「50代の未経験だけどエンジニアになりたい」とお悩みではありませんか。
エンジニアはスキルや知識、実績次第で長く働き続けられること、正社員や派遣社員、副業やフリーランスとして多種多様な働き方があることから、非常に魅力的な職業であるのも事実です。
今回は50代の未経験からエンジニアになれるのか、50代の未経験からエンジニアを目指す場合の大まかな流れ、50代の未経験からエンジニアを目指す場合のポイント、50代の未経験からエンジニアを目指す場合の注意点についてお話しします。
目次
1.50代の未経験からエンジニアになれるのか
はじめに50代の未経験からエンジニアになれるのかについて解説します。
50代の未経験でエンジニアになれる可能性はどれくらいか
50代の未経験でエンジニアになれる可能性は、やる気やモチベーションによって大きく異なります。
例えば、現在の職業はエンジニアとは関係ないが、もともとエンジニアになりたいと思っており、趣味としてプログラミングなどエンジニア領域のことを学んでいる方であれば、50代から未経験でもエンジニアになれる可能性は高くなっていくでしょう。
同様に50代までに現在の職業でコミュニケーションスキルや交渉スキル、営業に関するスキルなどを身につけている場合など、エンジニア領域のスキルや知識を身につけることで、さらにエンジニアになれる可能性を高めることにつながっていきます。
50代の主婦でもプログラミングを学びエンジニアになれるか
50代の主婦の方の場合、例えば子育てが終わって時間が多くあり、もともとエンジニアになりたいという気持ちを持っている場合はプログラミングを学ぶことでエンジニアになれる可能性はあります。
昨今では市販の書籍も充実していますし、オンラインでのドキュメントや教材も豊富なため学ぶことに困ることはないでしょう。
その他にもプログラミングスクールに通ってみたり、オンライン講座などを活用していくことでプログラミングスキルを見つけることも可能です。
ただし、家族や生活環境に合わせて短時間のみ働きたい、自分の都合を優先したいと言ったような場合は難しい場合があるため、時間に余裕があることを前提であるということを忘れないようにしましょう。
50代の未経験でフリーランスエンジニアになれるか
50代の未経験でフリーランスエンジニアを目指す場合、技術的な部分のスキルや知識を身につけること、自分自身で案件が獲得ができることが両立できれば十分になれる可能性はあります。
特にフリーランスエンジニアの場合はエンジニアに関するスキルだけでなく、仕事を取ってくる営業力、無理なくスケジュールを組み立てるスキル、クライアントと良好な関係を保てるコミュニケーション力などが必須であるため、これらのスキルに自信がある方であればフリーランスエンジニアになることは可能です。
ただし、フリーランスエンジニアは実務経験や即戦力になるスキルが求められること、今までの実績が重視されやすいことから、スキルを身につけて実績が増えていくまでは案件が取れない可能性が高いです。
そのため、実績もなくいきなりフリーランスエンジニアになることはは避けましょう。
50代の未経験で職業訓練を受講してエンジニアになれるか
昨今では地方自治体や国の運営する職業訓練においても、エンジニアやプログラミングに関する講座が受講できるようになってきました。職業訓練の場合は就職活動も合わせてサポートを受けられることから、50代の未経験で職業訓練を受講してエンジニアになれる可能性は十分にあります。
また、職業訓練は失業手当をもらいながら学ぶことができるため、生活に不安なくスキルや知識を身につけられるのも魅力です。ただし、必ずしも職業訓練で学んだエンジニアのスキルや知識のみで就職できるとは限らないこと、サポートはあるものの就職活動は大変であるということは忘れないようにしてください。
50代の未経験で副業としてエンジニアになれるか
50代の未経験で副業としてエンジニアになるためには、どれだけエンジニアとしてのスキルや知識を身につける時間を作れるかによって異なります。
例えば、本業の片手間でエンジニアとしての勉強を続けて、案件が取れるようになるまでのスキルを身につけ、同時に営業力や交渉力なども高めることができれば副業としてエンジニアになることはできるでしょう。
ただし、実際に案件が取れるようになった場合、本業に支障がないように作業をしなければならないということも忘れてはなりません。
同じく案件を獲得するということは、何らかの契約を結ぶということでもあるため、本業が忙しくて納期に間に合わなかった、もしくはスキルが足りずに成果物が完成できない場合など、損害賠償などのリスクがあるということも知っておいてください。
副業として案件に参画する場合、まずは作業時間のかからない案件から手をつけると良いでしょう。
2.50代の未経験からエンジニアを目指す場合の大まかな流れ
次に50代の未経験からエンジニアを目指す場合の大まかな流れについて解説します。
今までの知識や経験を棚卸しする
まずは今までの経験の中から、エンジニアとして働く場合において活用できるスキルや知識を把握するためにも、スキルセットの棚卸しを行いましょう。例えば、営業職であればコミュニケーションスキル、営業力や交渉力などがあげられます。
管理職であればプロジェクト管理や進捗管理のスキルなど、エンジニア領域と共通するスキルや知識を羅列していくと良いでしょう。
また、直接的には関係なくても自分自身の自信があるスキルや知識についても棚卸しすることは大切です。
事務職の方であれば、より効率的に事務処理をするために日々最適化してきた、クライアントなどの外部だけでなく、他の部門や部署とのコミュニケーションを良好にすることを心掛けてきたなど、明文化しておくことで自分が何ができるかが把握できるようになります。
エンジニアとして働きたい技術領域を決める
次はエンジニアとして働きたい技術領域を決める段階になります。すでに趣味なので学んでいる技術領域があれば、まずはそのスキルや知識を伸ばしていくことを前提に、具体的にどのようなエンジニアになれるのかを決めていくことが大切です。
また、エンジニアとしての知識が乏しく、具体的にどのような技術領域かは分からなくても、ホームページ制作や運営に携わりたい、アプリケーション開発やシステム開発に関わりたいなど、大まかな技術領域を決めるようにしましょう。
単にエンジニアとして働きたいという気持ちだけでは、エンジニアにはなれないということは知っておいてください。
働きたい技術領域に合わせたスキルを身につける
次は働きたい技術領域に合わせたスキルを身につける段階に入ります。求人への応募や案件の獲得ができるレベルのスキルを身につけるには時間がかかるということはあらかじめ理解しておきましょう。
同時にスキルや知識を学びながら、ポートフォリオとなる作品を作ることを忘れないようにしてください。基本的には未経験=スキルや知識がない、という状況ではエンジニアにはなれないということを覚えておく必要があります。
例えば、他の業界や業種であれば未経験で何の知識がない状態でも、ゼロから教えてもらえることもあるかもしれませんが、50代からエンジニアになりたいという場合はそれなりのスキルが必要であること、実力を示せるようなポートフォリオが必要であることを知っておきましょう。
案件や求人の募集をチェックする
次に案件や求人の募集をチェックする段階に入ります。今までの業界や業種で得られたスキルや経験とともに、エンジニアとしてのスキルも含めてスキルセットを再確認してから、案件や求人の募集を絞り込んでいくと良いでしょう。
重要なのは自分のスキルできちんと対応できる仕事なのかを考えることです。
特に副業やフリーランスとして案件を受注したいと考えている場合、納期や成果物の作成などは自分自身の責任になります。
案件を受注したが対応できなかったとなれば、相手方に迷惑になるだけなく、損害賠償などの責任問題になるということも忘れないようにしてください。
エンジニアとしての働き方を決める
次はエンジニアとしての働き方を決めていく段階になります。正社員や契約社員、もしくは派遣社員として働きたいのか、副業やフリーランスとしての働き方を望んでいるのかを明確にし、自分自身が対応できる案件や求人に応募してみましょう。
現在の職業から転職を考えている場合、この時点から退職も含めてスケジュール調整をしておくことも重要です。
ただし、どのような働き方を選ぶ場合においても、通常の転職活動や就職活動と同様に働き先が見つかってからということは忘れてはなりません。
思い切って仕事を退職したものの案件が受注できない、求人に応募しても採用されないとなれば生活自体が苦しくなってしまいますので、必ず安定した収入が得られることを精査してから、具体的な転職活動に移るようにしましょう。
3.50代の未経験からエンジニアを目指す場合のポイント
次に50代の未経験からエンジニアを目指す場合のポイントについて解説します。
エンジニアとして技術やスキルを学ぶ姿勢を身につける
50代の未経験からエンジニアを目指す場合、まずはエンジニアとして技術やスキルを学ぶ姿勢を身につけることから始めましょう。既に趣味などで学習や情報収集を行う姿勢が身についているのであれば、より効率的に知識が得られるようにしていくことが大切です。
エンジニアはいかにスキルを身につけることができるかが、直接的に報酬に関わってくる職業でもあるため、ある程度学んだからと学習を放棄してしまうと報酬を高めることはできません。
積極的かつ意欲的に学ぶことを意識し、自分自身の成長がお金になるということを忘れないようにしてください。
様々な技術に関して積極的に知識を吸収していく
50代の未経験からエンジニアを目指す場合、特定の技術領域だけでなく関係する技術も含めて積極的に知識を吸収していくことも求められます。
どのような技術においてもまずは知っておくこと、興味を持つことから学習が始まるため、情報収集の頻度が少なく、知識が増えていかない場合、他のエンジニアと成長に差が出てしまうということを知っておきましょう。
50代の未経験だから学び始めるのが遅いということはないものの、すでにエンジニアとして活躍している方、もしくは趣味の領域であっても深く学んでいる方と下がることを理解し、少しでもその差を埋めることがエンジニアになれる可能性を高めるということだと覚えておいてください。
既存のスキルや知識に関連する業界へのエンジニアを目指す
エンジニア専門の案件や求人検索を行うとともに、今までの職業で得たスキルや知識に関連する業界へのエンジニアを目指すということも視野に入れておきましょう。
業界に関する知識や経験が蓄積されている方であれば、スキル次第で採用される可能性も高まりますし、何よりも経験のある業界で働きたいというのは強みになります。
例えば、ホームページの作成や運営を担ってほしい、コンテンツマーケティングを運営したい、ECサイトの運営を任せたいなどの求人であれば、採用する側も業界に詳しい人が欲しいということです。
求人の内容と自分自身のスキルセットを精査しながら、今までの業界でさらに活躍できるかを探ってみると良いでしょう。
クラウドソーシングなど小さな案件で実績を積み上げる
クラウドソーシングなど小さな案件で実績を積み上げていくという方法もあります。
実際に自分のスキルでどれぐらいのことができるのか、募集されている内容と必要とされているスキルの差がどれくらいあるのかなどは確認できるのが大きな利点です。
ただし、小さな案件とは言っても契約は契約であるため、納期に間に合わなかったり、求められる成果物が作成できなかったりすると思わぬリスクが発生する可能性があるため、自分のスキルセットでしっかりと対応できるかは必ず事前に精査しましょう。
将来に向けてキャリア形成を考えておくことも重要
50代の未経験からエンジニアを目指す場合、この時点から将来に向けてキャリア形成を考えておくことも重要です。
まだまだ先の人生は長いにせよ、普段の生活も含めて学ぶ時間や働く時間は限られていくということ、体力的にも精神的にも衰えを感じ始めやすいタイミングであるということを忘れず、無理のないキャリア形成を考えるようにしましょう。
同様に50代の未経験に限ったことではありませんが、スキルや知識が身につかない、安定した収入が得られそうにないと感じた場合、早めに見切りをつけることも重要です。
エンジニアになりたいあまりに収入がなくても今までの貯金で生活をするようなことになってしまうと、結果としてエンジニアになれず、新しい収入源も得られないということになりかねません。
スキルや知識を身につける段階で思ったようにうまくいかない、転職活動が大変で負担になってしまっているような場合など、無理をしすぎないようにすることをおすすめします。
4.50代の未経験からエンジニアを目指す場合の注意点
次に50代の未経験からエンジニアを目指す場合の注意点について解説します。
年齢的に「使えない」と思われないようにすること
50代の未経験からエンジニアを目指す場合、年齢的に使えないと思われないように注意しましょう。
未経験である時点で即戦力ではありませんし、定年などを考えると働き続けられる時間も短くなっていることから、若い人と比べると期待値が薄くなってしまうということを意識すべきということです。
そのため、使えないと思われてしまうことで働きにくくなってしまいますし、職場の環境を悪くしてしまう原因にもなってしまいます。もちろん若い人と同様にわからないことは必ず聞く、積極的に学んでいくという姿勢を持てば問題ありません。
年齢的に性格が凝り固まってしまう可能性があること、なかなか人は変わりないということを忘れず、柔軟になじんで行けるように努力しましょう。
今まで培ったコミュニケーションスキルや交渉力を活かすこと
50代の未経験からエンジニアを目指す場合、今で培ったコミュニケーションスキルや交渉スキルを活かすことは非常に重要と言えます。新しい業界だからと臆することなく、積極的にコミュニケーションや交渉をしていくことが大切ということです。
特にエンジニアとしてのスキルや知識が乏しく、実務経験がないというような状況下において、自信がないためにコミュニケーションが不足してしまいがちなので注意してください。
同様にエンジニアにおいては、エンジニアのスキルも重要ですが、コミュニケーションスキルが重要であることも忘れず、苦手意識を持たないように注意しましょう。
年齢に関係なく業界的には「新人」であることを忘れない
50代ともなれば、現在の業界や職種においてそれなりの役職や立場を担っていることもあるでしょう。業界的に長年勤めたことが自信になっている方もいらっしゃるかもしれません。
ただし、エンジニアの業界に入る場合、年齢に関係なく新人であることは決して忘れないよう注意してください。
特にエンジニア領域においては年齢に関係なく、スキルや実績を積み上げている方がいらっしゃいます。同様に年功序列の時代ではないため、自分が年上だからと偉そうにしてしまって周囲から冷たい目で見られてしまう可能性も高いです。
年齢関係なく丁寧に親切に対応すること、いつでも新人であるということを意識して謙虚であることをおすすめします。
長く働き続けられることを見据えて簡単に諦めないことも大切
50代の未経験からエンジニアを目指す場合、しっかり通したスキルを身につけて長く働きたいと考える方もいらっしゃるでしょう。実際にエンジニア業界においては、スキルや実績を積み上げていくことで長く働くことが可能です。
同じくフリーランスとして働くことができれば、自分自身のライフスタイルに合わせて収入を調整しながら生きていくことも可能となるでしょう。
そのため、50代の未経験からの転職が大変だと感じ、簡単に諦めないように注意してください。
また、エンジニアを目指す中で得られたスキルや知識が、思わぬことで役立つこともあります。様々なスキルや知識に関する情報を吸収しながら、色々なエンジニアとしての選択肢を選べるようにしておくと良いでしょう。
転職エージェントやフリーランスエージェントなども積極的に活用していくこと
50代の未経験からエンジニアを目指す場合、自分自身だけで転職活動を進めないように注意しましょう。
転職エージェントなどを積極的に活用することで、今の自分のスキルセットでどんな案件や求人に応募できるのか、もしくは今の自分自身に何が足りないのか把握できるようになります。
もちろん、自分自身でエンジニアの案件や求人を情報収集することも大切ですが、転職エージェントからサポートを受けることでエンジニアになれる可能性が高まるということも知っておいてください。
同様に転職エージェントを利用することで、個人では応募できないような案件や求人の情報を知る可能性もあるため、積極的に活用していくことをおすすめします。
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5.まとめ
今回は50代の未経験からエンジニアになれるのか、50代の未経験からエンジニアを目指す場合の大まかな流れ、50代の未経験からエンジニアを目指す場合のポイント、50代の未経験からエンジニアを目指す場合の注意点についてお話しました。
50代の未経験からエンジニアを目指す場合、しっかりとキャリアプランや将来設計を見据えた上で進めていく必要があります。しっかりとスキルや知識、実績を増やしていくことを意識して、前向きで積極的に転職活動を進めていくことが大切です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。