フリーランスボードでは2024年12月5日時点の185,062件の掲載案件を対象に開発言語・フレームワーク・職種別の月額平均単価を調査いたしました。
2024年12月のフリーランス案件の月額平均単価は72.2万円、最高単価は320万円です。
また、フリーランス案件のリモートワーク比率はフルリモートが25.5%(前月比+1.8%)、一部リモートが69.2%(前月比+5.6%)、常駐が5.3%(前月比-7.5%)です。
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1.開発言語別の月額平均単価
開発言語別の月額平均単価は上表の結果となりました。
開発言語に関して、月額単価の多くは2024年11月と比較して上昇しています。
月額平均単価が最も高い開発言語は「Rust」で82.4万円(前月比-5千円)です。
Rustはメモリ安全性が高く、並行プログラミングをサポートし、パフォーマンスに優れているなどの特徴がある開発言語です。
続いて2位は「Scala」で80.3万円(前月比+3千円)です。
ScalaはJavaと高い互換性を持ち、高速開発が可能な特徴を持つ開発言語です。
3位は「Ruby」で79.4万円(前月比+2千円)です。
Rubyは動的型付け、シンプルな文法、豊富な組み込みライブラリ、メタプログラミング機能などの特徴がある開発言語です。
前月と比較し新たに上表に入った開発言語はございません。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きい開発言語は「VB.NET」で62.5万円(前月比+1.5万円)や「ASP.NET」で67.9万円(前月比+9千円)、「Dart」で73.9万円(前月比+7千円)があり、一方下落幅の大きい開発言語は「Rust」で82.4万円(前月比-5千円)や「C#.NET」で68.6万円(前月比-1千円)です。
なお「Perl」の月額単価は直近6ヶ月間連続で上昇しています。
下記では、月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各開発言語をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | 開発言語 | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 82.4万円 | |
2位 | 80.3万円 | |
3位 | 79.4万円 | |
4位 | 78.5万円 | |
5位 | 77.3万円 | |
6位 | 77.1万円 | |
7位 | 75.7万円 | |
8位 | 75.2万円 | |
9位 | 74.8万円 | |
10位 | 73.9万円 | |
11位 | 70.8万円 | |
12位 | 70.5万円 | |
13位 | 69.2万円 | |
14位 | 68.9万円 | |
15位 | 68.6万円 | |
16位 | 67.9万円 | |
17位 | 66.6万円 | |
18位 | 66.4万円 | |
19位 | 63.3万円 | |
20位 | 62.5万円 |
2.フレームワーク別の月額平均単価
フレームワーク別の月額平均単価は上表の結果となりました。
フレームワークに関して、月額単価の多くは2024年11月と比較して上昇しています。
月額平均単価が最も高いフレームワークは「RSpec」で86.7万円(前月比+3千円)です。
RSpecは実装とテストを分離でき、自然言語に近い記述が可能などの特徴があるフレームワークです。
続いて2位は「FastAPI」で85.0万円(前月比+1.4万円)です。
FastAPIは非同期処理をサポートし、非常に高速で、型ヒントに基づく自動ドキュメント生成などの特徴があるフレームワークです。
3位は「Ruby on Rails」で82.0万円(前月比+4千円)です。
Ruby on Railsは規約重視で開発の生産性を高められ、豊富なライブラリを利用できる特徴があるフレームワークです。
前月と比較し新たに上表に入ったフレームワークは「Ethna」があり、ランク外となったフレームワークは「Laravel」です。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいフレームワークは「FastAPI」で85.0万円(前月比+1.4万円)や「Symfony」で71.5万円(前月比+1.1万円)、「Flutter」で75.2万円(前月比+6千円)があり、一方下落幅の大きいフレームワークは「Catalyst」で72.6万円(前月比-7千円)や「Flask」で74.1万円(前月比-5千円)です。
なお「Flask」の月額単価は直近6ヶ月間連続で下落しています。
下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各フレームワークをクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | フレームワーク | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 86.7万円 | |
2位 | 85.0万円 | |
3位 | 82.0万円 | |
4位 | 80.8万円 | |
5位 | 78.9万円 | |
6位 | 78.8万円 | |
7位 | 77.3万円 | |
8位 | 76.5万円 | |
9位 | 76.1万円 | |
10位 | 76.1万円 | |
11位 | 75.9万円 | |
12位 | 75.2万円 | |
13位 | 74.4万円 | |
14位 | 74.1万円 | |
15位 | 73.8万円 | |
16位 | 73.2万円 | |
17位 | 72.6万円 | |
18位 | 72.5万円 | |
19位 | 71.6万円 | |
20位 | 71.5万円 |
3.IT職種別の月額平均単価
IT職種別の月額平均単価は上表の結果となりました。
IT職種に関して、月額単価の多くは2024年11月と比較して上昇しています。
月額平均単価が最も高いIT職種は「ITコンサルタント」で110.3万円(前月比±0円)です。
ITコンサルタントは、情報技術を用いて顧客企業の業務課題解決や効率化を支援するため、最適なソリューションの立案と実行をサポートするIT職種です。
続いて2位は「エンジニアリングマネージャー」で91.8万円(前月比-1.2万円)です。
エンジニアリングマネージャーは、チームの技術的な方向性の決定やメンバーの育成、プロジェクトの進捗管理、リソース配分などを担当しているIT職種です。
3位は「PMO」で89.6万円(前月比-7千円)です。
PMOは、プロジェクト全体の管理と支援、プロジェクト間の調整、プロジェクトの標準化と効率化、リスク管理、進捗報告、ステークホルダーとのコミュニケーション促進を担当しているIT職種です。
前月と比較し新たに上表に入ったIT職種はございません。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいIT職種は「インフラエンジニア」で74.4万円(前月比+3千円)や「セキュリティエンジニア」で77.5万円(前月比+3千円)、「フロントエンドエンジニア」で76.5万円(前月比+2千円)があり、一方下落幅の大きいIT職種は「エンジニアリングマネージャー」で91.8万円(前月比-1.2万円)や「PMO」で89.6万円(前月比-7千円)です。
下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各IT職種をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | IT職種 | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 110.3万円 | |
2位 | 91.8万円 | |
3位 | 89.6万円 | |
4位 | 87.2万円 | |
5位 | 87.0万円 | |
6位 | 86.6万円 | |
7位 | 83.2万円 | |
8位 | 82.5万円 | |
9位 | 81.1万円 | |
10位 | 81.0万円 | |
11位 | 80.6万円 | |
12位 | 80.4万円 | |
13位 | 78.2万円 | |
14位 | 77.5万円 | |
15位 | 76.5万円 | |
16位 | 75.5万円 | |
17位 | 74.4万円 | |
18位 | 73.7万円 | |
19位 | 71.7万円 | |
20位 | 71.7万円 |
4.今月のフリーランス案件における市場動向の考察
2024年12月のフリーランス案件の月額平均単価は72.2万円、最高単価は320万円となっており、2024年12月5日時点の185,062件です。
リモートワークは引き続き主流であり、フルリモートと一部リモートを合わせると87.3%を占めています。
開発言語別の単価では、「Rust」が82.4万円で引き続きトップを維持し、次いで「Scala」が80.3万円、「Ruby」が79.4万円で上位を占めています。これらの言語は、性能や開発効率の高さが評価されています。フレームワーク別では「RSpec」が86.7万円で最も高く、続いて「FastAPI」が85.0万円、「Ruby on Rails」が82.0万円と高単価を示しています。IT職種別では「ITコンサルタント」が110.3万円で最高額を記録し、「エンジニアリングマネージャー」が91.8万円、「PMO」が89.6万円と後に続いています。
現在のIT市場では、生成AIがますます高度化し、大規模言語モデルのファインチューニングや倫理的側面への配慮が不可欠になります。クラウドネイティブ技術はサーバーレスアーキテクチャの複雑化やマルチクラウド環境の管理など、より高度なスキルを要求する傾向にあります。
データサイエンス分野では、因果推論や連合学習(フェデレーテッドラーニング)が注目されています。さらにメタバースやデジタルツインといった新たな技術も台頭し、フリーランスエンジニアには幅広いスキルセットを求められることが予想されます。
フリーランスエンジニアが今後活躍するためには、最新技術を習得するだけでなく、技術の進化を予測し、それに合わせてスキルアップしていくことが重要です。特に生成AI、クラウドネイティブ技術、データサイエンス、セキュリティといった分野の深い理解と新たな技術への柔軟な対応力が求められます。
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5.まとめ
2024年12月のフリーランス案件の単価における市場動向に関する調査を実施しました。
現在フリーランスエンジニアとして働いている方や、今後フリーランスエンジニアとして独立を考えている方は、この調査結果を参考にしてください。自分の市場価値の確認や最新の市場動向の把握にぜひご活用いただけますと幸いです。
これからもフリーランスボードでは、フリーランスエンジニアの皆さまに役立つフリーランス市場に関する情報配信に取り組んでいきます。
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なお、2024年12月の市場動向について動画の視聴をご希望の方はこちらから視聴いただけます。