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PHP技術者認定試験とは?合格率や難易度、初級・上級の特徴、勉強時間を含む学習方法を解説

公開日:2024/12/14最終更新日:2024/12/14

「PHPの実力を証明したい」「PHPを学んでエンジニアとしての一歩を踏み出したい」とお考えであれば、PHP技術者認定試験の合格に向けて勉強をするのがおすすめです。


PHP技術者認定試験はバージョンとレベルによって、PHPの知識が評価されることから、受験される方の理解度に見合った実力を証明することにつながります。


今回はPHP技術者認定試験に関する基礎知識や詳細情報、PHP技術者認定試験の資格取得のメリット・デメリット、PHP技術者認定試験合格のための参考書の選び方や学習及び対策方法についてお話しします。


目次

1.PHP技術者認定試験に関する基礎知識

はじめにPHP技術者認定試験に関する基礎知識について解説します。

PHP技術者認定試験とは

PHP技術者認定試験とは、PHP技術者認定機構が実施するPHPに関する知識やスキルが問われる認定試験です。

  • PHP8技術者認定初級試験 ITSS レベル1

  • PHP7技術者認定初級試験 ITSS レベル1

  • PHP5技術者認定初級試験 ITSS レベル1

  • PHP8技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3

  • PHP5技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3

上記のようにPHPのバージョンとITSSのレベルで分かれており、上級・準上級試験については、7割以上の正解で上級、5割以上7割未満の正解で準上級という同一試験内でのレベル分けが行われています。詳しくは後述しますが、PHP8技術者認定上級・準上級試験で高得点を獲得すると、PHP技術者認定ウィザードとして認定されるということも覚えておいてください。

PHP技術者認定試験の合格で目指せるキャリア

上記がPHP技術者認定試験の合格で目指せるキャリアの一例です。PHPはWeb開発やCMSに用いられていることから、WordPressによるホームページ作成やECサイトの構築などの業務の視野に入ってきます。また、CMSを扱えるようになることで、Webディレクターやコンテンツマーケティング担当も現実的なものとなるでしょう。


同時に、PHPによるプログラミング言語の学習を通じて、他のプログラミング言語、もしくはPHPと関わりの深いIT技術を学ぶきっかけとなることから、システムエンジニアも含めて、エンジニア領域の職種へのキャリアチェンジの実現も期待できます。

旧バージョンのPHP技術者認定試験に挑戦すべきか

PHP技術者認定試験はバージョンとレベルによって試験が設定されていることから、旧バージョンのPHP技術者認定試験に挑戦すべきかと悩む方もいらっしゃるでしょう。


公式が参照しているW3Techsの発表している情報によると、2024年7月3日の時点で上記が利用バージョンのパーセンテージとなっており、Version 5やVersion 7からVersion 8に移行している段階であることを踏まえると、最新のバージョンであるVersion 8に照準を合わせて挑戦していくのが現実的です。


ただし、最新バージョンへの移行に伴うエラーやバグ、脆弱性や互換性なども把握できる人材として評価される可能性もあることから、旧バージョンの認定資格も取得しておいて損はないでしょう。同様に旧バージョンのPHPに関する実務経験がある場合、旧バージョンと最新のバージョンを網羅的に挑戦していくことで、実務経験もあるPHPのスペシャリストとして市場価値が高まることも知っておくべきと言えます。

2.PHP技術者認定試験の詳細情報

次にPHP技術者認定試験の詳細情報について解説します。

PHP技術者認定試験の詳細や日程

試験名

PHP技術者認定初級試験

PHP技術者認定上級・準上級試験

レベル

ITSS レベル1

ITSS レベル2/3

バージョン

PHP8

PHP7

PHP5

PHP8

PHP5

試験会場

試験日時

全国のオデッセイコミュニケーションズCBTテストセンター

※試験会場や日時の確認はこちら

試験時間

1時間

2時間

出題形式

CBT(ComputerBasedTesting)方式

選択式(複数または単一選択)

出題数

40問

30問

60問

合格基準

7割正解

7割以上の正解

・上級試験合格

5割以上~7割未満の正解

・準上級試験合格

受検料

12,000円

15,000円

前提資格

特になし

試験結果

試験後に配布されるスコアレポートで確認

上記がPHP技術者認定試験の詳細です。オデッセイコミュニケーションズCBTテストセンターでのCBT方式による試験であり、随時開催されているため受験のタイミングや勉強計画を練りやすいのが特徴です。


また、受験料については学校法人の生徒、先生は50%オフになることから、就職のためにスキルを獲得しておきたいという場合にコストを抑えて受験できるのも魅力と言えます。


通常の受験料もリーズナブルであることから、バージョンごとおよびレベルごとの資格をもらう時に挑戦していくのも前向きに検討すべきでしょう。

PHP技術者認定試験の出題範囲

・PHP8技術者認定初級試験 ITSS レベル1

目次

出題率

第1章 イントロダクション

2.5%

第2章 PHPの基本

12.5%

第3章 演算子

10.0%

第4章 制御構文

13.8%

第5章 組み込み関数

8.8%

第6章 ユーザー定義関数

7.5%

第7章 標準クラスライブラリ

7.5%

第8章 リクエスト情報

10.0%

第9章 データベース連携

5.0%

第10章 オブジェクト指向構文

17.5%

第11章 高度なプログラミング

5.0%

参考元:https://www.phpexam.jp/summary/novice8


上記がPHP8技術者認定初級試験 ITSS レベル1の出題範囲です。最新のPHPバージョン8の基礎について学ぶ内容となっており、プログラミングの基礎や考え方が身につくことが期待できます。


最新バージョンであるため率先して合格しておきたい試験でもありますので、基礎的な用語などを理解するとともに、プログラミングがどのようなものかということをしっかりと学ぶことが大切です。

・PHP7技術者認定初級試験 ITSS レベル1

項目

出題問題数

PHPの特徴

2

テキストと数の操作

3

ロジック:判定と繰り返し

2

データのグループ:配列の操作

3

ロジックのグループ:関数とファイル

3

データとロジックの結合:オブジェクトの操作

2

ユーザとの情報交換:Webフォームの作成

4

情報の保存:データベース

4

ファイルの操作

2

ユーザの記憶:クッキーとセッション

2

他のWebサイトやサービスとのやり取り

2

デバッグ

2

テスト:プログラムが正しく動作するようにする

2

ソフトウェア開発で心得ておきたいこと

1

日付と時刻

1

パッケージ管理

1

メールの送信

1

フレームワーク

1

コマンドラインPHP

1

国際化とローカライゼーション

1

合計

40

参考元:https://www.phpexam.jp/summary/novice7


上記がPHP7技術者認定初級試験 ITSS レベル1の出題範囲です。レベル1の試験ではあるもののPHPのバージョン7における応用も少し内容に含まれていることが推測されます。

PHPで具体的にどのようなことができるかといったような内容でもあるため、単に記憶頼りで合格を目指すのではなく、技術や仕組みを理解し、どのように動作するかといった視点で勉強すると良いでしょう。

・PHP5技術者認定初級試験 ITSS レベル1

目次

出題割合

(目安)

1章 オリエンテーションと始めの一歩

0.06

2章 テキストと数の操作

0.08

3章 判定と繰り返しについて

0.08

4章 配列の操作

0.08

5章 関数

0.08

6章 Webフォームの作成

0.08

7章 データベースに情報を保存

0.08

8章 クッキーとセッションでユーザを記憶

0.06

9章 日付と時刻の取り扱い

0.06

10章 ファイルの操作

0.08

11章 XMLのパースと生成

0.02

12章 デバッギング

0.04

13.8 クラスとオブジェクト(クラス定数も含む)

0.02

14章 日本語処理

0.06

付録B 正規表現の基本

0.04

付録D PHP5.1とPDO

0.02

追加1.セキュリティ(各章からのポイントの集約や一般的な知識など)

0.02

追加2.出力バッファ(エラー処理。各章からのポイントも含む)

0.02

追加3.定数・予約語

0.02

参考元:https://www.phpexam.jp/summary/novice


上記がPHP5技術者認定初級試験 ITSS レベル1の出題範囲です。PHPのバージョン5ではあるものの、PHPの基礎と応用、そしてバージョン7と8のバックグラウンドの知識が含まれることから、旧バージョンであっても勉強する価値はあると言えるでしょう。


特にPHPに限らず、バージョンごとの互換性や技術的な依存などを把握していると非常に強みになることから、初めてPHPを学ぶ方、実務経験ある方を問わず、基礎的な部分の実力の証明になると覚えておいてください。

・PHP8技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3

No.

セクション名

出題割合

1

インストールと設定

3.3%

2

言語リファレンス

49.6%

3

セキュリティ

13.3%

4

機能

3.3%

5

基本的な関数

30.0%

参考元:https://www.phpexam.jp/summary/expert8


上記がPHP8技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3の出題範囲です。言語リファレンスが主題割合の大半を占めていることから、「PHPマニュアル 言語リファレンス」の内容をチェックして、自分自身の理解がどれだけ足りているかを把握しておきましょう。


正答率が上級と準上級を分けている要素となっていることから、上級の正答率7割以上を目指して、試験時間内に正しい回答を導き出せるように勉強しておくことが大切です。

・PHP5技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3

目次

出題割合

1章 PHPについて

0

2章 PHP言語の基本

0

3章 関数

0.02

4章 文字列

0.02

5章 配列

0.04

6章 オブジェクト

0.1

7章 ウェブに関するテクニック

0.12

8章 データベース

0.08

9章 グラフィック

0.04

10章 PDF

0.04

11章 XML(&XML系で追加された関数)

0.06

12章 セキュリティ

0.12

13章 アプリケーションに関するテクニック

0.08

14章 PHPの拡張

0.04

15章 WindowsでのPHP

0.02

SPL(Standard PHP Library)

0.04

日付クラス

PEAR(管理系のコマンドなど)

名前空間

0.04

クロージャー

リフレクション

Late Static Binding

JSON

0.02

PDOとネイティブモジュールの違い

0.04

mysqlndドライバについて

正規表現(pcre, posix, mbstring)

0.02

APD/Xdebug

0.04

memcache

フィルター

0.02

参考元:https://www.phpexam.jp/summary/expert


上記がPHP5技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3の出題範囲です。旧バージョンのPHP5の認定資格ではあるものの、かなり出題範囲が広いため、上級に合格するためには、かなりの勉強時間が必要となるでしょう。


特に違うバージョンにおける実務経験がある方、もしくは最新バージョンのPHPで勉強されている方の場合、バージョンの違いでケアレスミスが発生してしまうことも考えられるため、バージョンごとの特性や脆弱性についても網羅的に学んでおくことをおすすめします。

PHP技術者認定ウィザード

PHP技術者認定ウィザード概要

PHP技術者認定ウィザードは上級試験(PHP8以降)でスコア1275点以上(正答率85%)以上を取得した方がPHP技術者認定ウィザードの呼称とロゴマークを使用できるものとします。


使用できる呼称はPHP8 技術者認定上級試験の場合、以下とします。


PHP8 技術者認定ウィザード

参考元:https://www.phpexam.jp/summary/wizard


上記がPHP技術者認定ウィザードの概要です。上級合格のための正答率が70%以上であることに対し、85%が必要となるという最上位の認定と言えるでしょう。実務経験がある方の場合、実力の証明となり、強いアピールポイントになることも期待できることから、PHP8技術者認定上級・準上級試験の受験を検討されている場合はPHP技術者認定ウィザードの認定を狙って勉強をじっくりと進めてみることをおすすめします。

PHP技術者認定試験の受験者数・合格率・難易度

  • 上級 23.4%

  • 準上級 55.8%

  • 不合格 20.8%

上記がPHP技術者認定試験の上級・準上級の合格率です。受験者数と初級の合格率については公表されていません。合格率と上級・準上級の認定試験の出題範囲を前提とした場合、プログラミング試験の難易度としてはかなり高い分類に入ることが推測できます。


特にPHP技術者認定試験の上級・準上級は、単に出題範囲を把握するだけでなく、公式ドキュメントや膨大な機能群やセキュリティ、オブジェクト指向設計など実務経験をもとにした深い理解が求められます。また、正答率で認定されるレベルが決まってしまうため、勉強時間や勉強不足で不合格、同じく準上級止まりもありえます。上級もしくはウィザードを狙うようなモチベーションで、確実に正解を選べるように問題集などを何度も挑戦してみると良いでしょう。


特に上級やウィザードレベルを目指す受験者は、公式ガイドラインや信頼性の高い教材を活用し、模擬問題集や過去問題を繰り返し解くことで、自分の弱点を明確化しましょう。

PHP技術者認定試験の申し込み手順

  1. Odyssey IDの登録

  2. PHP技術者認定試験に対応する試験会場を確認

  3. 任意の試験会場で日時を確認し、申し込み

  4. 指定した会場・日時に身分証を持参、受験料の支払いをして受験

上記がPHP技術者認定試験の申し込み手順です。試験の会場も多く、随時開催されてはいるものの、受験する期限を決めるためにも前もって登録や試験会場と日時のチェックをしておきましょう。


いつでも受験できる認定試験の場合、理解が進まないことで受験自体を諦めてしまったり、先延ばしにしたりしてしまうことで、就職や転職のタイミングに間に合わないことも考えられます。


ある程度は期日を定めておき、PHP技術者認定資格をアピールするタイミングで履歴書に記載できるように計画的に進めてください。

PHP技術者認定試験の有効期限

PHP技術者認定試験の有効期限は特に設定されておりません。一度合格することで将来的に履歴書に記載することができます。そのため、旧バージョンの資格についても合格しておくことで、PHPのアップデートに伴う最新のバージョンのみを受験、もしくは最新のアップデートを把握する流れにすれば、PHPのスペシャリストとしてアピールし続けやすくなるということも覚えておきましょう。

PHP技術者認定試験の勉強時間

PHP技術者認定試験の勉強時間については、初級の出題範囲でおおよそですが100時間から200時間、上級については、初級の知識を有しているものとして、おおよそですが同じく100時間から200時間必要であることが推測されます。


ただし、受験される方の実務経験、エンジニアとしての知識、ITの基礎、モチベーション次第で大きく異なるということは留意しておきましょう。PHPについては、他のプログラミング言語と同様にプログラミングの感覚的な部分が理解できないと、勉強が進みにくい可能性があります。

テキストベースで勉強するだけでなく、PHPを動かせる環境を用意するなどして、実際に手を動かしてコーディングするということも取り入れてみてください。

3.PHP技術者認定試験の資格取得のメリット

次にPHP技術者認定試験の資格取得のメリットについて解説します。

PHPについてバージョンごとに段階的に学べる

PHP技術者認定試験の資格取得のメリットとして、PHPについてバージョンごとに段階的に学べることが挙げられます。例えば、実務で旧バージョンのPHPのスキルのある方、もしくは最新バージョンは理解しているが旧バージョンとの互換性や文法の違いなどを把握したい方に非常にメリットとなります。


PHPから初めてプログラミング言語を学ぶ方にもおすすめですし、バージョンごとのPHPの違いを把握しておきたい実務経験者の方にも向いています。バージョンの違いを理解していることがPHPエンジニアとしての強みになることを考えると、時間と費用面でのコストを投資する価値は十分にあると言えるでしょう。

PHP技術者としての実力をアピールできる

PHP技術者認定試験の資格取得のメリットとして、PHP技術者としての実力をアピールできることが挙げられます。特に実務経験があり、さらにキャリアアップやポジションアップをしたい、もしくは転職で年収のアップを狙いたい方の強いアピールポイントになるということです。


また、実務経験はあるものの実績としてアピールできるプロジェクトへの参画、もしくはポートフォリオとなるようなものが存在しない場合においても、試験の合格によって補えるのも魅力と言えます。同様にPHPのプログラミング能力と共に、今までのプロジェクトやチームとしての活躍をアピールすることができれば、採用や案件への応募の際にもポジティブな影響を与えることも期待できるでしょう。

PHPは汎用性が高く、キャリアチェンジに強い

PHP技術者認定試験の資格取得のメリットとして、PHPは汎用性が高く、キャリアチェンジに強いことが挙げられます。PHP技術者認定機構での発表のおいて、PHP求人数集計はおおよそ20万件の推移であり、PHPがWebアプリケーションやWebサイト開発において採用されやすいことなどが理由です。


前述したように最新バージョンへの移行などが進められていることを考えると、さらにこの先も需要が高まることは推測できます。WordPressなどのCMSなども扱えるようにしていくことで、PHPを基軸として他のエンジニア領域でもキャリアチェンジが視野に入るということも知っておきましょう。

4.PHP技術者認定試験の資格取得のデメリット

次にPHP技術者認定試験の資格取得のデメリットについて解説します。

資格取得のための時間や費用のコストが発生する

PHP技術者認定試験の資格取得のデメリットとして、資格取得のための時間や費用のコストが発生することが挙げられます。受験料などのコストは比較的リーズナブルであるものの、やはり参考書や問題集は必要となりますし、レベルやバージョンごとに勉強する時間が必要になるのが理由です。


ただし、合格後に更新手続きなどは必要ないこと、新しいバージョンが発表され浸透する段階で最新の試験に受験して合格していけば実力の証明になることを考えると、初級や上級の知識は将来的にかなり役立つのも間違いありません。同様にPHPを通じてエンジニアとして活躍できることを考えると、投資したコストは必ずリターンとなって返ってくるということも知っておいてください。

実務経験がないと即戦力になる証明になりにくい

PHP技術者認定試験の資格取得のデメリットとして、実務経験がないと即戦力になる証明になりにくいことが挙げられます。PHP技術者認定試験がコーディングなどを伴う実務の試験ではないこと、理論ベースだけでは評価されにくいことが理由です。


しかし、誰もが最初は初心者であり、実務経験がなくて当然です。実務経験を得るためにまずは初級のレベルに挑戦して合格、就職や転職を経て実務経験を積み、同時に上級試験に合格していくことを目指していけば、自身の成長とともにキャリアアップにつながるということも忘れないようにしましょう。

エンジニアとしての基礎は別に学ぶ必要がある

PHP技術者認定試験の資格取得のデメリットとして、エンジニアとしての基礎は別に学ぶ必要があることが挙げられます。PHPに照準を当てた認定試験であるのが理由であり、前提として覚えておくべきITに関する基礎、エンジニアとしての勉強方法なども含めて、出題範囲に明示されてない部分についても学ぶ必要があるのが理由です。


PHP技術者認定に最低限必要な基礎を身につけるのにおすすめなのが、WordPressなどのCMSについても学ぶことがあげられます。特にWordpressはインストールやカスタマイズのためにWebやITに関する基礎をほぼ網羅的に必要とすることから、どのような仕組みでホームページが構築されているかも理解できるため効率が良いです。ドメインの取得などをしなくてもパソコン上、自宅のネットワーク上でWordPressを稼働することもできますので、是非とも挑戦してみてください。

5.PHP技術者認定試験合格のための参考書の選び方や学習及び対策方法

次にPHP技術者認定試験合格のための参考書の選び方や学習及び対策方法について解説します。

まずは模擬問題に挑戦して自分の理解度を把握する

PHP技術者認定試験合格に向けて、まずは模擬問題に挑戦して自分の理解度を把握することから始めましょう。初めて受験に挑戦される方も試験の雰囲気が模擬的に分かりますし、実務経験のある方の場合は受験を前向きに検討するかを判断する材料になります。


初級のレベルはバージョンごとに模擬問題に挑戦できるようになっているため、受験される方の好みに合わせて挑戦してみましょう。ただし、模擬問題で合格できるような手応えがあったとしても、本番の試験で必ず合格できるとは限りません。


あくまでも自分自身の理解度を把握するための手段であると認識し、手応えがあったら受験に向けて勉強することを前向きに検討し、もっとITやWebの基礎から学ぶ必要があると考えたら、IPAの実施しているITパスポート試験の挑戦から検討してみてください。

公式で紹介されている参考書や問題集を利用する

PHP技術者認定試験の合格に向けて、公式で紹介されている参考書や問題集を利用しましょう。出題範囲に含まれている内容が掲載されているため、公式ではないテキストを購入するよりも効率的に勉強ができるようになります。


もし、公式で紹介されている参考書や問題集だけでは物足りない場合において、PHPの技術書や専門書が欲しいと悩んだのであれば、受験される方と相性の良い著者を探してみても良いでしょう。古本や電子書籍の無料購読などを利用して、読みやすく、理解しやすい文章かどうか、公式のテキストを補うような内容になっているかチェックし、良い著者を見つけたら最新版を購入するとコストが安く済むのでおすすめです。

ProgateやUdemyなどのオンライン講座を受講する

PHPで初めてプログラミング言語を学ぶ場合、プログラミングのコーディングや考え方がすんなりと入ってこないことがあります。ProgateやUdemyなどのオンライン講座には視覚的にも分かりやすく、理解が進みやすい内容もありますので、まずは無料部分だけでも受講してみると良いでしょう。


また、オンライン講座の中にはエンジニアとして必要なその他の基礎なども含まれていることもあります。例えば、HTMLやCSS、アルゴリズムやプログラミングの基礎、その他のプログラミング言語の基礎なども学ぶことができますので、並行して少しずつどんな技術があるのかを吸収するようにしてみてください。


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6.まとめ

今回はPHP技術者認定試験に関する基礎知識や詳細情報、PHP技術者認定試験の資格取得のメリット・デメリット、PHP技術者認定試験合格のための参考書の選び方や学習及び対策方法についてお話ししました。


PHP技術者認定試験はPHPから始めてプログラミング言語を学ばれる方にもおすすめな認定試験であり、実務経験のある方にとっても実力の証明となり、新たなプロジェクトへの参画やキャリアチェンジも実現しやすくなるでしょう。同時に、PHPを基軸として他のプログラミング言語やIT技術も学びやすくなることから、将来的な成長にもつながる知識やスキルが身につきますので、是非とも合格に向けて勉強のモチベーションを高めて頑張ってみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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目次

1.PHP技術者認定試験に関する基礎知識

PHP技術者認定試験とは

PHP技術者認定試験の合格で目指せるキャリア

旧バージョンのPHP技術者認定試験に挑戦すべきか

2.PHP技術者認定試験の詳細情報

PHP技術者認定試験の詳細や日程

PHP技術者認定試験の出題範囲

・PHP8技術者認定初級試験 ITSS レベル1

・PHP7技術者認定初級試験 ITSS レベル1

・PHP5技術者認定初級試験 ITSS レベル1

・PHP8技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3

・PHP5技術者認定上級・準上級試験 ITSS レベル2/3

PHP技術者認定ウィザード

PHP技術者認定試験の受験者数・合格率・難易度

PHP技術者認定試験の申し込み手順

PHP技術者認定試験の有効期限

PHP技術者認定試験の勉強時間

3.PHP技術者認定試験の資格取得のメリット

PHPについてバージョンごとに段階的に学べる

PHP技術者としての実力をアピールできる

PHPは汎用性が高く、キャリアチェンジに強い

4.PHP技術者認定試験の資格取得のデメリット

資格取得のための時間や費用のコストが発生する

実務経験がないと即戦力になる証明になりにくい

エンジニアとしての基礎は別に学ぶ必要がある

5.PHP技術者認定試験合格のための参考書の選び方や学習及び対策方法

まずは模擬問題に挑戦して自分の理解度を把握する

公式で紹介されている参考書や問題集を利用する

ProgateやUdemyなどのオンライン講座を受講する

6.まとめ