Transact-SQLのフリーランス案件・求人

■Transact-SQLとは Transact-SQLは、MicrosoftのSQL Server とSybaseのデータベース製品で使用される、SQLの拡張言語です。Transact-SQLは、標準SQLの機能に加えて、変数、フロー制御、例外処理、トランザクション処理など、プログラミング言語としての機能を持っています。 Transact-SQLの特徴として、ストアドプロシージャやユーザー定義関数によるサーバーサイドのロジック実装ができること、トリガーによるデータ操作の自動化ができること、カーソルを使用した結果セットの行ごとの処理ができること、一時テーブルによる中間結果の保持ができること、TRY...CATCHによる構造化例外処理ができること、IDENTITY列による自動連番の生成ができること、OUTER JOINやSUBQUERYなどの高度なSELECT文が使用できることなどが挙げられます。 Transact-SQLができる開発は、SQLServerを使ったデータベースアプリケーション開発、バックエンドシステム開発、ビジネスロジックのデータベース内での実装、ETL処理の開発、レポーティングシステム開発、Webアプリケーションのデータアクセス層の開発などと幅広いです。 Transact-SQLを活用している世界的サービスやプロダクトは、Microsoft Dynamics CRM、Microsoft SharePoint、Stack Overflow、 NASDAQ、The Weather Channel、Dell、Cisco、さまざまな金融機関の取引システムなどが挙げられます。また、Transact-SQLは、Azure SQL DatabaseやAzure SQL Data Warehouseなど、Microsoftのクラウドプラットフォームでも使用されています。 ■Transact-SQLを活用するメリット この章ではTransact-SQLを活用するメリットについて説明します。 Transact-SQLを習得することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・SQLServerの制御に必要不可欠な言語のため習得の価値が高い ・ストアドプロシージャ、ユーザー定義関数、トリガーなどデータベース内にロジックを格納できる ・演算子やフロー制御ステートメントにより柔軟なクエリの記述が可能 ・TRY/CATCHによる例外処理の実装により堅牢性の高いSQL記述が行える ・テーブル値関数によりクエリ結果を関数として再利用できる ・ツールによる開発支援が充実しており、効率的なコーディングが可能 ・他のRDBMSと比べ言語仕様の習得が容易である Transact-SQLはSQLServerにおけるデータ定義やデータ操作、プログラミング言語機能を提供する言語であり、SQLServerエンジニアにとって必須のスキルとなっています。上記活用する上でのメリットを踏まえて、習得可否を検討することをおすすめします。 ■Transact-SQLを活用するデメリット この章ではTransact-SQLを活用するデメリットについて説明します。 Transact-SQLを習得することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・SQLServerに特化した言語仕様のため、他のRDBMSへのスキル転用がしづらい ・SQLの標準規格との互換性が低く、移植性に乏しい面がある ・高度に抽象化されたコードは記述が複雑になり、可読性を損ねる恐れがある ・ストアドプロシージャの濫用はデータベースのブラックボックス化を招き、メンテナンス性を下げる Transact-SQLはメリットが多いですが、SQLServerへの依存性の高さやコードメンテナンス性の低下など注意すべき点がいくつかあることを理解しておきましょう。 Transact-SQL習得を今後検討しているフリーランスエンジニアはTransact-SQLを活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。