プログラミングの世界に初めて足を踏み入れる際には、多くの方がJavaやJavaScriptに触れます。
いわば、プログラミング言語の代表格ともいえるJavaとJavaScriptのそれぞれの特徴とその違いについて、詳しく知りたい方もいるのではないでしょうか。
初学者から経験豊富な開発者まで、どちらの言語にも興味を持っている方にとっては、違いを理解することで業務にも活かせるでしょう。
しかし、これらの言語は名前が似ているだけであり、その性質や使われるコンテキストは大きく異なる点に注意しなければなりません。
本記事では、JavaとJavaScriptの文法や特徴に焦点を当て、両者の違いについて徹底解説しています。
どちらも異なる分野で広く使用されている言語ですが、その違いを理解することで、より効果的にプログラミングのスキルを向上させる手助けになることでしょう。
ぜひ、最後までご覧ください。
目次
1.JavaとJavaScriptは全然違う
JavaとJavaScriptでは、インドとインドネシアぐらい特徴に大きな違いがあるため混同しないよう注意しなければなりません。
オブジェクト指向言語でもあるJavaは、汎用性も高く開発において幅広く活用されています。
一方で、JavaScriptはWeb上で動的な制御を担うスクリプト言語です。
それぞれ特徴の違いについて、詳しくみていきましょう。
Javaの特徴
Javaは、オブジェクト指向プログラミング言語であり、1995年にサン・マイクロシステムズ(2010年Oracleに買収)によって開発されました。
下記に挙げた内容は、Javaの特徴です。
オブジェクト指向性:Javaはオブジェクト指向プログラミング言語に位置づけられる
プラットフォーム移植性:異なるプラットフォーム上で動作することができる
自動メモリ管理:プログラムの安全性や保守性が向上する
豊富な標準ライブラリ:データ構造など多くの一般的なタスクをサポート
マルチスレッドサポート:複雑なタスクを効果的に処理できる
セキュリティ:アプレットを含む全般的なプログラムを安全に実行できるよう設計されている
広範な利用分野:多様性の拡大
オブジェクト指向性(Object-Oriented)の観点から、Javaはオブジェクト指向プログラミング言語であり、データと処理をオブジェクトとしてまとめます。
それらの相互作用によって、プログラムを構築する特徴があります。
また、プラットフォーム移植性(Platform Independence)の側面から、Javaはバイトコードと呼ばれる中間言語を使用しており、このバイトコードはJava仮想マシン(JVM)上で実行されます。
これにより、Javaプログラムは異なるプラットフォーム上で動作することができます。
さらに、自動メモリ管理(Automatic Memory Management)によって、Javaはガベージコレクションと呼ばれるメモリ管理機能を提供しており、プログラマが手動でメモリを確保・解放する必要がありません。
よって、プログラムの安全性や保守性が向上します。
そして豊富な標準ライブラリ(Rich Standard Library)の存在により、Javaには豊富な標準ライブラリが含まれ、データ構造、ネットワーキング、データベース接続など多くの一般的なタスクをサポートするところも特徴のひとつです。
Javaは、マルチスレッドサポート(Multithreading Support)でマルチスレッドをサポートしており、並行処理が比較的容易。これにより、複雑なタスクを効果的に処理できます。
また、セキュリティ(Security)面においてもJavaは重要視されており、アプレットと呼ばれる小さなプログラムを安全に実行できるように設計されています。
何より、広範な利用分野(Wide Adoption)を誇り企業のアプリケーション、Webアプリケーション、モバイルアプリケーション(Androidアプリ開発)、大規模なシステム開発などさまざまな分野で利用されています。
Javaはこのような特性から、大規模なアプリケーション開発やクロスプラットフォーム開発に適しており、今でも広く利用されています。
JavaScriptの特徴
JavaScriptは、主にWebページ上で動的なコンテンツを制御するために使用されるプログラミング言語です。JavaScriptの特徴を下記にまとめました。
クライアントサイドスクリプト言語:Webブラウザ上で動作するユーザーのブラウザで直接実行可能なスクリプト言語
オブジェクトベース:プリミティブ型や関数など他の要素とも組み合わせて使用される
イベント駆動プログラミング:Webページ上でのユーザーの操作やブラウザのイベントに応じて動作する
動的な言語:シンプルで軽量なプログラミング構造をしている
クロスプラットフォーム対応:複数のWebブラウザでサポートされているクロスプラットフォームで動作する
サーバーサイドでの利用:Node.jsによりJavaScriptをサーバーサイドでも利用できる
ECMAScriptの標準仕様:言語の基本的な機能や文法が定められている
JavaScriptは、Webページのクライアントサイドスクリプト言語(Client-Side Scripting Language) として位置づけられ、主にWebブラウザ上で動作するユーザーのブラウザで直接実行可能なクライアントサイドのスクリプト言語です。
Webページの動的な振る舞いやユーザーとの対話を実現できます。
また、オブジェクトベース(Object-Based)を実現しており、オブジェクト指向の要素を持っていますが、純粋なオブジェクト指向言語ではありません。
オブジェクトはプリミティブ型や関数といった他の要素とも組み合わせて使用されます。
さらに、イベント駆動プログラミング(Event-Driven Programming)としてWebページ上でのユーザーの操作やブラウザのイベントに応じて動作することができます。これにより、ユーザーとのインタラクションが豊富なところも特徴的です。
JavaScriptは軽量で動的な言語(Lightweight and Dynamic Language)であり、シンプルで軽量なプログラミング言語のひとつ。実行時に型が解決される動的な言語のため、変数の型を事前に宣言する必要がありません。
さらに、クロスプラットフォーム(Cross-Platform Compatibility)にも対応しており、複数のWebブラウザでサポートされているクロスプラットフォームで動作します。異なるブラウザやオペレーティングシステム上で一貫した動作が期待できるでしょう。
そして、サーバーサイドでの利用も可能(Node.js)なところは魅力的です。最初はクライアントサイドのスクリプト言語として使われていましたが、後にNode.jsと呼ばれるランタイムが登場しJavaScriptをサーバーサイドでも利用できるようになりました。
何より、ECMAScriptの標準仕様に基づいている(ECMAScript Standard)ことによって、ECMAScriptと呼ばれる標準仕様に基づき、言語の基本的な機能や文法が規定されています。
最新のECMAScriptバージョンには言語の進化や新しい機能が導入されているため、拡張性にも優れています。
JavaScriptはWeb開発のなかで非常に重要な位置を占めており、クライアントサイドのみならず、サーバーサイドやモバイルアプリケーション開発でも広く利用されています。
JavaとJavaScriptの特徴からみた違い
JavaとJavaScriptでは、言語の特徴からみてもまったく違います。
Javaはオブジェクト指向言語として位置づけられ、汎用性も高くシステム開発やアプリ開発において幅広い分野で活用されています。
一方で、スクリプト言語として位置づけられるJavaScriptは、Web上で動的な制御を担い、拡張性が高いイベント駆動型のプログラミング言語です。
また、Node.jsの実装によって、JavaScriptをサーバーサイドでも利用できるところは大きな特徴といえます。
何より、JavaはJava仮想マシン(JVM)上でのみ実行可能なオブジェクト指向プログラミング言語に対し、JavaScriptはWebブラウザでのみ実行できるところが根本的に違うため、混同しないよう注意しましょう。
2.JavaとJavaScriptのメリット・デメリット
JavaとJavaScriptには、それぞれにメリットとデメリットがあります。
分かりやすく下表にまとめました。
メリット | デメリット | |
---|---|---|
Java | ・環境に依存しない柔軟性 ・汎用性がある | ・学習コストが大きい ・Java仮想マシン(JVM)上でしか実行できない |
JavaScript | ・Webブラウザで実行できるため初心者向き ・豊富なフレームワークの存在から拡張性がある | ・Webブラウザ依存性が高い ・オブジェクト指向の概念から外れている |
それでは、詳しくみていきましょう。
Javaのメリットとデメリット
Javaの主なメリットとして挙げられるのは、どのような環境でも動作する柔軟性です。
環境に依存せずに動作するため、使用環境に拘束されないアプリケーション開発が可能です。
この特性は、大規模なシステム開発から小規模なアプリケーションまで、さまざまなプロジェクトにおいて重宝されています。
さらに、Javaを活用できるシーンは非常に幅広いため、エンジニアのスキルを活かせる場面も多く存在します。
大規模なシステムの開発から、モバイルアプリケーションの制作まで、Javaは多岐にわたるプロジェクトに対応できます。
そのため、Javaの専門知識を有するエンジニアは市場で高い需要に直面しており、求人も豊富に存在しています。
一方、デメリットとしては学習の難解さが挙げられます。
多くの概念や文法を理解する必要があるため、簡単にスキルを身につけることは難しいでしょう。
しかしながら、学習したスキルは幅広いプロジェクトや仕事に応用でき、そのために努力する価値があります。
Javaに挑戦し、充実したスキルを身につけることで、市場価値の高いエンジニアとしてのキャリアを築くことができるでしょう。
JavaScriptのメリットとデメリット
JavaScriptの主なメリットは豊富なフレームワークと初心者にも親しみやすい特性から、プログラミング初心者にとって始めやすい言語であるという点です。
この言語はWebブラウザに実行環境が搭載されており、ブラウザとテキストエディタがあれば手軽に実行できます。
初心者でも簡単に始められる利便性があるところは、大きなメリットといえるでしょう。
また、JavaScriptのもうひとつのメリットは、豊富なフレームワークの存在です。
これらのフレームワークは開発者にとって便利で、必要な時間を短縮しつつ、高品質なWebページを開発できるサポートを提供します。
このため、JavaScriptは効率的かつクオリティの高いWeb開発を実現するための優れたツールとなっています。
デメリットとしては、Webブラウザ依存性が挙げられます。
JavaScriptは主にブラウザ上で動作するため、異なるブラウザごとに動作が異なることがあります。
これにより、クロスブラウザのサポートに工夫が必要となります。
また、非同期処理の複雑さも初心者には難しい問題です。
JavaScriptは非同期処理が基本であり、これがコードを複雑にすることがあります。
コールバックヘル(コールバック関数がネストされること)などが発生しやすく、可読性が損なわれる可能性があるところは注意しなければなりません。
3.JavaとJavaScriptの違い
JavaとJavaScriptは、目的や用途など、他にもいくつか違いがあるためよく理解する必要があります。
幅広い視点で違いを理解するためにも、下記に具体的な違いをまとめました。
目的の違い
用途の違い
開発会社の違い
難易度の高さ
文法の違い
詳しくみていきましょう。
目的の違い
Javaは、純粋なオブジェクト指向プログラミング言語です。
バイトコードを生成し、Java仮想マシン(JVM)上で実行されます。
一方、JavaScriptはオブジェクトベースの言語であり、オブジェクト指向の要素を持っていますが、プロトタイプベースのオブジェクト指向を採用しており、純粋なオブジェクト指向ではありません。
Webブラウザ内で直接実行されるか、Node.jsを通じてサーバーサイドで実行されます。
用途の違い
Javaの用途は、一般的にバックエンドで使用され大規模な企業アプリケーション、モバイルアプリケーション(Androidアプリケーションなど)を開発するのに適しています。
その一方で、JavaScriptは主にWebブラウザ内で動的なコンテンツを制御するためのクライアントサイドスクリプト言語として使用されます。
また、Node.jsを使用することでサーバーサイドでも利用可能です。
開発会社の違い
JavaとJavaScriptは、開発会社も違います。
Javaは、Oracleが所有・管理している一方で、JavaScriptはECMAScriptとして知られる標準があり、各ブラウザベンダーやNode.jsなどがこれに基づいて実装されています。
難易度の高さ
JavaとJavaScriptの難易度についても、理解しておかなければなりません。
Javaはさまざまな業務で活用され、幅広い応用が可能なプログラミング言語ですが、初心者にとっては覚えるべき事項が多く、難易度が高いとされています。
しかし、JavaScriptは手軽に利用できる特徴的なプログラミング言語です。
そのシンプルな文法と少ない開発環境から、学習難易度が低いと評価されています。
JavaScriptは、その使いやすさから初心者がプログラミングの基礎を簡単に習得できるため、プログラミング初学者にはおすすめです。ただし、JavaScriptには非同期処理など学習難易度が高い箇所もあります。
文法の違い
JavaとJavaScriptは、文法にも違いがある点に注意しましょう。
Javaは静的型付け言語であり、変数の型はコンパイル時に確定します。
また、クラスベースのオブジェクト指向プログラミング言語です。
一方で、JavaScript:動的型付け言語であり、変数の型は実行時に決まります。
プロトタイプベースのオブジェクト指向プログラミング言語という点に違いがあるところは、注意しなければなりません。
言語の設計思想や使用されるコンテキストによって、これらの違いが生じる点は留意しましょう。
Javaは主にサーバーサイドやモバイルアプリケーションで使用され、JavaScriptは主にクライアントサイドのWeb開発で使用されることが多いです。
実際の使用状況やプロジェクトの要件によって、JavaとJavaScriptを組み合わせて使用することもあります。
4.JavaとJavaScriptの言葉が似ている理由
JavaとJavaScriptは何となく言葉の響きが似ており、混同されやすいです。
しかし、前述したようにJavaとJavaScriptはまったくの別物です。
では、なぜ名前が似ているのでしょうか。
JavaScriptはもともと、初期の段階ではLiveScriptと呼ばれていました。
しかしJavaが発表され、全世界のユーザーから非常に注目を浴びたため、これに便乗すべく名前を変更しました。
この変更によって、JavaScriptという名前が誕生しました。
結果として、プログラミングにあまり詳しくない方々が、名前の類似性からJavaScriptとJavaを同じようなプログラミング言語だと誤解するようになりました。
5.JavaとJavaScriptはどっちから学習した方がよい
JavaとJavaScriptは、それぞれ難易度が違います。
結論からいえば、これから学習を始める初心者の方は、JavaScriptがおすすめです。
理由は、手軽に利用できるプログラミング言語でもあり、そのシンプルな文法と少ない開発環境から学習難易度が低いとされているためです。
とはいっても、JavaもJavaScriptも向き不向きがあります。
JavaとJavaScriptが持つ特性から、どちらを学習するべきか判断するのも選ぶポイントです。
それでは、詳しくみていきましょう。
Java|アプリ開発やシステム開発向き
Javaは、非常に幅広い種類のソフトウェアを開発できる多機能なプログラミング言語です。
スマートフォンなどの小規模なアプリケーションから、銀行で採用されるような大規模な業務システムまで、さまざまな分野で利用されています。
そのため、市場において高い需要があり、多岐にわたる仕事に携わることができます。
Javaのスキルを習得することで、高い単価を得ることができる「高単価のエンジニア」を目指すことができるでしょう。
ただし、Javaは学習が容易ではなく、多くの概念や文法を理解する必要があるため、簡単にスキルを身につけることは難しいです。
しかし、その分学習したスキルは非常に価値があり、さまざまなプロジェクトや仕事に応用できるため、習得する価値があります。
Javaの難しさに立ち向かい、充実したスキルを身につけることで、市場価値の高いエンジニアとしてのキャリアを築くことができるでしょう。
JavaScript|Webサービス向き
JavaScriptは、Webサービスにおいてユーザーが閲覧や操作を行うフロントエンジニアなどの職種における案件が非常に充実しています。
このプログラミング言語はWebブラウザ上での動作確認が容易であり、そのため学習を始めるハードルが低いとされています。
特にHTMLの新しいバージョンであるHTML5に対応するアプリケーション開発においては、JavaScriptのスキルが重要です。
HTML5の導入によりWebサービスの表現力や機能性が向上し、これに伴いJavaScriptの需要も拡大しています。
今後ますます需要が増加すると予想されるため、JavaScriptを習得することは将来的なキャリアの展望を広げるきっかけとなるでしょう。
どっちから始めればよいのか分からない場合
JavaとJavaScriptはそれぞれ異なる用途を持つプログラミング言語であり、学習の出発点はあなたの目標や興味に依存します。
バックエンド開発に興味がある場合やAndroidアプリケーション開発に興味がある場合は、基本的にJavaで開発することになります。
一方で、Web開発に興味がある場合やフロントエンドフレームワークを使いたい場合は、JavaScripから学習を始めましょう。
総じて言えることは、目標や興味に応じて選ぶことが重要だという点ですが、どちらか一方から始めてもプログラミングの基礎が身につけば他の言語も習得しやすくなります。
プログラミングの学習が目的であれば、柔軟な文法を持つJavaScriptは初学者にとって学習しやすいため、プログラミング初心者におすすめです。
6.JavaとJavaScriptの習得に向いている人・向いていない人の特徴
JavaとJavaScriptは特徴や難易度に違いがあるため、習得に向いている人、向いていない人に分かれます。
それぞれJavaとJavaScriptの需要を把握したうえで自身が参入できる領域なのか判断することで、向いていない人でも努力すれば克服できるでしょう。
まずは、JavaとJavaScriptの需要から詳しくみていきます。
JavaとJavaScriptの需要
フリーランスエンジニア向け求人サイト「フリーランスボード」にてJavaとJavaScriptの需要を分析してみましょう。
Javaは2024年8月時点で案件の月額単価は68.5万円です。
JavaScriptは2024年8月時点で案件の月額単価は70.2万円です。
前月比で+0.1%(+0.1万円)と月単位でみるJavaScriptのフリーランス案件・求人の月額単価は増加傾向です。
JavaとJavaScriptの月額単価は、どちらも単価が多少上昇しているもしくは横ばいであるため、どちらも需要は落ちていないことがわかります。
JavaとJavaScriptの習得に向いている人の特徴
Javaは厳密な文法や型付けがあるため、堅実な学習思考の人に向いています。
細かい部分も理解し、正確なコードを書くことが求められます。
また、オブジェクト指向プログラミング言語であるため、クラスやオブジェクトの概念を理解していると学習がしやすいでしょう。
Javaは、大規模なアプリケーションや企業システムの開発に向いているプログラミング言語です。
そのため、システム全体を構築するための知識が求められます。
一方で、JavaScriptは主にWeb開発で利用される言語であり、フロントエンドやバックエンドの開発に適しています。
また、JavaScriptは動的型付け言語であり、柔軟性があります。
変数の型を意識せずにコーディングできるため、初学者にも優しいです。
コンパイルが不要であり開発効率が高く、ブラウザ上で即座に結果を確認したい人におすすめです。
JavaとJavaScriptの習得に向いていない人の特徴
Javaは文法が厳格であり、初心者には難解に感じられることがあります。
結果として、柔軟性を求める初学者には向いていません。
Javaはコンパイルが必要であり、変更を反映するためには再コンパイルが必要です。
即効性を期待する結果が求められるWeb開発向けではないところは、留意しなければなりません。
一方で、JavaScriptは動的型付け言語であり、厳密な型付けを好むプログラマーには工夫する必要があります。
JavaScriptは適切なアーキテクチャとフレームワークを使用しない限り、複雑な大規模アプリケーションの開発には最適ではありません。
そのため、大規模なシステムを構築したい方は、Javaを含めた他のプログラミング言語の習得をおすすめします。
7.JavaとJavaScriptの学習方法
JavaとJavaScriptは難易度と学習する人の向き不向きで、適した学習方法を選べば効率よく習得できるでしょう。
代表的なJavaとJavaScriptの学習方法を下記にまとめました。
学習サイト
テキスト/参考書/教科書
プログラミングスクール
それでは、詳しくみていきましょう。
学習サイト
JavaやJavaScriptなどのプログラミングを学ぶにはコストがかかることも念頭に置く必要もありますが、予算を抑えつつ効果的に学びたいなら、無料で提供されているプログラミング学習サイトの利用をおすすめします。
無料サイトのなかにも、しっかりとサポートが受けながら基本的なプログラミングスキルを学ぶことのできるサイトは数多く存在します。
また、動画サイトで詳しく解説している動画も多数あるためおすすめ学習方法のひとつです。
初めてプログラミングに挑戦する方にとっても、手軽に試してみる絶好の機会といえるでしょう。
テキスト/参考書/教科書
JavaとJavaScriptのテキスト(参考書/教科書)は、現役のプログラマーや開発者が事実確認をしたうえで、体系的で順序立ててつくられています。
書籍を通して深い知識を身に着けることができ、プログラミングにおける基礎から応用までを網羅的に理解することができます。
また、テキスト(参考書/教科書)の強みは、掲載されている情報の確実性が高く正確な知識を得ることができる点です。
信頼性の高い情報源から学ぶことで、堅実なプログラミングスキルを築くことが期待できるでしょう。
さらに、テキスト(参考書/教科書)は目次などで検索すれば、すぐに必要な情報を簡単に見つけることができます。
特定のトピックを調べる際に、関連情報も併せて探すことができ、新しいスキルや知識の発見がしやすいです。テキスト(参考書/教科書)を通じて、着実に知識が向上し新たな発見を得るきっかけになるでしょう。
プログラミングスクール
JavaやJavaScriptにおいてプログラミング学習する際、モチベーションを保つことや疑問をスムーズに解消することは極めて重要です。
そのため、プログラミングスクールは非常に便利な手段といえます。
対面式のプログラミングスクールから自身の都合に合わせて学習できるオンラインプログラミングスクールまで、さまざまな選択肢が存在します。
適切なスクールを選ぶことで、効果的な学習環境を構築しましょう。
8.JavaとJavaScriptに関するQ&A
JavaとJavaScriptに関する疑問や質問などがある方もいるのではないでしょうか。
ここでは、JavaやJavaScriptに関するQ&Aをいくつか紹介します。
JavaとJavaScriptの難易度は?
JavaとJavaScriptとの関係性は?
JavaScriptが文法エラーを起こす原因は何ですか?
詳しくみていきましょう。
Q)JavaとJavaScriptの難易度は?
Javaはさまざまな業務で活用され、幅広い応用が可能なプログラミング言語ですが、初心者にとっては覚えるべき事項が多く難易度が高いとされています。
一方で、JavaScriptは手軽に利用できる特徴的なプログラミング言語です。
そのシンプルな文法と少ない開発環境から、学習難易度が低いと評価されています。
JavaScriptは、その使いやすさから初心者がプログラミングの基礎を簡単に習得できるため、プログラミング初学者におすすめです。
Q)JavaとJavaScriptとの関係性は?
JavaとJavaScriptは名前こそ似ていますが、その特性や用途は異なります。
両者を上手に組み合わせ、バックエンドとフロントエンドの両方をカバーすることで高度なWebアプリケーションやシステムの開発が可能となります。
開発者はプロジェクトの要件に応じて、それぞれの言語を使い分ける必要があります。
Q)JavaScriptが文法エラーを起こす原因は何ですか?
JavaScriptでは、Webブラウザ上でエラーを引き起こすことがあります。
原因としては、JavaScriptが有効になっていなかったり、ブラウザがアップデートされておらず対応していなかったりなどが挙げられます。
また、Webコンテンツ自体にJavaScriptのエラーコードが記載されていて、上手くプログラムコードが走らないこともあるため注意が必要です。
JavaScriptをコーディングする際、エラーメッセージが表示されれば随時改善しなければなりません。
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9.まとめ
今回は、JavaとJavaScriptの違いや関係性、文法の構成などについて解説してきました。
JavaとJavaScriptは名前が似ているものの、異なるプログラミング言語であり、それぞれ独自の文法や特徴を持っています。
Javaは主に静的型付けであり、サーバーサイドやモバイルアプリケーションの開発に利用されます。
一方でJavaScriptは動的型付けであり、主にクライアントサイドのWeb開発に焦点を当てていますが、近年ではサーバーサイドでも広く使用されています。
また、どちらの言語も学習するうえで異なるアプローチが求められます。
例えば、Javaはコンパイル言語で型の厳密なチェックが必要ですが、JavaScriptはインタプリタ言語で柔軟性があります。
それぞれの学習方法を理解することでプログラミングのスキルを総合的に向上させ、異なるプロジェクトやシナリオでの活用が可能になるでしょう。
JavaとJavaScriptの違いを理解し適切に活用することで、より効果的な開発が可能になります。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。