JSFのフリーランス案件・求人

■JSFとは JSFとは、JavaベースのWebアプリケーション開発フレームワークで、コンポーネントベースのUIアーキテクチャに基づいて、再利用可能なUIコンポーネントを組み合わせることでWebアプリケーションを構築できます。JSFは「JavaServer Faces」の略称で、Java EE標準の一部として策定されています。 JSFの特徴として、コンポーネントベースのアーキテクチャによる開発の抽象化が図れること、Faceletテンプレートによる宣言的なUIの記述ができること、バッキングビーンによるUIとロジックの分離ができること、ライフサイクルイベントによるリクエスト処理の制御ができること、バリデーションとコンバージョンの仕組みを備えていること、AJAXの統合による高いインタラクティビティが実現できること、豊富なサードパーティ製コンポーネントが利用可能なことなどが挙げられます。 JSFができる開発はWebアプリケーション開発、情報システム開発、業務アプリケーション開発、ポータルサイト構築、自社サービス開発、モバイルアプリのバックエンド開発、クラウドアプリケーション開発などと幅広いです。 JSFを活用している世界的サービスやプロダクトは、Oracle WebLogic Server、IBM WebSphere Application Server、Red Hat JBoss Enterprise Application Platformなどの商用アプリケーションサーバーに同梱されて提供されており、エンタープライズシステム開発での利用が中心です。また、PrimeFaces、RichFaces、OpenFaces、ICEfacesなどのオープンソースのJSFコンポーネントライブラリも数多く開発されており、これらを活用することでより高度なUIを効率的に開発することができます。 ■JSFを活用するメリット この章ではJSFを活用するメリットについて説明します。 JSFを習得することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・コンポーネントベースのフレームワークによりUI部品の再利用性が高まる ・マネージドBeanによるJavaとビューの連携の容易さ ・統合開発環境との親和性が高くJavaEEアプリケーション開発の生産性向上が見込める ・Facesによる柔軟なナビゲーション制御と画面フロー管理が可能 ・バリデーションや国際化など実践的なフレームワーク機能が充実している ・PrimeFacesなどのサードパーティ製コンポーネントにより表現力の高いUI構築が可能 ・AJAX対応など最新のWeb技術への追従も積極的に行われている JSFはJavaによるWebアプリケーション開発の標準フレームワークとして利用されており、業務システム開発を中心に採用事例が増加傾向にあります。上記活用する上でのメリットを踏まえて、習得可否を検討することをおすすめします。 ■JSFを活用するデメリット この章ではJSFを活用するデメリットについて説明します。 JSFを習得することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・学習曲線が急峻でフレームワークの習得に時間を要する ・JSF独特の概念や仕組みの理解が不可欠で敷居が高い ・大規模開発でのパフォーマンスチューニングが難しい側面がある ・他のフレームワークとの連携には改修コストを要する場合が多い JSFはメリットが多いですが、習得の難しさや他フレームワークとの親和性の低さなど注意すべき点がいくつかあることを理解しておきましょう。 JSF習得を今後検討しているフリーランスエンジニアはJSFを活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。