パーソルキャリア株式会社が提供するサービスに興味がある、という方も多いかと思います。
パーソルキャリア株式会社は主に転職サイト運営や人材紹介サービスを行っています。
中でも転職サイトの「doda」は有名であり、一度は聞いたことがある方がほとんどかと思います。
本記事ではパーソルキャリア株式会社について解説します。
パーソルキャリア株式会社の売上や経営状況、サービス内容についてまとめました。
また、パーソルキャリア株式会社が運営するサービスの中でも、フリーランスエージェントであるHiPro Techについて詳しく取り上げています。
本記事を読むことでパーソルキャリア株式会社に関する知見を深めることができます。
パーソルキャリア株式会社に興味がある方はぜひお読みください。
目次
1.パーソルキャリア株式会社とは?
パーソルキャリア株式会社とは何かについて解説します。
次の5つの項目について順番に説明していきます。
パーソルキャリア株式会社の会社概要
パーソルキャリア株式会社の上場有無・株価
パーソルキャリア株式会社の売上
パーソルキャリア株式会社の経営状況
パーソルキャリア株式会社の年収
本記事で紹介する情報はパーソルキャリアやパーソルグループの公式サイトを参考にしています。
パーソルキャリア株式会社の会社概要
パーソルキャリア株式会社は求人メディアの運営などを行っている日本企業であり、パーソルホールディングスの子会社です。
転職情報サイトである「doda」や転職支援サービス「dodaエージェントサービス」などが有名なサービスです。
「雇用の創造 人々の成長 社会貢献」という経営理念通り、転職支援や求人サイト運営を通じて新たな雇用機会を生み出し、人々の成長を手助けすることで社会貢献を目指している会社です。
パーソルキャリア株式会社は元々、株式会社インテリジェンスという社名でした。
2017年に株式会社インテリジェンスからパーソルキャリア株式会社に商号変更しました。
パーソルキャリア株式会社の電話番号や資本金などの情報は次のとおりです。
社名 | パーソルキャリア株式会社 |
---|---|
英文社名 | PERSOL CAREER CO., LTD. |
本社所在地 | 〒100-6328 東京都千代田区丸の内2-4-1 丸の内ビルディング27F |
代表電話 | 03-6213-9000 |
資本金 | 1,127百万円 |
従業員数(単体) | 5,756名(有期社員含む グループ会社出向中の者は除く 2023年3月1日時点) |
事業内容 | 人材紹介サービス、求人メディアの運営、転職・就職支援、採用・経営支援、副業・兼業・フリーランス支援サービスの提供 |
有料職業紹介事業 許可番号 | 13-ユ-304785 |
子会社 | パーソルキャリアコンサルティング株式会社 株式会社ライボ PERSOL CAREER TECH STUDIO VIETNAM COMPANY LIMITED PERSOL Global Workforce株式会社 |
(参照:会社概要 | パーソルキャリア - PERSOL CAREER)
パーソルキャリア株式会社の上場有無・株価
パーソルキャリア株式会社は2024年1月現在上場はしていません。
ただし、親会社のパーソルホールディングス株式会社は東証プライム市場に上場しています。
パーソルホールディングス株式会社が上場したのは2008年10月です。
パーソルキャリア株式会社の売上
パーソルホールディングスは上場企業なので、決算書や有価証券報告書を開示しています。
それらの資料からパーソルホールディングスの売上をまとめました。
パーソルホールディングス株式会社:有価証券報告書【主要な経済指標等の推移】 | |||||
---|---|---|---|---|---|
決算年月 | 第11期 2019年3月 | 第12期 2020年3月 | 第13期 2021年3月 | 第14期 2022年3月 | 第15期 2023年3月 |
売上高(百万円) | 925,818 | 970,572 | 950,722 | 1,060,893 | 1,223,967 |
経常利益(百万円) | 43,982 | 39,361 | 28,453 | 49,484 | 53,693 |
親会社株主に帰属する当期純利益 | 24,361 | 7,612 | 15,341 | 31,906 | 20,578 |
総資産額(百万円) | 370,839 | 370,993 | 381,179 | 425,110 | 442,159 |
発行済株式総数 | 236,704 | 236,704 | 236,704 | 236,704 | 236,704 |
売上高に関しても株価同様に、伸びてきていることが分かります。
2020〜2021年はやはり新型コロナウイルスの影響もあって売上が下がってしまったと推測されます。
また、有価証券報告書では子会社の売上も公開されているので、2023年3月時点でのパーソルキャリア株式会社がセグメント分けされているCareerでの売上も紹介します。
なお、Careerには「株式会社ベネッセi-キャリア」と「パーソルキャリアコンサルティング株式会社」が含まれております。
前連結会計年度 (百万円) | 当連結会計年度 (百万円) | 増減(%) | |
---|---|---|---|
売上高 | 75,279 | 104,467 | 38.8 |
営業利益 | 7,264 | 15,532 | 113.8 |
売上高は、法人需要の順調な推移により増収となっており、さらに広告費や採用費用の増加をしていますが、営業利益も大幅な増益となっております。
そのためパーソルキャリア株式会社も売上を順調に伸ばしていると言えるでしょう。
パーソルキャリア株式会社がセグメント分けされているCareerは他のセグメントと比べても、パーソルグループの主力として売上を上げています。
下記は各セグメントの売上収益増減を表したグラフです。
パーソルキャリア株式会社がセグメント分けされているCareerは、前期比+29.2%と成長ドライバーとしてグループを引っ張っています。
パーソルキャリア株式会社の経営状況
パーソルキャリア株式会社は2024年現在、人材紹介を中心に事業を運営しています。
新型コロナウイルスによる影響で、2020年4月に一度求人数・転職希望者数共に下がっています。
採用活動を縮小・中断した企業が多くあり、パーソルキャリアは大きく影響を受けたことが分かります。
しかしその後は需要が回復しており、2021年5月には新型コロナウイルス前の水準まで戻っています。
引き続き需要が上がっていることが分かります。
2023年9月には求人倍率が2.39倍となっており、2019年4月以降最高値を更新しています。
なお、日本国内の有効求人倍率は2023年3月時点で1.32倍となっています。
2023年以降も人材需要は堅調な回復を見せています。
パーソルキャリア株式会社を取り巻く人材市場も回復基調が続くと想定されます。
パーソルキャリア株式会社の年収
パーソルキャリア株式会社は年収を公開していません。
親会社のパーソルホールディングスの年収は、2023年3月31日時点で約727万円と発表されています。
日本の平均と比べても高年収であることが分かります。
また、パーソルキャリア株式会社は、2023年4月1日付けで人事制度の改定、および特別昇給による報酬水準の引き上げを決定したと発表しています。
2.パーソルキャリア株式会社のサービス(事業)内容
パーソルキャリア株式会社のサービス(事業)内容について解説します。
パーソルキャリア株式会社の事業は大きく次の5つに分けられます。
求人メディアの運営
人材紹介
新卒紹介
障がい者支援
その他
各事業でどのようなサービスを行っているのか、詳しく解説していきます。
求人メディアの運営
パーソルキャリア株式会社が提供する求人メディア関連のサービスは次のとおりです。
doda:総合型転職情報サイト
dodaはパーソルキャリア株式会社の代表サービスと言えます。
営業やITエンジニア、事務など幅広い求人を掲載している総合型の求人サイトです。
dodaではさまざまな条件で求人を検索できるほか、新着求人をメルマガで知らせてくれたり、企業からスカウトメールが届くようになったりする機能があります。
doda会員登録者数(累計)は2023年12月末時点で約766万人となっています。
さらに登録者の50%以上が20代であり、若手向けの求人が多いことが予想されます。
人材紹介
パーソルキャリア株式会社が提供する人材紹介関連のサービスは次のとおりです。
dodaエージェントサービス:総合型転職支援サービス
dodaX:ハイクラス人材向け転職支援サービス
エグゼクティブ エージェント:エグゼクティブ人材向け転職支援サービス
BRSエージェントサービス:バイリンガル人材向け転職支援サービス
クリーデンス:ファッション・アパレル業界専門の転職支援サービス
dodaエージェントサービスも、パーソルキャリア株式会社の代表サービスです。
dodaエージェントサービスでは、転職のプロが自分の希望やスキルを踏まえて求人を紹介します。
また、キャリアカウンセリングや応募書類の添削、模擬面接なども行い、転職活動全般をサポートします。
その他、dodaXやエグゼクティブ エージェントなど特定分野に特化した転職支援サービスも運営しています。
新卒紹介
パーソルキャリア株式会社が提供する新卒紹介のサービスは次のとおりです。
dodaキャンパス:新卒者成長支援&逆求人型就活サービス
doda新卒エージェント:新卒者専門の人材紹介サービス
dodaキャンパスは企業からインターンシップや採用オファーを受けられるサービスです。
就職したい学生や就職のためのスキルを磨きたい学生の成長をサポートします。
また、企業側は学生がサイトに登録したスキルや学生生活経験の記録を評価し、自社と相性が良い学生に採用オファーを送ることができます。
doda新卒エージェントは、新卒生専門の転職エージェントです。
キャリアアドバイザーが新卒生の強みや適正を分析し、その人が成長できる企業を紹介します。
障がい者支援
パーソルキャリア株式会社が提供する障がい者関連のサービスは次のとおりです。
dodaチャレンジ:障がい者のための転職支援サービス
dodaチャレンジは障がい者のための転職エージェントです。
キャリアアドバイザーがカウンセリングを行い、その人のやりたいことやできることを整理します。
そして、経験、就業条件、障がい状況に合った求人を紹介し、転職成功へと導きます。
その他
パーソルキャリア株式会社が提供するその他のサービスは次のとおりです。
HiPro Biz:経営支援サービス
HiPro Tech :エンジニア向けフリーランスエージェントサービス
HiPro Direct:副業・フリーランス向けマッチングプラットフォームサービス
jobQ:就職・転職相談プラットフォームサービス
MyLearning:社会人向けリスキリングサービス
HiPro Bizは企業が抱える経営課題を専門家が解決するコンサルティングサービスです。
HiPro TechやHiPro Directはフリーランスや副業ワーカーの求人探しを支援するサービスです。
HiPro Techがエージェントサービス、HiPro Directがマッチングサービスとなっています。
また、jobQは就職・転職したい方が、企業の中の人やキャリアの先輩に対して悩みを相談したり疑問点について質問したりできるサービスです。
MyLearningは社会人がキャリア形成のために必要なスキルを身につけられるラーニングサービスです。
このようにパーソルキャリア株式会社では、複雑化する企業課題の解決や、スキルアップサポート、フリーランス・副業など多様化する働き方に併せた支援活動にも力を入れています。
3.パーソルキャリア株式会社が運営するHiPro Techとは?
先程も少し解説しましたが、パーソルキャリアはHiPro Techというフリーランスエージェントサービスを運営しています。
そこで、HiPro Techはどういったサービスなのかについて詳しく解説していきます。
HiPro Techはフリーランスエージェントの中でもIT・Web系を中心に扱っています。
そして、IT・Web系を扱うエージェントの中でも、次の3つの特徴を持っています。
中間マージンがゼロ
高単価案件が豊富
リモート案件が豊富
1つ1つの特徴について詳しく解説していきます。
中間マージンがゼロ
HiPro Tech経由で案件に参画しても、中間マージンを取られることはありません。
通常のフリーランスエージェントの場合、案件を紹介してくれたフリーランスエージェント側にマージンを支払う必要があります。
一般的なフリーランスエージェントではマージンは報酬の平均10〜25%などと決められています。また、サービスによってはマージン率が非公開の場合もあり、フリーランスエージェントに支払っている利用料を把握できないこともあります。
HiPro Techはマージンがゼロであるため、企業からの報酬はすべて得ることが可能です。
また、フリーランスエージェントにマージンを多く取られているのではないかと心配する必要もありません。
高単価案件が豊富
HiPro Techは高単価案件が豊富なのも特徴です。
HiPro Techでは保有案件の約60%が80万円以上、最高報酬は150万円と記載されています。
フリーランススタートに掲載されている、HiPro Techの案件の月額平均単価は64.8%です。
また中央値単価は70万円、最高単価は100万円、最低単価は20万円となっています。
高単価案件が豊富なうえにマージンもゼロであるため、HiPro Techを活用することで年収が増える可能性が高くあります。
リモート案件が豊富
HiPro Techはリモート案件が豊富なのも特徴です。
リモート案件の割合は84%となっています。(2022年8月時点)
企業に出向するより自宅で働きたいという方も、HiPro Techがおすすめできます。
リモートの方が満員電車に乗るストレスもかかりませんし、通勤時間もなくせるメリットがあります。
4.パーソルキャリア株式会社(HiPro Tech)の口コミ・評判
続いて、パーソルキャリア株式会社(HiPro Tech)の口コミ・評判について解説します。
パーソルキャリア株式会社(HiPro Tech)に関する口コミは次のようなものがありました。
HiPro Tech(ハイプロテック)の面談形式はオンラインで時間は30分でした。
担当者の技術的な理解のおかげでスムーズに登録面談が進みました。
登録から面談、案件紹介まで非常にスムーズでした。
まだ稼働には至っていませんが、丁寧なフォローで安心して営業を任せることができます。
HiPro Tech(ハイプロテック)の営業担当さんのやり取りは基本的にメールでした。
連絡頻度は適切でやり取りはとてもスムーズでした。
案件やクライアント企業の説明は十分で、面談前に対策とアドバイスをいただけました。
面談前の事前打ち合わせもスムーズで、面談対策など具体的にアドバイスをいただくことができました。
i-common tech(アイコモン テック)から希望を満たす案件を紹介してもらえました。
希望する技術については、今の私のスキルセットを考えると、少し経験が浅いところを要望として出したのですが、なんとか先方の期待にも私の要望にも合致しそうな案件を探してきてくださいました。
さすがに、両方を満たす案件は少なかったですが。
他のエージェントさんは結構的外れな案件ばかり持ってくるのですが、それと比較したらずっと要望に近く、かつ現実的な案件が含まれていました。
全体を通して「面談がスムーズ」「丁寧にフォローしてくれる」「要望に合致する案件を探してくれる」など、担当者のスキルを称賛する口コミ・評判が多かったです。
自分の要望に合致した案件が見つかるかは担当者のスキル次第な面もあるため、担当者の質が高いかどうかは、利用するフリーランスエージェントを決めるうえで大切です。
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5.パーソルキャリア株式会社は「やばい」と言われている?
パーソルキャリア株式会社で検索すると、関連ワードに「やばい」と表示されることもあります。
しかしここまで解説してきた通り、特に「やばい」と言われるような点は見当たりません。
確かに新型コロナウイルスの影響で一時期売上や需要が落ち込みましたが、現在は回復傾向にあります。
パーソルキャリア株式会社の労働環境についても「やばい」と感じるような情報は見つかりませんでした。
パーソルホールディングスはグループ全体の月の残業時間を公開しています。
残業時間は月20時間未満となっており、決して多くないことが分かります。
期間 | 残業時間 |
---|---|
2020年3月期 | 18時間 |
2021年3月期 | 16時間 |
2022年3月期 | 17時間 |
2023年3月期 | 17時間 |
また、グループ全体の退職率も公開しているのですが、どの期間も10%以下となっています。
期間 | 退職率 |
---|---|
2020年3月期 | 10% |
2021年3月期 | 8% |
2022年3月期 | 10% |
2023年3月期 | 10% |
6.パーソルキャリア株式会社の競合企業は?
続いて、パーソルキャリア株式会社の競合企業について解説します。
代表的な競合企業は次の3つです。
株式会社リクルート
レバテック株式会社
株式会社マイナビ
各企業の事業内容や特徴について詳しく解説していきます。
株式会社リクルート
株式会社リクルートはパーソルキャリアと並ぶ大手の人材紹介会社です。
代表的なサービスは、新卒・既卒生を対象にした求人サイトの「リクナビ」です。
また、中途採用者を対象にした「リクナビNEXT」も高い知名度を誇っています。
更に、エージェントサービスである「リクルートエージェント」も運営しています。
その他、住宅サイトの「SUUMO」や旅行予約サイトの「じゃらん」など、幅広く展開しているのが特徴です。
ただしパーソルキャリアのように、フリーランス向けサポートは行っていません。
レバテック株式会社
レバテック株式会社はIT業界に特化した人材紹介サービスを運営しています。
大手の求人サイトである「レバテックキャリア」は、IT業界の求人を豊富に揃えています。
また、ITエンジニアを目指す学生を対象とした「レバテックルーキー」という就活サイトもあります。
更に、フリーランスエンジニア専門のエージェントである「レバテックフリーランス」も運営しています。
パーソルキャリアの「HiPro Tech」もIT・Web系を中心に扱っているため、サービス内容が近いと言えます。
「HiPro Tech」と「レバテックフリーランス」は併用することも可能ですので、より多くの優良案件に触れたいという方は、どちらにも登録しておくことをおすすめします。
株式会社マイナビ
株式会社マイナビもやはり人材紹介サービスを中心に運営しています。
代表サービスは新卒・既卒者を対象とした転職サイト「マイナビ」です。
また、中途採用者を対象にした、求人サイト「マイナビ転職」や転職エージェント「マイナビAGENT」もあります。特に20代・30代の方から支持されているのが特徴です。
加えて、マイナビは「スキイキ」というフリーランス向けの案件マッチングサイトも運営しています。
こちらは2020年10月にスタートした新しいサービスであり、パーソルキャリアの「HiPro Direct」の競合であると言えます。
マッチングサイトを通じて案件を獲得したいフリーランスエンジニアの方は、「HiPro Direct」と「スキイキ」の両方に登録しておくと良いでしょう。
7.まとめ
本記事ではパーソルキャリア株式会社について解説しました。
パーソルキャリア株式会社の経営状況やサービス内容などがお分かりいただけたかと思います。
パーソルキャリア株式会社は現在、売上やサービスの需要が伸びています。
新型コロナウイルスの影響で一時的に売上が落ち込むことはあったものの、その後は盛り返しています。
「doda」や「dodaエージェントサービス」はもちろんのこと、「HiPro Tech」などフリーランス・副業など多様化する働き方に併せたサービスの需要も今後高まっていくことが予想されます。
パーソルキャリア株式会社のサービスを活用する際に本記事をご参考ください。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。