退職時に菓子折りを用意すべきかとお悩みではありませんか。退職は次の新しい生活への節目でもあるため、気持ちよく迎えるためにも、状況に合わせて用意するか判断できるようにしておきましょう。
同時にどのようなものを用意すべきか、商品の選び方も含めて把握しておくことで、退職した後の人間関係もスムーズになるのは間違いありません。
今回はなぜ、退職時に菓子折りを用意するという常識やマナーがあるのか、退職時に菓子折りを用意すべきか悩んだ時の判断基準、.退職時に菓子折りを用意する時の商品を選ぶ際のポイント、退職時におすすめの菓子折りについてお話しします。
目次
1.なぜ、退職時に菓子折りを用意するという常識やマナーがあるのか
はじめになぜ、退職時に菓子折りを用意するという常識やマナーがあるのか解説します
お世話に立った人に感謝を伝えるため
退職時に菓子折りを用意するという様式やマナーがあるのは、お世話になった人に感謝を伝えるためということが挙げられます。企業や組織で事業活動を行う際、基本的には人と人のつながりによって仕事が成り立っているため、お互いがお互いをフォローし、助け合うことがたくさんあるのは理由です。
実際に新入社員や中途社員として、もしくはアルバイトやパートとして働き始めた際、仕事を教わるために先輩や上司から指導を受けることもあったでしょう。逆に自分自身が教える立場として、新人に対して様々なコミュニケーションをしたこともあったかもしれません。
同じく同僚に助けられたこと、フォローされたことなど考えると、最後に菓子折りによってお礼を伝えることはとても重要だということが分かります。
トラブルなく円満で退社することを伝えるため
菓子折りを用意するのはトラブルなく円満で対処することを伝えるためという考え方もあります。きちんとお礼を言って菓子折りを渡せること、ネガティブな何かで退職するのではないということで、職場が嫌だ、同僚が嫌だということではないということが伝わるということです。なかなか全員に手渡しで伝えることは難しいこともあるため、邪魔にならない場所にメッセージと共に菓子折りを置いておけば、退職したことが周囲に伝わることも利点と言えるでしょう。
実際には退職すること自体はネガティブな側面はないものの、頼りにしていた人が急にいなくなってしまった、もしくは人員が補充されないまま人が減っていくということは残った人に不安を与えることがあります。もちろん、退職する会社に必要以上に気を使う必要はないものの、お世話になった気持ちと共にお菓子を置いておくことで余計な不安な感情を抱かせないようにするというのは重要と言えます。
今後も何らかの形でコミュニケーションを取るため
退職する人の性格による部分はありますが、退職した後も職場の同僚や先輩、上司と付き合いがあるようにしておきたい、コミュニケーションを取りたいと考える場合においても退職時に菓子折りを置いておくのは効果的と言えます。実際に退職すれば会社の人とは無縁になるということもありますが、もしかしたら将来的にどちらかが顧客、どちらかがお客さんもしくはユーザーという形で関わることもあるかもしれません。
また、業界や業種にはよるものの世間は狭く、違う場所で同じ人と働くことも考えられます。トラブルなく円満に退社したということ、もしくはコミュニケーション上の何かで退職したのではないということが伝わっていれば、再び出会った時もコミュニケーションしやすいですし、別の形で何らかの縁ができた時もスムーズに対応できるのも大きな利点と言えるでしょう。
必要に応じて復職できる可能性を残しておくため
退職する人のスキルや経験によっては、一時的に現在の職場を離れたとしても、復職できる余地を残しておくこと、可能性を0にしないためにも菓子折りを用意しておくと良いかもしれません。実際に仕事を辞めたものの次の職場が合わなかった、元の仕事に戻りたいと考えてしまうことがあるのも理由です。菓子よりひとつで復職できるというわけではありませんが、菓子折りを通じて感謝の気持ちを伝えたり、退職後もコミュニケーションできるようにしておけば復職できる可能性は決して0にはなりません。
言い換えれば、菓子折りが大切なのではなく、どのような気持ちで退職していくのかということを明確に伝えること、状況によっては帰ってきたいという気持ちもあることを伝えておくことで、誰も嫌な思いをすることはありませんし、自分自身にとっても保険というわけではありませんが戻れるかもしれないという心の余裕が生まれます。
2.退職時に菓子折りを用意すべきか悩んだ時の判断基準
次に退職時に菓子折りを用意すべきか悩んだ時の判断基準について解説します。
円満な退職であれば用意した方が無難
退職時に菓子折りを用意すべきか悩んだ時の判断基準として、円満な退職であれば用意した方が無難なのは間違いありません。ただし、用意しなければならないというのも少々古い考え方でもありますし、近しい人にしっかりと挨拶をしている場合は、大々的に退職することを伝える必要もないという考え方を持ったとしても実際には問題ないでしょう。
また、退職することを伝えるために菓子折りを用意するという考え方もあります。お菓子を渡すというきっかけを自分自身が作ることで、今度はどういった職場に行きます、また何か縁があればという声かけがしやすくなるのです。普段あまり関わりのなかったような人においても、少しずつ声をかけておくことで、将来に役立つ人脈が形成される可能性が高いのも利点として覚えておきましょう。
退職後も何らかの関わりがある場合も用意すべき
業界や業種によっては退職後も何らかの関わりがある可能性もあるでしょう。例えば同業の別の会社に行ったとしても、もしかしたら何かで連絡することがあるかもしれない、立場が変わって顧客として対応してもらう必要があるなどの場合も用意すべきと言えます。
同時に、何らかの形でフリーランスや個人事業主となり、仕事を引き受けるようになる可能性があったり、もしくはすでに仕事を引き受ける予定で退職するというのであれば、円満な退職と同じように用意しておいた方がその後もスムーズになるでしょう。
ポイントとしては前述したような形で、自分の未来について伝えやすくしておくこと、同時に頼れる人や優秀な人とのつながりを残しておくことで、自分自身の将来性を良くしておくことだということです。
ネガティブな原因が理由の場合は無理に用意しない
退職する理由によるという部分においては、ネガティブな原因が理由の場合は無理に用意する必要はないと言えます。実際にネガティブの感情のままで職場を離れるというのに、最後の最後に1円でも使いたくないというような気持ちであったとすれば、菓子折りを用意する必要はないでしょう。
極端なこと言えば感謝の気持ちがないのに、感謝を伝えるための菓子折りを用意するというのは矛盾していますし、不自然であると考えても良いということです。もちろん、最後に感謝の気持ちを伝えて、ネガティブではないと思ってもらいたいと思えば用意しても良いかもしれません。
特に人間関係においてネガティブな原因が発生した場合、その他のお世話になった人に対して感謝の気持ちを伝えにくいというのは自分自身が心苦しい場合もあります。個別に感謝の気持ちを伝えるという方法もありますが、最後に大々的に退職することをきちんと伝えてすっきりするということも自分にとって良いことであると覚えておきましょう。
気を使わせてしまう可能性もあるので深く考えすぎないことも大事
職場環境や退職する理由にはよるものの、菓子折りを用意すること自体が気を使わせてしまう可能性があるということも忘れてはいけません。特に菓子折りを奮発したものなどにしてしまうと、退職するというのに無理にお金を使わせてしまった、気持ちだけ気持ちだけで十分と気持ちだけで十分という人の気持ちを損ねてしまうことがあるのです。そのため、菓子折りを用意することも大事ですが、感謝の気持ちを伝えるということを一番に重視しましょう。
ただし、退職するギリギリまで仕事をしているような場合ですと、やはり話しかけるタイミングが見つからないまま時間が過ぎてしまうということも考えられます。同様に時間帯が合わなかったり、直接的に関わりのない部署だったりすると、話しかけられないまま離れるということもあるため、手渡しでなくても円満に退職していくことを伝えたければ用意しても良いということも置いておきましょう。
3.退職時に菓子折りを用意する時の商品を選ぶ際のポイント
次に退職時に菓子折りを用意する時の商品を選ぶ際のポイントについて解説します。
個包装で小分けしやすいもの
ご放送で小分けしやすいものは退職時の菓子折りとして非常に扱いやすいです。手渡して配るのも簡単ですし、みんなの目に触れるところに置いておけば、気軽に食べてもらえる可能性が高まりますし、メッセージを添えておけば見てもらえることもあるでしょう。
特に人数がたくさんいるような職場の場合、一つ一つがお高いお菓子にしてしまうと、自分自身の負担も大きくなりますし、もらった方も申し訳ない気持ちになってしまいます。あくまでも気持ちを伝えるためということを前提として、数がたくさん入っているもの、手に取りやすいことを前提に選ぶと良いでしょう。
あまり強い匂いの出ないもの
みんなの目に触れる場所に置く場合においても、手渡しする場合においてもあまり強い匂いの出ないものを選ぶことは重要です。食べている人以外にも匂いが伝わってしまうだけでなく、食べにくいというのが正直な理由と言えます。最後の最後に強い匂いで記憶してもらうというのもマイナスですし、そういった配慮ができないというのはあまり良い印象でもありません。
同様にあまり食べる時に音が出ないもの、量が多すぎないものを選ぶことで、誰でも食べやすく、最後に嬉しい気持ちになってもらえる可能性が高まります。食べてもらうことが本質的な理由ではなく、感謝を伝えるためということを忘れず、喜んでもらえるような心がけをすることが大切です。
アレルギーが出そうなものは避ける
アレルギーが出そうなものを避けることも、菓子折りを用意する際に重要と言えます。ただし、牛乳や小麦粉などのアレルギーの方もいらっしゃるため、全てを下げていてはなかなか選びにくいので、無断でありながら美味しそうなものを選ぶということも大切です。
そのため、どうしても会社の気持ちを伝えるために、思い入れの強い商品を選ぶ場合は、手渡しするタイミングや置いていく場所にアレルギーがある方はご注意ください的なことを伝えておくことも忘れないようにしましょう。
感謝の気持ちに合わせて価格を決めることも大事
退職する時に菓子折りを用意するのは、あくまでも感謝の気持ちを伝えるためとお伝えしてきましたが、感謝の気持ちがやはり強い場合にはそれなりのものを用意したいと自分自身が思うことがあるのも事実です。実際に最後の最後で奮発して美味しいものを食べさせてくれたという思い出が残ったとすれば、相手にとっても嬉しいことですし、プレゼントした自分自身はもっと嬉しくなります。
安いからだめということもありませんし、高いから良いということでもありませんが、感謝の気持ちを伝えるために何が適切なのかよく考えること、同様に最後になるという気持ちではなく、今後も何らかの縁があるかもしれないと考えながら、喜んでもらえるように工夫することが大切です。
4.退職時におすすめの菓子折り5選
次に退職時におすすめの菓子折り5選をご紹介します。予算や人数に合わせて、1個あたりの金額や入っている個数を調整するのがおすすめです。
大人数の場合は1つ1つは小さくても個包装でたくさん入っている物がベストですし、本当にお世話になった身近な人だけに送りたい場合は、1つあたりの単価を上げて奮発しても良いでしょう。
また、商品についてはあくまでも目安であり、 インターネットで購入しやすいもの、 もしくは家や会社の近所で手に入りやすいものでも全く問題ありません。 相手がもらって嬉しいと感じそうなもの、喜んでもらえそうなものを基準とすると良いでしょう。
ヨックモック:シガール・クッキー詰め合わせ
ヨックモックのシガールやクッキー詰め合わせは、個包装になっており、入っている個数も選びやすいので非常におすすめです。サイズ的にも食べやすいものばかりであり、ちょっとした休憩の時に一口で食べれるのも魅力です。
ゴディバ:チョコレート・クッキー詰め合わせ
ゴディバのチョコレートやクッキーの詰め合わせは、少々お高くなることもありますが特別感があり、感謝の気持ちを伝えたいタイミングでおすすめです。甘いものが好きな方や普段甘いものを食べない方でも満足してもらえる味と品質であるのは間違いありません。
虎屋:どら焼き詰合せ
洋菓子よりも和菓子が良いということであれば、虎屋のどら焼き詰め合わせも非常におすすめです。老舗有名店の代表的な和菓子でもあるため、知ってはいるけれど食べたことないという方にも喜んでもらえますし、珍しさからポジティブな記憶として覚えておいてもらえる可能性も高まります。
亀田製菓:おせんべい詰め合わせ
甘いものよりもおせんべいのようなものが送りたいという場合は、亀田製菓のおせんべい詰め合わせもおすすめです。亀田製菓も老舗のブランドであることから、詰め合わせや菓子折りの商品は品質が高いため、味にもきっと満足してもらえるでしょう。
シャトレーゼ:焼き菓子・カステラ詰め合わせ
シャトレーゼの焼き菓子屋カステラの詰め合わせは、しっかりと感謝の気持ちを伝えたい時におすすめです。また、シャトレーゼは洋菓子だけでなく和菓子の詰め合わせなども店頭に並んでいるため、個数と予算と考えながら選びたい時にも向いています。
5.まとめ
今回はなぜ、退職時に菓子折りを用意するという常識やマナーがあるのか、退職時に菓子折りを用意すべきか悩んだ時の判断基準、退職時に菓子折りを用意する時の商品を選ぶ際のポイント、退職時におすすめの菓子折りについてお話しました。
退職時の菓子折りについては、今までの感謝の気持ちを伝えるために一番スマートでスムーズな方法の一つです。特に円満な会社であることを周囲に理解してもらいやすくなることで、その後も良好な人間関係を続けやすくなるでしょう。
ただし、どのような状況であったとしても無理に用意する必要はないということを忘れず、感謝の気持ちに合わせて用意したいかどうかと自分自身で考えることをおすすめします。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。