フリーランスボードでは2025年3月7日時点の182,023件の掲載案件を対象に開発言語・フレームワーク・職種別の月額平均単価を調査いたしました。
2025年3月のフリーランス案件の月額平均単価は73.7万円、最高単価は320万円です。
また、フリーランス案件のリモートワーク比率はフルリモートが25.1%(前月比-8.2%)、一部リモートが65.9%(前月比+16.5%)、常駐が9.0%(前月比-8.3%)です。
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1.開発言語別の月額平均単価
開発言語別の月額平均単価は上表の結果となりました。
開発言語に関して、月額単価の多くは2025年2月と比較して上昇しています。
月額平均単価が最も高い開発言語は「Rust」で83.0万円(前月比+8千円)です。
Rustはメモリ安全性が高く、並行プログラミングをサポートし、パフォーマンスに優れているなどの特徴がある開発言語です。
続いて2位は「Scala」で80.8万円(前月比+5千円)です。
ScalaはJavaと高い互換性を持ち、高速開発が可能な特徴を持つ開発言語です。
3位は「Ruby」で80.0万円(前月比+3千円)です。
Rubyは動的型付け、シンプルな文法、豊富な組み込みライブラリ、メタプログラミング機能などの特徴がある開発言語です。
前月と比較し新たに上表に入った開発言語はございません。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きい開発言語は「C#」で67.2万円(前月比+1万円)や「C++」で64.1万円(前月比+9千円)、「Dart」で75.1万円(前月比+3千円)があり、一方下落幅の大きい開発言語は「Objective-C」で73.8万円(前月比-3千円)や「C言語」で67.0万円(前月比-2千円)です。
なお「Ruby」の月額単価は直近6ヶ月間連続で上昇しています。
下記では、月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各開発言語をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | 開発言語 | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 83.0万円 | |
2位 | 80.8万円 | |
3位 | 80.0万円 | |
4位 | 78.9万円 | |
5位 | 77.5万円 | |
6位 | 77.5万円 | |
7位 | 76.1万円 | |
8位 | 76.0万円 | |
9位 | 75.1万円 | |
10位 | 73.8万円 | |
11位 | 71.2万円 | |
12位 | 70.5万円 | |
13位 | 69.9万円 | |
14位 | 68.8万円 | |
15位 | 68.1万円 | |
16位 | 68.1万円 | |
17位 | 67.2万円 | |
18位 | 67.0万円 | |
19位 | 64.1万円 | |
20位 | 62.7万円 |
2.フレームワーク別の月額平均単価
フレームワーク別の月額平均単価は上表の結果となりました。
フレームワークに関して、月額単価の多くは2025年2月と比較して上昇しています。
月額平均単価が最も高いフレームワークは「RSpec」で86.0万円(前月比+1千円)です。
RSpecは実装とテストを分離でき、自然言語に近い記述が可能などの特徴があるフレームワークです。
続いて2位は「FastAPI」で84.1万円(前月比-6千円)です。
FastAPIは非同期処理をサポートし、非常に高速で、型ヒントに基づく自動ドキュメント生成などの特徴があるフレームワークです。
3位は「Ruby on Rails」で82.3万円(前月比-1千円)です。
Ruby on Railsは規約重視で開発の生産性を高められ、豊富なライブラリを利用できる特徴があるフレームワークです。
前月と比較し新たに上表に入ったフレームワークは「Yii」であり、ランク外となったフレームワークは「Knockout.js」です。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいフレームワークは「Flutter」で76.7万円(前月比+1.1万円)や「Flask」で74.8万円(前月比+8千円)、「AngularJS」で73.6万円(前月比+6千円)があり、一方下落幅の大きいフレームワークは「Slim」で75.8万円(前月比-2.8万円)や「Phalcon」で74.2万円(前月比-2.4万円)です。
なお「Flutter」の月額単価は直近8ヶ月間連続で上昇しています。
下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各フレームワークをクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | フレームワーク | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 86.0万円 | |
2位 | 84.1万円 | |
3位 | 82.3万円 | |
4位 | 79.4万円 | |
5位 | 79.1万円 | |
6位 | 77.0万円 | |
7位 | 76.7万円 | |
8位 | 76.4万円 | |
9位 | 76.3万円 | |
10位 | 76.0万円 | |
11位 | 75.9万円 | |
12位 | 75.8万円 | |
13位 | 75.1万円 | |
14位 | 74.8万円 | |
15位 | 74.5万円 | |
16位 | 74.2万円 | |
17位 | 73.7万円 | |
18位 | 73.6万円 | |
19位 | 73.4万円 | |
20位 | 71.5万円 |
3.IT職種別の月額平均単価
IT職種別の月額平均単価は上表の結果となりました。
IT職種に関して、月額単価の多くは2025年2月と比較して上昇しています。
月額平均単価が最も高いIT職種は「ITコンサルタント」で112.2万円(前月比+1万円)です。
ITコンサルタントは、情報技術を用いて顧客企業の業務課題解決や効率化を支援するため、最適なソリューションの立案と実行をサポートするIT職種です。
続いて2位は「エンジニアリングマネージャー」で91.4万円(前月比±0円)です。
エンジニアリングマネージャーは、チームの技術的な方向性の決定やメンバーの育成、プロジェクトの進捗管理、リソース配分などを担当しているIT職種です。
3位は「PMO」で90.7万円(前月比+5千円)です。
PMOは、プロジェクト全体の管理と支援、プロジェクト間の調整、プロジェクトの標準化と効率化、リスク管理、進捗報告、ステークホルダーとのコミュニケーション促進を担当しているIT職種です。
前月と比較し新たに上表に入ったIT職種は「サーバーサイドエンジニア」であり、ランク外となったIT職種は「データベースエンジニア」です。
前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいIT職種は「バックエンドエンジニア」で76.0万円(前月比+4.4万円)や「フルスタックエンジニア」で81.7万円(前月比+1.4万円)、「データサイエンティスト」で82.8万円(前月比+1.3万円)があり、一方下落したIT職種はございません。
なお「ネットワークエンジニア」の月額単価は直近6ヶ月間連続で上昇しており、「プログラマー」の月額単価は直近7ヶ月間連続で上昇しています。
下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。
各IT職種をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。
順位 | IT職種 | 月額単価 |
---|---|---|
1位 | 112.2万円 | |
2位 | 91.4万円 | |
3位 | 90.7万円 | |
4位 | 87.5万円 | |
5位 | 87.2万円 | |
6位 | 86.7万円 | |
7位 | 84.6万円 | |
8位 | 82.8万円 | |
9位 | 82.5万円 | |
10位 | 81.9万円 | |
11位 | 81.7万円 | |
12位 | 80.5万円 | |
13位 | 80.3万円 | |
14位 | 78.5万円 | |
15位 | 77.1万円 | |
16位 | 77.0万円 | |
17位 | 76.0万円 | |
18位 | 76.0万円 | |
19位 | 75.9万円 | |
20位 | 74.9万円 |
4.今月のフリーランス案件における市場動向の考察
2025年3月のフリーランス案件の月額平均単価は73.7万円、最高単価は320万円となっており、3月7日時点での掲載案件数は182,023件です。
リモートワークは引き続き主流となっており、フルリモートと一部リモートを合わせると91.0%を占めています。前月比ではフルリモートの割合が-8.2%と減少し、一部リモートが+16.5%と大幅に増加しています。上記結果を鑑みると今後、出社とリモートワークの組み合わせた働き方が主流となっていくでしょう。
開発言語別の単価では、「Rust」が83.0万円と高単価であり、「Scala」が80.8万円、「Ruby」が80.0万円と続いています。
フレームワーク別では、「RSpec」が86.0万円と高単価であり、「FastAPI」が84.1万円、「Ruby on Rails」が82.3万円と高水準です。「Flutter」は8ヶ月連続で上昇しており、モバイル開発需要の高まりを反映しています。
IT職種別では、「ITコンサルタント」が112.2万円で前月と比較して高単価を維持しており、次いで「エンジニアリングマネージャー」が91.4万円、「PMO」が90.7万円となっています。
2025年3月IT市場では、生成AIの実用化が加速し、企業のDXがさらに促進しています。クラウドネイティブアーキテクチャへの移行が主流となる中、セキュリティ強化も急務となっており、これらの分野を横断的に扱える「フルスタックエンジニア」の需要が急増しています。また「バックエンドエンジニア」の単価が前月比+4.4万円と大幅上昇し、堅牢なシステム基盤構築のニーズが高まっています。
企業競争力強化のため、データ活用が必須となり「データサイエンティスト」への需要が拡大しています。製造業や金融業では予測モデルの精度向上や自動化の取り組みが活発化し、専門人材の獲得競争が激化しています。
技術基盤では「C#」や「C++」といった開発言語の需要が高まり、エンタープライズアプリケーションの刷新や高パフォーマンスシステム開発が増加しています。モバイル開発においては「Flutter」などのクロスプラットフォームフレームワークの採用が広がり、効率的な開発手法への移行が進んでいます。
フリーランスエンジニアにとって、ITやフリーランス市場の動向を定期的に理解し、AIやクラウドなど成長分野でのスキルを獲得していくことが今後の活躍の鍵となるでしょう。
最適なフリーランス案件をお探しの方はこちら からできます。
5.まとめ
2025年3月のフリーランス案件の単価における市場動向に関する調査を実施しました。
現在フリーランスエンジニアとして働いている方や、今後フリーランスエンジニアとして独立を考えている方は、この調査結果を参考にしてください。自分の市場価値の確認や最新の市場動向の把握にぜひご活用いただけますと幸いです。
これからもフリーランスボードでは、フリーランスエンジニアの皆さまに役立つフリーランス市場に関する情報配信に取り組んでいきます。
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なお、2025年3月の市場動向について動画の視聴をご希望の方はこちら から視聴いただけます。