【2025年5月】フリーランス案件の単価における市場動向【フリーランスボード】

フリーランスボードでは2025年5月8日時点の211,365件の掲載案件を対象に開発言語・フレームワーク・職種別の月額平均単価を調査いたしました。

2025年5月のフリーランス案件の月額平均単価は74.0万円、最高単価は320万円です。

また、フリーランス案件のリモートワーク比率はフルリモートが34.4%(前月比+10.5%)、一部リモートが49.1%(前月比-12.3%)、常駐が16.5%(前月比+1.8%)です。

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1.開発言語別の月額平均単価

開発言語別の月額平均単価は上表の結果となりました。

開発言語に関して、月額単価の多くは2025年4月と比較して上昇しています。

月額平均単価が最も高い開発言語は「Rust」で82.4万円（前月比-1.3万円）です。

Rustはメモリ安全性が高く、並行プログラミングをサポートし、パフォーマンスに優れているなどの特徴がある開発言語です。

続いて2位は「Scala」で80.8万円（前月比-2千円）です。

ScalaはJavaと高い互換性を持ち、高速開発が可能な特徴を持つ開発言語です。

3位は「Ruby」で80.5万円（前月比+4千円）です。

Rubyは動的型付け、シンプルな文法、豊富な組み込みライブラリ、メタプログラミング機能などの特徴がある開発言語です。

前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きい開発言語は「Dart」で75.9万円（前月比+6千円）や「Go言語」で79.6万円（前月比+5千円）、「VB.NET」で63.2万円（前月比+4千円）があり、一方下落幅の大きい開発言語は「Rust」で82.4万円（前月比--1.3万円）や「C言語」で66.6万円（前月比-2千円）です。

さらに「Ruby」の月額単価は直近8ヶ月間、「Dart」の月額単価は直近7ヶ月間で上昇しています。

なお、前月と比較し新たに上表に入った開発言語はありません。

下記では、月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。

各開発言語をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。

2.フレームワーク別の月額平均単価

フレームワーク別の月額平均単価は上表の結果となりました。

フレームワークに関して、月額単価の多くは2025年4月と比較して上昇しています。

月額平均単価が最も高いフレームワークは「RSpec」で86.1万円（前月比-2千円）です。

RSpecは実装とテストを分離でき、自然言語に近い記述が可能などの特徴があるフレームワークです。

続いて2位は「FastAPI」で83.2万円（前月比-1.2万円）です。

FastAPIは非同期処理をサポートし、非常に高速で、型ヒントに基づく自動ドキュメント生成などの特徴があるフレームワークです。

3位は「Ruby on Rails」で82.8万円（前月比+3千円）です。

Ruby on Railsは規約重視で開発の生産性を高められ、豊富なライブラリを利用できる特徴があるフレームワークです。

前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいフレームワークは「NuxtJS」で80.7万円（前月比+7千円）や「Backbone.js」で74.6万円（前月比+5千円）、「Flutter」で77.4万円（前月比+5千円）があり、一方下落幅の大きいフレームワークは「FastAPI」で83.2万円（前月比-1.2万円）や「Phalcon」で74.8万円（前月比-1.0万円）です。

さらに「Flutter」の月額単価は直近10ヶ月間連続、「Backbone.js」の月額単価は直近5ヶ月間連続で上昇しています。

なお、前月と比較し新たに上表に入ったフレームワークは「Yii」であり、ランク外となったフレームワークは「Catalyst」です。

下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。

各フレームワークをクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。

3.IT 職種別の月額平均単価

IT職種別の月額平均単価は上表の結果となりました。

IT職種に関して、月額単価の多くは2025年4月と比較して下落しています。

月額平均単価が最も高いIT職種は「ITコンサルタント」で111.8万円（前月比-4千円）です。

ITコンサルタントは、情報技術を用いて顧客企業の業務課題解決や効率化を支援するため、最適なソリューションの立案と実行をサポートするIT職種です。

続いて2位は「PMO」で93.7万円（前月比+2.8万円）です。

PMOは、プロジェクト全体の管理と支援、プロジェクト間の調整、プロジェクトの標準化と効率化、リスク管理、進捗報告、ステークホルダーとのコミュニケーション促進を担当しているIT職種です。

3位は「VPoE」で89.1万円（前月比+1.0万円）です。

VPoEは、企業のエンジニアリング組織全体の効率性と生産性の向上を目指し、エンジニアリングプロセスの改善、技術戦略の策定、文化の醸成などを担当しているIT職種です。

前月と比べた月額平均単価の変動に注目すると、上昇幅の大きいIT職種は「PMO」で93.7万円（前月比+2.8万円）や「プロジェクトマネージャー」で87.7万円（前月比+2.7万円）、「VPoE」で89.1万円（前月比+1.0万円）があり、一方下落したIT職種は「エンジニアリングマネージャー」で86.4万円（前月比-10.2万円）や「CRE」で78.3万円（前月比--5.9万円）です。

さらに、「プロジェクトマネージャー」の月額単価は直近5ヶ月間連続で上昇しています。

なお、前月と比較し新たに上表に入ったIT職種はございません。

下記にて月額平均単価を高単価順に1〜20位まで記載しています。

各IT職種をクリックいただくと最高単価や最低単価を確認できます。

4.今月のフリーランス案件における市場動向の考察

2025年5月のフリーランス案件の月額平均単価は74.0万円、最高単価は320万円となっており、5月8日時点での掲載案件数は211,365件です。

働き方は、フルリモートが34.4%(前月比+10.5%)、一部リモートが49.1%(同-12.3%)で合計83.5%を占めています。常駐が16.5%(同+1.8%)とやや増加傾向にあり、今後は出社とリモートを組み合わせた働き方がさらに進展すると予想されます。

開発言語別では「Rust」が82.4万円で最高水準を維持し、「Scala」(80.8万円)と「Ruby」(80.5万円)が続いています。「Ruby」は8ヶ月連続、「Dart」は7ヶ月連続で単価が上昇しており、安定した需要が続いています。「Go言語」(79.6万円)も前月比+5千円と上昇傾向にあり、パフォーマンスを重視したシステム開発への需要が高まっています。

フレームワークでは「RSpec」が86.1万円でトップを維持し、「FastAPI」(83.2万円)、「Ruby on Rails」(82.8万円)が続いています。「Flutter」は10ヶ月連続で上昇しており、クロスプラットフォームのモバイル開発需要が拡大しています。また「NuxtJS」(80.7万円)の前月比+7千円という上昇は、フロントエンド開発における高度なフレームワークへの需要を示しています。

IT職種別では「ITコンサルタント」が111.8万円と圧倒的な高単価を維持し、「PMO」(93.7万円、前月比+2.8万円)、「VPoE」(89.1万円、前月比+1.0万円)と続いています。一方で「エンジニアリングマネージャー」は86.4万円(前月比-10.2万円)と大幅減となり、マネジメント職においても役割の明確化と専門性が求められる傾向が見られます。

2025年5月のIT市場では、データドリブン経営を推進する企業が増加し、データサイエンティスト(82.2万円)やAIエンジニア(80.4万円)の需要が拡大しています。大量データ処理と高速応答が求められるシステム開発では、RustやGo言語などの高パフォーマンス言語の需要が高まっています。

また、モバイルファースト時代を反映し、Flutterが10ヶ月連続で単価上昇し、ReactNative(77.3万円)も高単価を維持しています。セキュリティ分野ではゼロトラストセキュリティ導入の増加により、セキュリティエンジニア(78.5万円)の単価も高水準です。

フリーランス市場全体では、プロジェクト管理とエンジニアリングの両スキルを持つ人材が重宝され、プロジェクトマネージャーの単価は5ヶ月連続上昇です。クラウドネイティブ環境での開発経験や、複数言語・フレームワークに精通したフルスタックエンジニア(80.2万円)への評価も高まっています。

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5.まとめ

2025年5月のフリーランス案件の単価における市場動向に関する調査を実施しました。

現在フリーランスエンジニアとして働いている方や、今後フリーランスエンジニアとして独立を考えている方は、この調査結果を参考にしてください。自分の市場価値の確認や最新の市場動向の把握にぜひご活用いただけますと幸いです。

これからもフリーランスボードでは、フリーランスエンジニアの皆さまに役立つフリーランス市場に関する情報配信に取り組んでいきます。

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なお、2025年5月の市場動向について動画の視聴をご希望の方はこちら から視聴いただけます。