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AWS認定試験とは?基礎からプロフェッショナルまでの難易度やメリット・デメリット、勉強方法について解説

公開日:2024/08/30最終更新日:2024/09/27

AWS認定試験に合格して自信をつけたい、就職や転職を有利にしたいとお考えではありませんか。


AWS認定試験は客観的にエンジニアとしての価値が示せるようになるため、試験合格のために学ぶことは非常に有益と言えます。


今回はAWS認定試験の種類や概要、AWS認定試験の資格取得のメリット・デメリット、AWS認定試験合格のためのおすすめの参考書や対策法についてお話しします。

目次

1.AWS認定試験とは

AWS認定試験とは、Amazonのクラウドコンピューティングサービスである「AWS:Amazon Web Services」に関する知識及びスキルが認定される試験です。


AWSの提供元であるAmazonの運営する民間のベンダー資格であり、Amazonが公式認定する資格でもあることから、エンジニアの初心者からプロフェッショナルの方まで資格取得に向けて勉強する方がいらっしゃいます。


AWSの認定試験には大まかに分けて基礎レベル、アソシエイトレベル、プロフェッショナルレベルがあり、段階的に知識やスキルを身につけていくことが可能です。その他にもセキュリティやデータベースといった専門性を問われる特定の分野に向けた試験が実施されているため、興味関心に合わせて資格を取得していくことで、自分好みのエンジニア領域の知識やスキルを磨いていくことができます。

2.AWS認定試験の種類や概要

次にAWS認定試験の種類や概要について解説します。

AWS認定試験(基礎レベル)

AWS認定試験の基礎レベルは、AWSを通じてクラウドコンピューティングを基礎から学びたい方、もしくは実務経験がないために知識やスキルを身につけたい方が対象の基礎的なレベルで比較的難易度は低めです。

クラウドプラクティショナー

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

90分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

65個の問題

求められる知識やスキル

・AWSクラウドのコンセプト

・AWSクラウドにおけるセキュリティとコンプライアンス

・AWSの主要なサービス

・AWSクラウドエコノミクス

合格点

1000点中700点以上

受験料

100USD

引用元:AWS Certified Cloud Practitioner 認定


AWS認定試験の基礎レベルであるクラウドプラクティショナーの受験対象者は、AWSに関する経験が6ヶ月未満、AWSを利用したキャリアの初期段階にある人、もしくはAWSに関連する仕事を担う人とされています。仕事をする中でAWSについて知っておく必要がある方、またはこれからAWSを基軸としたエンジニアになりたい方に最適な認定試験です。

AWS認定試験(アソシエイトレベル)

AWS認定試験のアソシエイトレベルは、4つの認定試験が用意されています。基礎レベルよりも難易度が高く、出題範囲を把握した上で勉強していくことが求められるレベルです。それぞれ認定資格ごとの詳細や対象者について見てみましょう。

ソリューションアーキテクト

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

130分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

65個の問題

求められる知識やスキル

・現在のビジネス要件と将来予測されるニーズを満たすようにAWSのサービスを組み込んだソリューションを設計

・安全性、耐障害性、高パフォーマンス、コスト最適化を実現したアーキテクチャを設計

・既存のソリューションをレビューし、改善点を判断

合格点

1000点中720点以上

受験料

150USD

引用元:AWS Certified Solutions Architect – Associate 認定


ソリューションアーキテクトの受験対象者は、AWSを利用した業務や実務経験1年以上が必要とされています。AWSの基礎的なことを理解し、その上で設計の段階まである程度は理解している人向けの認定資格であり、基礎よりも一歩踏み込んだ理解が必要です。

SysOpsアドミニストレーター

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

130分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

65個の問題

求められる知識やスキル

・AWS Well-Architectedフレームワークに基づいたAWSワークロードをサポートおよび保守

・AWSマネジメントコンソールとAWS CLIを使用してオペレーションを実行

・コンプライアンス要件を満たすセキュリティコントロールを実装する、など

合格点

1000点中720点以上

受験料

150USD

引用元:AWS Certified SysOps Administrator - Associate 認定


SysOpsアドミニストレーターの受験対象者は、AWSでのデプロイや管理、ネットワークやセキュリティに関して1年以上の実務経験が必要とされています。ネットワークの仕組みやセキュリティとともに、インシデントの特定、分類や修復などに関する理解も必要です。

デベロッパー

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

130分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

65個の問題

求められる知識やスキル

・AWSでのアプリケーションの開発および最適化

・CI/CDパイプラインを使用したAWSでのアプリケーションのデプロイ

・アプリケーションコードとデータの保護

・アプリケーションの問題の特定と解決、など

合格点

1000点中720点以上

受験料

150USD

引用元:AWS 認定デベロッパー - アソシエイト


デベロッパーの受験対象者は、AWSサービスを使用したアプリケーションの開発投資の実務経験が1年以上の方とされています。その他にも1つ以上の高水準プログラミング言語の習熟、アプリケーションの開発能力、開発ツールの使用経験なども求められることから、実務の現場で必要なスキルが問われる試験と言えるでしょう。

データエンジニア

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

130分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

65個の問題

求められる知識やスキル

・データパイプラインの実装

・コストとパフォーマンスの問題監視、トラブルシューティング、 最適化

・最適なデータストアの選択、 データモデルの設計、データ スキーマのカタログ化、データ ライフサイクルの管理

・適切な 認証、 認可、 データ暗号化、 プライバシー、 ガバナンスの実装、など 

合格点

1000点中720点以上

受験料

150USD

引用元:AWS Certified Data Engineer - Associate 認定


データエンジニアの受験対象者は、データエンジニアリングの分野で2〜3年相当の実務経験、AWSサービスの実務経験が1〜2年以上とされています。データをどのように取り扱うか、そして安全性を高めつつ、必要な情報を網羅できるかという重要な役割でもあるため、様々なデータの取り扱いに関する深い知見や セキュリティに関しても精通していることが求められる試験と言えるでしょう。

AWS認定試験(プロフェッショナルレベル)

AWS認定試験のプロフェッショナルは2つの試験があります。当然のことながらアソシエイトレベルよりも難易度が高く、より深い理解が必要となるレベルです。それぞれ認定資格ごとの詳細や対象者について見てみましょう。

ソリューションアーキテクト - プロフェッショナル

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

180分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

75個の問題

求められる知識やスキル

・複雑な組織に対応する設計

・新しいソリューションのための設計

・既存ソリューションの継続的な改善

・ワークロードの移行とモダナイゼーションの加速

合格点

1000点中750点以上

受験料

300USD

引用元:AWS Certified Solutions Architect - Professional 認定


ソリューションアーキテクトのプロフェッショナルの対象者は、AWSでのクラウドアーキテクチャ設計及びデプロイなど2年以上の実践的な経験を持つ方が対象とされています。AWSに関する知識だけでなく、WindowsやLinux環境についての知識とともに、実際にコンソールなどが利用できる方が対象と言えるでしょう。

DevOpsエンジニア

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

180分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

75個の問題

求められる知識やスキル

・AWSでの継続的デリバリーシステムその配信方法を実装および管理

・セキュリティコントロール、ガバナンスプロセス、コンプライアンス検証を実装および自動化

・AWSでの可用性、スケーラビリティ、自己修復性の高いシステムを実装

・運用プロセスを自動化するためのツールを設計、管理、および保守、など

合格点

1000点中750点以上

受験料

300USD

引用元:AWS Certified DevOps Engineer - Professional 認定


DevOpsエンジニアの受験対象者は、AWS環境でのプロビジョン、運用、管理に関する2年以上の実務経験が必要とされています。同時にソフトウェア開発ライフサイクル、プログラミング、スクリプティング、セキュリティ保護の経験も必要とのことであり、幅広い知識とスキルが必要な認定試験です。

AWS認定試験(専門知識:Specialty

AWS認定試験の専門知識:Specialtyのレベルでは、AWS全般において、幅広くかつ深い知識が求められるレベルであり、より難易度が高くなっています。具体的にどのような専門知識の認定資格があるのか、しっかりとチェックしておきましょう。

セキュリティ(Security)

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

170分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

65個の問題

求められる知識やスキル

・専門的なデータ分類とAWSのデータ保護メカニズムについて理解

・データ暗号化方式と、それを実装するためのAWSのメカニズムを理解

・セキュアなインターネットプロトコル、実装するためのメカニズムを理解

・安全な本番環境の提供のために実践的な知識を備えていること

・AWSのセキュリティサービスと機能を使った本番環境をデプロイした経験、など

合格点

1000点中750点以上

受験料

300USD

引用元:AWS Certified Security - Specialty 認定


セキュリティの受験対象者は、AWSを利用するサービスを提供している企業や組織のセキュリティ担当者として3年から5年程度の実務経験がある方とされています。同時にセキュリティ保護の分野で2年以上の実務経験が必要とのことでもあり、セキュリティのスペシャリストとしての知識やスキルが求められる認定試験と言えるでしょう。

データベース(Database)

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

180分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

65個の問題

求められる知識やスキル

・データベースの設計や移行、デプロイやアクセス、メンテナンス、オートメーションなど全般

・セキュリティやトラブルシューティングの総合的な理解

・AWSデータベースサービスの主な機能の違いを明確に理解

・AWSのサービスを使用した適切なデータベースを設計して提案する、など

合格点

1000点中750点以上

受験料

300USD

引用元:AWS Certified Database - Specialty 認定


データベースの受験対象者は、一般的なデータベーステクノロジーに関する5年以上の実務経験、AWSの2年以上の実務経験、その他の各種データベース関連のスキルや知識を持つ方とされています。データベースについてはセキュリティと深い関係性にあることから、安全性を保ち、かつ適切なデータベースの設計と運用ができる知識やスキルが求められる認定試験です。


※この認定は、2024年4月30日に廃止されています。この試験の最終受験日は2024年4月29日です。

SAP on AWS

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

170分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

65個の問題

求められる知識やスキル

・AWSでSAPワークロードを最適に設計、実装、移行、運用するための高度な技術スキル

・AWSクラウドで実行されるSAPソリューションを設計

・AWSで新しいSAPワークロードを実装

・既存のSAPワークロードをAWSに移行、運用、など

合格点

1000点中750点以上

受験料

300USD

引用元:AWS Certified: SAP on AWS - Specialty 認定 | 試験準備とリソース


SAP on AWSの受験対象者は、SAP(ERPソフトウェア)の実務経験が5年以上、AWS上でのSAPの実務経験が1年以上を持つ方とされています。SAPを業務で利用しており、かつAWSでSAPの運用などを実務で携わっている必要があるため、専門的かつ高度な知識とスキルが求められる試験と言えるでしょう。


※この認定は、2024年4月30日に廃止されています。この試験の最終受験日は2024年4月29日です。

機械学習(Machine Learning)

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

180分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

65個の問題

求められる知識やスキル

・AWSクラウドを利用した機械学習、ソリューションの設計、構築、最適化、トレーニング、チューニング

・特定のビジネス上の課題に対して適切な機械学習アプローチ

・機械学習ソリューションの実装に適したAWSサービスの特定

・スケーラビリティやコストなども踏まえた機械学習ソリューションの設計および実装、など

合格点

1000点中750点以上

受験料

300USD

引用元:AWS Certified Machine Learning - Specialty 認定


機械学習の受験対象者は、データサイエンスの担当者、同時にAWSを利用した機械学習の開発、設計や実行などにおいて2年以上の実務経験を持つ方とされています。機械学習やAIの分野は注目が集まっていること、技術革新が続いていることから、将来的にも有利になる知識やスキルが得られる認定資格と言えます。

データアナリティクス(Data Analytics)

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

180分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

65個の問題

求められる知識やスキル

・AWSを使ったデータからインサイト提供の分析ソリューションの設計、構築、保護及び保守

・AWSのデータ分析サービスを定義し相互に統合する方法を理解

・収集、保管、処理および可視化のデータライフサイクルの理解

合格点

1000点中750点以上

受験料

300USD

引用元:AWS Certified Data Analytics - Specialty 認定


データアナリティクスの受験対象者は、一般的なデータ分析テクノロジー分野における5年間の実務経験、同時にAWSのサービスを利用した設計、構築、保護及び保守などの実務経験を2年以上ある方です。昨今では蓄積されたデータを分析し、再活用することが求められており、新しい技術の創出や最適化及び効率化に役立てることにも注目が集まっています。


データの分析を基軸としたスキルをお持ちの方のスキルアップに役立つ認定資格と言えるでしょう。


※この認定は、2024年4月9日に廃止されています。この試験の最終受験日は2024年4月8日です。

高度なネットワーキング(Advanced Networking)

試験会場

Pearson VUEテストセンターまたはオンライン監督付き試験

試験日程

随時開催

試験時間

170分

出題形式

複数選択または複数応答のいずれか

出題数

65個の問題

求められる知識やスキル

・AWS及びハイブリッドネットワークアーキテクチャの設計、実装、管理及び保護

・AWSを使用したハイブリッドかつクラウドベースのネットワークソリューションの設計開発

・AWSネットワークタスクをデプロイして自動化するためのツールの使用

・AWSを利用したセキュアなAWSネットワークの実装、など

合格点

1000点中750点以上

受験料

300USD

引用元:AWS Certified Advanced Networking - Specialty 認定


高度なネットワーキングの受験対象者は、5年以上のネットワークの経験、同時にクラウドおよびハイブリッドネットワークにおける2年以上の実務経験のある方とされています。クラウドコンピューティングサービスであるAWSとは切っても切り離せない技術分野でもあり、システムの安定性やスピードの確保なども含めて、高度な知識とスキルが求められる試験と言えます。


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AWS認定試験の受験者数・難易度・合格率

AWS認定試験の受験者数や合格率については、公式な数字が発表されていません。

ただし、試験が段階的なことを踏まえると、基礎が一番難易度が低く、アソシエイトはある程度の実務経験が必要な難易度、そして専門知識(Specialty)が最高難易度であることは間違い無いため、それぞれの段階に合わせて入念に計画を立て、しっかり試験の学習を行いましょう。


同時に難易度と合格率という点においては、実務経験の有無や現時点における技術的なスキル及び知識など、個人差があるため、興味関心があり得意とする分野であれば難易度は低くなりますし、実務経験もなく苦手な分野ですと難易度は高くなっていくと見て間違いないでしょう。

AWS認定試験の申し込み手順

  1. 認定試験準備にアクセスし「試験のスケジュールを立てる」をクリック

  2. AWS Builder IDにてアカウントを作成

  3. 「プロフィール」を入力後「認定」をクリックし、再度プロフィールを入力

    ※住所やAWS経験に関する簡単な質問を回答

  4. 「試験登録」の「試験を予約」より受験したい試験を選択

  5. 「受験許可申請」をクリック後、受験会場や言語、受験日時を選択

  6. 受験料を支払って申し込み終了

    ※支払いはクレジットカード(American Express、Mastercard、Visa、 JCB)のみです。

上記がAWS認定試験の大まかな申し込み手順です。


なお、AWS試験予約の変更は、遅くとも予約日時の24時間前までにピアソン VUE またはオンラインのピアソン VUE アカウントまでご連絡ください。予約日時まで24時間を切ってからの予約の変更はできません。

AWS認定試験の有効期限

AWS認定試験の有効期限は3年ごとです。3年ごとに進化した部分の技術や知識及びスキルをアップデートする必要があり、その都度勉強に励むことで最新の技術を理解しているエンジニアとして評価されやすくなるでしょう。


そのため、エンジニアとして長く働き続けたいと考えているのであれば、定期的に資格の更新をするという気持ちを持ち、進化した分の技術の差分を柔軟に吸収できる姿勢と、勉強する時間の確保をすることをおすすめします。

AWS認定試験の勉強時間

AWS認定試験の勉強時間については、やはり実務経験やベースとなる知識及びスキルによって異なります。また、上位の認定試験になればなるほど、範囲も広く、さらに深い知識を求められるためより時間が必要となるでしょう。


一般的には基礎レベルで50時間から100時間、上位のレベルになるにつれ、さらに100時間、200時間とアップしていく可能性があります。ただし、実務経験を増やしながら、勉強していける方であれば時間は短縮されていくでしょう。おおよその時間を自分自身で設定し、受験する日時を定めて、余裕を持って受験することが重要です。

3.AWS認定試験の資格取得のメリット

次にAWS認定試験の資格取得のメリットについて解説します。

AWSに関する知識やスキルを身につけられる

AWS認定試験の資格取得のメリットとして、AWSに関する知識やスキルを身につけられることが挙げられます。基礎レベルの資格から段階的に取得を目指していくことで、AWSへの理解が深まり、AWSエンジニアとして成長できるということです。


AWSに関する知識やスキルが増えていくことで、応募できる求人の質を上げることもできますし、フリーランスの方であれば受注できる案件もより良いものになっていきます。自分の得意とする分野を伸ばしていったり、苦手な分野を学んで克服していったりすることで、キャリアアップやキャリアチェンジもしやすくなっていくでしょう。

AWS認定により、客観的にエンジニアとしての実力を示せる

AWS認定試験の資格取得のメリットとして、AWS認定により、客観的にエンジニアとしての実力を示せることが挙げられます。AWSはAmazonの公式のベンダー資格であることから、エンジニア領域においても評価がされやすい認定資格であるのが理由です。


また、エンジニア領域は実績や実務経験で評価されますが、細かな知識やスキルまでは評価を受けにくい分野でもあります。そのため、具体的な実績がないような状態で就職や転職をしたいという時にも役立つのです。同時に取得したAWSの知識やスキルを活かして、ポートフォリオとなる成果物を作成し、さらにアピールできるようにしておくと良いでしょう。

3年ごとの更新によって、最新の情報を取り込みながら知識をアップデートできる

AWS認定試験の資格取得のメリットとして、3年ごとの更新によって、最新の情報を取り込みながら知識をアップデートできることが挙げられます。OSやソフトウェアも含めて、様々なオンラインサービスは日々進化していることから、学び続けなければ技術的に遅れが生じてしまいがちです。


そのため、3年ごとの更新のために勉強することで、自分自身の技術や知識を最新にアップデートできるようになるというメリットと言えます。


最新の技術を理解しているエンジニアとしての評価も受けられるようになることから、将来的にどんどんキャリアアップしたいという方にも非常におすすめということです。またエンジニア領域では様々な技術を組み合わせていくことで、新しいスキルやサービスが生まれていくこともあります。


色々な領域の技術を学び、自分自身を成長させていくということに楽しみを感じると、他のエンジニアとの差別化もしやすくなるでしょう。

4.AWS認定試験の資格取得のデメリット

次にAWS認定試験の資格取得のデメリットについて解説します。

実務経験及び開発現場とのギャップが生じる可能性がある

AWS認定試験の資格取得のデメリットとして、実務経験及び開発現場とのギャップが生じる可能性があることが挙げられます。例えば、独学でAWSの試験を受けて、合格したものの開発の現場では活用できなかったり、元々の実務経験とのギャップによって違和感を感じてしまったりするということです。


また、実務経験がない状態でAWSを学ぼうとしても、知識としては覚えたのに間違って解釈して理解してしまうことも考えられます。同様に開発現場によって異なるルールや作法なども存在することから、学んだこととこれから仕事で身につけることのギャップで疲れてしまうこともあるでしょう。


ただし、基本的にエンジニアは現場や状況に合わせて柔軟に応用していく力も必要であることから、学んだこととギャップの差を埋めていくスキルを身につけることで解決できる問題なので心配ありません。

3年ごとの更新のための費用と学習コスト、勉強時間が必要

AWS認定試験の資格取得のデメリットとして、3年ごとの更新のための費用と学習コスト、勉強時間が必要なことが挙げられます。エンジニアにとって勉強というのは、成長とともにキャリアアップに繋がる行為でもあるため、積極的に行うべきではありますが、実際に働き始めると勉強する時間、そして必要なコストを支払うのにデメリットを感じてしまうということです。


同時にコストに見合ったリターンが得られないと感じてしまうことで、勉強するモチベーションが下がってしまう可能性もありますし、開発現場によってはAWSの認定資格が評価されにくいこともあるため、知識やスキルを身につけているはずが無駄かもしれないと落ち込んでしまう可能性も考えられます。


ただし、知識やスキルを最新にアップデートできるというメリットの方が大きく上回ることから、モチベーションの問題を上手に解決し、自分自身の成長につなげていくと良いでしょう。

ベンダーロックインに陥ってしまう可能性も

AWS認定試験の資格取得のデメリットとして、ベンダーロックインに陥ってしまう可能性もことが挙げられます。厳密的にはベンダーロックインではないものの、AWSに依存したエンジニアとして凝り固まってしまう可能性があるということです。実際にGCPやMicrosoft Azureなどその他の領域のクラウドコンピューティングサービスも存在していることから、AWSのみとなると範囲が狭まってしまうという考え方もあります。


同様に就職や転職したいと考えている企業や組織が、AWSを採用していない場合、AWS認定資格が有利になるとは考えにくく、またゼロから勉強しなければならないと言ったようなジレンマも発生する可能性もあるでしょう。


将来的なことを考えると、その他のクラウドコンピューティングサービスにも触れておくことが重要と言えます。根本的な部分に大きな違いはなく、ユーザーインターフェースやシステムの細かな部分、もしくはベンダーごとの特徴などを理解することで、他の技術領域と同様に応用していくことができれば、大きな強みになるということを覚えておいてください。

5.AWS認定試験合格のためのおすすめの参考書や対策法

次にAWS認定試験合格のためのおすすめの参考書や対策法について解説します。

AWS公式のトレーニングやオンライン学習できるサービスの利用

AWS認定試験合格のためにおすすめしたいのは、やはりAWS公式のトレーニング及びオンライン学習できるサービスの利用です。

例えば上記のURLページのような公式情報を参考にし、必要に応じて課金していくことで、AWSを学ぶ環境が整いやすくなります。


その他にもオンラインでAWSについて学べる動画、学習サイトなどを利用し、最初は無料で、そして気に入ったサービスがあれば課金すると言ったような流れがおすすめです。

参考書は図書館やKindle Unlimitedなどで試し読みしてから購入

AWSに関する参考書はそれなりの金額になるため、まずは図書館やKindle Unlimitedなどで試し読みしてから購入することをおすすめします。参考書については、個人差や個人の好みが勉強に大きな影響を与えやすいため、自分と参考書の相性が良いかをチェックしながら選ぶと良いでしょう。


注意点としては、あまり古すぎる参考書ですと最新の試験の内容に合致しないことがある点です。

同時に自分が受験する時期、例えば1年後であればさらに技術が変わっていることもあるため、常に最新の技術やスキルを参考にすることを忘れず、常日頃から情報の収集とアップデートしていくと良いでしょう。

一番大切なのは継続的な勉強とモチベーションの維持

AWS認定資格の合格に一番大切なのは、継続的な勉強とモチベーションの維持です。特に勉強が苦手な方ですと、認定資格を合格する前に挫折してしまうことがあり、認定資格を取得することによるメリットも理解できないまま諦めてしまうこともあるため注意しましょう。


また、AWSの基礎レベルでも理解ができない、難しすぎると感じる場合は、ITパスポートや基本情報技術者などの勉強をしていくのもおすすめです。何がわからないのかをまず把握すること、分からないことを少しずつ、簡単なことから理解していくという姿勢を見つけることで、勉強が楽しくなり、課題や問題の発見と解決につながっていくということを知っておいてください。


関連記事

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6.まとめ

今回はAWS認定試験の種類や概要、AWS認定試験の資格取得のメリット・デメリット、AWS認定試験合格のためのおすすめの参考書や対策法についてお話ししました。


AWS認定試験の勉強を通じてエンジニアとしての学ぶ姿勢を身につけることで、様々な可能性を切り開くことができます。段階的に資格を取得していくことができれば、キャリアアップやキャリアチェンジもしやすくなり、エンジニアとして長く働くことができるようになるでしょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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