エンジニアは接客スタッフや営業マンなどと比べて、服装の自由度が高い傾向にあります。どのような服装であっても寛大に認めてもらえるわけではないものの、服装に関する細かな規定を設けず、従業員の考えに委ねている企業も多々あります。
おしゃれ好きな人やファッションに興味がある人であれば、服装の自由度の高さは喜ばしいものでしょう。一方、ファッションセンスに自信がない人や洋服に興味がない人にとっては、その自由さゆえにめんどくささを感じることもあるはずです。
本記事ではエンジニアの服装や職場でのファッションのポイントを男女別に確認した上で、エンジニアの服装に関する質問にも回答します。
目次
閉じる
1.ビジネスパーソンに求められるオフィスカジュアルとは?
オフィスカジュアルとはビジネスの場にふさわしいカジュアルなファッションのことです。
スーツを少々カジュアルダウンした服装で、エンジニア、経理、受付、営業、事務などといったオフィスワーカーに求められることが多いです。
オフィスカジュアルでは清潔感や万人ウケが重視されています。ジャケット/カーディガン+襟付きシャツ/カットソー+パンツ/スカート、ワンピース+ジャケット/カーディガンを基本スタイルにすれば間違いありません。
なお、夏場や暑い日はジャケットを無理に羽織る必要は一般的にないといわれています。
2.エンジニアの服装を男女別に解説
エンジニアは他の職業と比べて服装の自由度が高い傾向にあり、スーツ着用が義務付けられていないことも珍しくありません。それゆえに、どのような服装で出勤しようか悩んでいる人も多いと見られます。そこでここでは、エンジニアの服装について男女別に解説します。
エンジニアの服装メンズ(男性)
男性のエンジニアの社内での服装について「服装自由」「オフィスカジュアル」と規定している企業も多くあります。
服装の自由度が高い企業で働く男性エンジニアには以下の服装がおすすめです。
春
ジャケット/カーディガン+インナー(襟付きシャツ/カットソー)+パンツ(チノパンなど)
ポロシャツ/襟付きシャツ/カットソー+パンツ(チノパンなど)
夏
ポロシャツ/襟付きシャツ/カットソー+パンツ(チノパンなど)
秋
ジャケット+インナー(襟付きシャツ/カットソー)+パンツ(チノパンなど)
ニット+パンツ(チノパンなど)
冬
ジャケット+インナー(襟付きシャツ/カットソー)+パンツ(チノパンなど)
ジャケット+インナー(襟付きシャツ/カットソー)+ニット+パンツ(チノパンなど)
ニット+パンツ(チノパンなど)
ジャケットとパンツは黒や紺、グレーといったベーシックなものでも、茶系や深みのあるグリーンなどを選択して個性を出してもよいです。
トップスについては襟付きシャツ、シンプルなカットソーなど社風やご自身の好みに合わせて選んでください。インナーを襟付きシャツにするときちんとした雰囲気に、カットソーにすると親しみやすさを演出できます。また、襟付きシャツであっても素材や色、ボタンのデザインなどによってカジュアルダウンできます。
また、私服が認められている企業であれば、ジャケットの代わりにカーディガンを羽織っても浮かないことが多いです。
エンジニアの服装レディース(女性)
多くの企業において男性よりも女性の方が服装の自由度は高い傾向にあるものの、通勤時はビジネスパーソンであることを忘れてはなりません。
服装の自由度が高い企業で働く女性エンジニアには以下の服装がおすすめです。
春
ジャケット/カーディガン+ブラウス/カットソー+スカート/パンツ
ジャケット/カーディガン+ワンピース
夏
ブラウス/カットソー+スカート/パンツ
ワンピース
秋
ブラウス/カットソー/ニット+スカート/パンツ
ジャケット/カーディガン+ワンピース
冬
ブラウス/カットソー/ニット+スカート/パンツ
ジャケット/カーディガン+ワンピース
女性エンジニアはきれいめファッションやコンサバ系ファッションを心掛ければ間違いないでしょう。
ブラウスやジャケット、ワンピースなどのカラーは好みや社風に合わせて決めてください。黒や紺、茶系、白といったベーシックなものでも構いませんが、パステルカラーや深みのある緑やボルドーなどでもオフィスで浮くことはないはずです。パステルカラーを選ぶとやわらかく女性らしさを表現でき、深みのあるカラーを選ぶと知的で上品な雰囲気を演出できます。
また、クライアントの印象アップをねらうのであれば、襟付きシャツとジャケットがおすすめです。
3.エンジニアは服装がダサいといわれているが本当?
エンジニア=服装がダサいというわけではありません。エンジニアだけでなく、いずれの職業においてもおしゃれな人もいれば、ファッションに興味がない人もいます。
エンジニアの服装がダサいといわれるのであれば、その理由はエンジニアは服装の自由度が高いためだと考えられます。私服に近い服装で通勤する人もいるため、その人のファッションセンスが社内においても目に見えるかたちで表われます。
例えば、営業職はスーツを着用し、ネクタイを締め、足元は革靴というスタイルが基本であるため、その人の私服はなかなかイメージできません。
また、エンジニアは長時間労働になることも、同じ姿勢で座っている時間が長いこともあるため、身体の負担を軽減できるカジュアルな服装を好む人もいます。エンジニアの中には見た目よりも仕事に没頭しやすい服装で出社する人もいます。
4.エンジニアの通勤着としてパーカーはアリ・ナシ?
エンジニアの通勤着としてパーカーがアリかナシかは企業や社風、部署などによって異なるため一概にはいえません。
ベンチャー企業や従業員の平均年齢が若い企業、風通しのよい企業などであれば、パーカーの着用が認められていたり、パーカーを着て働いている従業員が複数名いたりします。しかし、こうした企業であっても社外の人やクライアントと会うときは、スーツの着用やオフィスカジュアルを従業員に求めていることがほとんどです。
また、従業員の服装の自由度が高い企業であっても、パーカー姿での出勤を歓迎していない企業もあります。パーカー姿の部下や同僚を快く思わない人も少なからず存在するのが現状です。
5.なぜエンジニアにスーツ着用が求められることがあるのか?
エンジニアは他の職業と比べて服装に関する規定がゆるく、スーツの着用が義務付けられていないことも多いです。とはいえ、職場でスーツをいつも着用しているエンジニアも少なからず存在します。
エンジニアの中でも客先常駐のエンジニアはスーツ着用が求められる傾向にあります。客先常駐とは自社ではなく、クライアントのオフィスに常駐して働くスタイルです。この場合、クライアント企業のルールに従うか、自社における客先常駐のルールに従います。
なお、銀行や証券会社といったスーツの着用が求められる企業に常駐する場合、スーツを着用して働くことになる可能性が高いです。
関連記事
エンジニアは性格が悪い?世間の評価やエンジニアに向いている性格を解説
エンジニアの目標設定完全ガイド【保存版】新人・5年・10年の定量例文を公開
6.エンジニアの服装に関するよくある質問
本記事の最後に、エンジニアの服装に関する質問に回答します。多くの人が抱いているエンジニアの服装についての疑問をまとめたので、ぜひ確認してみてください。
エンジニアの服装に関するよくある質問として、以下の6つが挙げられます。
私服勤務の企業の面接を受ける場合、面接でスーツを着た方がよいですか?
私服勤務の企業でも入社後の研修はスーツで行くべきですか?
リモートワークのエンジニアはどのような服装で働いていますか?
服装の規定が特になければ、派手髪やネイルも可能ですか?
IT企業の場合、オフィスカジュアルといわれたらメンズは何を着ればよいですか?
フリーランスのITエンジニアにはどのような服装がおすすめですか?
それぞれ確認していきましょう。
私服勤務の企業の面接を受ける場合、面接でスーツを着た方がよいですか?
勤務時の服装に関係なく、面接ではスーツを着用するのが一般的です。黒、もしくは紺のスーツに白い襟付きシャツを組み合わせれば間違うことはありません。男性の場合、ネクタイの着用も忘れないでください。
ただし、「私服でお越しください」「自由な服装でお越しください」と伝えられた場合、面接にスーツを着て行く必要は必ずしもありません。男女ともにオフィスカジュアルを意識したファッションを心掛けてください。
私服勤務の企業でも入社後の研修はスーツで行くべきですか?
服装の指定がない場合、面接時と同様のスーツスタイルで研修に参加しても評価がマイナスになることはありません。
研修中の身であることに加えて、入社後間もないことを踏まえると、スーツを着用し、相手に安心感や信頼を与えるのも1つの手です。
また、「私服でお越しください」と言われた場合はオフィスカジュアルを心掛けてください。何を着ればいいかよく分からない人は黒や紺、グレーを基調とした服装がおすすめです。
リモートワークのエンジニアはどのような服装で働いていますか?
リモートワークのエンジニアの服装はその日のスケジュールによって異なります。オンライン会議がなく、仕事に関するやりとりがメール、もしくは電話に限られるのであれば部屋着でも問題ありません。あるいは、Tシャツやジーンズ、ハーフパンツなどでもよいでしょう。
自社のメンバーやクライアントとオンライン会議の予定がある場合は、出勤時と同様の服装で仕事をするのが一般的です。オンライン会議においても服装は意外と目に入るため、出社時と同じように身嗜みを整えてください。
オンラインでの会議だからといってボトムスに気を配らない人もいますが、ふとした瞬間に画面に映ることもあります。
服装の規定が特になければ、派手髪やネイルも可能ですか?
エンジニアの中にも金髪の人や派手なネイルをしている人もいます。自社開発系企業のエンジニアは社外の人とかかわる機会がほとんどないため、服装が完全自由だということもあります。
ただし、服装に関する規定がないからといって、いずれの企業でも派手髪やネイルが認められるわけではありません。自分好みのファッションをどうしても譲れないものの、社内に個性的なファッションの人がいない場合は、上司に聞いてみるのも1つの手です。
こうした質問をすること自体に首を傾げる人もいるものの、金髪や派手なネイルで突然出社し、周囲をおどろかせるよりはよいでしょう。
なお、胸元や背中が大きく開いたトップスやワンピース、ミニスカートについても、オフィスでは相応しくないと一般的に考えられています。
IT企業の場合、オフィスカジュアルといわれたらメンズは何を着ればよいですか?
IT企業でオフィスカジュアルを求められた場合、男性はジャケット+チノパン+インナーがおすすめです。
柄が入ったジャケットやチノパンで個性を出してもよいでしょう。インナーは襟付きのシャツでも、シンプルなカットソーでもかまいません。冬の寒い日はジャケットの下にニットを着て調整している人もいます。
フリーランスのITエンジニアにはどのような服装がおすすめですか?
フリーランスのITエンジニアは働く時間や場所だけでなく、服装も自分で決められます。クライアントと会う予定がない日は部屋着やパーカー、Tシャツなどカジュアルウェアで仕事をしても問題ありません。
しかし、クライアントと会うときやオンライン会議に出席する際は会社員のエンジニアと同じくスーツ、もしくはオフィスカジュアルがおすすめです。
IT関係のプロフェッショナルとして相手に信頼を与えるためには服装も重要なポイントになります。
服装をきちんと整えることで、相手への敬意やプロとしての自覚の高さ、仕事への熱意を表現できます。逆に、フリーランスだからといって、パーカーやTシャツ、ハーフパンツなどで相手と会ってしまうと、相手に不信感を抱かれることもあるでしょう。
関連記事
システムエンジニアの面接で技術質問やよく聞かれる質問と具体的な回答例15選を解説
エンジニア面接での逆質問・回答例集【新卒・未経験・最終面接別】逆質問の目的やお金の話はあり?など解説
7.まとめ
エンジニアは服装の自由度が高い傾向にあります。おしゃれが好きな人や洋服が好きな人であれば、ビジネスパーソンとしてファッションを楽しめます。一方、洋服に興味がない人やファッションに自信がない人は、営業職のように服装規定がある方がラクと思うかもしれません。
服装の自由度が高い企業で働くエンジニアはオフィスカジュアルを意識すれば、浮いたり、周囲から批判の目で見られたりすることはないはずです。
カジュアルな服装やこだわりの服装で働きたい人は、社内の雰囲気や他の従業員の服装を考慮しながら検討してみてください。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。
「フリーランスボード」は、数多くのフリーランスエージェントが掲載するITフリーランスエンジニア・ITフリーランス向けの案件・求人を一括検索できるサイトです。
開発環境、職種、単価、稼働形態、稼働日数など様々な条件から、あなたに最適なフリーランス案件・求人を簡単に見つけることができます。
単価アップを目指す方や、自分の得意なスキルを活かせる案件に参画したい方は、ぜひ「フリーランスボード」をご利用ください。