「転職活動をしているけど、なかなか自分に合った企業が見つからない」「優秀な人材を採用したいけど、従来の求人サイトでは限界を感じている」そんな悩みを抱えていませんか?
YOUTRUSTは、信頼できる「友達の友達」までのネットワークを活用したキャリアSNSです。転職・副業を考えている方にとっては安心できる環境で新しいキャリアを探せ、企業にとっては転職市場に出てこない優秀な人材と出会えるSNS x 採用を掛け合わせたプラットフォームです。
本記事では、YOUTRUST(ユートラスト)の基本的な仕組みや特徴、料金体系から、求職者と採用企業別に分けたメリット・デメリット、登録手順、よくある質問まで、わかりやすく解説します。YOUTRUSTの利用を検討している方はぜひ最後までお読みください。
目次
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1.YOUTRUST(ユートラスト)とは
YOUTRUSTは、2017年12月に設立された株式会社YOUTRUST(YOUTRUST, Inc.)が運営する、日本発のキャリアSNSです。「信頼」を軸にした人材マッチングプラットフォームとして、従来の転職サイトとは異なるSNS x 採用サービスを提供しています。
最大の特徴は、キャリアに特化したSNSでありながら、「友達の友達」までという限定的なネットワーク内でのみプロフィール閲覧やスカウトが可能な点です。SNSとして情報閲覧や発信、交流ができる一方で、採用に関するアプローチは信頼できる範囲に限定されるため、安心して転職・副業探しができる環境が整っています。
YOUTRUSTのビジネスモデルは、求職者は完全無料で利用でき、採用企業から月額料金を得る仕組みです。成果報酬なしの月額固定制(16〜60万円)により、企業は何人採用しても追加費用が発生しません。このモデルにより、採用コストの大幅削減と質の高いマッチングを両立させています。
2024年5月には20億円の大型資金調達を実施し、2025年7月時点では、登録ユーザー数約40万人、導入企業数1,500社以上です。特にIT・Web業界のエンジニアやデザイナー、マーケターなどのデジタル人材が多く利用しており、ベンチャー企業を中心に採用ツールとしても活用されています。
YOUTRUSTは単なる転職サイトではなく、キャリアに関する情報交換や人脈形成、副業マッチングなど、幅広い用途で利用できるSNS型の採用プラットフォームへと進化を続けています。
2.YOUTRUSTの特徴
この章では、YOUTRUSTが多くの企業と求職者に選ばれる理由となる7つの特徴を紹介します。それぞれ詳しく見ていきましょう。
キャリアSNS&リファラル採用
YOUTRUSTは、SNSの要素とリファラル採用の仕組みを掛け合わせたプラットフォームです。FacebookやX(旧Twitter)のように日常的に利用できるSNSでありながら、キャリアに特化した機能を備えています。
ユーザーは「脳内メモ」と呼ばれるタイムライン機能で、仕事に関する考えや学びを投稿できます。これにより、履歴書では伝わらない人柄や価値観、専門性が自然に表現され、企業と求職者のより深いマッチングが可能になっています。
企業側にとっては、社員の人脈を活用したリファラル採用を効率的に実施できる点が大きなメリットです。従来のリファラル採用では、社員が個別に知人を紹介する必要がありましたが、YOUTRUSTでは社員の「友達の友達」まで自動的にアクセス可能になるため、より広範囲から候補者を探すことができます。
導入企業の中には、わずか数ヶ月で複数名の採用に成功し、人材紹介会社と比較して大幅なコスト削減を実現した事例も報告されています。特にIT・ベンチャー企業では、従来の採用手法では出会えなかった優秀な人材の獲得に成功しており、採用の質と効率の両面で高い成果を上げています。
正社員や副業など業務形態関係なく採用可能
YOUTRUSTの大きな強みの一つが、雇用形態の柔軟性です。正社員採用はもちろん、業務委託、副業、インターンシップなど、あらゆる働き方に対応しています。
この柔軟性により、企業は段階的な採用戦略を実施できます。例えば、まず副業としてプロジェクトに参画してもらい、相性が良ければ正社員として雇用契約する事例もあります。
求職者側にとっても、本業を続けながら副業として新しい環境を試せるため、転職のリスクを大幅に軽減できます。特に優秀な人材ほど現職での待遇が良く、転職に慎重になりがちですが、副業という選択肢があることで、より多くの企業との接点を持てるようになっています。
また、YOUTRUSTでは転職意欲と副業意欲を別々に設定できるため、「転職は考えていないが副業なら検討したい」という層にもアプローチが可能です。そのため従来の転職サイトでは出会えなかった人材との接点が生まれやすいです。
スカウト返信率は約30%
YOUTRUSTのスカウト返信率は約30%と、業界平均の5〜10%を大きく上回っています。この高い返信率の背景には、いくつかの要因があります。
第一に、「友達の友達」という信頼関係がベースにあるため、スカウトメッセージへの警戒心が低いことが挙げられます。共通の知人がいることで、「○○さんの知り合いの会社なら話を聞いてみよう」という心理が働きます。
第二に、企業ごとにアクセスできるユーザーが異なるため、一人のユーザーに大量のスカウトが集中することはありません。一般的な転職サイトでは、優秀な人材に1日数十通のスカウトが届くことも珍しくありませんが、YOUTRUSTではそのような事態が構造的に防がれています。
第三に、チャット形式のカジュアルなUIにより、気軽にコミュニケーションが取れる点も返信率向上に寄与しています。堅苦しいビジネスメールではなく、LINEのような感覚でやり取りできるため、心理的ハードルが低くなっています。
信頼でつながる友達の友達ネットワーク
YOUTRUSTの特徴である「友達の友達」ネットワークは、単なる機能制限ではなく、質の高いマッチングを実現するための仕組みです。
このネットワークは、Facebookの友達関係との連携やYOUTRUST内でのつながり申請によって構築されます。友達として繋がることで、その人の友達までがネットワークに加わり、より広い範囲から関連性の高い人材を探すことができます。
企業の担当者からは、「友達の友達という適度な距離感が、カジュアル面談の申し込みをしやすくしている」という声もあります。全くの他人ではないが、直接の知り合いでもないという関係性が、ビジネス上の新たな出会いの最適な距離感となっているのです。
また、このネットワーク構造により、似た価値観や志向性を持つ人材が集まりやすくなっています。例えば、立ち上げフェーズのスタートアップであるMarsdyでは、YOUTRUSTを通じて社員の友人ネットワークから同じようにスタートアップ志向の強い人材を見い出し、導入から4ヶ月で7名の採用に成功したという事例があります。
転職潜在層にアプローチできる意欲可視化機能【採用企業側】
YOUTRUSTの意欲可視化機能は、採用企業にとって便利な機能です。ユーザーの転職意欲・副業意欲が以下4段階でリアルタイムに表示されます。
積極的に検討している
検討している
いい案件があれば
全く考えていない
この機能の最大のメリットは、転職潜在層へのアプローチが可能になる点です。
意欲の割合では、以下のようになっています。
【副業の意欲】
積極的に検討している:23.9%
検討している:15.1%
いい案件があれば:37.0%
全く考えていない:24.0%
【転職の意欲】
積極的に検討している:14.6%
検討している:11.4%
いい案件があれば:34.6%
全く考えていない:39.4%
転職も副業も「いい案件があれば」を選択しているユーザーは全体の約35%を占めており、これらの層は通常の転職サイトには登録していないことが多いです。
さらに重要なのが、意欲の変化を通知で受け取れる機能です。例えば、「全く考えていない」状態から「検討している」状態に変わったタイミングでスカウトを送れるため、ベストなタイミングでコンタクトしやすくなるとされています。
実際の活用例としては、意欲変化を定期的にモニタリングし、タイミングを見てスカウトを送ることで、内定までのスピードが大きく短縮されたという報告もあります。
チャット形式のカジュアルなやり取りで関係構築【採用企業側】
YOUTRUSTのコミュニケーション機能は、LINEのようなチャット形式を採用しており、企業と候補者の距離を大幅に縮めています。
従来の転職サイトでは、定型的なスカウトメールと返信のやり取りが中心でしたが、YOUTRUSTではリアルタイムに近い会話が可能です。絵文字やスタンプも使えるため、堅苦しさを排除したコミュニケーションが実現できます。
このカジュアルな環境は、特にカジュアル面談への誘導に効果的です。「まずはオンラインでお茶でも飲みながら話しませんか?」といった気軽な誘い方が自然にでき、面談実施率は従来よりも高い企業も少なくありません。
また、チャット履歴が残るため、候補者との関係性を長期的に構築できます。現時点では転職を考えていない方とも、定期的に情報交換を続けることで将来的な採用につながる可能性も考えられます。
このカジュアルな環境は、カジュアル面談への誘導に非常に効果的です。実際にYOUTRUSTを活用して1年半で6名の正社員採用に成功している事例があります。
また、YOUTRUST全体のスカウト返信率は約30%と高く、チャット形式が反応率の向上に貢献しています。これにより、すぐに転職意思のない方との関係性も構築しやすくなり、採用広報の場としても活用されています。
採用コストを大幅削減できる成果報酬なし【採用企業側】
YOUTRUSTの料金体系は、成果報酬なしの月額固定制となっています。
初期費用10万円、月額16〜60万円(プランによる)という料金設定により、採用人数に関わらず費用が固定されます。人材紹介会社を利用した場合、一人あたり理論年収の30〜35%が相場ですが、YOUTRUSTでは何人採用しても追加費用は発生しません。
そのため、多くの人を採用することで採用コストはより下がっていく仕組みになっており採用企業にとっては嬉しい特徴です。
3.YOUTRUSTの料金形態
YOUTRUSTの料金体系は、個人ユーザーは完全無料、企業向けは成果報酬なしの月額固定制というシンプルな構造です。
【基本料金】
初期費用:10万円(全プラン共通)
月額費用:16万円〜60万円(プランによる)
成果報酬:なし
【料金プラン(全4種類)】
スタンダード
スタンダードplus
プレミアム
ダイヤモンド
各プランの主な違いは「公式リクルーター数」と「スカウト送信可能数」です。
キャンペーン情報など最新の料金詳細については、YOUTRUSTに直接問い合わせてください。
4.YOUTRUST利用するメリット
この章では、YOUTRUSTを利用することによるメリットを解説します。YOUTRUSTの利用を検討している方はしっかりと確認しましょう。
信頼できる繋がりから安心して転職・副業できる【求職者側】
YOUTRUSTを利用する求職者にとって最大のメリットは、信頼性の高い環境で転職・副業活動ができることです。「友達の友達」という繋がりがあることで、企業の実態や社風について、より正確な情報を得ることができます。
「共通の知人がいることで、その企業の内情を事前に聞くことができた」「知人経由だからこそ、面接では聞きにくい給与や残業の実態も確認できた」との声が挙がっています。
また、スカウトを送ってくる企業も、ある程度の繋がりがある分、より真剣度が高い傾向にあります。一般的な転職サイトのような「とりあえず送る」スカウトではなく、プロフィールをしっかり読んだ上でのアプローチが多いのも特徴です。
信頼できる環境は、特に副業探しにおいて重要です。初めての副業で不安を感じる人も多い中、知人の繋がりがあることで安心してスタートできます。
プロフィール充実でスカウト獲得率が向上【求職者側】
YOUTRUSTのプロフィールでは価値観や志向性、趣味まで幅広く記載できます。
より詳細に人物を理解してもらえるため、プロフィールを充実させることで合う可能性のある仕事が明確かつ広範囲になり、スカウト獲得率が向上するメリットがあります。
特に「脳内メモ」の活用が効果的です。日々の仕事での学びや考えを投稿することで、専門性や人柄が自然に伝わります。脳内メモを定期的に投稿しているユーザーは、プロフィール閲覧数やスカウトを受ける機会が増えているという声もあります。
プロフィールの充実度は、YOUTRUST上での検索結果や推薦アルゴリズムにも影響し、更新頻度が高いほど新しい出会いのチャンスが広がる傾向があります。
転職市場に出てこない優秀人材を発掘【採用企業側】
企業にとってYOUTRUSTの最大の価値は、通常の転職市場には出てこない優秀な人材にアクセスできることです。YOUTRUSTユーザーの中には他の転職サービスを利用していない、いわゆる転職潜在層も多くいるでしょう。
転職潜在層は積極的に転職活動をしていないですが「良い案件があれば話を聞いてみたい」という意欲は持っている方も多いです。従来の採用手法では接触すら困難だった層に、アプローチできるYOUTRUSTは採用企業側にとって大きなメリットと言えるでしょう。
社員のつながりを活かしたリファラル採用を効率化【採用企業側】
YOUTRUSTは、社員のつながりを活かしたリファラル採用が効率的にできることがメリットです。
社員が友達として繋がっているユーザーとその友達まで、自動的に採用候補者のプールが形成されます。採用担当者は、このプールから条件に合う人材を検索し、直接アプローチできます。社員に負担をかけることなく、リファラル採用を効果的に行えます。
5.YOUTRUST利用するデメリット
この章では、YOUTRUSTを利用する際の注意点となるデメリットを解説します。利用前に把握しておくべき4つの課題を確認しましょう。
Facebook連携必須で友達が少ないと機能しない【求職者側】
YOUTRUSTは、Facebook連携を行わないと効率的な活用ができないデメリットがあります。Facebookアカウントを持っていない、あるいは友達が少ない場合、「友達の友達」までしか見えず、YOUTRUSTの機能を最大限活用することが難しいです。
また、プライバシーを重視してFacebookを実名で使用していない人や、仕事関係の人とはFacebookで繋がらない方針の人にとっては、YOUTRUSTの活用は最適でない可能性もあります。
IT・ベンチャー企業での案件が中心【求職者側】
YOUTRUSTはIT・ベンチャー企業での案件が中心です。そのため大手企業や伝統的な業界の企業は相対的に少ない傾向にあります。
スタートアップでの経験を積みたい、新しい事業に挑戦したい方は当てはまりやすいですが、大手企業に転職したい、または副業としてプロジェクトに参画したい方はYOUTRUSTが最適なプラットフォームではない可能性があります。
リクルーターの人脈に依存する母集団形成【採用企業側】
企業がYOUTRUSTを活用する上での最大の課題は、リクルーター(採用担当者)の人脈に大きく依存することです。社員の友達ネットワークが狭い場合、アクセスできる候補者数も限定的になってしまいます。
特に、設立間もないスタートアップ企業や、社員数が少ない企業では、潜在的な候補者プールの大きさに10倍以上の差が生じる可能性があります。個人のネットワークに依存することはメリットでもありますが、一方でデメリットとしても捉えることができます。
社内でリファラル採用を定着させるのに時間がかかる【採用企業側】
YOUTRUSTを効果的に活用するためには、社内にリファラル採用の文化を根付かせる必要があり、時間がかかる可能性も考えられます。
また、リファラル採用の場合は社員の心理も理解しておくべきでしょう。「友人を誘って、もし合わなかった場合の責任が心配」「プライベートの関係に仕事を持ち込みたくない」などの意見は一定数あることを理解しておきましょう。
6.YOUTRUSTの評判・口コミ
この章では、YOUTRUSTを実際に利用しているユーザーの生の声を紹介します。良い評判と悪い評判の両方を確認して判断材料にしましょう。
YOUTRUSTの良い評判・口コミ
デザイナー採用を引き続き行ってますが、YOUTRUST に良い人いすぎです。ありがとうございます🔥 受託の会社との相性はそこまで良い媒体ではないですが、特定の会社は逆に相性めっちゃ良いです。 |
(引用:X)
YOUTRUSTのカジュアル面談をきっかけにして、複業のお仕事をいただけました。ありがとうYOUTRUST。みんな、YOUTRUSTは良いぞ! |
(引用:X)
共通の知人経由のスカウトだから安心感があり、自然とカジュアル面談にもつながりやすかったです。 |
脳内メモを活用していたらスカウトが増加。自分の考えや得意分野を発信できるのがとても良いです。 |
YOUTRUSTは、共通の知人を介したスカウトによる安心感と、高いマッチング精度が評価されています。
特に「脳内メモでの発信がスカウト増加につながる」「カジュアル面談につながりやすい」という声が多く、信頼ベースのネットワークならではの効果が表れています。また、デザイナーなど特定職種での採用成功事例や、副業獲得の実績も報告されています。
YOUTRUSTの悪い評判・口コミ
wantedlyやyoutrustなど無料利用できるものは情報鮮度が悪いのと熱量が足りないので、話が進まないケース多いな。一通目のやり取りで全て見通せる。ので営業は分散投資思考だ、色んなメディアを使う。 |
(引用:X)
今日もYoutrustの申請が多い。集中力削がれるので、iPhoneの通知止めた。何が起きてるかわからないけど何かの施策なら相当UX悪いな。施策じゃなくてもリクエスト送りまくるのは良くないぞ。 #YOUTRUST |
(引用:X)
YOUTRUSTの公式リクルーター勢からよく友達申請みたいなのくるけど、承認した後特に何もアクションがないが、あれはなんなのだろう。。。新規友達数みたいな謎のKPI持ってたりする??? |
(引用:X)
企業からのスカウトが知人経由とはいえ、タイミングや温度感にズレを感じることがたまにあります。 |
YOUTRUSTに対する改善要望として、「友達申請後のフォローアップ不足」や「過度な繋がり申請による通知の多さ」という意見が見受けられます。企業側が繋がりを増やすことに注力するあまり、その後のコミュニケーションが疎かになるケースがあるのかもしれないです。
また、「無料利用での情報鮮度の悪さ」「スカウトの温度感のズレ」など、SNS型サービスならではの課題も見受けられ、効果的な活用には企業・個人双方の適切な運用が求められることが分かります。
7.他のリファラル採用サービスとの比較
この章では、YOUTRUSTと他の主要な採用サービスとの違いを比較します。各サービスの特徴を理解して、最適なサービスを選びましょう。
YOUTRUSTとRefcomeやMyReferの違い
リファラル採用に特化したサービスとして、RefcomeやMyReferなどが挙げられますが、YOUTRUSTとはいくつか異なる点があります。
まず、仕組みが異なります。RefcomeやMyReferは、リファラル採用支援ツールです。社員が知人を直接紹介し、その管理や報酬支払いをシステム化することに特化しています。一方、YOUTRUSTは、SNSの要素を取り入れることで、より広範囲かつ自然な形でのマッチングを実現しています。
また、候補者との接点の作り方も異なります。RefcomeやMyReferでは、社員が能動的に知人に声をかける必要がありますが、YOUTRUSTでは「友達の友達」まで自動的にネットワークが広がり、企業側から直接アプローチできます。これにより、社員の負担が大幅に軽減されます。
YOUTRUSTとWantedlyやLinkedInとの違い
キャリアSNSとして同じく採用に活用されるWantedlyやLinkedInが挙げられますが、YOUTRUSTとはいくつか異なる点があります。
まず、マッチングの基本理念が異なります。Wantedlyは「共感」をベースにしたマッチングを重視し、給与情報を掲載しないなど、独特のアプローチを取っています。一方、YOUTRUSTは「信頼」をベースにしており、友達ネットワークを活用する点が最大の特徴です。LinkedInは「プロフェッショナルな実績」を重視し、職歴やスキルを詳細に記載することでマッチングを図ります。
また、アプローチできる範囲にも違いがあります。Wantedlyは不特定多数へのアプローチが可能で、LinkedInも基本的にオープンなネットワークです。しかし、YOUTRUSTは「友達の友達」という限定的なネットワーク内でのやり取りです。
市場の特性も異なります。LinkedInは外資系企業や海外人材の採用に強みがありますが、日本国内での利用率はまだ限定的です。WantedlyとYOUTRUSTは日本市場に特化しており、日本人に合うUIや機能設計になっています。
8.YOUTRUSTはどんな人に向いている?
この章では、YOUTRUSTが最適な求職者と採用企業の特徴を解説します。自身や自社が当てはまるか確認して、利用を検討しましょう。
求職者側向け
YOUTRUSTが特に向いているのは、以下のような方々です。
IT・Web業界でキャリアを築きたい方
信頼できる環境で転職・副業を探したい方
本業を続けながら副業・複業から始めたい方
人脈形成や長期的なキャリア構築を重視する方
スタートアップやベンチャー企業で成長したい方
YOUTRUSTの魅力は、「友達の友達」という信頼ベースのネットワークを活用することで、安心して転職・副業活動ができることです。共通の知人がいることで企業の実態や社風について事前に情報を得やすく、ミスマッチを防ぐことができます。
特にIT・Web業界のエンジニア、デザイナー、プロダクトマネージャーなどデジタル系職種の求人が豊富で、スタートアップやベンチャー企業の案件が中心となっています。週1〜2日から始められる副業案件もあるため、興味/関心のある方はおすすめです。
採用企業側向け
YOUTRUSTが特に向いているのは、以下のような企業です。
IT・Web系のスタートアップやベンチャー企業
エンジニアやデザイナーなどデジタル人材を採用したい企業
リファラル採用を強化したい企業
採用コストを削減したい企業
採用ブランディングに力を入れたい企業
YOUTRUSTの魅力は、社員の「友達の友達」までのネットワークを活用することで、転職市場に出てこない優秀な人材にアプローチできることです。特にIT・Web系企業では、同じ価値観を持つ人材が集まりやすく、カルチャーフィットの高い採用が実現できます。
成果報酬なしの月額固定制のため、年間5名以上の採用を計画している企業では、人材紹介会社と比較して大幅なコスト削減が可能です。また、スカウト返信率は約30%ですので、効率的な採用活動が実現できます。
企業ページや脳内メモを活用した採用広報も可能で、企業文化や働く魅力を継続的に発信できます。転職潜在層へのアプローチや副業からの正社員採用など、従来の採用手法では難しかった柔軟な採用戦略を実現したい企業におすすめです。
9.YOUTRUSTで案件を獲得するコツ
この章では、YOUTRUSTで効果的に案件を獲得するための3つの実践的なコツを紹介します。今後利用される方は以下を参考に実践することをおすすめします。
プロフィールを充実させて検索に引っかかりやすくする
YOUTRUSTで案件を獲得する際はプロフィールを充実させましょう。プロフィール完成度が高いユーザーは、低いユーザーと比較して、スカウト受信数が多くなるデータがあります。
まず重要なのは、職歴とスキルの詳細な記載です。単に「エンジニア」と書くのではなく、「フロントエンドエンジニア(React、TypeScript)」のように、具体的な技術スタックを明記しましょう。検索キーワードとの一致率が上がり、企業の目に留まりやすくなります。
プロジェクト実績も具体的に記載することが大切です。「ECサイトの開発に携わった」ではなく、「月間100万PVのECサイトのフロントエンド開発を担当し、表示速度を50%改善」のように、数字を交えて成果を示すと効果的です。
さらに、「今後やりたいこと」「興味のある分野」を明確に書くことで、企業とのマッチング精度が向上します。「AIを活用したプロダクト開発に興味がある」「D2Cブランドの立ち上げに関わりたい」など、具体的な志向を示すことで、関連する企業からのアプローチが増えやすいです。
脳内メモで専門性をアピール
YOUTRUSTの脳内メモ機能は、自分の専門性や人柄を効果的にアピールできる重要なツールです。週1〜2回の定期的な投稿により、企業からの注目度を大幅に高めることができます。
効果的な投稿内容としては、日々の業務での学びや技術的な発見の共有がおすすめです。例えば「新しいフレームワークの実装で得た知見」「プロジェクトで解決した技術的な課題」など、具体的な経験を交えることで専門性が伝わります。
また、仕事への価値観や考え方を発信することで、企業とのカルチャーマッチを図ることができます。セミナー参加レポートや読書メモなど、継続的な学習姿勢を示す投稿も効果的です。定期的な投稿を心がけることで、転職潜在層でも企業の目に留まりやすくなり、質の高いスカウトを受ける可能性が高まります。
コミュニティに参加してつながりを拡大
YOUTRUSTのコミュニティ機能は、2024年7月のリニューアルでトピック別の交流が可能になり、より深いコミュニケーションが実現できるようになっています。
自分の専門分野に関連するコミュニティへの参加は、同じ志向を持つ人材との出会いにつながります。「エンジニアの会」「マーケターの集い」など、具体的なテーマのコミュニティで積極的に発言することで、専門性をアピールできます。
コミュニティ内での質問への回答や有益な情報共有は、信頼関係の構築に効果的です。活発な活動により、繋がり申請の承認率向上や新たなビジネスチャンスの獲得が期待できます。
さらに、オフラインイベントへの参加も案件を獲得する上では効果的です。
YOUTRUSTでは定期的にミートアップが開催されており、リアルな出会いの場となっています。オンラインでの交流を、オフラインで深めることで、人脈を増やし案件獲得に繋げましょう。
10.YOUTRUSTの登録手順
以下にてYOUTRUSTの登録手順をお伝えします。
今回は求職者側での登録を行います。
YOUTRUSTの公式サイト内「今すぐ会員登録(無料)」をクリック
「メールで登録」から「メールアドレス」「パスワード」を入力
以下SNSでも登録可能です。
「Facebook」「Google」「Apple」
認証コードを入力
入力したメールアドレスに認証コードが届きます
Facebook連携可否(任意)
基本情報を入力
「現在のステータス」「氏名」「生年月日」「職歴」
転職意欲・副業意欲を設定
それぞれ下記4段階から選択します。
・積極的に検討中
・検討している
・いい案件があれば
・全く考えていない
転職意欲・副業意欲を見られたくない企業の設定(任意)
できることを入力(任意)
自身のスキルとそのスキルの経験年数を選択できます
※3個以上できることの追加でマッチしたスカウト数が届く
プロフィール写真の設定(任意)
知り合いに対しての申請(任意)
登録完了
登録完了後、より効果的にYOUTRUSTを活用するために、以下の設定を行うことをおすすめします。
プロフィールの充実(職歴、スキル、自己紹介文の詳細記入)
プロフィール写真の設定
友達申請の送信(Facebook連携時は友達候補が自動表示)
脳内メモでの初投稿
「最初の1週間で◯人以上(例:50人以上)と繋がる」など目標を自身の中で設定するようにしましょう。
11.YOUTRUSTに関するよくある質問
この章では、YOUTRUSTの利用に関して利用している方が気になる可能性の高い質問と回答をまとめています。疑問や不安を解消しましょう。
YOUTRUSTに登録しているとバレる?
YOUTRUSTへの登録が現職の会社に知られるかは、多くの方が心配する点です。結論から言えば、適切な設定によりバレることはありません。
YOUTRUSTでは登録時に「転職意欲・副業意欲を見られたくない企業の設定」が可能です。この機能により、現在所属している企業や特定の企業からは、あなたのプロフィールや転職・副業意欲が非表示になります。
さらに、転職意欲を「全く考えていない」に設定したり、脳内メモの投稿内容を仕事の学びや専門知識の共有に留めることで、より安心して利用できます。
実際、YOUTRUSTはキャリアSNSとして、ビジネス上の人脈形成や情報収集にも活用されています。登録自体が転職活動を意味するわけではなく、多くの企業でも社員のキャリア開発ツールとして認知されているため、「登録したらバレるのが心配」と過度に気にする必要はないでしょう。
YOUTRUSTにログインできない場合は?
YOUTRUSTにログインできない場合、主に以下の原因が考えられます。
最も多いのは、ログイン画面ではなくアカウント作成画面にアクセスしているケースです。この場合は、正しいログインページからアクセスしてください。
次に多いのが、ログイン方法の間違いです。FacebookやGoogleでログインしようとしても、事前にSNS連携を設定していない場合はログインできません。最初に登録した方法(メールアドレス、Facebook、Google、Apple ID)でログインする必要があります。
パスワードを忘れた場合は、パスワード再設定が可能ですが、メールアドレスログインを設定していない場合は再設定メールが届きません。
ブラウザのキャッシュが原因の場合もあり、アプリの再インストールやCookieの削除で解決することが多いです。それでも解決しない場合は、YOUTRUSTのサポートセンターへの問い合わせをおすすめします。
スカウトメールが来ない場合の対処法は?
YOUTRUSTでスカウトメールが来ない場合、以下のことを見直しましょう。
最も重要なのはプロフィールの充実です。職歴、スキル、自己紹介文を詳細に記入し、プロフィール写真も設定しましょう。プロフィールが不完全だと、企業の検索結果に表示されにくくなります。
次に、友達ネットワークの拡大が必要です。YOUTRUSTは「友達の友達」までしかスカウトできないため、友達が少ないと企業からのアクセスが限定されます。積極的に繋がり申請を行い、ネットワークを広げましょう。
転職意欲の設定もスカウトメールと深い関係があります。「全く考えていない」では企業からのアプローチが期待できません。「いい案件があれば」以上に設定することをおすすめします。また、定期的にログインし、脳内メモを投稿することで、アクティブユーザーとして認識され、企業の目に留まりやすくなります。
退会方法と再登録はできる?
YOUTRUSTの退会は、アプリまたはWebサイトから以下の手順で可能です。
マイページにログイン
「⋯」内の「設定」をクリック
「アカウント管理」を選択
「退会」内の「手続きはこちら」をクリック
「メールアドレス」を入力し完了
退会するとプロフィール情報や繋がり、過去のメッセージ、メール配信などすべてのデータが削除されます。一時的に利用を休止したい場合は、退会ではなく転職意欲を「全く考えていない」に設定することをおすすめします。
12.まとめ
YOUTRUSTは、「友達の友達」という信頼できるネットワークを活用したキャリアSNSです。従来の転職サイトとは異なり、共通の知人がいることで企業の実態や社風を事前に把握でき、安心して転職・副業活動ができます。
求職者にとっては、IT・Web業界を中心に正社員から副業・業務委託まで幅広い働き方の選択肢があり、プロフィールや脳内メモを充実させることで質の高いスカウトを受けられます。企業側にとっては、転職市場に出てこない優秀な人材にアプローチでき、成果報酬なしの月額固定制で採用コストを大幅に削減できるメリットがあります。
また、スカウト返信率が約30%と業界平均を超えていることも特徴です。チャット形式のカジュアルなコミュニケーションで、企業と求職者の距離を縮め、効率的なマッチングを実現できます。
YOUTRUSTは、信頼をベースにした採用プラットフォームとして、転職潜在層を含む幅広い人材と企業を結びつけています。キャリアの可能性を広げたい方、採用を効率化したい企業の方はぜひ利用を検討してみてはいかがでしょうか。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。