「Swiftについて学びたい」「iOS開発エンジニアとしての実力を証明したい」とお悩みではありませんか。
転職やキャリア形成に向けて前向きにお悩みであれば、まずはSwiftの資格や実力を証明する方法について理解し、資格の取得やSwiftの習熟に向けた学習方法を知ることから始めてみることをおすすめします。
今回はSwiftの資格に関する基礎知識、App Development with Swiftの詳細情報、Swiftの資格取得のメリット・デメリット、Swiftの勉強に役立つiOS向けアプリ・学習教材、Swiftの資格に関するFAQについてお話しします。
目次
1.Swiftの資格に関する基礎知識
はじめにSwiftの資格に関する基礎知識について解説します。
Swiftとは
Swiftとは、Appleが自社のデバイスで利用するソフトウェア、アプリケーション、OSなどで開発するために作られたプログラミング言語です。SwiftはAppleが長年利用してきたObjective-Cの後継と言える存在であり、モダンで安全かつ高速なオープンソース言語で、初心者でも学びやすいという特徴を持っています。
Swiftは現代においてAppleにおけるプラットフォーム及びアプリケーション開発で欠かせない存在になりました。もちろん、Swift以外でも開発することはできますが、Swiftを利用することで幅広いエンジニアがアプリ開発に参加できるようになったこと、同じく個人開発の方がアイデアや工夫次第で収益を上げられるようになったことなどが、Swiftが支持され注目を集めている理由と言えます。
Swiftの資格の合格で目指せるキャリア
iOSアプリエンジニア
iPadOS
macOSアプリエンジニア
watchOSアプリエンジニア
tvOSアプリエンジニア
visionOSアプリエンジニア
サーバーサイドエンジニア
上記がSwiftの資格の合格で目指せるキャリアの一例です。Appleのデバイスに関するアプリのエンジニアを基軸として、サーバーサイドエンジニアも視野に入ってきます。また、フリーランスとしてのアプリエンジニアも目指すことが可能であり、アイディアと工夫次第で一人でも十分に稼げる可能性が出てくるでしょう。
ただし、資格の合格のみでエンジニアになれると考えるのではなく、知識やスキルが身につき、自分自身でアプリを作れるようになったら見えてくるキャリアでもあるということを忘れてはなりません。
合格はしたもののアプリは作れない状態であれば、エンジニアとは言えないということです。Swiftも含めてプログラミング言語はあくまでも道具であり、何を作れるかが重要であるということは理解しておいてください。
Swiftに関する実力を証明する方法
App Development with Swiftの合格
GitHubでポートフォリオを作る
上記がSwiftに関する実力を証明する方法の一例です。Swiftに関する実力を証明する方法として、まずは代表的な資格であるApp Development with Swiftの合格を目指すことから始めてみましょう。
その他にはGitHubでSwiftに関するポートフォリオを作るのもおすすめです。採用する側もオンラインですぐにチェックできますし、プログラミングやコーディングの技量が1度にわかること、gitが使えることなども理解してもらうことができます。
また、Swiftだけの実力を証明するという考え方だけでなく、エンジニアとしての実力を証明するということも検討すべきです。例えば、IPAの実施する基本情報技術者試験、応用情報技術者試験、もしくはLinuxのLPIC、LinuCなどの検定試験を受験し、合格していくことでさらに実力が証明され、エンジニアとしての市場価値が高められるということも覚えておきましょう。
2.App Development with Swiftの詳細情報
次にSwiftの代表的な資格であるApp Development with Swiftの詳細情報について解説します。
App Development with Swiftとは
App Development with Swiftとは、Appleが公式に認定する資格試験であり、日本ではオデッセイコミュニケーションズが試験の実施を行っています。Swiftに関する知識やスキルが問われる内容となっており、資格の取得によってAppleが資格認定した試験に合格したという実力を証明できます。
App Development with Swift Certified User
App Development with Swift Associate
上記がApp Development with Swiftの資格で実施される2つの検定試験です。
Certified UserはSwiftの基礎的な知識やスキル、Xcodeの使い方の基礎が問われる内容となっており、初心者の方やこれからエンジニアを目指す方に向いている内容になっています。Associateは基礎が身についている方で、アプリの開発を始めたい方、すでにアプリ開発をしている方がさらにスキルアップのために役立つレベルと言えるでしょう。
App Development with Swiftの試験詳細
試験名 | App Development with Swift | ||
---|---|---|---|
種別 | ・App Development with Swift Certified User ・App Development with Swift Associate | ||
試験会場 | 全国のApp Development with Swifに対応した試験会場 ※試験会場の検索は「試験会場を探す」を参照 | ||
試験日時 | 試験会場によって異なるため、受験可能な試験会場に直接問い合わせ | ||
試験時間 | 50分 | ||
出題形式 | CBT(Computer Based Testing)方式 | ||
合格基準 | 非公開 | ||
受験料 (税込) | 一般:10,780円 学割:8,580円 ※2025年5月1日以降の受験料 一般:12,980円 学割:9,680円 | ||
対応言語 | 英語のみ | ||
試験結果 | 試験後にパソコンの画面に得点と合否が表示 |
上記がApp Development with Swiftの試験の詳細です。受験を検討した段階で最寄りの試験会場を検索しておき、勉強計画を練るために大まかな受験日を考えておきましょう。
App Development with Swiftの出題範囲・学習方法・難易度・勉強時間
・App Development with Swift Certified User
Xcode開発者ツール |
1.1.Xcodeインターフェイスの機能の識別と使用 1.1.1.Xcodeの操作 1.1.2.InterfaceBuilderを使用してビューを作成および変更 1.1.3.ドキュメントとヘルプにアクセスする方法のデモンストレーション 1.2.アプリのビルドと実行方法のデモンストレーション 1.2.1.iOSシミュレーターで 1.2.2.iOSデバイスで 1.3.ブレークポイント、ウォッチポイント、ログ記録などのデバッグ手法を使用してエラーを解決する 1.3.1.ブレークポイントを設定し、コードを1行ずつステップ実行する |
Swiftプログラミング言語 |
2.1.基本的なSwift型を宣言して使用する 2.1.1.データ型と演算子を説明および使用する 2.1.2.安全な方法と安全でない方法の両方で型キャストを使用する方法のデモンストレーション 2.1.3.定数と変数を使用するタイミングのデモンストレーション 2.1.4.基本的な型を解釈して使用する 2.2.コレクション型を使用してデータを管理する 2.2.1.配列 2.2.2.辞書 2.3.制御フローとループを適用する方法とタイミングを知る 2.3.1.論理演算子を使用する 2.3.2.ガードを使用する 2.3.3.範囲演算子を使用する |
参考元:https://certiport.filecamp.com/s/i/WKDnP7RaIlSFEeL0/s/MmGUjE9GoQHmPrAA
上記がApp Development with Swift Certified Userの出題範囲を翻訳したものです。学習方法については、「Develop in Swift Fundamentals」が推奨されています。
Certified Userの難易度については、出題範囲から推測するところ、初心者の方でも十分に学べるレベルと言えるでしょう。
ただし、パソコンは全く使ったことがないような方ですと難しく感じるかもしれません。おおよその勉強時間については、英語ができることを前提として50時間から100時間程度必要となるでしょう。
一方で、試験範囲は「Xcode開発者ツール」や「Swiftプログラミング言語」の基本に加えて、Xcodeインターフェイスの操作やInterface Builderを使用した画面構築、iOSシミュレーターや実機でのビルドと実行、ブレークポイントやウォッチポイントを活用したデバッグ手法、そしてSwiftの基本型・コレクション型(配列や辞書)・制御フロー・ループなど、実際のアプリ開発の基礎知識と広範囲です。
そのため、プログラミング初心者の場合は、まずは変数や定数、配列などの基本文法をしっかりと理解し、Xcodeの操作に慣れることが重要です。
英語が苦手な方は公式ドキュメントの日本語情報や学習サイトを活用しながら進めるとよいでしょう。
・App Development with Swift Associate
計画と設計 |
1.1.設計サイクルの概要 1.2.機密データがどのように保護され、侵害される可能性があるかをまとめる 1.3.アクセシビリティを考慮したビジュアルデザインを評価する |
XCodeプロジェクトナビゲーション |
2.1.基本的なファイルタイプを区別する 2.2.アセットをインポートした後、使用可能なアセットとプロジェクトでの使用方法を認識する 2.3.アセットをインポートおよび/または使用する 2.4.ユーザーインターフェイスのさまざまな領域を構成するための適切なアクションを選択する |
Swift言語の使用 |
3.1.関数の実行を記述、呼び出し、および/または評価する 3.2.さまざまな演算子を使用した場合の結果を計算する 3.3.構造体の作成と評価 3.4.配列の作成と操作 3.5.実行フローを制御する方法を示します 3.6.異なるデータ型の定数と変数を宣言および/または評価します 3.7.適切な命名構文を使用します |
SwiftUIを使用したビューの構築 |
4.1.命令型プログラミングと宣言型プログラミングを区別します 4.2.テキスト、画像、図形、および/または色を使用してコンテンツビューを作成します 4.3..padding、.background、.frame、.foregroundColor、.font、および.resizableなどの修飾子を実装します 4.4.コンテナビュー(HStack、VStack、ZStack、Spacer)を作成し、スタックビュー内にビューを配置します 4.5.プログラムによって生成されるビュー階層について説明します 4.6.ボタン、テキストフィールド、スライダー、トグルなど(ただしこれらに限定されません)を含むインタラクティブビューを作成および/または適用します 4.7.@Stateプロパティラッパーを使用してビューの外観を制御します デバッグ 5.1.アプリをビルドおよび実行するときに、構文エラーと実行時エラーを区別します 5.2.エラーメッセージを解釈します |
参考元:https://certiport.filecamp.com/s/i/iWYYJPwaWA5P5LoG/s/ZmRLGWl6Uc0sEsG1
上記がApp Development with Swift Associateの出題範囲を翻訳したものです。
学習方法については、「Develop in Swift Explorations」「Develop in Swift探究(日本語訳)」が推奨されています。日本語に訳されている教材は数少ないので、Certified Userへの挑戦を考えている方も参考書として熟読しておくと良いでしょう。
Associateの難易度については、出題範囲が広いこと、そして基本よりも深い知識が求められることから、かなり難易度が高いことが伺えます。勉強時間については、Certified Userに合格している状態、かつ英語に問題がない方で、100時間前後は必要となるでしょう。
難易度や勉強時間については、あくまでも目安であり、初心者の方が0から勉強した場合と想定してください。すでに何らかのプログラミング言語の勉強をしていたり、資格試験に挑戦したことがあったりする方、もしくは実務経験者の方の場合は難易度も勉強時間も異なってくるということを留意しておいてください。
ただし、Associateでは「計画と設計」「Xcodeプロジェクトナビゲーション」「Swift言語の使用」「SwiftUIを使用したビューの構築」「デバッグ」の5つの主要分野について広範囲かつ深い理解が求められます。
例えば、ブレインストーミングからアプリの設計・評価に至る工程や、個人情報の扱いにおけるセキュリティ面まで考慮する必要があります。
また、SwiftUIを用いたビュー構築ではレイアウトや修飾子、@Stateプロパティラッパーといった実践的なコード知識が欠かせません。
そのため、学習に際しては単にSwiftの文法を覚えるだけでなく、Xcodeの各種ファイルやアセットの取り扱い、構造体や配列などのSwift言語機能、インタラクティブなUIパーツの実装方法、そして実行時エラーやシンタックスエラーの対処法など多角的に学習しましょう。
App Development with Swiftの受験者数・合格率
App Development with Swiftの受験者数や合格率は、日本での試験運営元の公式ページには記載はありませんでした。
AppleのSwiftの公式ページに「世界中の大学や教育機関がMac上のSwiftとXcodeで講義を行い、学生が最高のツールを使いながら驚くようなアプリを作れるように支援」との表記さえれております。Apple製品の開発やiOSでのアプリ開発、Swiftを基軸としたエンジニアになりたいのであれば受験する価値は十分にあると言えるでしょう。
App Development with Swiftの申し込み手順
「試験会場を探す」で最寄りの試験会場を探す
「受験者IDを登録する」のリンクで登録する
ログインして任意の場所と日時を指定する
指定した日時に受験
上記がApp Development with Swiftの申し込み手順です。すでにオデッセイコミュニケーションズで一度でも受験や登録してある状態であれば既存のIDを利用することができます。
受験者IDとパスワード
写真付きの身分証明書
受験票
上記の3つを受験日当日に持参する必要があります。写真付きの身分証明書については、運転免許証、パスポート、マイナンバーカード、社員証、学生証、在留カードのいずれか1点です。受験票は、試験会場により受験票の発行がない場合がありますので、発行有無を試験会場に必ず問い合わせておきましょう。
App Development with Swiftの有効期限
App Development with Swiftの有効期限について調べたところ、試験に対応している運営元のところには特に記載がなく、更新手続きなどもないため特に設定されていないことが推測されます。
ただし、Swiftに関するアップデートや修正などは行われる可能性があるため、有効期限や更新手続きの有無にかかわらず常に情報収集を行って、Swiftに関する知識やスキルのアップデートは行っておきましょう。
3.Swiftの資格取得のメリット
次にSwiftの資格取得のメリットについて解説します。
Swiftに関する実力を証明できるようになる
Swiftの資格取得のメリットとして、Swiftに関する実力を証明できるようになることが挙げられます。特にすでに実務経験のある方で、ポートフォリオもある状態であれば、Swiftの資格を取得すること、実力を証明できることが良いきっかけとなり、転職やキャリアチェンジ、もしくはポジションアップなどについても視野に入ってくるでしょう。
ただし、Swiftの資格取得が、初心者の方でもプログラミングができるという実力の証明にならないという点には注意が必要です。そのため、資格の合格だけに注力してしまうと、結果としてプログラミング能力が身についておらず、運良く採用されたとしてもミスマッチとなり、働き続けることが難しくなるということも覚えておいてください。
Swiftを基軸とした求人や案件に挑戦できる
Swiftの資格取得のメリットとして、Swiftを基軸とした求人や案件に挑戦できることが挙げられます。求人や案件を募集している企業や組織の求める実力にはよるものの、Swift資格に向けて勉強をしていき、実力を証明できるポートフォリオが作れるようになれば、採用や獲得もしやすくなるということです。
特に初心者の方やこれからエンジニアを目指す方の場合、何かのきっかけがないとキャリアの形成が難しいことは否めません。そのため、エンジニアを目指すための第1段階としてSwiftについて学び、プログラミングのスキルを身につけて、自分自身でアプリの開発ができるレベルまで習熟することができれば、未経験の場合でもiOSエンジニアとしての道が開けてくるようになるでしょう。
iOSアプリ開発のフリーランスとしての土台になる
Swiftの資格取得のメリットとして、iOSアプリ開発のフリーランスとしての土台になることが挙げられます。iOSアプリ開発は個人でも行うことが可能であり、きちんとした手続きなどをすることでApp Storeに登録することもできますし、様々な課金方法によって中長期的に収入を得ることができる土台になるということです。
スマートフォンやタブレットのアプリについては、個人の方でアプリ内の広告収入やアプリ自体の購入、機能制限解除のための課金などの方法で稼ぐことが可能であり、エンジニアとして夢のある働き方の一つでもあります。もちろん、簡単に成功するとは断言できないものの、最初は企業や組織に勤めながら実力を磨いていき、個人でアプリをリリースしながら将来的にフリーランスになるという道が描けるのは夢があると言えるでしょう。
4.Swiftの資格取得のデメリット
次にSwiftの資格取得のデメリットについて解説します。
資格の取得に時間や費用のコストが必要になる
Swiftの資格取得のデメリットとして、資格の取得に時間や費用のコストが必要になることが挙げられます。勉強する時間や受験料、Appleデバイスを所有していなければ購入費用などが必要になるのが理由です。特に開発環境や学ぶためのアプリなど、Appleデバイスを持っていないと利用できないものもあり、勉強を始められないというのは大きな敷居となってしまいます。
また、唯一の資格試験や教材が英語版のみであるというのも大きなデメリットでもあり、英語の勉強時間やその分の教材の費用などを考えるとさらにコストが必要です。ただし、ある程度英語ができて、Appleのデバイスを所有しているのであれば、勉強時間と受験料のみのコストで教材などはほとんど無料で手に入るので、受験される方の環境によってはあまり大きなデメリットではないとも言えます。
Swift以外でもiOS向けアプリ開発ができる
Swiftの資格取得のデメリットとして、Swift以外でもiOS向けアプリ開発ができることが挙げられます。少し言い換えれば、必ずしもSwiftがiOS向けアプリ開発以外には利用できないということはないものの、汎用性について考えると少し疑問がある点もデメリットです。
特にプログラミング初心者の方、エンジニアを目指す方の場合、普段からApple製品のデバイスを使っていて興味を持ち、アプリを作るにはSwiftを学ぶというような安易な形で選んでしまうと、キャリアの幅が狭くなる可能性があることも否めません。
ただし、Swiftがプログラミング言語としてシンプルなコード記述のため初心者にも学びやすいという点は事実であることから、プログラミングを学ぶ第一歩として、エンジニアになるきっかけとしてSwiftを始めるというのは十分に価値があるということも覚えておいてください。
資格の取得が採用や案件獲得を担保するものではない
Swiftの資格取得のデメリットとして、資格の取得が採用や案件獲得を担保するものではないことが挙げられます。資格試験全般に言えることでもありますが、試験に挑戦される方は合格によって何らかの将来やキャリアが保証されるイメージを持ってしまいがちですが、あくまでも合格は受験される方のスキルを証明するものに過ぎないという意味です。
ただし、試験の合格のために勉強することで、受験される方に知識やスキルが身につくこと、勉強することによって新しい技術への興味関心が出てくること自体が新しいキャリアに繋がっていくことは忘れてはなりません。合格はあくまでもきっかけであり、さらに自分自身を成長させることで、新しいキャリアに繋がっていくと考えるようにしましょう。
5.Swiftの勉強に役立つiOS向けアプリ・学習教材
次にSwiftの勉強に役立つiOS向けアプリ・学習教材について解説します。
Develop in Swift探究(日本語訳)
Develop in Swift探究(日本語訳)はApple Booksのストアから無料でダウンロードできる電子書籍型の学習教材です。App Development with SwiftのAssociateの教材としても指定されており、数少ない日本語でのSwiftの技術書でもあります。
そのため、英語が苦手な方はまずこの教材でSwiftについて学び、後述するアプリや学習教材などを用いながら少しずつ英語にも慣れていくと良いでしょう。また、試験が英語のみとは言っても、プログラミングは基本的に英語での記述であることから、文法や必要とするコーディングなどを学べば読み解ける可能性も高いので、じっくりと取り組んでみることをおすすめします。
Swift Playgrounds
Swift PlaygroundsはiPadとMacで利用できるSwiftを学べるiOS向けアプリです。楽しく、面白く、Swiftを学べる工夫が盛り込まれており、Swiftのソースコードを見ながら、ゲームやパズルのような感覚でSwiftを理解できるようになっています。
コーディングにおいても、Swiftの基本から始まって、少しずつ課題をクリアすることでレベルアップしていくような仕組みが備わっており、プログラミング初心者にありがちな「コーディングだけだとよくわからない」という部分を簡単に飛び越えていけるため、その他のプログラミング言語でつまずいてしまった方にも非常におすすめなアプリと言えます。
The Swift Programming Language
The Swift Programming LanguageはAppleBooksのストアから無料でダウンロードできる電子書籍型の学習教材です。英語版のみではあるものの、500ページというボリュームの内容を無料で利用できることから、英語が得意な方であればまずはダウンロードして閲覧してみましょう。
ただし、2014年版ということもあるため、場合によっては最新版のSwiftの技術書や専門書を購入したり、App Development with Swiftの参考書を併用したりしていくことをおすすめします。また、コーディングは基本的に英語であることも理由ですが、Swiftの場合は英語での情報の方が豊富であることから、英語についても苦手意識を持たずまたで行くことも大切です。
Xcode
Xcodeとは、Appleが提供しているiOS、macOS、watchOSなどの開発に対応したIDE(総合開発環境)です。Swiftも含めて様々なプログラミング言語によるアプリ開発に対応しており、Swift以外の言語でもiOSアプリ開発をしたい方であれば必需品と言えるアプリといえます。
Swiftについて学び、Xcodeでコーディングをして行くことで、IDEやプロジェクトに関する体験もできることから、これからエンジニアになりたい方にも必要なアプリでもあるため、開発環境の構築などでつまずいてしまった方にも、再度取り組んで欲しいと言えるアプリと言えるでしょう。
Swift - Apple Developer
Swift - Apple DeveloperはAppleがデベロッパーとして提供しているSwiftに関する公式サイトです。Swiftについて学んだり、コーディングしたりする時に役立つ情報が掲載されています。
ライブラリやビデオ、チュートリアルなども用意されていること、Swiftで具体的にどのようなことができるかもわかりやすく説明されていることから、Swiftを学び始めるタイミングや勉強で躓いてしまいそうな時にチェックしてみましょう。
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6.Swiftの資格に関するFAQ
次にSwiftの資格に関するFAQについて解説します。
Swiftの資格を取得すればAppleで働けるようになりますか?
Swiftの資格を取得することで、必ずしもAppleで働けるようになるとは限りません。ただし、iOSアプリの開発に関する実績などが伴ってくること、英語力やその他のスキルも身についてくることで働けるようになる可能性が近づいてくることは期待できます。
Swiftの資格を取得しないとエンジニアになることはできませんか?
Swiftの資格を取得しなくてもエンジニアになることはできます。Swift以外にもプログラミング言語はありますし、基本的にはエンジニアの職種は何らかの許可や認可の資格を必要としないことも理由です。
そのため、資格取得の有無にかかわらず、エンジニアとしての知識やスキルを備えているかが重要であると覚えておきましょう。
Swiftの資格取得の挑戦はどんな人におすすめですか?
Swiftの資格取得の挑戦は、初めてプログラミング言語を学ぶ方にもおすすめですし、iOSアプリ開発をしたい方にも向いています。Swiftの場合は基本的にApple製品のアプリを開発することに用いられることから、Appleの製品が好きで、iOSアプリを作ってみたいという動機で十分挑戦する理由になるでしょう。
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7.まとめ
今回はSwiftの資格に関する基礎知識、App Development with Swiftの詳細情報、Swiftの資格取得のメリット・デメリット、Swiftの勉強に役立つiOS向けアプリ・学習教材、Swiftの資格に関するFAQについてお話しました。
Swiftについて学んだり、資格の取得を目指したりすることで、将来的にiOSアプリの開発だけでなく、Appleが提供しているその他のデバイスでのアプリ開発も視野に入ってきます。
Appleの製品が世界的にも人気があることを考えると、Swiftについてのプロフェッショナルとなり、関わりの深い技術を身につけることは将来的にも安定しますので、是非ともSwiftの習熟を目指して勉強頑張ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。