フリーランスボードでは2025年2月6日時点の195,091件の掲載案件を対象に開発言語・フレームワーク・職種別の月額平均単価を調査いたしました。
2025年2月のフリーランス案件の月額平均単価は72.5万円、最高単価は320万円です。
また、フリーランス案件のリモートワーク比率はフルリモートが33.3%(前月比+13.9%)、一部リモートが49.5%(前月比-19.3%)、常駐が17.3%(前月比+5.3%)です。
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1.開発言語別の月額平均単価
開発言語別の月額平均単価は上表の結果となりました。
開発言語に関して、月額単価の多くは2025年1月と比較して下落しています。
月額平均単価が最も高い開発言語は「Rust」で82.2万円(前月比+3千円)です。
Rustはメモリ安全性が高く、並行プログラミングをサポートし、パフォーマンスに優れているなどの特徴がある開発言語です。
続いて2位は「Scala」で80.3万円(前月比±0円)です。
ScalaはJavaと高い互換性を持ち、高速開発が可能な特徴を持つ開発言語です。
3位は「Ruby」で79.7万円(前月比+1千円)です。
Rubyは動的型付け、シンプルな文法、豊富な組み込みライブラリ、メタプログラミング機能などの特徴がある開発言語です。
前月と比較し新たに上表に入った開発言語はございません。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きい開発言語は「Rust」で82.2万円(前月比+3千円)や「C言語」で67.2万円(前月比+2千円)、「ASP.NET」で68.3万円(前月比+1千円)があり、一方下落幅の大きい開発言語は「Objective-C」で74.1万円(前月比-6千円)や「C#.NET」で68.3万円(前月比-4千円)です。
下記では、月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各開発言語をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | 開発言語 | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 82.2万円 | |
2位 | 80.3万円 | |
3位 | 79.7万円 | |
4位 | 78.5万円 | |
5位 | 77.1万円 | |
6位 | 76.9万円 | |
7位 | 75.7万円 | |
8位 | 75.3万円 | |
9位 | 74.3万円 | |
10位 | 74.1万円 | |
11位 | 70.7万円 | |
12位 | 70.3万円 | |
13位 | 69.0万円 | |
14位 | 68.7万円 | |
15位 | 68.3万円 | |
16位 | 68.3万円 | |
17位 | 67.2万円 | |
18位 | 66.2万円 | |
19位 | 63.2万円 | |
20位 | 62.7万円 |
2.フレームワーク別の月額平均単価
フレームワーク別の月額平均単価は上表の結果となりました。
フレームワークに関して、月額単価の多くは2025年1月と比較して下落しています。
月額平均単価が最も高いフレームワークは「RSpec」で85.9万円(前月比+4千円)です。
RSpecは実装とテストを分離でき、自然言語に近い記述が可能などの特徴があるフレームワークです。
続いて2位は「FastAPI」で84.7万円(前月比±0円)です。
FastAPIは非同期処理をサポートし、非常に高速で、型ヒントに基づく自動ドキュメント生成などの特徴があるフレームワークです。
3位は「Ruby on Rails」で82.4万円(前月比+2千円)です。
Ruby on Railsは規約重視で開発の生産性を高められ、豊富なライブラリを利用できる特徴があるフレームワークです。
前月と比較し新たに上表に入ったフレームワークは「Knockout.js」があり、ランク外となったフレームワークは「SAStruts」です。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいフレームワークは「Phalcon」で76.6万円(前月比+1.4万円)や「Backbone.js」で73.4万円(前月比+1.1万円)、「RSpec」で85.9万円(前月比+4千円)があり、一方下落幅の大きいフレームワークは「Slim」で78.6万円(前月比-9千円)や「AngularJS」で73.0万円(前月比-7千円)です。
なお「Flutter」の月額単価は直近6ヶ月間連続で上昇しています。
下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各フレームワークをクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | フレームワーク | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 85.9万円 | |
2位 | 84.7万円 | |
3位 | 82.4万円 | |
4位 | 78.8万円 | |
5位 | 78.8万円 | |
6位 | 78.6万円 | |
7位 | 77.2万円 | |
8位 | 76.8万円 | |
9位 | 76.6万円 | |
10位 | 76.1万円 | |
11位 | 76.0万円 | |
12位 | 75.6万円 | |
13位 | 74.5万円 | |
14位 | 74.3万円 | |
15位 | 74.0万円 | |
16位 | 73.4万円 | |
17位 | 73.4万円 | |
18位 | 73.0万円 | |
19位 | 72.6万円 | |
20位 | 72.3万円 |
3.IT職種別の月額平均単価
IT職種別の月額平均単価は上表の結果となりました。
IT職種に関して、月額単価の多くは2025年1月と比較して下落しています。
月額平均単価が最も高いIT職種は「ITコンサルタント」で111.2万円(前月比+4千円)です。
ITコンサルタントは、情報技術を用いて顧客企業の業務課題解決や効率化を支援するため、最適なソリューションの立案と実行をサポートするIT職種です。
続いて2位は「エンジニアリングマネージャー」で91.4万円(前月比-5千円)です。
エンジニアリングマネージャーは、チームの技術的な方向性の決定やメンバーの育成、プロジェクトの進捗管理、リソース配分などを担当しているIT職種です。
3位は「PMO」で90.2万円(前月比+6千円)です。
PMOは、プロジェクト全体の管理と支援、プロジェクト間の調整、プロジェクトの標準化と効率化、リスク管理、進捗報告、ステークホルダーとのコミュニケーション促進を担当しているIT職種です。
前月と比較し新たに上表に入ったIT職種はございません。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいIT職種は「CRE」で81.9万円(前月比+3万円)や「プロジェクトマネージャー」で84.2万円(前月比+9千円)、「VPoE」で87.2万円(前月比+6千円)があり、一方下落幅の大きいIT職種は「クラウドエンジニア」で76.8万円(前月比-1.7万円)や「SRE」で86.2万円(前月比-7千円)です。
なお「ネットワークエンジニア」の月額単価は直近5ヶ月間連続で上昇しており、「プログラマー」の月額単価は直近6ヶ月間連続で上昇しています。
下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各IT職種をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | IT職種 | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 111.2万円 | |
2位 | 91.4万円 | |
3位 | 90.2万円 | |
4位 | 87.2万円 | |
5位 | 87.1万円 | |
6位 | 86.2万円 | |
7位 | 84.2万円 | |
8位 | 82.2万円 | |
9位 | 81.9万円 | |
10位 | 81.5万円 | |
11位 | 80.3万円 | |
12位 | 80.2万円 | |
13位 | 80.1万円 | |
14位 | 78.0万円 | |
15位 | 76.8万円 | |
16位 | 76.7万円 | |
17位 | 75.5万円 | |
18位 | 74.5万円 | |
19位 | 73.4万円 | |
20位 | 71.6万円 |
4.今月のフリーランス案件における市場動向の考察
2025年2月のフリーランス案件の月額平均単価は72.5万円、最高単価は320万円となっており、2月6日時点での掲載案件数は195,091件です。
常駐での割合が毎月徐々に上昇しておりますが、リモートワークは引き続き主流であり、フルリモートと一部リモートを合わせると約83%を占めています。
開発言語別の単価では、「Rust」が82.2万円と最高額を維持しており、「Scala」が80.3万円、「Ruby」が79.7万円と続いています。フレームワーク別では、「RSpec」が85.9万円で最高額を示し、「FastAPI」が84.7万円、「Ruby on Rails」が82.4万円と高水準です。
IT職種別では、「ITコンサルタント」が111.2万円でトップを走り、次いで「エンジニアリングマネージャー」が91.4万円、「PMO」が90.2万円となっています。
現在のIT市場では、生成AI関連のニーズがますます高まり、大規模言語モデルの性能向上やプロンプトエンジニアリングの重要性が増しています。クラウドネイティブ技術では、KubernetesやDocker、Terraform等を活用したインフラ構築や自動化に注目が集まり、DevOps/GitOpsを実践できるエンジニアが求められる状況です。
データサイエンス分野では、機械学習モデルの説明可能性やプライバシー保護技術への意識がさらに高まっており、因果推論や連合学習といった高度な分析手法の導入事例が増加しています。メタバースやデジタルツインなどの新領域も成長が著しく、幅広い分野で技術活用が進む見込みです。
フリーランスエンジニアが活躍し続けるには、最新技術の動向を素早く把握し、生成AIやクラウドネイティブ、データサイエンス、セキュリティ分野などへの継続的なスキルアップが不可欠です。特に需要の高まる分野にアンテナを張り、リモートワークを含む柔軟な働き方に適応できる能力が、今後のキャリアを大きく左右するといえます。
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5.まとめ
2025年2月のフリーランス案件の単価における市場動向に関する調査を実施しました。
現在フリーランスエンジニアとして働いている方や、今後フリーランスエンジニアとして独立を考えている方は、この調査結果を参考にしてください。自分の市場価値の確認や最新の市場動向の把握にぜひご活用いただけますと幸いです。
これからもフリーランスボードでは、フリーランスエンジニアの皆さまに役立つフリーランス市場に関する情報配信に取り組んでいきます。
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なお、2025年2月の市場動向について動画の視聴をご希望の方はこちらから視聴いただけます。