東京を代表する繁華街である六本木には、大型商業施設や有名レストラン、ホテルなどが数多く存在しています。そして六本木に訪れる方の中には、ちょっとした作業や仕事のためにコワーキングスペースを利用したいと思っている方もいるのではないでしょうか。本記事では、コワーキングスペースの概要やメリット・デメリットなどを解説したうえで、六本木のコワーキングスペースを5つに厳選して紹介します。
特に以下の方には、この記事をご一読していただきたいです。
六本木エリアで快適な作業環境を求めるフリーランスの方
IT業界で働く起業家やスタートアップメンバーでネットワーキングを目的としている方
六本木近辺で集中して作業できるコワーキングスペースの設備やサービスを比較検討している方
目次
1.コワーキングスペースとは
コワーキングスペースとは、年齢や職種などを問わず様々な人たちが空間を共有して作業を行うスペースのことです。
「Co(共同の・一緒に)」+「Working(働く)」の組み合わせでできた造語であり、利用者同士が一緒に作業をすることを大切にしています。オープンスペースとフリーアドレス制が基本になっていることで、利用者同士の交流が促進される点がコワーキングスペースの大きな特徴です。
またコワーキングスペースには、インターネット環境やデスク、OA機器など仕事をするうえで必要な設備はひと通りそろっています。作業スペースとしても、コワーキングスペースは十分に利用できる施設だと言えるでしょう。
2.コワーキングスペースとその他のサービスの違い
この章では、コワーキングスペースと混同されやすい以下のサービスについて違いを整理します。
シェアオフィスとの違い
レンタルオフィスとの違い
シェアオフィスとの違い
シェアオフィスとは、オフィスを共有して利用するサービスの総称です。
コワーキングスペースや次に紹介するレンタルスペースなどは、シェアオフィスの一種であると考えられます。ただしシェアオフィスというと複数の個室を各利用者が使用するサービスを指すことが多い一方で、コワーキングスペースはオープンスペースを基本としている点が大きな違いです。
コワーキングスペースはただの作業スペースではなく、利用者同士の交流も大切にしている点が特徴的だと言えるでしょう。
レンタルオフィスとの違い
レンタルオフィスは、利用者が個室をはじめとする専用スペースをレンタルして利用する施設です。
「貸事務所」とも呼ばれており、業務遂行に必要なデスクやパソコン、インターネット環境などがひと通り整備されています。作業スペースを一定期間契約して利用する点では、レンタルオフィスとコワーキングスペースは共通していると言えるでしょう。
しかしレンタルオフィスが個室や専用スペースを基本としている一方で、コワーキングスペースはオープンスペースを基本としています。
3.六本木でコワーキングスペースを利用するメリット
この章では、六本木でコワーキングスペースを利用するメリットを以下の3点に整理して紹介します。
コストを抑えつつ作業スペースを確保できる
アクセス条件が良い
人脈構築に役立つ
コストを抑えつつ作業スペースを確保できる
コワーキングスペースを利用するメリットとしてはまず、コストを抑えつつ作業スペースを確保できる点が挙げられます。
コワーキングスペースならば月単位や日単位、場合によっては時間単位で契約し、作業スペースを利用可能です。初期料金がかかる場合もありますが、六本木でオフィスを賃貸することを考えれば大きくコストを抑えられます。
コワーキングスペースには仕事を進めるうえで必要な設備がひと通りそろっているため、作業スペースを早期かつリーズナブルに確保したい場合には魅力的です。
アクセス条件が良い
アクセス条件が良いことも、六本木でコワーキングスペースを利用する大きなメリットの1つです。
六本木には東京メトロ日比谷線と都営大江戸線が乗り入れており、周辺には麻布十番や赤坂などの主要駅も存在します。首都圏エリアでちょっとした作業スペースを探している方にとっては、六本木のコワーキングスペースは利用しやすいと考えられるでしょう。
利用しやすい場所にあるコワーキングスペースを見つけることで、柔軟な働き方の実現に役立ちます。
人脈構築に役立つ
コワーキングスペースを利用するメリットとしては、人脈構築に役立つ点も欠かせません。
1つのオープンスペースを複数人が共同利用することから、利用者同士の交流が自然に促されるためです。特に六本木には国内でも有数の優良企業が数多く存在しており、業界を問わず幅広く人脈やコミュニティを構築したいと思っている方には大変適しているでしょう。新たな人脈を築くことで、新たなビジネスチャンスを得ることも期待できます。
4.六本木でコワーキングスペースを利用するデメリット
この章では、六本木でコワーキングスペースを利用するデメリットとして以下の2点について解説します。
タイミングによって利用に支障が出る
セキュリティ面に十分な注意が必要がある
タイミングによって利用に支障が出る可能性がある
コワーキングスペースを利用する際には、タイミングによって利用しにくかったり利用できなかったりするケースがある点を理解しておくべきです。
コワーキングスペースではオープンスペースを基本としているため、混雑しているタイミングでは周囲が騒がしく作業に集中しにくくなる可能性があります。またさらに混雑している場合、空いたスペースがなく利用そのものができない可能性も考えられるでしょう。
予約制を採用しているコワーキングスペースであれば、こうしたリスクは避けられます。また個室を用意しているコワーキングスペースもあるため、作業に集中したい場合は探してみると良いでしょう。
セキュリティ面に十分な注意が必要である
コワーキングスペースを利用するにあたっては、セキュリティ面に十分な注意が必要です。
オープンスペースを基本としていることから、他の利用者との距離がどうしても近くなりやすいためです。たとえばパソコンの画面に関しても、近くに座っている利用者であれば覗き込むことは不可能ではありません。また、資料の紛失や窃盗などに関しても十分に気を付ける必要があります。
コワーキングスペース側でも、一定のセキュリティ対策は講じているケースが多いと言えます。しかし利用者側としても、セキュリティに対しては高い意識を持ってコワーキングスペースを利用すべきでしょう。
たとえば、社外秘の情報はできる限りコワーキングスペースで扱わない、状況に応じて個室を利用するなどの対策が考えられます。
5.コワーキングスペースの選び方
この章では、コワーキングスペースの選び方を以下の5点に注目して解説します。
料金制度(月額かドロップインか)
設備・サービス
店舗の立地
利用者層(雰囲気)
イベントの有無
料金制度(月額かドロップインか)
コワーキングスペースを選ぶ際のポイントとしてまず挙げられるのが、料金制度の違いです。
コワーキングスペースの料金制度は、大きく以下の2つに分けられます。
月額料金制
ドロップイン
月額料金制は、文字通り毎月基本料金として一定額を負担することでコワーキングスペースを利用する制度です。定額を支払ってしまえば基本的なサービスは利用し放題になることから、コワーキングスペースの利用頻度が高いケースでは合理的な料金制度でしょう。
一方のドロップインとは、1日や1時間などの短い単位で契約しコワーキングスペースを利用する制度です。ドロップインであれば必要な期間だけ契約することが可能であり、利用頻度があまり高くない場合には経済的でしょう。
また、特定のタイミングだけスポットで作業スペースが欲しい場合でも、ドロップインは利用しやすいと考えられます。
月額料金とドロップインはどちらが優れていると単純に言えるものではなく、自分の状況や予算などに合わせて最適な方を選ぶことが大切です。
設備・サービス
コワーキングスペースを選択する際のチェックポイントとしては、設備やサービスの違いも挙げられます。
コワーキングスペースでは、どの店舗でもインターネット環境や作業用のデスクなど基本的な設備は共通して整っているものです。しかし利用できるOA機器の種類やその他の設備は店舗ごとに少しずつ異なっているため、自分の利用目的に合わせて選択することが大切です。
また各コワーキングスペースは、カフェを併設していたり法人登記・住所利用ができたりと異なるサービスを提供しています。オプションをつけることで有料で利用できるサービスも含めて、利用したいサービスを扱っているのか事前に確認しておくことが大切です。
店舗の立地
コワーキングスペースを利用するにあたっては、店舗の立地も重要な比較要素です。
コワーキングスペースの魅力として、気軽に利用できる点が欠かせないためです。どんなに魅力的なテンポであっても、通いにくい立地にあれば利便性が大きく下がってしまいます。自宅や勤務先などから移動しやすいコワーキングスペースを見つけられれば、柔軟な働き方の実現に大きく役立つでしょう。
利用者層(雰囲気)
利用者層の違いは、コワーキングスペースを選ぶうえで欠かさずにチェックすることをおすすめします。
コワーキングスペースを利用する重要な目的として、新たなコミュニティの形成が挙げられるためです。利用者層が異なれば、当然そこで出会える人にも違いが出てきます。
また人脈作りではなく作業スペースとしての利用をメインとしている方にとっても、利用者層の違いは雰囲気の違いに影響するため大切です。雰囲気が自分に合わないと居心地が悪いと感じる可能性があり、作業に十分集中できない恐れもあるでしょう。
コワーキングスペースでは事前に見学できるケースもあることから、利用者層や雰囲気のチェックに活用することをおすすめします。
イベントの有無
コワーキングスペースを比較する際には、イベントの有無に注目してみることもおすすめです。
コワーキングスペースでは、利用者同士のコミュニケーション促進を目的としたイベントを実施しているケースがあります。参加対象者や内容はコワーキングスペースによって異なりますが、人脈作りをコワーキングスペース利用の主な目的としている方には魅力的な取り組みだと言えるでしょう。
6.六本木でおすすめのコワーキングスペース5選
この章では、六本木でおすすめのコワーキングスペースを以下の5つに厳選して紹介します。
Kant. WORK LOUNGE 六本木
クロスオフィス六本木
BIRTH LAB
SHARE M-10 (シェア エム ジュウ)
PARK6
各コワーキングスペースの基本情報や特徴などを紹介しているため、六本木での仕事環境探しにお役立てください。
Kant. WORK LOUNGE 六本木
(出典:https://kant-tokyo.com/worklounge)
住所 | |
---|---|
アクセス | 東京メトロ日比谷線・都営地下鉄大江戸線「六本木駅」より徒歩1分 |
電話番号 | 03-5843-1762 |
営業時間 | ●2F(フリーアドレスフロア) 月~土:8:00~23:00 日曜日:8:00~20:00
24時間 |
利用料金 | ●ベーシックプラン 入会金:11,000円 月額料金:8,600円
入会金:11,000円 月額料金:99,000円
770円/時 2,200円/3時間 3,300円/日 |
オプション | <ミーティングルーム> ●2A(最大8名) マンスリー会員:1,925円/時、11,000円/6時間、22,000円/日 一般利用:3,850円/時、22,000円/6時間、44,000円/日 ●2B、2C(最大4名) マンスリー会員:825円/時、5,500円/6時間、11,000円/日 一般利用:1,950円/時、11,000円/6時間、22,000円/日
100,000円/3時間〜 |
Webサイト | https://kant-tokyo.com/worklounge |
運営企業 | 株式会社Noum 株式会社The Youth 株式会社ヒトカラメディア |
設備 | <基本設備> 高速Wi-Fiと電源完備、複合機、シュレッダー、レンジ&ウォーターサーバー、各種スナック&ドリンク、レンタサイクル、ロッカー、コミュニティスタッフ常駐
●無料 HDMIケーブル、USBメモリ、各種ケーブル、充電器、延長コード、文房具、ヨガマット、ブランケット ●有料 プロジェクター:330円/時 デュアルモニター:330円/3時間(マンスリー会員は無料) |
特長 | Kant. WORK LOUNGE 六本木は、自然素材を活用した温かみのある内装が印象的な特徴のコワーキングスペースです。 明るい自然光と水泥に囲まれた空間で、適度な人の気配を感じながら作業に集中できます。 六本木通りに面しており、駅から徒歩1分のアクセスの良さも魅力です。 |
クロスオフィス六本木
(出典:https://www.crossoffice.jp/office/roppongi/)
住所 | |
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アクセス | 都営大江戸線「六本木駅」7番出口より徒歩2分 東京メトロ日比谷線「六本木駅」4b出口より徒歩2分 |
電話番号 | 03-4582-1102 |
営業時間 | 24時間365日 |
利用料金 | 入会金:33,000円 利用料:33,000円/月 ※上記金額はすべて税込み |
オプション | カンファレンスルーム、ティーサーブ、複合機、ロッカー、ネームプレート、オフィスコンビニ、イベントスペース貸切、法人登記 |
Webサイト | https://www.crossoffice.jp/office/roppongi/ |
運営企業 | オリックス株式会社 |
設備 | インターネット、備品貸出、電話ブース、ドリンクサーバー、防災備蓄、セキュリティ、レセプションサービス |
特長 | クロスオフィス六本木は、「ART & DIGITAL」をコンセプトにして運営しているコワーキングスペースです。 クリエイティブな雰囲気の空間を提供することで、アイデアやイノベーション、コミュニティの創出を促します。料金プランがシンプルで分かりやすく、原則として6ヵ月単位で月額料金制の契約です。契約拠点に関しては24時間265日いつでも利用できるため、柔軟な働き方の実現に活用できるでしょう。 |
BIRTH LAB
(出典:https://birth-village.com/lab/)
住所 | |
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アクセス | 「麻布十番駅」より徒歩1分 |
電話番号 | 080-3547-0544 |
営業時間 | AM10:00~PM18:00(イベント利用最大21時30分まで利用可能) ※年末年始定休日 |
利用料金 | ドロップイン: 660円/時 1day利用: 2,420円/日 11ticket: 24,200円 (1day利用11回分の回数券) 月額会員: 入会金16,500円、月額料金38,500円 ※上記金額はすべて税込み |
オプション | ●バーチャルプラン(法人登記・郵送先住所) 集合ポストプラン:入会金16,500円、月額料金11,000円 個別ポストプラン:入会金16,500円、月額料金13,200円 ※上記金額はすべて税込み |
Webサイト | https://birth-village.com/lab/ |
運営企業 | 株式会社髙木ビル |
設備 | FREE-WiFi・電源完備、フリードリンク、イベント備品(音響・マイク・プロジェクター・調理器具等)、撮影備品(レフ板・照明・スマホ用三脚等)無料レンタル |
特長 | BIRTH LABは、コワーキングスペースをはじめとして撮影スタジオやイベント会場などさまざまな利用ができる施設です。 コワーキングスペースとしては、月額料金とドロップインのいずれも選択できます。 スペースを貸切ることで懇親会やセミナー、展示会、動画撮影・収録にも利用できるため、コミュニティ形成やその他さまざまな場所として利用できるでしょう。 |
SHARE M-10 (シェア エム ジュウ)
(出典:https://www.maxplanazabu10.com/)
住所 | |
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アクセス | 東京メトロ南北線・都営大江戸線「麻布十番駅」より徒歩1分 |
電話番号 | 03-6435-4296 |
営業時間 | 24時間営業 |
利用料金 | 30分:400円(1時間800円) 1日利用:3,200円 フロア貸切:12,000円 ※上記金額はすべて税込み |
オプション | ●会議室 定員1名:600円/30分(Web会議可) 定員3名:1,000円/30分 定員4名:1,200円/30分 定員8名:2,000円/30分 ※上記金額はすべて税込み |
Webサイト | https://www.maxplanazabu10.com/ |
運営企業 | 株式会社マックスプラン |
設備 | 高速Wifi、フリードリンク、全席電源、キッチン、プロジェクター、マイク、ホワイトボード、65インチモニター |
特長 | SHARE M-10 (シェア エム ジュウ)は、洗練されたデザインと落ち着ける雰囲気が魅力的なコワーキングスペースです。 新国立競技場の設計者である建築家が、建物と内装を設計しています。料金プランはドロップインが中心であり、予約制です。会議室の利用もできることから、事務作業や打ち合わせに活用できます。 |
PARK6
(出典:https://www.park6.jp/)
住所 | |
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アクセス | 日比谷線「六本木駅」1C出口より徒歩2分 大江戸線「六本木駅」3出口より徒歩6分 大江戸線「麻布十番駅」7出口より徒歩7分 |
電話番号 | 03-6434-0546 |
営業時間 | 平日:10:00~20:00 土日祝:11:00~19:00 |
利用料金 | ●オープンデスク 800円/時 1,800円/3時間 3,000円/日 延長料金:30分毎に400円 |
オプション | ●ソロワークブース 1,000円/時 2,500円/3時間 4,000円/日 延長料金:30分毎に500円
1,500円/時 3,800円/3時間 5,000円/日 延長料金:30分毎に750円
1,000円/時 2,500円/3時間 4,000円/日 延長料金:30分毎に500円
12名部屋:11,000円/時 8名部屋:7,000円/時 4名部屋:4,000円/時 |
Webサイト | https://www.park6.jp/ |
運営企業 | 株式会社ボネリート |
設備 | 電源、無線LAN、ライブラリー(新聞・雑誌・書籍・サンプル資料)、ロッカー(100円/回)、複合機(プリント・コピー・スキャン:カラー50円/枚、白黒10円/枚)、フリードリンク |
特長 | PARK6は、カフェスペースに併設されたコワーキングスペースです。 緑が多く明るくて落ち着ける空間と食材にこだわったフードメニューが人気を博しています。オープンスペースだけでなくブースや個室、会議室も用意されており、その日のワークスタイルに合わせた利用が可能です。また、貸し切りや場所貸し、撮影利用とさまざまな利用方法が考えられます。 |
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7.まとめ
コワーキングスペースとは、年齢や職種などを問わずさまざまな個人・法人が共同して利用する施設です。フリーアドレス制とオープンスペースを基本としており、作業スペースとしてだけでなくコミュニティ形成の場所としても人気を博しています。利用法は多種多様であり、それぞれのワークスタイルに合わせて利用できる空間です。
六本木にもさまざまな魅力を持ったコワーキングスペースが多数存在しています。今回紹介した店舗の情報もぜひご参考にしていただき、自分に合ったコワーキングスペースを探してみましょう。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。