XHTMLのフリーランス案件・求人

■XHTMLとは XHTMLは「Extensible HyperText Markup Language」の略で、HTMLをXMLの文法に従って書き直したマークアップ言語です。XHTMLは、よりシンプルで厳密な文法を持ち、文書の構造を明確にすることで、Webページの堅牢性と相互運用性を高めることを目的としています。 XHTMLの特徴として、タグと属性を小文字で記述すること、タグの入れ子を正しく閉じること、属性値を引用符で囲むこと、空要素タグを正しく閉じること、アンパサンド（&）や不等号（<, >）などの特殊文字を実体参照で表現すること、CSSによるスタイル定義を推奨すること、スクリプトやスタイルをXHTMLファイルとは別ファイルで記述することなどが挙げられます。これらの規則に従うことで、XHTMLはXMLパーサーで解析可能な形式になります。 XHTMLができる開発は、Webサイト制作、Webアプリケーション開発、モバイル向けWebサイト開発、電子書籍やデジタルパブリッシングコンテンツの制作、XML/XHTMLベースのコンテンツ管理システムの構築、Webサービス（SOAP）でのメッセージフォーマットの定義、アクセシビリティの高いWebコンテンツの制作と幅広いです。 XHTMLを活用している世界的サービスやプロダクトは、W3CのSpecsサイト、Mozilla Developer Network（MDN）、Yahoo!、Appleなどのサイトが挙げられます。また、XHTMLは、国際標準化団体のデジュールスタンダード（公的標準）の一つとして、電子政府の情報システムなどでも採用されています。 ■XHTMLを活用するメリット この章ではXHTMLを活用するメリットについて説明します。 XHTMLを習得することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・XMLの文法規則に則ったマークアップにより、整形式のHTMLが記述できる ・文書型定義（DTD）やスキーマによる文書構造の定義が可能で、バリデーションによる品質担保ができる ・XSLT等による柔軟な変換処理により、コンテンツの再利用性を高められる ・ブラウザでの表示互換性に優れ、アクセシビリティ向上に寄与する ・XMLベースの言語との親和性が高く、コンテンツの相互運用性を高められる ・CALS TableなどXML由来の表現力の高い表構造を利用できる ・SVGなどベクター形式のグラフィックスとの組み合わせにより、リッチコンテンツ制作に適している XHTMLはHTMLをXMLの文法に従って記述するためのマークアップ言語であり、Web標準技術の一つとして位置づけられています。上記活用する上でのメリットを踏まえて、習得可否を検討することをおすすめします。 ■XHTMLを活用するデメリット この章ではXHTMLを活用するデメリットについて説明します。 XHTMLを習得することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・要素の終了タグの省略が許されないため、HTMLに比べてタグ数が増大する ・XMLパーサによる厳密な構文チェックが求められ、記述の自由度が低下する ・IE6などレガシーブラウザにおける互換性モードレンダリングの問題に悩まされることがある ・HTML5への移行の流れからXHTMLの利用機会そのものが減りつつある XHTMLはメリットがXHTMLはメリットが多いですが、記述の制約の多さやレガシーブラウザ対応の難しさなど注意すべき点がいくつかあることを理解しておきましょう。 XHTML習得を今後検討しているフリーランスエンジニアはXHTMLを活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。