JMeterのフリーランス案件・求人

■JMeterとは JMeterは、Apache Software Foundationが開発しているオープンソースの負荷テストツールで、Webアプリケーション、データベース、API、FTPサーバーなど様々なタイプのソフトウェアの性能とスケーラビリティをテストするために使用されます。JMeterは、GUIベースのテスト計画の作成と実行、結果の収集と分析をサポートしており、Javaで開発されているため、マルチプラットフォームで利用可能です。 JMeterの特徴として、WebアプリケーションやAPIに対する HTTP/HTTPS リクエストの負荷テストが行えること、データベースへの負荷テストとパフォーマンス測定ができること、FTPサーバーに対するファイル転送の負荷テストができること、多数の仮想ユーザーを同時にシミュレートできること、テスト結果をグラフやテーブルで可視化できること、ワークベンチを使ってGUIベースのテストシナリオを構築できること、スクリプト言語（Groovy）によるテストロジックのカスタマイズが可能なこと、複数のマシンを使った分散負荷テストができることなどが挙げられます。 JMeterができる開発は、Webサイトの性能テストとボトルネック特定、Webアプリケーションのキャパシティプランニング、APIの負荷テストと性能検証、データベースの負荷テストとチューニング、FTPサーバーの転送速度とスループットの測定、ストレステストと耐障害性の検証、CI/CDパイプラインにおける自動化されたパフォーマンステストと幅広いです。 JMeterを活用している世界的サービスやプロダクトは、Apache、Google、eBay、Oracle、Dell、Adobe、Salesforce、Ciscoなどが挙げられ、大規模システムの性能検証やキャパシティプランニングに利用されています。また、JMeterはオープンソースコミュニティによって活発に開発が続けられており、プラグインの追加やカスタマイズにより、様々な用途に適用することができます。 ■JMeterを活用するメリット この章ではJMeterを活用するメリットについて説明します。 JMeterを習得することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・GUIベースでの直感的な操作により、負荷テストシナリオの作成が容易に行える ・Webアプリケーション、Webサービス、データベースなど多岐にわたるシステムの負荷テストに対応 ・リクエストのパラメータ化、外部CSVファイルからのデータ読み込み、アサーションの設定など多彩な機能を有する ・サーバーリソースモニタプラグインによりサーバーリソース使用状況の可視化が可能 ・複数のロードジェネレータを同期させた分散負荷テストの実施が可能 ・レスポンスタイムや処理件数などの測定結果をリアルタイムにグラフ化し、負荷特性の傾向を即座に把握できる ・使いやすさと拡張性を備えたオープンソースのツールであり、導入コストを抑えられる JMeterは、Webシステムやアプリケーションの負荷テスト・パフォーマンス測定に利用されているオープンソースのテストツールであり、システムの品質を高めるための重要なツールチェーンを構成する製品の一つです。上記活用する上でのメリットを踏まえて、習得可否を検討することをおすすめします。 ■JMeterを活用するデメリット この章ではJMeterを活用するデメリットについて説明します。 JMeterを習得することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・負荷テストの作成・実行・レポーティングのノウハウの習得に学習コストがかかる ・ブラウザレンダリングやJavaScriptを含むリッチクライアントアプリケーションの負荷テストには不向き ・複雑なテストシナリオになるとスクリプトメンテナンスの負荷が大きくなる ・エンタープライズシステムでの大規模・長期運用を想定した場合、サポート面で不安が残る JMeterはメリットが多いですが、習得の難易度とで扱える領域の限定性など注意すべき点がいくつかあることを理解しておきましょう。 JMeter習得を今後検討しているフリーランスエンジニアはJMeterを活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。