に掛け持ちする ・納期までの期間が短い ・スキルアップを怠る ・預金が少ない ・クライアントの信頼を失うことを行った 「市場価値よりも自分を安売りする」ことは低単価では案件を受注しやすいため、一見経験を積めると思い、メリットと思っている方も多いかとおもいます。 しかし、一度低単価で案件を受注すると、その単価が基準として見られるため、単価アップはクライアントとの交渉となり、労力がかかるとともに、上がらないケースもあります。 また、「仕事を大量に掛け持ちする」や「スキルアップを怠る」も「市場価値よりも自分を安売りする」ことに関連しており、単価が低いから複数の案件を掛け持ち行い、そして時間がなくスキルアップができないと安売りを行ったことにより負の連鎖に繋がります。 そのため、自身のスキル帯での市場価値をあらかじめ把握して、その単価以上の案件を獲得するなどと決めておくとよいでしょう。 案件が獲得できないからといって安請け合いするとフリーランスの汎用機エンジニアとして失敗となり得ますので、理解しておきましょう。 ■汎用機エンジニアフリーランスとして携わることができるフリーランス求人・案件例 ・業務システム開発での汎用機エンジニアフリーランス求人・案件 業務システム開発では銀行システムや税務処理データベース、販売データ分析システムなどに携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容はシステムの要件定義と設計、プログラミング、データベース設計と管理システムテストとデバッグ、ドキュメント作成と技術サポートなどです。 COBOLやJava、PL/Iなどのプログラミング言語スキル、データベース管理経験、システムアーキテクチャの理解、プロジェクト管理スキル、コミュニケーションスキルなどが要求されます。 ・業務系アプリ開発での汎用機エンジニアフリーランス求人・案件 業務系アプリ開発では顧客関係管理システムや予約システム、生産プロセス管理などの開発に携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容はシステムの要件定義と設計、プログラミング、データベース設計と管理システムテストとデバッグ、ドキュメント作成とユーザートレーニングなどです。 COBOLやJava、PL/Iなどのプログラミング言語スキル、データベース管理とデータモデリングのスキル、システムアーキテクチャの理解、プロジェクト管理スキル、コミュニケーションスキルなどが要求されます。 ・システム移行開発での汎用機エンジニアフリーランス求人・案件 システム移行開発では顧客データベースや行政管理システム、医療情報管理などの開発に携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容はレガシーシステムの分析と新システムへの要件定義、データ移行計画の策定と実行、システム統合とインターフェース開発、移行後のテストとバリデーション、ユーザートレーニングとドキュメントの提供などです。 COBOLやJava、PL/Iなどのプログラミング言語スキル、汎用機とレガシーシステム知識、 データベース管理経験、クラウドとモダン技術などのシステムアーキテクチャの理解、プロジェクト管理スキル、コミュニケーションスキルなどが要求されます。 ■汎用機エンジニアフリーランスとして独立した時のメリット 汎用機エンジニアフリーランスとして独立する時のメリットを解説します。 特に正社員から汎用機エンジニアフリーランスとして独立した時のメリットをお伝えします。 ・柔軟な働き方ができ、時間管理の自由になる ・キャリアの多様性 ・様々なプロジェクトに参画できる ・スキルが向上する ・高収入の可能性がある ・ネットワークの拡大 汎用機エンジニアフリーランスとしての独立は、自由度の高い働き方、収入の増加、スキル向上などによるキャリアの多様性など多くのメリットがあります。 ■汎用機エンジニアフリーランスとして独立した時のデメリット 汎用機エンジニアフリーランスとして独立する時のデメリットを解説します。 特に正社員から汎用機エンジニアフリーランスとして独立した時のデメリットをお伝えします。 ・収入が不安定になる ・案件の不確実性 ・仕事の継続的な保証はない ・自己管理が必要である ・ワークライフバランスが乱れる可能性がある ・スキルアップが必須条件 フリーランスとして独立することは不安定な収入や自己管理の必要性、スキルアップの必要性などデメリットもあることを理解しましょう。 汎用機エンジニアを今後検討しているフリーランスは上記汎用機エンジニアフリーランスとして独立するメリットデメリットを比較した上で行動すると後悔が少ないでしょう。 ■汎用機エンジニアフリーランス求人・案件のリモートワーク・在宅・持ち帰り状況 汎用機エンジニアフリーランス求人・案件のリモートワーク・在宅・持ち帰り状況について解説します。 汎用機エンジニアは業務システム開発、業務系アプリ開発、システム移行開発など様々なフリーランス求人・案件があり、多くのプロジェクトや開発現場においてリモートワークや在宅・持ち帰りのフリーランス求人・案件が増えています。 しかし、セキュリティや機密情報保持などの様々な要因によりリモートワークや在宅・持ち帰りが難しい汎用機エンジニアフリーランス求人・案件も存在します。 未だコロナが蔓延しておりますが、リモートワークや在宅ではコミュニケーションが取りづらいなどの課題も見えており、出社に切り替えている企業も多くなっております。 特に出社とリモートワーク・在宅を混合している働き方であるハイブリットワークが近年増加傾向であり、今後汎用機エンジニアを含むフリーランス求人・案件のリモートワークや在宅・持ち帰り化は数年前と比較して多少少なくなっておりますが、なくなることはないでしょう。 汎用機エンジニアフリーランス求人・案件の中でもリモートワークや在宅・持ち帰りのみに参画したい汎用機エンジニアフリーランスは汎用機エンジニアでの参画経験やコミュニケーションスキル、参画を希望する業界や分野での経験があると比較的参画しやすいでしょう。 ■汎用機エンジニアでの週2日、週3日フリーランス求人・案件 汎用機エンジニアでの週2日・週3日フリーランス求人・案件について解説していきます。 汎用機エンジニアの週2日・週3日フリーランス求人・案件は汎用機エンジニア全体のフリーランス求人・案件の中で約3%の割合で存在します。 また週2日・週3日などの時短でも月額単価120万円など、高単価な汎用機エンジニアフリーランス案件・求人も多く存在します。 複数の汎用機エンジニアフリーランス求人・案件に参画できるため、様々なプロジェクトやサービス開発に携われたり、多種多様なエンジニアとコミュニケーションを取れます。 高単価な汎用機エンジニアフリーランス求人・案件はその案件の業界や分野での汎用機エンジニア経験やCOBOLやJava、PL/Iなど実務経験、DB2やIMSなどデータベース管理、汎用機のアーキテクチャ理解、運用保守の経験、セキュリティとコンプライアンス知識、上流工程の実務経験や知識、コミュニケーションスキル、問題解決スキル、プロジェクトリード経験などある程度の実績や知識が備わっている方でないと参画が難しいでしょう。 汎用機エンジニアフリーランスとして週2日・週3日フリーランス求人・案件に参画したい方は現状の市場動向の把握をした上で自分のスキルに見合うフリーランス求人・案件を探すことをおすすめします。 ■汎用機エンジニアフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキル 汎用機エンジニアフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルを解説します。 汎用機エンジニアフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしては、汎用機エンジニア自体の経験や周辺知識/スキルです。 主に汎用機エンジニア経験やCOBOLやJava、PL/Iなど実務経験、DB2やIMSなどデータベース管理、汎用機のアーキテクチャ理解、運用保守の経験、セキュリティとコンプライアンス知識、上流工程の実務経験や知識、コミュニケーションスキル、リーダーやプロジェクトリード経験、大規模プロジェクトの参画経験があると汎用機エンジニアフリーランス求人・案件に参画しやすいでしょう。 上記経験や業界知識/スキル、どちらかが欠けていると汎用機エンジニアフリーランス求人・案件に参画できない可能性があるので念頭においておきましょう。 さらに汎用機エンジニアフリーランスとして、高単価のフリーランス求人・案件に参画を希望している場合、しっかり経験を身につけていきましょう。 ■汎用機エンジニアとして経験年数別のアドバイス 汎用機エンジニアフリーランス求人・案件に参画するため、汎用機エンジニア経験年数別のアドバイスをそれぞれ汎用機エンジニア経験1〜2年、汎用機エンジニア経験2〜3年、汎用機エンジニア経験5年以上に分けて解説します。 ・汎用機エンジニア経験1〜2年の汎用機エンジニアフリーランス 汎用機エンジニア経験1〜2年の汎用機エンジニアフリーランスはJava、COBOL、RPG、PL/Iなどプログラミング言語スキル、汎用機の基本的なアーキテクチャとシステム運用など基礎をしっかり固めましょう。 さらに小規模プロジェクトの参画を積極的に行い、コードの可読性や保守性を考慮し汎用機エンジニアスキルを身につけていきましょう。 また、チーム内外のコミュニケーションスキルやリーダーシップスキルを身につけていきましょう。 ・汎用機エンジニア経験2〜3年の汎用機エンジニアフリーランス 汎用機エンジニア経験2〜3年の汎用機エンジニアフリーランスは中〜大規模プロジェクトに参画しましょう。 活用しているプログラミング言語スキルの向上はもちろんのこと、DB2やIMSなどの汎用機データベース管理スキルやドキュメント作成スキルを高めましょう。 その他、余裕がある方は一部のプロジェクトのリードやチームメンバーのサポートを積極的に行いましょう。 ・汎用機エンジニア経験5年以上の汎用機エンジニアフリーランス 汎用機エンジニア経験5年以上の汎用機エンジニアフリーランスは高度なシステムアーキテクチャ、データベース設計、パフォーマンスチューニングスキルを高めましょう。 また、プロジェクトリーダーやチームリードを行い管理スキルも同時に高めましょう。 若手汎用機エンジニアへの教育やメンタリングを行える場合は、自分の持っている知識の再確認の意味も込めて行ってみることをおすすめします。 その他、コミュニティへの貢献のため、コミュニティ活動に参加して知識や経験を共有してみることもおすすめします。 ■汎用機エンジニアフリーランス求人・案件参画するために役立つ資格 汎用機エンジニアフリーランスが取得しておいて良い資格を4つ紹介します。 ・システムアーキテクト試験 システムアーキテクト試験は、独立行政法人の「情報処理推進機構(IPA)」が提供する資格であり、IT系国家資格の中でも最難関の試験です。 システムアーキテクト試験は、システム構築に必要な基本的な技術、システム開発管理、技術戦略や技術評価、システム設計、アーキテクチャなどが出題されます。 システムアーキテクト試験を取得することにより、システム構築に必要な知識を有していると証明できることや転職や就職で有利に働くことなどが挙げられます。 汎用機エンジニアフリーランスとしては取得しておいて良い資格でしょう。 ・応用情報技術者試験 応用情報技術者試験は、独立行政法人の「情報処理推進機構(IPA)」が提供する資格であり、IT系国家資格の中でも最難関の試験です。 応用情報技術者試験は情報システムやソフトウェア開発における企画、設計、開発、運用、管理などの能力を測ります。 試験は午前と午後に分かれており、受験料は7,500円、実施時期は毎年2回、春季と秋季です。 応用情報技術者試験を取得することにより、一定数システム開発知識を有していることを証明できることや転職や就職で有利に働くことなどが挙げられます。 汎用機エンジニアフリーランスとしては取得しておいて良い資格でしょう。 ・ITストラテジスト試験 ITストラテジスト試験は、IT系国家資格の中でも最難関の試験です。 ITストラテジスト試験は、基本的なIT知識、情報技術を駆使した経営戦略の策定能力や推進力などが出題されます。ITストラテジスト試験の取得難易度は高く、10〜15％ほどの合格率です。 汎用機エンジニアフリーランスとして、ITスキルや経営戦略などコンサルに近いスキルを身に付けることができます。そのため、汎用機エンジニアフリーランスとして取得しておいて良い資格でしょう。 ・プロジェクトマネージャ試験(PM) プロジェクトマネージャ試験(PM)は一般財団法人情報処理推進機構（IPA）が実施している情報処理系の国家資格です。 プロジェクト責任者として、情報システムの開発プロジェクトにおけるプロジェクトマネージャ（PM）の役割を果たすことができるかを図る試験です。 プロジェクトマネージャ(PM)試験は、情報処理技術者試験のレベル区分でも最高峰のレベル4に位置しており、平均合格率は14%程度です。 プロジェクトマネージャ(PM)試験に合格することは、難易度が高くプロジェクトマネージャー(PM)としての実務経験がないと合格が難しいです。合格には約300時間の時間が必要でしょう。 自身が普段あまり担当しないようなシステム開発工程の知識/スキルを身に付けることが出来ることや、クライアントなどとの信頼構築を築けるため汎用機エンジニアフリーランスとして取得しておいて良い資格でしょう。 汎用機エンジニア関連資格を習得することは良いことですが、汎用機エンジニアフリーランス求人・案件に参画するという目的を失わないようにしましょう。 汎用機エンジニア関連資格の取得によって、汎用機エンジニアスキルを一定数証明することは可能ですが重要視すべきことは、汎用機エンジニアの実務経験を保有していることです。 そのため汎用機エンジニアの資格はある程度実務経験がある方、時間的に余裕がある方が取得すると良いでしょう。 汎用機エンジニアフリーランスとして、実務未経験にも関わらず汎用機エンジニア関連資格の取得を最優先事項にすることはやめておきましょう。 ■汎用機エンジニアフリーランスになるには？ 汎用機エンジニア実務未経験の場合、参画できる汎用機エンジニアフリーランス求人・案件はありません。 汎用機エンジニアフリーランス求人・案件は参画後すぐに稼働してもらいたいため、即戦力での汎用機エンジニアを求めています。 未経験から汎用機エンジニアフリーランス求人・案件への参画を検討/希望している方は、汎用機エンジニアとしてもしくはCOBOLなどのプログラミング言語で開発(実務)経験を積める企業へ就職し、徐々に汎用機システムの実務経験を積むことがまず、汎用機エンジニアになるためには必要です。 また、独学でCOBOLスキルを習得し、クラウドワークスやランサーズなどクラウドソーシングサービスを活用し2~3年ほど実務経験を積むという選択肢も良いでしょう。 汎用機エンジニアフリーランス求人・案件に参画する上でコミュニケーションスキルや能動的に動けるかなども見られますが、やはり一番重要視されるポイントは求人・案件の要件の合致度合いです。そのため、上記以外にも実務経験を作れるのであれば積極的にこなしていきましょう。 汎用機エンジニアのフリーランス求人・案件への参画を目指すにあたって、汎用機エンジニア経験やCOBOLやJava、PL/Iなど実務経験、DB2やIMSなどデータベース管理、汎用機のアーキテクチャ理解、運用保守の経験、セキュリティとコンプライアンス知識、上流工程の実務経験や知識、コミュニケーションスキル、大規模プロジェクトの参画経験を身につけておくと、担当領域の幅を広げることができ、選択できるフリーランス求人・案件の選択肢を増やせるでしょう。 ■汎用機エンジニアの市場動向やニーズから見る今後(将来性) 汎用機エンジニアは今後どうなるのか、市場動向やニーズを踏まえて将来性を解説します。 汎用機エンジニアは業務システム開発、業務系アプリ開発、システム移行開発など多様な案件に参画できます。 フリーランス求人・案件の中でも多く求人が存在します。 そのためニーズは現時点でも多くあり、今後中期的にみてニーズは無くならない（つまり、将来性がある）でしょう。しかし、数十年単位での長期的なニーズは減少する可能性があります。 では、汎用機エンジニアフリーランスの中期的にみてニーズがある理由をIT市場動向から分析してみてみましょう。 2023年6月、一般社団法人電子情報技術産業協会が発表した「IT プラットフォーム市場動向および 2022 年度サーバ出荷実績」ではメインフレームコンピュータの2022年度出荷は、台数141台（前年度比108％）、266億円（同90％）であり、上半期は台数72台（前年同期比 100％）、135億円（同95％）、下半期は台数69台（同117％）、131億円（同85％）とのことです。市場は約20年で10分の1まで縮小しております。 しかし、経済産業省が発表した「DXレポート」では「複雑化・老朽化・ブラックボックス化した既存システムが残存した場合、2025年までに予想されるIT人材の引退やサポート終了等によるリスクの高まり等に伴う経済損失は、2025年以降、最大12兆円/年にのぼる可能性がある」とのことを伝えています。 その他IoT、ビッグデータ、6G、ブロックチェーン、xR、AGIを含む人工知能などによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩に伴い、エンジニアを含むIT業界全体の人材不足が深刻化しています。2030年までに79万人のITエンジニアを含む人材が不足に陥る可能性があるとも言われています。 上記観点を考慮すると汎用系システム市場が衰退しており、オープン系にシステム移行をするシステムや企業が多数存在していていることを示しています。 また、COBOLなどのスキルを持っているエンジニアの総数はJavaやPHPスキルを持っているエンジニアの総数と比較すると少ないことが予想できます。 そのため数年などの中期的な目線ではニーズは無くならないでしょう。 しかし上記データを数十年など長期的な目線で考えた場合、汎用機エンジニアのニーズは減少するでしょう。 汎用機エンジニアフリーランスとして現在活躍している方や今後活躍を検討している方は汎用機エンジニア開発実務経験や参画する案件の業界知識や経験を取得すると多くの汎用機エンジニアフリーランスの中でもフリーランス求人・案件への参画確率が上がるでしょう。 その他、今後システム移行をする企業が増加する可能性が高いため、COBOLだけでなく、JavaやScalaなどのプログラミング言語スキルも習得しておくと良いでしょう。