フリーランスボードでは2024年11月6日時点の176,375件の掲載案件を対象に開発言語・フレームワーク・職種別の月額平均単価を調査いたしました。
2024年11月のフリーランス案件の月額平均単価は72.1万円、最高単価は320万円です。
また、フリーランス案件のリモートワーク比率はフルリモートが23.7%(前月比-2.2%)、一部リモートが63.6%(前月比+4.2%)、常駐が12.8%(前月比-1.9%)です。
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1.開発言語別の月額平均単価
開発言語別の月額平均単価は上表の結果となりました。
開発言語に関して、月額単価の多くは2024年10月と比較して上昇しています。
月額平均単価が最も高い開発言語は「Rust」で82.9万円(前月比+1千円)です。
Rustはメモリ安全性が高く、並行プログラミングをサポートし、パフォーマンスに優れているなどの特徴がある開発言語です。
続いて2位は「Scala」で80.0万円(前月比+2千円)です。
ScalaはJavaと高い互換性を持ち、高速開発が可能な特徴を持つ開発言語です。
3位は「Ruby」で79.2万円(前月比+2千円)です。
Rubyは動的型付け、シンプルな文法、豊富な組み込みライブラリ、メタプログラミング機能などの特徴がある開発言語です。
前月と比較し新たに上表に入った開発言語はございません。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きい開発言語は「C#」で66.1万円(前月比+1.2万円)や「C++」で62.7万円(前月比+6千円)、「Java」で68.7万円(前月比+5千円)があり、一方下落幅の大きい開発言語は「VB.NET」で61.0万円(前月比-1万円)や「Dart」で73.2万円(前月比-3千円)です。
なお「Rust」や「Perl」の月額単価は直近6ヶ月間連続で上昇しており、「Go言語」の月額単価は直近6ヶ月間連続で下落しています。
下記では、月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各開発言語をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | 開発言語 | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 82.9万円 | |
2位 | 80.0万円 | |
3位 | 79.2万円 | |
4位 | 78.4万円 | |
5位 | 77.3万円 | |
6位 | 76.9万円 | |
7位 | 75.6万円 | |
8位 | 75.1万円 | |
9位 | 74.6万円 | |
10位 | 73.2万円 | |
11位 | 70.5万円 | |
12位 | 70.2万円 | |
13位 | 69.0万円 | |
14位 | 68.7万円 | |
15位 | 68.3万円 | |
16位 | 67.0万円 | |
17位 | 66.1万円 | |
18位 | 66.0万円 | |
19位 | 62.7万円 | |
20位 | 61.0万円 |
2.フレームワーク別の月額平均単価
フレームワーク別の月額平均単価は上表の結果となりました。
フレームワークに関して、月額単価の多くは2024年10月と比較して上昇しています。
月額平均単価が最も高いフレームワークは「RSpec」で86.4万円(前月比-1千円)です。
RSpecは実装とテストを分離でき、自然言語に近い記述が可能などの特徴があるフレームワークです。
続いて2位は「FastAPI」で83.6万円(前月比+2万円)です。
FastAPIは非同期処理をサポートし、非常に高速で、型ヒントに基づく自動ドキュメント生成などの特徴があるフレームワークです。
3位は「Ruby on Rails」で81.6万円(前月比+2千円)です。
Ruby on Railsは規約重視で開発の生産性を高められ、豊富なライブラリを利用できる特徴があるフレームワークです。
前月と比較し新たに上表に入ったフレームワークは「Phalcon」と「Symfony」があり、ランク外となったフレームワークは「FuelPHP」と「Zend Framework」です。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいフレームワークは「NuxtJS」で79.1万円(前月比+2.2万円)や「FastAPI」で83.6万円(前月比+2万円)、「Catalyst」で73.3万円(前月比+1.7万円)があり、一方下落幅の大きいフレームワークは「Spark」で79.2万円(前月比-6千円)や「Flask」で74.6万円(前月比-5千円)です。
なお「Catalyst」の月額単価は直近6ヶ月間連続で上昇しており、「Flask」の月額単価は直近6ヶ月間連続で下落しています。
下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各フレームワークをクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | フレームワーク | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 86.4万円 | |
2位 | 83.6万円 | |
3位 | 81.6万円 | |
4位 | 80.3万円 | |
5位 | 79.2万円 | |
6位 | 79.1万円 | |
7位 | 77.1万円 | |
8位 | 76.8万円 | |
9位 | 75.9万円 | |
10位 | 75.5万円 | |
11位 | 74.6万円 | |
12位 | 74.6万円 | |
13位 | 74.2万円 | |
14位 | 74.2万円 | |
15位 | 73.5万円 | |
16位 | 73.3万円 | |
17位 | 72.5万円 | |
18位 | 71.3万円 | |
19位 | 71.0万円 | |
20位 | 70.4万円 |
3.IT職種別の月額平均単価
IT職種別の月額平均単価は上表の結果となりました。
IT職種に関して、月額単価の多くは2024年10月と比較して上昇しています。
月額平均単価が最も高いIT職種は「ITコンサルタント」で110.3万円(前月比+7千円)です。
ITコンサルタントは、情報技術を用いて顧客企業の業務課題解決や効率化を支援するため、最適なソリューションの立案と実行をサポートするIT職種です。
続いて2位は「エンジニアリングマネージャー」で93.0万円(前月比-4千円)です。
エンジニアリングマネージャーは、チームの技術的な方向性の決定やメンバーの育成、プロジェクトの進捗管理、リソース配分などを担当しているIT職種です。
3位は「PMO」で90.3万円(前月比+7千円)です。
PMOは、プロジェクト全体の管理と支援、プロジェクト間の調整、プロジェクトの標準化と効率化、リスク管理、進捗報告、ステークホルダーとのコミュニケーション促進を担当しているIT職種です。
前月と比較し新たに上表に入ったIT職種はございません。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいIT職種は「サーバーサイドエンジニア」で71.7万円(前月比+2.1万円)や「バックエンドエンジニア」で71.7万円(前月比+2.1万円)、「フルスタックエンジニア」で80.3万円(前月比+8万円)があり、一方下落幅の大きいIT職種は「プロダクトマネージャー」で87.2万円(前月比-1.5万円)や「AIエンジニア」で80.8万円(前月比-7千円)です。
なお「AIエンジニア」の月額単価は直近6ヶ月間連続で下落しています。
下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各IT職種をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | IT職種 | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 110.3万円 | |
2位 | 93.0万円 | |
3位 | 90.3万円 | |
4位 | 87.4万円 | |
5位 | 87.2万円 | |
6位 | 87.0万円 | |
7位 | 83.2万円 | |
8位 | 82.5万円 | |
9位 | 81.4万円 | |
10位 | 80.9万円 | |
11位 | 80.8万円 | |
12位 | 80.3万円 | |
13位 | 78.1万円 | |
14位 | 77.2万円 | |
15位 | 76.3万円 | |
16位 | 75.4万円 | |
17位 | 74.1万円 | |
18位 | 73.7万円 | |
19位 | 71.7万円 | |
20位 | 71.7万円 |
4.今月のフリーランス案件における市場動向の考察
2024年11月のフリーランス案件の月額平均単価は72.1万円、最高単価は320万円となっており、11月6日時点での掲載案件数は176,375件です。
リモートワークは引き続き主流であり、フルリモートと一部リモートを合わせると87.3%を占めています。
開発言語別の単価では、「Rust」が82.9万円で最も高く、次いで「Scala」「Ruby」が上位となっています。これらの言語は、メモリ安全性や生産性の高さが評価されているためです。フレームワーク別では「RSpec」が86.4万円でトップとなり、続いて「FastAPI」「Ruby on Rails」が高単価を示しています。IT職種別では「ITコンサルタント」が110.3万円で最高額を記録し、「エンジニアリングマネージャー」「PMO」が続いています。
IT市場全体では、生成AIを活用したコード生成やカスタマーサポートの自動化など、開発プロセス全体に大きな変革をもたらしています。クラウドネイティブ技術であるKubernetesやサーバーレスアーキテクチャの普及により、マイクロサービスアーキテクチャを採用した大規模システム開発が加速しています。
また、データサイエンスと機械学習の融合により、より高度なデータ分析やAIモデル開発が求められています。セキュリティ面では、ゼロトラストアーキテクチャの導入が進むとともに、Web3.0やブロックチェーン技術への対応も不可欠です。
フリーランスエンジニアが今後も活躍するためには、これらの新技術への理解を深め、プロンプトエンジニアリング、MLOps、スマートコントラクト開発など、具体的なスキルを習得し、継続的な学習と柔軟な対応力を身につけることが不可欠です。
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5.まとめ
2024年11月のフリーランス案件の単価における市場動向に関する調査を実施しました。
現在フリーランスエンジニアとして働いている方や、今後フリーランスエンジニアとして独立を考えている方は、この調査結果を参考にしてください。自分の市場価値の確認や最新の市場動向の把握にぜひご活用いただけますと幸いです。
これからもフリーランスボードでは、フリーランスエンジニアの皆さまに役立つフリーランス市場に関する情報配信に取り組んでいきます。
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なお、2024年11月の市場動向について動画の視聴をご希望の方はこちらから視聴いただけます。