テスターのフリーランス案件・求人

■テスターとは テスターとは、完成したシステムやプログラムが正常(想定)通りに動作するかチェックするエンジニアのことです。テスターはサービスやプログラム開発において重要な役割を果たします。 テスターに必要なスキルは分析的思考スキル、細部への注意力、プログラミング言語の知識、データベースやAPIの理解、SeleniumやJIRAなどテストツールの使用経験、コミュニケーションスキル、問題解決スキル、自己管理スキルなどが挙げられます。 テスターはテストケース作成と実行、バグ特定と報告、ユーザビリティテストが主な業務です。 テスターの仕事内容は以下のようになっています。 ・テストケース作成と実行 テスターとしてテストケース作成と実行が業務の一つです。 この工程では、用意されたテストケースに従ってソフトウェアを実行し、仕様書にない挙動やエラーの発生をチェックします。テスターとして各テストケースがソフトウェアの異なる側面をカバーしていることを確認し、全体的な品質を検証することが重要です。 テスト実行中には、どのような入力がバグを引き起こすか、またバグが発生した際のソフトウェアの反応を詳細に記録します。これにより、バグの発生条件が把握できるため修正が簡単になります。テストを網羅的に行い正確な記録を取ることが、テスターとしての業務です。 ・バグ特定と報告 テスターとしてバグ特定と報告が業務の一つです。 このプロセスは、まずバグが報告された時の状況を理解し、再現可能なテストケースを作成します。その後テスターはプログラムのコードを丹念に調査し、バグの原因となる箇所を特定します。原因特定後、その修正が他の機能に影響を与えないように注意深く対処することが重要です。バグ修正後は、変更が正常に機能することを確認するために再テストを行います。 ・ユーザビリティテスト テスターとしてユーザビリティテストが業務の一つです。 この過程では、実際のユーザーの視点からソフトウェアやシステムの操作性、応答性、直感的な理解度などを検証します。具体的には、実際の使用シナリオを基にテストを実施し、ユーザーが直面する使いづらさを洗い出します。このテストでは、ユーザーの経験やスキルの多様性を考慮し、幅広い視点からのフィードバックを集めることが重要です。また、問題点が発見された際は、その改善策を具体的に提案することが求められます。 テスターフリーランスとして参画できるフリーランス求人・案件はソフトウェアやWebアプリ開発、モバイルアプリ開発、ゲーム開発などでのテスター業務があり非常に幅広いです。 テスターフリーランスとして以下のスキルや経験があると、高単価フリーランス求人・案件に参画できます。 ・テスターでの実務経験 ・Java、C++、Pythonなどプログラミング言語スキル ・SeleniumやAppiumなど自動化テストフレームワークスキル ・LoadRunnerやJMeterなどパフォーマンステスト経験 ・OWASPやBurp Suiteなどセキュリティテストの知識 ・機械学習を含むAI(人工知能)を利用したテスト経験 ・金融、医療、Eコマースなどの業界知識 ・コミュニケーションスキル ・テスト管理スキル ・問題解決スキル ・顧客管理経験 ■フリーランスのテストエンジニアとは フリーランスのテストエンジニアとは、ソフトウェアやプロダクトが仕様書通りに動作し、バグやエラーがないかテストや検証を行う（プロダクト品質を保つ）エンジニア職種です。 フリーランスのテストエンジニアの仕事内容はテスト計画の策定、テスト設計、テストの実行、レポート作成・結果報告、分析、改善提案が主になります。 フリーランスのテストエンジニアが必要なスキルはSelenium・Appium・Ranorexなどのテスト自動化ツールスキル、PythonやJavaなどのプログラミング言語スキル、データベース/SQLの知識、LoadRunnerやJMeterなどのパフォーマンステストツールの知識、テスト技法スキル、問題解決スキル、データ分析スキル、ドキュメント作成スキルなどが挙げられます。 ■プロダクトテスターとは プロダクトテスターとはソフトウェアやハードウェアなどの品質を保証するために、テスト計画の作成、テストケースの実行、バグの報告などを行う職種です。プロダクトテスターの仕事内容はテスター同様、テスト計画の策定、テストケースの作成と実行、バグの報告と追跡、性能テストとユーザビリティテスト、品質改善の提案です。 プロダクトテスターとして技術的なスキル、細部への注意、問題解決スキル、コミュニケーションスキルが必要です。 ■フリーランスのゲームテスターとは フリーランスのゲームテスターとは、開発段階にあるゲームで発生するバグを探すエンジニア職種です。 例えば、ゲームが正常にプレイできるか、ボタンやタッチは正常に操作できるか、その他、何らかの不具合やバグがないかなどを確認する仕事です。 フリーランスのゲームテスターは「テスター」や「デバッグテスト」「アプリテスター」などとも呼ばれます。 フリーランスのゲームテスターの仕事内容は仕様チェック、操作性チェック、不具合の報告と再テストが主になります。 フリーランスのゲームテスターが必要なスキルは様々なジャンルのゲーム経験、洞察力・集中力・忍耐力、思考力、プログラミング言語の理解、情報管理スキル、コミュニケーションスキルなどが挙げられます。 ■テスターとゲームテスターの違いについて テスターとゲームテスターの違いについて解説します。 テスターとゲームテスターの違いについて、仕事内容と必要スキルの観点より解説します。 テスターとゲームテスターは、専門性とスキルセットが異なります。 テスターは一般的なソフトウェアやアプリケーションの機能性、性能、安定性に焦点を当てその品質の保証を担当し、一方ゲームテスターはゲームのプレイ体験に特化し、バグ、グラフィック、サウンドの問題、ゲームプレイの楽しさやバランスなどの業務を担当します。 上記を理解した上で仕事内容と必要スキルをみていきましょう。 まず仕事内容について、テスターはソフトウェアやアプリケーションの機能テスト、バグや不具合の特定と報告、テストケースの作成と実行、プロジェクトの要求に基づく品質保証などをメイン業務としており、一方ゲームテスターはゲームのプレイテスト、エラーの発見と報告、ゲームプレイのバランスやユーザビリティの評価、ゲーム内のバグ、グラフィックやサウンドの問題の報告、レベルデザインやストーリーラインの評価などをメイン業務としております。 必要スキルにおいて、テスターはJavaやPythonプログラミング言語の知識、Seleniumなどテスト自動化ツールの使用経験、問題解決スキル、細部までの注意深さが必要であり、一方ゲームテスターはゲーム業界への深い理解、ゲームプレイの熟練度、細かいゲーム内のエラーに気付く注意力、コミュニケーション能力とチームワークなどが必要です。 ■テストエンジニア（テスター）とデバッガーの違いについて テストエンジニア（テスター）とデバッガーの違いについて解説します。 テストエンジニア（テスター）とデバッガーの違いについて、仕事内容と必要スキルの観点より解説します。 テストエンジニア（テスター）とデバッガーは、役割の焦点やスキルセットが異なります。 テストエンジニア（テスター）はソフトウェアのテストに特化し、具体的なバグの特定やテストケースの実行などの業務を担当し、一方デバッガーはソフトウェアやアプリのバグや問題を特定し、修正することを担当します。 上記を理解した上で仕事内容と必要スキルをみていきましょう。 まず仕事内容についてテストエンジニア（テスター）はテストケースの設計と実行、バグの特定と報告、テスト結果の分析、リグレッションテストなどをメイン業務としており、一方デバッガーはバグの特定、問題の分析、コードの修正、再テストなどをメイン業務としております。 必要スキルにおいて、テストエンジニア（テスター）はテストケースの作成と実行スキル、鋭い観察力と分析スキル、コミュニケーションと報告スキル、テストツールとテクニックへの理解が必要であり、一方デバッガーはコードの理解と分析スキル、問題解決スキル、注意力、コミュニケーションスキルなどが必要です。 ■フリーランスでのテスターは「どうなの」「きつい」なぜ言われる？ 検索をする中でフリーランスでのテスターは「どうなの」や「きつい」とありますが、なぜ言われるのか解説します。 フリーランスエンジニアの中には思ったよりも収入が得られず、会社員に戻る方も多数おりますが、以下理由がやめとけやきついと言われる理由でしょう。 ・収入が不安定になった ・景気に左右されやすく案件を安定的に受注できない ・仕事が休めず体調を崩した ・営業スキルが一定数要求される ・マネジメント経験が積みづらい 上記理由を見るとフリーランスエンジニアに転向しても楽して稼ぐことは難しく、さらに自身の管理スキルも一定数必要であることがわかります。 「フリーランスでのテスターってどうなの」「フリーランスでのテスターはきつい」と言われておりますが、開発経験が1年未満と浅い方はまず、数年の実務を経験した後、フリーランスエンジニアとして転向することをおすすめします。また、一定数の開発経験がある方の中である程度自由な働き方を希望する方や高収入になりたい方などはフリーランスエンジニアとして転向しても良いかもしれません。 ■フリーランスのテスターにおいて失敗する理由は？ フリーランスのテスターとして活動する際に失敗する理由を解説します。 主に失敗する理由は以下に集約されます。 ・市場価値よりも自分を安売りする ・仕事を大量に掛け持ちする ・納期までの期間が短い ・スキルアップを怠る ・預金が少ない ・クライアントの信頼を失うことを行った 「市場価値よりも自分を安売りする」ことは低単価では案件を受注しやすいため、一見経験を積めると思い、メリットと思っている方も多いかとおもいます。 しかし、一度低単価で案件を受注すると、その単価が基準として見られるため、単価アップはクライアントとの交渉となり、労力がかかるとともに、上がらないケースもあります。 また、「仕事を大量に掛け持ちする」や「スキルアップを怠る」も「市場価値よりも自分を安売りする」ことに関連しており、単価が低いから複数の案件を掛け持ち行い、そして時間がなくスキルアップができないと安売りを行ったことにより負の連鎖に繋がります。 そのため、自身のスキル帯での市場価値をあらかじめ把握して、その単価以上の案件を獲得するなどと決めておくとよいでしょう。 案件が獲得できないからといって安請け合いするとフリーランスのテスターとして失敗となり得ますので、理解しておきましょう。 ■テスターフリーランスとして携わることができるフリーランス求人・案件例 ・ソフトウェアやWebアプリ開発でのテスターフリーランス求人・案件 ソフトウェアやWebアプリ開発ではEコマース、SNS、ERP、CRMなどのテスト開発に携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容は機能テスト、性能テスト、ユーザビリティテスト、テストケースの作成と実行、バグの発見と報告、テスト自動化の実施などです。 テスターとしてJava、JavaScript、Pythonなどプログラミング言語スキル、Selenium、JMeter、Appiumなどテストツール経験、デバッグスキル、業界知識、問題解決スキル、コミュニケーションスキルが要求されます。 ・モバイルアプリ開発でのテスターフリーランス求人・案件 モバイルアプリ開発ではコンシューマ向けアプリ開発、会計アプリ開発、学習アプリ開発などのテスト開発に携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容は機能テスト、性能テスト、セキュリティテスト、ユーザビリティとアクセシビリティの評価、クロスプラットフォームのテスト（iOS、Android）、バグの特定と報告などです。 テスターとしてiOSとAndroidのアプリケーションテストの知識、SeleniumやAppium、Espresso自動化テストツールへの理解、SwiftやKotlin、Javaなど基本的なプログラミングスキル、デバイスとエミュレーターでのテスト経験、コミュニケーションスキルなどのスキルが要求されます。 ・ゲーム開発でのテスターフリーランス求人・案件 ゲーム開発ではモバイルゲーム開発、AR/VRゲーム開発、コンソール/PCゲーム開発、などのテスト開発に携われるフリーランス案件・求人が存在します。 具体的な仕事内容はゲームプレイのテスト（バグ、エラーの特定と報告）、パフォーマンステスト（フレームレート、ロード時間など）、ユーザビリティテスト（操作性、理解しやすさの評価）、クロスプラットフォームのテストなどです。 テスターとしてゲームプレイの経験と理解、Unity Test Toolsなどのテストツール使用経験、コミュニケーションスキル、問題解決スキル、注意力などのスキルが要求されます。 ■テスターフリーランスとして独立した時のメリット テスターフリーランスとして独立する時のメリットを解説します。 特に正社員からテスターフリーランスとして独立した時のメリットをお伝えします。 ・柔軟な働き方ができ、時間管理の自由になる ・キャリアの多様性 ・様々なプロジェクトに参画できる ・スキルが向上する ・高収入の可能性がある ・ネットワークの拡大 テスターフリーランスとしての独立は、自由度の高い働き方、収入の増加、スキル向上などによるキャリアの多様性など多くのメリットがあります。 ■テスターフリーランスとして独立した時のデメリット テスターフリーランスとして独立する時のデメリットを解説します。 特に正社員からテスターフリーランスとして独立した時のデメリットをお伝えします。 ・収入が不安定になる ・案件の不確実性 ・仕事の継続的な保証はない ・自己管理が必要である ・ワークライフバランスが乱れる可能性がある ・スキルアップが必須条件 フリーランスとして独立することは不安定な収入や自己管理の必要性、スキルアップの必要性などデメリットもあることを理解しましょう。 テスターを今後検討しているフリーランスは上記テスターフリーランスとして独立するメリットデメリットを比較した上で行動すると後悔が少ないでしょう。 ■テスターフリーランス求人・案件のリモートワーク・在宅・持ち帰り状況 テスターフリーランス求人・案件のリモートワーク・在宅・持ち帰り状況について解説します。 テスターはソフトウェアやWebアプリ開発、モバイルアプリ開発、ゲーム開発などでのデバッグ業務など様々なフリーランス求人・案件があり、多くのプロジェクトや開発現場においてリモートワークや在宅・持ち帰りのフリーランス求人・案件が増えています。 しかし、セキュリティや機密情報保持などの様々な要因によりリモートワークや在宅・持ち帰りが難しいテスターフリーランス求人・案件も存在します。 未だコロナが蔓延しておりますが、リモートワークや在宅ではコミュニケーションが取りづらいなどの課題も見えており、出社に切り替えている企業も多くなっております。 特に出社とリモートワーク・在宅を混合している働き方であるハイブリットワークが近年増加傾向であり、今後テスターを含むフリーランス求人・案件のリモートワークや在宅・持ち帰り化は数年前と比較して多少少なくなっておりますが、なくなることはないでしょう。 テスターフリーランス求人・案件の中でもリモートワークや在宅・持ち帰りのみに参画したいテスターフリーランスはテスターでの参画経験やコミュニケーションスキル、参画を希望する業界や分野での経験があると比較的参画しやすいでしょう。 ■テスターでの週2日、週3日フリーランス求人・案件 テスターでの週2日・週3日フリーランス求人・案件について解説していきます。 テスターの週2日・週3日フリーランス求人・案件はテスター全体のフリーランス求人・案件の中で約4〜5%の割合で存在します。 また週2日・週3日などの時短でも月額単価90万円など、高単価なテスターフリーランス案件・求人も多く存在します。 複数のテスターフリーランス求人・案件に参画できるため、様々なプロジェクトやサービス開発に携われたり、多種多様なエンジニアとコミュニケーションを取れます。 高単価なテスターフリーランス求人・案件はその案件の業界や分野でのテスター経験やJava、C++、Pythonなどプログラミング言語スキル、SeleniumやAppiumなど自動化テストフレームワークスキル、LoadRunnerやJMeterなどパフォーマンステスト経験、OWASPやBurp Suiteなどセキュリティテストの知識、機械学習を含むAI(人工知能)を利用したテスト経験、金融・医療・Eコマースなどの業界知識、コミュニケーションスキル、テスト管理スキル、問題解決スキル、顧客管理経験などある程度の実績や知識が備わっている方でないと参画が難しいでしょう。 テスターフリーランスとして週2日・週3日フリーランス求人・案件に参画したい方は現状の市場動向の把握をした上で自分のスキルに見合うフリーランス求人・案件を探すことをおすすめします。 ■テスターフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキル テスターフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルを解説します。 テスターフリーランス求人・案件に参画するために必要なスキルとしては、テスター自体の経験や周辺知識/スキルです。 主にテスター経験やJava、C++、Pythonなどプログラミング言語スキル、SeleniumやAppiumなど自動化テストフレームワークスキル、LoadRunnerやJMeterなどパフォーマンステスト経験、OWASPやBurp Suiteなどセキュリティテストの知識、機械学習を含むAI(人工知能)を利用したテスト経験、金融・医療・Eコマースなどの業界知識、コミュニケーションスキル、テスト管理スキル、問題解決スキル、顧客管理経験、大規模プロジェクトの参画経験があるとテスターフリーランス求人・案件に参画しやすいでしょう。 上記経験や業界知識/スキル、どちらかが欠けているとテスターフリーランス求人・案件に参画できない可能性があるので念頭においておきましょう。 さらにテスターフリーランスとして、高単価のフリーランス求人・案件に参画を希望している場合、しっかり経験を身につけていきましょう。 なお、正社員としてテスターとして活躍したい方にも上記スキルを持っていると重宝されやすいでしょう。 ■テスターとして経験年数別のアドバイス テスターフリーランス求人・案件に参画するため、テスター経験年数別のアドバイスをそれぞれテスター経験1〜2年、テスター経験2〜3年、テスター経験5年以上に分けて解説します。 ・テスター経験1〜2年のテスターフリーランス テスター経験1〜2年のテスターフリーランスはテストの基本原則、テストケースの作成、バグ報告の方法などテストスキルを身につけましょう。 SeleniumやJIRAなどテストツールも習得しておきましょう。 さらに小規模プロジェクトの参画を積極的に行い、テスターとしてのスキルを身につけていきましょう。 また、チーム内外のコミュニケーションスキルやリーダーシップスキルを身につけていきましょう。 ・テスター経験2〜3年のテスターフリーランス テスター経験2〜3年のテスターフリーランスは自動化テスト、パフォーマンステスト、セキュリティテストなど専門知識を身につけましょう。 小規模や中規模かつ少し複雑なテスト経験を積めるプロジェクトに挑戦してみましょう。 その他、余裕がある方は一部のプロジェクトのリードやチームメンバーのサポートを積極的に行いましょう。 ・テスター経験5年以上のテスターフリーランス テスター経験5年以上のテスターフリーランスは大規模かつ複雑なプロジェクトに参画してよりテストスキルを高めましょう。 またテスト自動化、CI/CDの統合、大規模なシステムテストなど、さらなる専門性の向上やテスト戦略の策定、プロセス改善、品質保証の計画など戦略的思考も身につけましょう。 若手テスターへの教育やメンタリングを行える場合は、自分の持っている知識の再確認の意味も込めて行ってみることをおすすめします。 その他、コミュニティへの貢献のため、コミュニティ活動に参加して知識や経験を共有してみることもおすすめします。 ■テスターフリーランスは資格が必要？ テスターフリーランスが求人・案件に参画するために必要な資格はありません。 ただし、テスターフリーランスとして取得しておくと役に立つ資格はいくつかございます。そのため、テスターフリーランスが取得しておいても良い資格を4つ紹介します。 ・応用情報技術者試験 応用情報技術者試験は、独立行政法人の「情報処理推進機構(IPA)」が提供する資格であり、IT系国家資格の中でも最難関の試験です。 応用情報技術者試験は情報システムやソフトウェア開発における企画、設計、開発、運用、管理などの能力を測ります。 試験は午前と午後に分かれており、受験料は7,500円、実施時期は毎年2回、春季と秋季です。 応用情報技術者試験を取得することにより、一定数システム開発知識を有していることを証明できることや転職や就職で有利に働くことなどが挙げられます。 テスターフリーランスとしては取得しておいて良い資格でしょう。 ・ソフトウェア品質技術者資格認定 ソフトウェア品質技術者資格認定は一般財団法人日本科学技術連盟が主催しているソフトウェア開発プロジェクトにおける品質保証の知識を習得するための資格です。 試験は初級ソフトウェア品質技術者資格試験と中級ソフトウェア品質技術者資格試験の2種類あります。 試験詳細について、出題形式は選択問題と記述式、試験時間は60分または120分、合格ラインは70%程度、受験料は15,400円や20,900円です。 出題内容はソフトウェア品質の基本原則、品質保証プロセス、テスト手法、品質管理ツールなどです。 フトウェア品質技術者資格認定を取得することでソフトウェア開発の品質保証知識を一定数証明できること、転職や就職で有利に働くことなどが挙げられます。 テスターフリーランスとしては取得しておいて良い資格でしょう。 ・JSTQB認定テスト技術者資格 JSTQB認定テスト技術者資格とはJSTQB(Japan Software Testing Qualifications Board)主催のテストスキルを証明するための認定資格です。 JSTQB認定テスト技術者資格はAdvanced LevelとFoundation Levelのグレードがあります。 試験詳細は試験会場は東京や各地方都市、試験日時は年1回開催、試験時間は60分〜180分、出題形式は多岐選択、受験料は22,000円です。 出題範囲はフトウェアライフサイクル内でのテストの原則、テストプロセス、テスト技法、テスト管理などです。 JSTQB認定テスト技術者資格を取得することでソフトウェアテストの知識と技術を一定数証明できること、転職や就職で有利に働くことなどが挙げられます。 テスターフリーランスとしては取得しておいて良い資格でしょう。 ・IT検証技術者認定試験（IVEC） IT検証技術者認定試験は、一般社団法人IT検証産業協会(IVIA)が行っているIT検証技術者を目指すための資格試験です。 レベル1〜5があり数字が上がる毎に習得難易度は上がります。 試験詳細について試験時間は180分、試験方式は記述式、受験料は19,800円〜25,300円です。 出題形式はソフトウェアテストの原則、テストケース設計、テスト管理、ツールの使用、バグトラッキングなどです。 IT検証技術者認定試験を取得することでITシステムやアプリケーションの検証・テスト技術を一定数証明できること、転職や就職で有利に働くことなどが挙げられます。 テスターフリーランスとしては取得しておいて良い資格でしょう。 テスター関連資格を習得することは良いことですが、テスターフリーランス求人・案件に参画するという目的を失わないようにしましょう。 テスター関連資格の取得によって、テスタースキルを一定数証明することは可能ですが重要視すべきことは、テスターの実務経験を保有していることです。 そのためテスターの資格はある程度実務経験がある方、時間的に余裕がある方が取得すると良いでしょう。 テスターフリーランスとして、実務未経験にも関わらずテスター関連資格の取得を最優先事項にすることはやめておきましょう。 ■テスターフリーランスになるには？ テスター実務未経験の場合、参画できるテスターフリーランス求人・案件はありません。テスターフリーランス求人・案件は参画後すぐに稼働してもらいたいため、即戦力でのテスターを求めています。 未経験からテスターフリーランス求人・案件への参画を検討/希望している方は、テスターとしてもしくはシステム開発での運用保守経験を積める企業へ就職し、徐々にテスターの開発(実務)経験を積むことがまず、テスターになるための第一歩です。 また、独学でテストツールを習得し、クラウドワークスやランサーズなどクラウドソーシングサービスを活用し2〜3年ほどテスターでの実務経験を積むという選択肢も良いでしょう。 テスターフリーランス求人・案件に参画する上でコミュニケーションスキルや能動的に動けるかなども見られますが、やはり一番重要視されるポイントは求人・案件の要件の合致度合いです。そのため、上記以外にも実務経験を作れるのであれば積極的にこなしていきましょう。 テスターのフリーランス求人・案件への参画を目指すにあたって、テスター経験やJava、C++、Pythonなどプログラミング言語スキル、SeleniumやAppiumなど自動化テストフレームワークスキル、LoadRunnerやJMeterなどパフォーマンステスト経験、OWASPやBurp Suiteなどセキュリティテストの知識、機械学習を含むAI(人工知能)を利用したテスト経験、金融・医療・Eコマースなどの業界知識、コミュニケーションスキル、テスト管理スキル、問題解決スキル、顧客管理経験、大規模プロジェクトの参画経験を身につけておくと、担当領域の幅を広げることができ、選択できるフリーランス求人・案件の選択肢を増やせるでしょう。 ■テスターの市場動向やニーズから見る今後(将来性) テスターは今後どうなるのか、市場動向やニーズを踏まえて将来性を解説します。 テスターはソフトウェアやWebアプリ開発、モバイルアプリ開発、ゲーム開発などのテスター業務と多様な案件に参画できます。 フリーランス求人・案件の中でも多く求人が存在します。 そのためニーズは現時点でも多くあり、今後中期的にみてニーズは無くならない（つまり、将来性がある）でしょう。 では、テスターフリーランスの中期的にみてニーズがある理由をIT市場動向から分析してみてみましょう。 2022年12月Business Research Insightsが発表したソフトウェアテスト市場レポートでは2021年の世界のソフトウェア テスト市場規模は874億2,560万米ドルとのことです。市場は 2031年に6,580億3千万米ドルに達すると予想されており、予測期間中に 21.71%のCAGRと見込まれています。 さらに別のデータを分析してみましょう。 2023年7月IDC Japanが行なった国内クラウド市場予測の発表によると2022年の国内クラウド市場は売上額ベースで5兆8142億円。2023年の4年後となる2027年にはこれが約2.3倍の13兆2571億円になると予測されています。2023年の国内クラウド市場規模が7兆円を超え、国内エンタープライズIT市場における従来型ITを超える規模まで拡大するとの予測もされています。 その他IoT、ビッグデータ、6G、ブロックチェーン、xR、AGIを含む人工知能などによるIT業界の飛躍的な拡大やIT技術の急速な進歩に伴い、エンジニアを含むIT業界全体の人材不足が深刻化しています。2030年までに79万人のITエンジニアを含む人材が不足に陥る可能性があるとも言われています。 上記観点を考慮するとIT市場の急速な成長に伴いエンジニアを含むIT人材の絶対数が足りておらず、テスターフリーランスのニーズが今後も拡大していくでしょう。 テスターフリーランスとして現在活躍している方や今後活躍を検討している方はテスター開発(実務)経験や参画する案件の業界知識や経験を取得すると多くのテスターフリーランスの中でもフリーランス求人・案件への参画確率が上がるでしょう。 なお、現在AI分野が大幅に発達しているため、今後のテスター業務の際にAIツールを用いる可能性も大いに考えられます。 その場合、数十年などの長期的な目線で考えるとニーズも減少していく可能性は大いに考えられるため、どのスキルセットがあるテスターが第一線で活躍しているのかを分析すると良いでしょう。