Java 21は、2023年9月にリリースされた長期サポート(LTS)版のJavaプラットフォームです。Java 17以来となるLTSリリースとして、多くの開発者に注目されています。
本記事では、Java 21の基本情報から最新機能、インストール方法まで幅広く解説します。
最新のLTS版であるJava 21をいち早く理解して積極的に活用することで、開発者としての競争力を維持できます。本記事を通してJava 21への理解を深め、日々の開発業務に役立てましょう。
目次
1.Java 21とは?
Java 21は、2023年9月にリリースされたJava SE (Standard Edition) の最新の長期サポート(LTS)バージョンです。主な特徴としては、パフォーマンスの向上、新しい言語機能の追加、コード記述の簡素化などが挙げられます。
この章では、Java 21の概要やサポート期限について紹介します。
Java 21の概要
Java 21は、2023年9月にリリースされた最新の長期サポート(LTS)バージョンです。Java 17の後継となるLTSリリースとして位置づけられており、多くの新機能と改善が含まれています。
Java 21は「JDK 21」とも呼ばれ、Java Development Kit(JDK)のバージョン21を指しています。このリリースでは、開発者の生産性向上とアプリケーションのパフォーマンス改善に焦点が当てられています。
Java 21の主な特徴としては、仮想スレッド、レコードパターン、文字列テンプレート、外部関数・メモリAPIなどが挙げられます。これらの機能により、特に並行処理やデータ処理の効率が大幅に向上しています。
Java 21のサポート期限
Javaのリリースサイクルは、6ヶ月ごとのフィーチャーリリースと数年ごとのLTSリリースで構成されています。 LTSリリースは、長期間にわたるサポートが提供されるため、企業システムなど安定性が求められる環境で広く採用されています。
OracleのJava SE Support Roadmapによると、Java 21は少なくとも2031年9月までのExtended Supportが提供されます。これは、企業システムなど長期運用を前提としたアプリケーション開発において重要な要素となります。
2.Java 21download の方法
Java 21を利用するためには、JDK (Java Development Kit) をダウンロードしてインストールする必要があります。
Java 21のJDKは、Oracleの公式ウェブサイトからダウンロードできます。また、Oracle以外にもOpenJDKやAmazon Correttoなど、さまざまなディストリビューションが提供されています。
それぞれに特徴があるため、プロジェクトの要件や開発環境に合わせて選択しましょう。
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3.Java 21インストール手順【環境別】
この章では、Java 21のインストール手順をWindows、macOS、Linuxといった環境別に紹介します。
Windows環境でのインストール
Windows環境でJava 21をインストールする手順は以下のとおりです。
ダウンロードしたインストーラー (.exeファイル) を実行します。
インストーラの指示に従い、インストール先ディレクトリなどを設定します。
環境変数 JAVA_HOME を設定し、Path に %JAVA_HOME%\bin を追加します。
インストール後、コマンドプロンプトを開き「java -version」と入力してインストールが正常に完了したことを確認します。
macOS環境でのインストール
macOS環境でJava 21をインストールする手順は以下になります。
ダウンロードしたディスクイメージファイル (.dmgファイル) を開きます。
インストールウィザードの指示に従いインストールします。
ターミナルを開き、export JAVA_HOME=$(/usr/libexec/java_home) を実行して環境変数を設定します。.
インストール後、「java -version」コマンドで表示されるバージョン情報がJava 21であれば、正常にインストールされています。
Linux環境でのインストール
Linux環境では以下の手順でJava 21をインストールできます。
ダウンロードしたアーカイブファイル (.tar.gzファイル) を展開します。
展開したディレクトリを /usr/local/java など、適切な場所に移動します。
環境変数 JAVA_HOME を設定し、Path に $JAVA_HOME/bin を追加します。
インストール後、ターミナルやコマンドプロンプトで java -version コマンドを実行し、Java 21が正しくインストールされていることを確認してください。
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4.JavaJDK 21の新機能
Java 21には開発者の生産性を向上させ、より効率的なアプリケーション開発を可能にする多くの新機能が導入されています。
この章ではJavaJDK21で追加された以下の機能を紹介します。
言語機能の強化
仮想スレッドの導入
順序付きコレクション操作
言語機能の強化
Java 21では、言語仕様の大幅な改善が行われ、コードの簡潔さと表現力が向上しています。
例えば、文字列テンプレートという新機能が導入され、変数を直接文字列内に埋め込めるようになりました。
String name = "Joan"; String info = STR."My name is \{name}"; assert info.equals("My name is Joan"); // true |
また、レコード型に対するパターンマッチング機能が追加され、従来のキャストやフィールド抽出の手間が簡略化されています。
class Main { record Point(int x, int y) {} // recordとして定義
Object obj = new Point(10, 20); if (obj instanceof Point(int x, int y)) { System.out.println("x: " + x + ", y: " + y); } } } |
上記のコードではPoint型かどうか判定した後、Pointオブジェクトからxとyを直接取り出して表示しています。
仮想スレッドの導入
Java 21の重要な新機能の一つとして仮想スレッドが挙げられます。これは、従来のプラットフォームスレッドよりも軽量で効率的な並行処理を実現します。
仮想スレッドの特徴は以下のとおりです。
従来のスレッドよりもメモリ消費が少なく、数百万のスレッドを同時に実行可能
スレッドの作成・管理コストが大幅に削減
ブロッキングI/O操作でもシステムリソースを効率的に利用
以下のコードにより、仮想スレッドを作成して開始できます。
Thread thread = Thread.ofVirtual().start(() -> System.out.println("Hello")); try { thread.join(); } catch (InterruptedException e) { System.err.println("Main thread interrupted!"); } |
また、Thread.Builderを使用すると複数の仮想スレッドを実行することも可能です。
// Thread.Builderを使用した仮想スレッドの作成 Thread.Builder builder = Thread.ofVirtual().name("worker-", 0); Runnable task = () -> { System.out.println("Thread ID: " + Thread.currentThread().threadId()); };
Thread t1 = builder.start(task); try { t1.join(); System.out.println(t1.getName() + " terminated"); } catch (InterruptedException e) { System.err.println("Main thread interrupted!"); }
Thread t2 = builder.start(task); try { t2.join(); System.out.println(t2.getName() + " terminated"); } catch (InterruptedException e) { System.err.println("Main thread interrupted!"); } |
順序付きコレクション操作
Java 21では、順序付きコレクションのための新しいインターフェースが追加されました。
これにより、リストやセットなどのコレクションに対して、最初の要素や最後の要素を取得したり、要素の順序を反転させたりする操作が簡単に行えるようになります。
Java 21で追加された順序付きコレクション操作を使用した例は以下のとおりです。
// リストの操作例 List<String> names = new ArrayList<>(List.of("Alice", "Bob", "Charlie")); String first = names.getFirst(); // "Alice" String last = names.getLast(); // "Charlie" names.addFirst("David"); // [David, Alice, Bob, Charlie] names.removeLast(); |
5.JavaJDKの選び方と最新バージョンの動向
Java JDKの選定は、プロジェクトの要件や開発環境によって異なります。また、Javaのバージョンは常に進化しており、最新の動向を把握しておくことが重要です。
この章では、JavaJDKを選ぶときのポイントと、Java最新バージョンの動向について解説します。
JavaJDK選定のポイント
JavaJDKを選定する際には、以下のポイントを考慮することが重要です。
ライセンス: 商用利用の場合は、ライセンス費用を確認する必要があります。OpenJDKは無償で利用できますが、サポート体制や追加機能が必要な場合は、Oracle JDKやAmazon Correttoなどの商用ディストリビューションを検討する価値があります。
サポート: LTSバージョンは、長期間にわたるサポートが提供されるため、企業システムなど安定性が求められる環境に適しています。
パフォーマンス: ディストリビューションによって、パフォーマンス特性が異なる場合があります。ベンチマークテストなどを実施し、プロジェクトに最適なJDKを選定することをおすすめします。
互換性: 既存のシステムやライブラリとの互換性を確認することが重要です。フレームワークやミドルウェアが対応しているJavaバージョンを確認しましょう。
Java 21とJava 22の比較
Java 22はJava 21の次のフィーチャーリリースであり、2024年3月にリリースされました。Java 22にはJava 21で導入された機能の改善や、新たな機能の追加が含まれています。
Java 22では、Java 21でプレビューだった「無名変数と無名パターン」が正式機能となりました。また、複数のソースコードからなるJavaプログラムを一発で実行できる新機能なども追加されています。
ただし、Java 22はLTSバージョンではないため、次のバージョンがリリースされた後のサポート期間は限られています。このため、長期的なサポートを必要とする場合はJava 21を選択するのがおすすめです。Java 22は最新機能をいち早く試したい場合に使用するのがよいでしょう。
Java最新バージョンの動向
2024年9月には、Java 23がリリースされました。Java 23では、プラットフォームのパフォーマンス、安定性およびセキュリティ面での改良が含まれています。
今後のJavaの動向としては、6ヶ月ごとのフィーチャーリリースと、数年ごとのLTSリリースというサイクルが継続される見込みです。
最新のJavaバージョンは、新しい言語機能、パフォーマンスの向上、そしてセキュリティの強化が提供されます。このため、開発者や企業は定期的なバージョンアップデート計画を立てて、最新の言語機能やパフォーマンス改善を取り入れる動きが活発に行われています。
Java開発者は常に最新のJavaの動向を把握することで、プロジェクトの要件に合わせて適切なバージョンを選択するのが重要です。
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6.まとめ
Java 21は、2023年9月にリリースされた最新のLTSバージョンとして、多くの重要な新機能と改善が含まれています。本記事では、Javaの最新LTSバージョンであるJava 21についての概要や、今後のJavaアップデートの展望について解説しました。
Java 21は、開発者の生産性を向上させ、より効率的なアプリケーション開発を可能にする多くの新機能を提供します。また、Java 21は長期的なサポートが提供されるため、企業システムなど安定性が求められる環境にも適しています。
Java言語の進化は今後も継続し、さらなる機能強化が行われていくでしょう。Javaの最新動向を把握して新機能を活用することで、開発効率とアプリケーションパフォーマンスの向上につなげることができます。
Java開発者はJavaの更新情報やトレンドを把握して、適切なバージョンの選定や機能活用ができるようにしていきましょう。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
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