Smalltalkのフリーランス案件・求人一覧

Smalltalkのフリーランス案件・求人一覧について

■Smalltalkとは Smalltalkは、1970年代にゼロックス社のパロアルト研究所（PARC）で開発されたオブジェクト指向プログラミング言語およびプログラミング環境で、GUIやマウスを使ったインタラクティブな開発スタイルを先駆的に取り入れました。Smalltalkは、「すべてがオブジェクトである」という一貫した設計思想に基づいており、シンプルで均一な文法、動的型付け、リフレクションなどの特徴を持っています。 Smalltalkの特徴として、すべてがオブジェクトで構成され、オブジェクト間のメッセージパッシングで処理が行われること、ライブコーディングによりコードの実行結果をすぐに確認できること、イメージベースの永続化メカニズムにより、システム全体の状態を保存・復元できること、ガベージコレクションによる自動メモリ管理が行われること、ブロック（クロージャ）により高階関数プログラミングが可能なこと、システムのほとんどすべてがSmalltalk自身で記述されており、自己記述性が高いこと、統一されたGUIフレームワークを提供していること、豊富なリフレクション機能とメタプログラミング機能を持つことなどが挙げられます。 Smalltalkができる開発は、探索的なプログラミングと rapid prototyping、ビジュアルなユーザーインターフェース開発、シミュレーションとモデリング、ドメイン特化言語（DSL）の構築、Webアプリケーション開発、組み込みシステム開発、教育用プログラミング環境の構築と幅広いです。 Smalltalkを活用している世界的サービスやプロダクトは、Giti HubのAtom、Amber Smalltalkを使ったWebアプリケーション、PharoCastのライブコーディング動画配信などが挙げられます。また、SmalltalkはDynabook構想やAgile開発手法に影響を与え、現代のオブジェクト指向言語やIDEの設計にも大きな影響を与えました。 ■Smalltalkを活用するメリット この章ではSmalltalkを活用するメリットについて説明します。 Smalltalkを習得することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・オブジェクト指向プログラミングの源流であり、オブジェクト指向の基礎概念を学ぶのに最適 ・統一的にオブジェクトとして扱うシンプルな言語思想により、複雑な問題をモデル化しやすい ・ライブコーディングにより開発中のプログラムを動的に変更でき、対話的な開発が可能 ・イメージベースの永続化機構によりプログラムとデータの一貫性を保ちやすい ・ブロック構文によるクロージャの表現が言語仕様に組み込まれている ・UIビルダーによるGUI開発との親和性が高い ・業務システムからエンタープライズ領域まで幅広い実績と信頼性がある Smalltalkはオブジェクト指向言語の始祖として知られ、現代のオブジェクト指向言語に多大な影響を与えた言語です。上記活用する上でのメリットを踏まえて、習得可否を検討することをおすすめします。 ■Smalltalkを活用するデメリット この章ではSmalltalkを活用するデメリットについて説明します。 Smalltalkを習得することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・言語仕様の独自性が高くエコシステムが閉じているため他言語からの乗り入れが困難 ・統合開発環境への依存度が高くプレーンテキストでのコード管理がしづらい ・ファイルシステムとの相性が悪くバージョン管理システムとの連携がはかりにくい ・実行速度が遅くネイティブコードへの実行効率で劣る SmalltalkはメリットがSmalltalkはメリットが多いですが、言語生態系の閉鎖性や実行速度面など注意すべき点がいくつかあることを理解しておきましょう。 Smalltalk習得を今後検討しているフリーランスエンジニアはSmalltalkを活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。