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GCP(Google Cloud Platform)認定資格に関する基礎知識やメリット・デメリットと対策方法を解説

公開日:2024/09/04最終更新日:2024/09/27

Googleのクラウドコンピューティングサービスに関する知識やスキルをGoogleから公式に評価されるGCP認定資格に興味をお持ちではありませんか。


GCP認定資格はエンジニアとしての評価につながり、何よりも自分自身の自信になること、キャリアアップやキャリアチェンジに役立つことから、資格取得のメリットを理解し、モチベーションを高めて合格を目指すことが大切です。


今回はGCP認定資格に関する基礎知識や詳細、GCP認定資格の資格取得のメリット・デメリット、GCP認定資格合格のための参考書やオンライン講座/教材の選び方及び対策法についてお話しします。

目次

1.GCP認定資格に関する基礎知識

はじめにGCP認定資格に関する基礎知識について解説します。

GCP認定資格とは

GCP認定資格とは、Googleの提供するクラウドコンピューティングサービスである「Google Cloud Platform」に関する知識やスキルが評価され、対外的に実力を証明することが可能となる試験です。2024年5月末時点で11種類の認定資格があり、エンジニアとしての実力をGoogle公式から明確に評価されるチャンスの一つと言えます。


GCP認定資格は大きく分けて3段階に分かれており、基礎レベルに1種類、アソシエイトレベルに1種類、プロフェッショナルレベルは専門分野ごとに9種類あり、広くかつ深く知識が求められる認定資格です。

GCP認定資格のロードマップについて

GCP認定資格について情報収集をしていると、サジェストキーワードにロードマップという言葉が表示されることがあります。GCP認定資格におけるロードマップとは、スムーズに認定資格に合格するためにどの順番で勉強すれば良いかという考え方や流れです。


基本的には基礎レベル、アソシエイトレベルの2段階にある認定資格を取得し、その後、好みは得意分野に合わせて専門的な認定資格に挑戦していくと良いでしょう。


また、GCP認定資格は必ずしも11種類全てに合格しなければならないといったような強制的なものではないため、自分の必要とする分野、もしくは自分の得意とする分野に関連する分野の認定資格を取得していくことをおすすめします。

GCP認定資格の受験に実務経験は必要か

GCP認定資格の受験に実務経験は必要ありませんが、推奨される実務経験という形でGoogleから提案されているものがいくつかあります。


特にプロフェッショナルレベルは、それぞれ専門的な知識への深い理解を必要とする分野でもあるため、実務経験もしくはGCPそのものに触れた経験があった方が合格に有利に働くというのは間違いないでしょう。


GCP認定資格の試験形式は問題に対して答えのある多肢選択(複数選択)式であることから、しっかりと勉強すれば合格することは可能ですので、実務経験がないからと言って諦めずに勉強することが大切です。

2.GCP認定資格試験

次にGCP認定資格試験の基礎的な認定資格、アシスタント認定資格、プロフェッショナル認定資格の資格ごとの詳細な情報について解説します。

基礎的な認定資格

Cloud Digital Leader

試験名

Cloud Digital Leader

試験会場

・遠隔監視オンライン試験

・テストセンターでオンサイト監視試験

試験日時

試験申し込み時に任意で指定した日時

試験時間

90分

試験形式

多肢選択(複数選択)式

出題数

50~60問

言語

英語、日本語

登録料

$99

受験資格(前提条件)

18歳以上であれば誰でも受験可能

試験結果

・試験結果後に画面に合否の通知

・正式な結果メールは7日~10日

※スコアについては非公開とのこと

(参考:Cloud Digital Leader | Learn)


下記にて主に評価される分野の知識概要をお伝えします。

  • Google Cloudによるデジタルトランスフォーメーション

  • データとGoogle Cloudによるイノベーション

  • インフラストラクチャとアプリケーションのモダナイゼーション

  • Google Cloudのセキュリティとオペレーション


この試験の資格対象者は、クラウドコンピューティングの基礎に関する知識、組織としての目標を達成するためにGCPを含めたGoogleのサービスをどのように使うことができるかを理解したい人向けになっています。


推奨される実務経験は特に設定されておらず、特定の職に就いていることを条件としていないため、入門者向きの認定資格と言えます。

アソシエイト認定資格

クラウドエンジニア(Associate Cloud Engineer)

試験名

クラウドエンジニア(Associate Cloud Engineer)

試験会場

・遠隔監視オンライン試験

・テストセンターでオンサイト監視試験

試験日時

試験申し込み時に任意で指定した日時

試験時間

2時間

試験形式

多肢選択(複数選択)式

出題数

50~60問

言語

英語、日本語、スペイン語、ポルトガル語

登録料

$125

受験資格(前提条件)

18歳以上であれば誰でも受験可能

試験結果

・試験結果後に画面に合否の通知

・正式な結果メールは7日~10日

※スコアについては非公開とのこと

(参考:Associate Cloud Engineer 認定資格 | Learn)


下記にて主に評価される分野の知識概要をお伝えします。

  • クラウドソリューション環境の設定

  • クラウドソリューションの計画と構成

  • クラウドソリューションのデプロイと実装

  • クラウドソリューションの正常な運用

  • アクセスとセキュリティの構成


推奨される実務経験は6か月以上のGoogle Cloudの実務経験となっており、基礎的な知識に加えてある程度のGoogle Cloudを触った実績があるかどうかが求められている試験と言えます。


試験範囲をチェックしたところ、GCP提供されているプロダクトやソリューション、オンラインサービスを目的に合わせて選定し利用できるようにすること、そして安全に運営することができる知識やスキルが必要なレベルと言えるでしょう。

プロフェッショナル認定資格

クラウドアーキテクト(Professional Cloud Architect)

試験名

クラウドアーキテクト(Professional Cloud Architect)

試験会場

・遠隔監視オンライン試験

・テストセンターでオンサイト監視試験

試験日時

試験申し込み時に任意で指定した日時

試験時間

2時間

試験形式

多肢選択(複数選択)式

出題数

50~60問

言語

英語、日本語

登録料

$200

受験資格(前提条件)

18歳以上であれば誰でも受験可能

試験結果

・試験結果後に画面に合否の通知

・正式な結果メールは7日~10日

※スコアについては非公開とのこと

(参考:Professional Cloud Architect 認定資格 | Learn)


下記にて主に評価される分野の知識概要をお伝えします。

  • クラウドソリューションアーキテクチャの設計と計画

  • クラウドソリューションインフラストラクチャの管理とプロビジョニング

  • セキュリティとコンプライアンスに対応した設計

  • 技術プロセスやビジネスプロセスの分析と最適化

  • クラウドアーキテクチャの実装の管理

  • ソリューションとオペレーションの信頼性の確保


推奨される実務経験はGoogle Cloudを使用したソリューションの設計と管理の経験1年を含む業界経験3年以上とされています。クラウドエンジニアとしてGoogleのプロダクトやサービスを利用できるだけでなく、最適化や効率化、DXの推進となるような部分まで対応できるかが問われる試験といえます。


クラウドエンジニア(Associate Cloud Engineer)よりもさらに一歩踏み込んだ知識とスキルが求められるため、実務での活用に向けたGCP運用への理解が必要です。

Professional Cloud Database Engineer

試験名

Professional Cloud Database Engineer

試験会場

・遠隔監視オンライン試験

・テストセンターでオンサイト監視試験

試験日時

試験申し込み時に任意で指定した日時

試験時間

2時間

試験形式

多肢選択(複数選択)式

出題数

50~60問

言語

英語

登録料

$200

受験資格(前提条件)

18歳以上であれば誰でも受験可能

試験結果

・試験結果後に画面に合否の通知

・正式な結果メールは7日~10日

※スコアについては非公開とのこと

(参考:Professional Cloud Database Engineer Certification | Learn)


下記にて主に評価される分野の知識概要をお伝えします。

  • スケーラブルで可用性の高いクラウドデータベースソリューションを設計する

  • 複数のデータベースソリューションにまたがるソリューションを管理する

  • データソリューションを移行する

  • Google Cloudにスケーラブルで可用性の高いデータベースをデプロイする


推奨される実務経験はGoogle Cloudデータベースソリューションの実務経験2年以上を含むデータベースとITに関する全般的な経験5年以上とされています。Google Cloudを利用する際のデータベースに関する知識やスキルが求められる試験であり、データベースに関してより深い理解が必要となる試験と言えるでしょう。

クラウドデベロッパー(Professional Cloud Developer)

試験名

クラウドデベロッパー(Professional Cloud Developer)

試験会場

・遠隔監視オンライン試験

・テストセンターでオンサイト監視試験

試験日時

試験申し込み時に任意で指定した日時

試験時間

2時間

試験形式

多肢選択(複数選択)式

出題数

50~60問

言語

英語、日本語

登録料

$200

受験資格(前提条件)

18歳以上であれば誰でも受験可能

試験結果

・試験結果後に画面に合否の通知

・正式な結果メールは7日~10日

※スコアについては非公開とのこと

(参考:Professional Cloud Developer 認定資格 | Learn)


下記にて主に評価される分野の知識概要をお伝えします。

  • スケーラビリティ、可用性、信頼性に優れたクラウドネイティブアプリケーションの設計

  • アプリケーションのビルドとテスト

  • アプリケーションのデプロイ

  • Google Cloudサービスの統合

  • デプロイされたアプリケーションの管理


推奨される実務経験はGoogle Cloudを使用したソリューションの設計と管理の経験1年以上を含む業界経験が3年以上とされています。Googleが推奨するツールを利用し、可用性の高いアプリケーションの構築が可能なこと、何らかの汎用プログラミング言語に精通していることなどが求められる認定資格です。デベロッパーツールを使いこなし、知識をさらに行動に利用できることが必要となるでしょう。

Professional Data Engineer

試験名

Professional Data Engineer

試験会場

・遠隔監視オンライン試験

・テストセンターでオンサイト監視試験

試験日時

試験申し込み時に任意で指定した日時

試験時間

2時間

試験形式

多肢選択(複数選択)式

出題数

50~60問

言語

英語、日本語

登録料

$200

受験資格(前提条件)

18歳以上であれば誰でも受験可能

試験結果

・試験結果後に画面に合否の通知

・正式な結果メールは7日~10日

※スコアについては非公開とのこと

(参考:Professional Data Engineer 認定資格 | Learn | Google Cloud)


下記にて主に評価される分野の知識概要をお伝えします。

  • データ処理システムの設計

  • データの取り込みと処理

  • データの保存

  • 分析用データの準備と使用

  • データワークロードの管理と自動化


推奨される実務経験はGoogle Cloudを使用したソリューションの設計と管理の経験1年以上を含む業界経験が3年以上とされています。GCPを利用する上でデータに関する収集、変換、公開などを行い、データを有効活用できることが評価される認定資格です。


単にデータを取り扱うだけでなく、安全で高速に処理できることが求められるため、GCP上での実務と同じようなデータの取り扱いを学ぶ必要があるでしょう。

クラウド DevOps エンジニア(Professional Cloud DevOps Engineer)

試験名

クラウド DevOps エンジニア(Professional Cloud DevOps Engineer)

試験会場

・遠隔監視オンライン試験

・テストセンターでオンサイト監視試験

試験日時

試験申し込み時に任意で指定した日時

試験時間

2時間

試験形式

多肢選択(複数選択)式

出題数

50~60問

言語

英語、日本語

登録料

$200

受験資格(前提条件)

18歳以上であれば誰でも受験可能

試験結果

・試験結果後に画面に合否の通知

・正式な結果メールは7日~10日

※スコアについては非公開とのこと

(参考:Professional Cloud DevOps Engineer 認定資格 | Learn)


下記にて主に評価される分野の知識概要をお伝えします。

  • DevOps向けにGoogle Cloud組織をブートストラップする

  • サービスのCI/CDパイプラインを構築および実装する

  • サイト信頼性エンジニアリングのプラクティスをサービスに適用する

  • サービスのモニタリング戦略を実装する

  • サービスパフォーマンスを最適化する


推奨される実務経験はGoogle Cloudを使用した本番環境システムの設計と管理の1年以上の経験を含む、3年以上の業界経験とされています。GCP上でより高度なシステム開発と運用を実現する実力が試される認定試験です。


システムの開発や運営におけるログの監視や管理なども含めてセキュリティについても知識やスキルが試されることから、構築から監視も含めた深い理解が必要になります。

Professional Cloud Security Engineer

試験名

Professional Cloud Security Engineer

試験会場

・遠隔監視オンライン試験

・テストセンターでオンサイト監視試験

試験日時

試験申し込み時に任意で指定した日時

試験時間

2時間

試験形式

多肢選択(複数選択)式

出題数

50~60問

言語

英語、日本語

登録料

$200

受験資格(前提条件)

18歳以上であれば誰でも受験可能

試験結果

・試験結果後に画面に合否の通知

・正式な結果メールは7日~10日

※スコアについては非公開とのこと

(参考:Professional Cloud Security Engineer 認定資格 | Learn)


下記にて主に評価される分野の知識概要をお伝えします。

  • アクセスの構成

  • 通信を保護して境界保護を確立する

  • データ保護の確保

  • 運用管理

  • コンプライアンス要件に対応


推奨される実務経験はGoogle Cloudを使用したソリューションの設計と管理の1年以上の経験を含む、3年以上の業界経験とされています。GCP上でシステムやサービスを運用する上での全般的なセキュリティに関する知識がスキルが必要となる認定資格です。


ネットワークのセキュリティや外部からのサイバー攻撃、セキュリティの自動化なども含めて安全を確保するための深い理解が求められる試験と言えるでしょう。

Professional Cloud Network Engineer

試験名

Professional Cloud Network Engineer

試験会場

・遠隔監視オンライン試験

・テストセンターでオンサイト監視試験

試験日時

試験申し込み時に任意で指定した日時

試験時間

2時間

試験形式

多肢選択(複数選択)式

出題数

50~60問

言語

英語、日本語

登録料

$200

受験資格(前提条件)

18歳以上であれば誰でも受験可能

試験結果

・試験結果後に画面に合否の通知

・正式な結果メールは7日~10日

※スコアについては非公開とのこと

(参考:Professional Cloud Network Engineer 認定資格 | Learn)


下記にて主に評価される分野の知識概要をお伝えします。

  • Google Cloudネットワークの設計、計画、プロトタイピング

  • Virtual Private Cloud(VPC)インスタンスを実装する

  • ネットワークサービスの構成

  • ハイブリッド相互接続の実装

  • ネットワークオペレーションの管理、モニタリング、最適化


推奨される実務経験はGoogle Cloudを使用したソリューションの設計と管理の経験1年以上を含む業界経験が3年以上とされています。GCPでサービスやシステムを稼働し、社内や組織内、もしくは顧客やクライアント及びユーザーなどとのデバイスのネットワークについての知識が必要な認定資格です。


安全なネットワークを構築し安定させていくことが求められるネットワークの高度な知見といえるでしょう。

Professional Google Workspace Administrator

試験名

Professional Google Workspace Administrator

試験会場

・遠隔監視オンライン試験

・テストセンターでオンサイト監視試験

試験日時

試験申し込み時に任意で指定した日時

試験時間

2時間

試験形式

多肢選択(複数選択)式

出題数

50~60問

言語

英語、日本語

登録料

$200

受験資格(前提条件)

18歳以上であれば誰でも受験可能

試験結果

・試験結果後に画面に合否の通知

・正式な結果メールは7日~10日

※スコアについては非公開とのこと

(参考:Professional Workspace Administrator 認定資格 | Learn | Google Cloud)


下記にて主に評価される分野の知識概要をお伝えします。

  • オブジェクトの管理

  • データのアクセスと認証

  • サービスの構成

  • ビジネスイニシアチブのサポート

  • トラブルシューティング


推奨される実務経験はGoogle Workspaceの管理経験1年以上を含む業界経験が3年以上とされています。Google Workspaceに含まれる各種サービスやツールについて深く理解し、企業や組織で効率的かつ効果的に利用できるような知識とスキルが試される認定資格です。


Google Workspaceを従業員及びエンドユーザーが円滑かつ安全に扱えるようにすることが求められ、普段の業務に支障が出ないように調整する力量が求められます。

機械学習エンジニア(Professional Machine Learning Engineer)

試験名

機械学習エンジニア(Professional Machine Learning Engineer)

試験会場

・遠隔監視オンライン試験

・テストセンターでオンサイト監視試験

試験日時

試験申し込み時に任意で指定した日時

試験時間

2時間

試験形式

多肢選択(複数選択)式

出題数

50~60問

言語

英語

登録料

$200

受験資格(前提条件)

18歳以上であれば誰でも受験可能

試験結果

・試験結果後に画面に合否の通知

・正式な結果メールは7日~10日

※スコアについては非公開とのこと

(参考:Professional ML Engineer 認定資格 | Learn | Google Cloud)


下記にて主に評価される分野の知識概要をお伝えします。

  • ローコードMLソリューションの設計

  • チーム内やチーム間で連携してデータとモデルを管理する

  • プロトタイプをMLモデルにスケール

  • モデルのサービングとスケール

  • MLパイプラインの自動化とオーケストレーション

  • MLソリューションのモニタリング


推奨される実務経験はGoogle Cloudを使用したソリューションの設計と管理の1年以上を含む、3年以上の業界経験とされています。GCPで機械学習を行うための深い知識やスキルが試される認定資格です。Googleの機械学習に関するプロダクトやサービスを自在に扱うために必要な基礎知識や実用的な運用ができることが求められます。

GCP認定資格の受験者数・合格率・難易度

GCP認定資格の受験者数、合格率については公式に公開されていないため不明です。

同じく合格基準についても、合格の可否しかわからず、具体的なスコアも受験者本人にも伝えられていないため、明確には分かりません。

ただし、あくまでも認定資格であり、評価することが目的な試験であるため、Googleの用意するトレーニングや基礎的な知識をしっかりと身につけていくことで合格できる確率は高まっていくでしょう。


GCP認定資格の難易度については、合格率などの情報が不明であることから、明確に推し量ることは難しいです。

GCP認定資格のプロフェッショナルと基本情報技術者試験のコード試験の同様の領域の試験範囲を比べた場合で難易度を推し量るとすれば、GCP認定資格はGCPの範囲内での知識やスキルが問われるためやや低いことが推測されます。


また、GCP認定資格の試験形式が多肢選択(複数選択)式のみであることを考えると、GCP認定資格の方がやや難易度が低いことは伺えます。

ただし、あくまでも推測であるため、試験範囲をしっかりとチェックを行いトレーニングや勉強によって理解を深めていくことで合格率を高めていきましょう。

GCP認定資格の申し込み手順

  1. Google Cloud 認定資格のサイトにてアカウントを作成

  2. Google Cloud 認定資格で受験する試験を見つけて登録

    ※新規アカウント作成はこちらから

  3. 受験する試験と試験の実施方法(リモートまたはテストセンター)を選択

  4. 試験の日時とテストセンターを選択し、支払いを確認

  5. Kryterionから認証コードが記載された確認メールが送付される

  6. 指定した日時場所で受験


上記がGCP認定資格の申し込み手順になります。

GCPのトレーニングなどを行い、模擬試験などに挑戦しながら日程を調整すると良いでしょう。

GCP認定資格の有効期限

Google Cloud認定資格は認定を受けた日からプロフェッショナル認定資格は2年間有効、Cloud Digital Leader と Associate Cloud Engineer 認定資格は、認定を受けた日から 3 年間有効であり、維持するためには再度受験して合格する必要があります。


認定資格が有効期限切れになる90日前、60日前、30日前に更新通知が届くようになっているため、合格したら載せれないように更新の試験を行いましょう。

GCP認定資格の勉強時間

GCP認定資格の勉強時間については、受験される方のGCPに関する基礎知識のレベルによって大幅に異なります。また、ITパスポート試験や基本情報技術者試験のような領域の知識の有無によっても異なるでしょう。


基礎レベルやアソシエイトレベルなど難易度が比較的低い認定資格、かつGCPやITに関する基礎的な知識がない状態で50時間から100時間がおおよその目安になります。


プロフェッショナルレベルについては実務経験がない状態であれば、それぞれ100時間から200時間を見込んでおいた方が無難かもしれません。


大体の勉強時間を予測したら、おおよその受験する時期を決定し、平日や休日の勉強時間をスケジューリングすることをおすすめします。

3.GCP認定資格の資格取得のメリット

次にGCP認定資格の資格取得のメリットについて解説します。

GCPの知識を持つエンジニアとしての公式からの評価が得られる

GCP認定資格の資格取得のメリットとして、GCPの知識を持つエンジニアとしての公式からの評価が得られることが挙げられます。GCP認定資格は民間資格ではあるものの、Googleという世界的にも有名な企業が提供する資格であることから資格取得自体がメリットになるということです。


また、GCP認定資格に合格することで、自分自身に自信がつくことも大きなメリットと言えます。エンジニアとしての知識やスキルの獲得はなかなかアピールしにくいですし、定量的に提示しにくい領域でありますが、資格を取得することで明確に実力を示せるということです。

段階的に学んでいくことでエンジニアとして成長できる

GCP認定資格の資格取得のメリットとして、段階的に学んでいくことでエンジニアとして成長できることが挙げられます。エンジニアとしての成長は、常に興味を持って様々なことに挑戦し学んでいくことですが、そう簡単なことではありません。どこから学べば良いか、どの順番で学べば良いかは誰も教えてくれないのが理由です。


GCP認定資格は基礎レベル、アソシエイトレベル、プロフェッショナルレベルという形でトレーニングや勉強を段階的に重ねていきやすい資格であることから、初学者の方でも不安なく学び続けることができ、エンジニアとして成長することができます。

就職や転職、キャリアアップやキャリアチェンジに役立つ

GCP認定資格の資格取得のメリットとして、就職や転職、キャリアアップやキャリアチェンジに役立つことが挙げられます。GCPの認定資格に合格するということは、Googleに評価されたエンジニアとしてアピールしやすくなることが理由です。


前述した通りにエンジニアとしての実力はなかなか示しにくい領域でもあるため、認定資格の合格というわかりやすい経歴を持つことは非常に有利になります。GCPの認定資格をさらに役立てるためにも、GCPを実際に利用してみること、知識やスキルに加えて経験を積み上げることが大切です。

4.GCP認定資格の資格取得のデメリット

次にGCP認定資格の資格取得のデメリットについて解説します。

GCP認定資格の受験や有効期限の維持に時間や金銭的なコストが必要

GCP認定資格の資格取得のデメリットとして、GCP認定資格の受験や有効期限の維持に時間や金銭的なコストが必要なことが挙げられます。基礎レベルの認定資格で99ドル、プロフェッショナルでは200ドルすることもあり、一度で合格できなければ何度も支払わなくてはなりません。


同時に、プロフェッショナル認定資格は2年間、それ以外の資格は3年間と有効期限があるため、その都度コストが発生します。同じく有効期限が切れるということは、新しい知識も増えていくということであり、さらに学ぶ時間も必要です。


もちろん実務でGCPを使い様々なアップデートについて理解していくことで解決できる問題ではありますが、金銭的なコストのことを考えると維持することにデメリットを感じる可能性はあるでしょう。

Googleアプリケーションを利用していない環境では評価されにくい

GCP認定資格の資格取得のデメリットとして、Googleアプリケーションを利用していない環境では評価されにくいことが挙げられます。例えばAmazon Web Services(AWS)、Microsoft Azureなど、他のクラウドコンピューティングサービスを利用しているような企業や組織の場合、全く無駄ではないものの評価には繋がりにくいでしょう。


ただし、クラウドコンピューティングやクラウドシステムに関する基礎的な知識、基礎的なスキルの共通部分が存在することから、GCPの他のクラウドコンピューティングサービスについて学ぶこと、もしくは同様の認定資格を取得していくことで解決できるでしょう。

コーディングのスキルを直接評価するものではないという点にも注意

GCP認定資格の資格取得のデメリットとして、コーディングのスキルを直接評価するものではないことが挙げられます。実際にGCPの各認定資格のページにもしっかりと記載されており、受験内容についても多肢選択(複数選択)式であることが理由です。


そのため、GCP認定資格を取得している人が人事や採用の場、もしくはクライアントの場合はコーディングの有無に関する評価に繋がりにくくなってしまいます。


解決策としては、実務経験を得ることは難しくても、GCPを利用して様々なことができるようにしておくこと、Googleのサービスやアプリを利用し、動画や様々な教材で勉強して実務ですぐに使いこなせるようになるようにしておくことが大切です。

5.GCP認定資格合格のための参考書やオンライン講座/教材の選び方・対策法

次にGCP認定資格合格のための参考書やオンライン講座/教材の選び方・対策法について解説します。

GCP認定資格合格のための参考書の選び方

GCP認定資格合格のための参考書の選び方として、まずは自分に合った著者や作者を探すことから始めます。いきなり新刊を買うのも良いですが、最初は中古本や電子書籍で無料で見れるもので閲覧し、文章の読みやすさ、内容の分かりやすさ、図やグラフなどのデザインの見やすさなどをチェックするのがおすすめです。


その上でAmazonなどのランキングやレビューを確認したり、目次などをチェックしたりしてから新刊の購入をしましょう。自分の相性と良い作者や著者の参考書であれば、理解しやすくなりますし、何よりも参考書への投資が無駄にならずに済みます。

GCP認定資格合格のためのオンライン講座やオンライン教材の選び方

GCP認定資格合格のためのオンライン講座やオンライン教材の選び方については、まずはGoogleの提供するトレーニングを利用するのが無難です。認定資格ごとにトレーニングが用意されているため、それぞれじっくりと取り組みましょう。


GCP認定資格のトレーニングを受けるための基礎的な知識や前提となる知識が足りないと感じた場合は、ProgateやUdemy、YouTubeなどのオンライン講座やオンライン教材で無料でできる範囲で勉強して、必要に応じて課金するのもおすすめです。

GCP認定資格合格のためのロードマップを意識した対策方法

GCP認定資格を網羅的に合格したい、もしくは基礎的なレベルから専門的な分野までは合格を維持したいとお考えであれば、ロードマップを意識することも重要になります。


まずは基礎レベルやアソシエイトレベルの試験に関する勉強を行い、合格した上でプロフェッショナルおよび専門的なレベルの認定資格に挑戦すると良いでしょう。


必要に応じてGCP上で実際にGoogleのプロダクトやソリューションを利用することも忘れてはなりません。

同じくGoogleのメールやドキュメントなど、基本的なオンラインサービスも利用し、Googleに対する理解を深めていくことをおすすめします。


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6.まとめ

今回はGCP認定資格に関する基礎知識や詳細、GCP認定資格の資格取得のメリット・デメリット、GCP認定資格合格のための参考書やオンライン講座/教材の選び方及び対策法についてお話しました。


GCPは、Amazon Web Services(AWS)、Microsoft Azureと並んで世界で最も利用されているクラウドコンピューティングサービスの一つであることを考えると、GCP認定資格を取得することはエンジニアとしての強みになります。


GCPの認定資格の取得に加えて、エンジニアとしての領域を広げていき、様々なことに興味を持って挑戦していくことで、着実にキャリアアップやキャリアチェンジの成功に役立つようになるでしょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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