「Salesforceを基軸としたキャリアプランを考えたい」「Salesforceに詳しくなって業務効率化に貢献したい」どう考えであればSalesforce認定資格の合格に向けて勉強してみてはいかがでしょうか。
Salesforce認定資格は基礎的な資格から上位の資格まで充実しており、分野ごとに段階的かつ体系的に学ぶことができるため非常におすすめです。
今回はSalesforce認定資格に関する基礎知識や詳細情報、Salesforce認定資格の資格取得のメリット・デメリット、Salesforce認定資格合格のための参考書の選び方や対策法についてお話しします。
目次
1.Salesforce認定資格に関する基礎知識
はじめにSalesforce認定資格に関する基礎知識について解説します。
Salesforce認定資格とは
Salesforce認定資格とはSalesforceの実施する認定試験であり、主にSalesforceの製品に関する知識やスキルが問われる民間資格です。Salesforceの製品は企業や組織における様々な分野のデジタル化を実現する仕組みを備えており、柔軟なカスタマイズ性によって業界や業種問わずマッチングしやすいを持っています。
Salesforce認定資格に合格するために学ぶことで、企業や業務に携わる一員として効率化を図ったり、コンサルタントや導入パートナーとしての役割を担ったりすることが可能となります。国内外問わず課題となっているDXの推進に大きく貢献できる可能性を持つ資格であることから、貴重な人材として重宝される可能性が高まるでしょう。
「Salesforce 意味ない」と言われる理由
Salesforce認定資格について情報収集をしていると、「Salesforce 意味ない」という言葉を見かけることがあるかもしれません。理由としてはSalesforce認定資格を所持していなくても法的には問題がないということ、もう一つはコストに見合ったリターンが得られない可能性があることが挙げられます。
実際にはSalesforce認定資格の合格のために勉強し、時間や費用などのコストを支払うことでリターンは得られるのですが、資格を取得した方によっては思ったようにうまくマッチングすることができず、時間と費用が無駄になったと思うことでそういった情報が発信されることが推測されます。
Salesforceの製品は国内外で利用されていることもあり、資格の取得が国内での外資で雇われる可能性を高めてくれたり、海外で働くことも視野に入ることを考えると決して勉強が無駄になることはないと覚えておきましょう。
Salesforce認定資格の受験に実務経験は必要か
Salesforce認定資格の受験に実務経験が問われることはありません。ただし合格のためには実務経験があった方が良いと推奨されている分野があることから、実務経験がない方はその分の勉強時間を確保する必要があります。
また、Salesforce認定資格の上位資格は、基礎資格の合格が前提です。実務経験の有無にかかわらず、基礎的な資格を段階的に取得していく必要があるということも覚えておくべきです。
2.Salesforce認定資格試験の詳細情報
次にSalesforce認定資格試験の詳細情報について解説します。
Salesforce認定資格試験の詳細
試験名 | Salesforce認定資格(共通) |
---|---|
試験会場 | Salesforce認定資格に対応したテストセンターまたはオンライン監督付き試験 |
試験日時 | ・会場ごとに個別で設定 ・オンラインの場合は随時開催 |
試験時間 | 資格によって異なるが70分~105分 ※アーキテクト系は120分やそれ以上かかる資格もあります。 |
出題形式 | CBT(Computer Based Testing)方式 |
出題数 | 資格によって異なるが40問~60問 |
合格基準 | 資格によって異なるがおおよそ65%以上 |
受検料 | 1万円~50万円 |
前提資格 | 上位資格の場合は各分野ごとの基礎資格が必要 |
試験結果 | 試験終了後ディスプレイ上に表示 |
参考元:https://tandc.salesforce.com/CertCatalog
上記がSalesforce認定資格試験の詳細です。試験会場や日時などは共通しており、その他の部分は分野や資格の種別によって異なるのであくまで目安とし、受験の申し込みの際に必ずチェックしましょう。上位資格で必要となる前提資格については、この後の項目で詳しく説明します。
Salesforce認定資格の分野ごとの主な種類・概要・受験料
次にSalesforce認定資格の分野ごとの主な種類・概要・受験料について解説します。
・アソシエイト
認定資格名 | 概要 | 受験前提資格 | 受験料 |
---|---|---|---|
認定アソシエイト | Salesforceの機能に関する基礎的な知識を備え、Salesforceを操作できることを証明します。 | 特になし | 10,000円 |
認定AIアソシエイト | Salesforceの信頼できるAIの原則に基づいて、情報に基づく戦略を提供し、関係者の意思決定を導けることが求められます。 | 特になし | 10,000円 |
(参照:https://tandc.salesforce.com/CertCatalog)
上記がアソシエイト分野の認定資格の種類や概要、受験料です。Salesforce認定資格の入門と言えるレベルであり、Salesforceの基礎となる部分を学ぶことができます。Salesforce認定資格は様々な分野に試験が用意されていることから、しっかりと基礎を身につけた上で着実に合格していきましょう。
・CRM管理者/コンサルタント
認定資格名 | 概要 | 受験前提資格 | 受験料 |
---|---|---|---|
認定アドミニストレーター | Salesforce製品の導入に必要な基本的なカスタマイズ、設定、管理に必要な知識があることを証明します。 | 特になし | 20,000円 |
認定上級アドミニストレーター | Salesforce製品の高度な管理機能をカスタマイズ、設定、管理に必要な知識があることを証明します。 | 認定アドミニストレーター | 20,000円 |
認定Sales Cloudコンサルタント | Sales Cloudソリューションのコンサルタントとして必要な設計と実装ができる知識があることを証明します。 | 認定アドミニストレーター | 20,000円 |
認定Service Cloudコンサルタント | Service Cloudソリューションのコンサルタントとして必要な設計と実装ができる知識があることを証明します。 | 認定アドミニストレーター | 20,000円 |
認定Field Serviceコンサルタント | 顧客のフィールドサービス要件に基づいてコンサルタントとして必要な管理ができる知識があることを証明します。 | 認定アドミニストレーター資格かつ認定 Service Cloud コンサルタント | 20,000円 |
認定Experience Cloudコンサルタント | Salesforce Experience Cloudのコンサルタントとして必要な設計と実装ができる知識があることを証明します。 | 認定アドミニストレーター | 20,000円 |
認定Data Cloudコンサルタント | 保守性や拡張性に関する顧客のビジネス要件を満たし、お客様に合わせたData Cloudソリューションの設計および実装ができる知識があることを証明します。 | 特になし | 20,000円 |
認定AIスペシャリスト | すぐに使えるAI機能を実装し、Einstein Copilot、プロンプトビルダー、モデルビルダーで機能を拡張する知識があることを証明します。 | 特になし | 20,000円 |
(参照:https://tandc.salesforce.com/CertCatalog)
上記がCRM管理者/コンサルタント分野の認定資格の種類や概要、受験料です。Salesforce認定資格における基礎知識を有しているだけでなく、実務で応用できる知識やスキルが求められます。必要な分野の領域の資格を取得していくことで、企業や組織の中で管理者として、もしくはコンサルタントとして業務が行えるような実力が身についていくでしょう。
・開発者/アーキテクト
認定資格名 | 概要 | 受験前提資格 | 受験料 |
---|---|---|---|
認定Platformアプリケーションビルダー | Salesforce Platformの宣言的カスタマイズ機能を使用したカスタムアプリケーションの設計、構築、リリースに必要な知識があることを証明します。 | 特になし | 20,000円 |
認定Platformデベロッパー | Salesforce Platform上でのカスタムアプリケーションの構築に必要な知識があることを証明します。 | 特になし | 20,000円 |
認定上級Platformデベロッパー | 複雑なビジネスロジックとインターフェースの開発に必要な、Salesforce Platformとデータモデリングの高度なプログラミング機能に関する知識があることを証明します。 ※本資格取得には、Trailhead Superbadgeの取得も必要です。 | 認定Platformデベロッパー | 20,000円 |
TrailheadのSuperbadge (英語):無料 | |||
認定Dataアーキテクト | アーキテクチャ環境と要件を評価し、エンタープライズデータの管理に最適な、信頼性、スケーラビリティ、パフォーマンスに優れたソリューションをSalesforce Platform上で設計する知識があることを証明します。 | 特になし | 40,000円 |
認定Sharing and Visibilityアーキテクト | アーキテクチャ環境と要件を評価し、共有と可視性の要件を満たす、信頼性、スケーラビリティ、パフォーマンスに優れたテクニカルソリューションをSalesforce Platform上で設計する知識があることを証明します。 | 特になし | 40,000円 |
認定Development Lifecycle and Deploymentアーキテクト | アーキテクチャ環境と要件を評価したうえで、その要件を満たす管理ソリューションをSalesforce Platform上に実装することができる知識があることを証明します。 | 特になし | 40,000円 |
認定Identity and Access Managementアーキテクト | アーキテクチャ環境と要件を評価し、シングルサインオン(SSO)の要件を満たす、信頼性、スケーラビリティ、パフォーマンスに優れたソリューションをSalesforce Platform上で設計する知識があることを証明します。 | 特になし | 40,000円 |
認定Integrationアーキテクト | アーキテクチャ環境を評価し、エンドツーエンドの統合要件を満たす、信頼性とスケーラビリティに優れたテクニカルソリューションをSalesforce Platform上で設計する知識 があることを証明します。 | 特になし | 40,000円 |
認定アプリケーションアーキテクト | 宣言的な観点から機能要件を評価する知識があることを証明します。 | ・認定Platformアプリケーションビルダー ・認定Platformデベロッパー ・認定Dataアーキテクト ・認定Sharing and Visibilityアーキテクト | 試験なし。左記の資格をすべて取得することにより自動的に付与されます。 |
認定システムアーキテクト | 顧客のシステムのアーキテクチャをプログラミング的アプローチで評価する知識があることを証明します。 | ・認定Platformデベロッパー ・認定Development Lifecycle and Deploymentアーキテクト ・認定Identity and Access Managementアーキテクト ・認定Integrationアーキテクト | 試験なし。左記の資格をすべて取得することにより自動的に付与されます。 |
認定テクニカルアーキテクト | 顧客のシステムのアーキテクチャを評価し、安全でパフォーマンスに優れたテクニカルソリューションをSalesforce Platform上で設計できる知識があることを証明します。 | ・認定システムアーキテクト ・認定アプリケーションアーキテクト | 200,000円 (事前評価用) |
・テクニカルアーキテクト事前評価の合格 | 500,000円 (レビューボード試験用) |
(参照:https://tandc.salesforce.com/CertCatalog)
上記が開発者/アーキテクト分野の認定資格の種類や概要、受験料です。Salesforceの製品を管理や利用できるだけではなく、開発やカスタマイズ、他のシステムやサービスとの連携できる知識やスキルが求められる段階になります。同時に企業内だけでなく、対外的に顧客からの要望に応えられるコミュニケーション力なども必要となるため、開発者とともにプロジェクトの中で活躍していける実力も必要となってくるでしょう。
・アナリスト/マーケター/コンサルタント
認定資格名 | 概要 | 受験前提資格 | 受験料 |
---|---|---|---|
認定CRM Analytics and Einstein Discoveryコンサルタント | CRM AnalyticsとEinsteing Discoveryでのアプリケーション、データセット、ダッシュボード、ストーリーの設計、作成、サポートの基本的な知識とスキルがあることを認定します。 | 特になし | 20,000円 |
認定Marketing Cloud Account Engagement スペシャリスト | Account Engagementを使用して、マーケティング施策におけるワークフローを設計、構築、実装するための知識があることを証明します。 | 特になし | 20,000円 |
認定Marketing Cloud Account Engagementコンサルタント | Account Engagementの導入におけるコンサルタントとして、長期的な成功をもたらすソリューションの設計と実装ができる知識があることを証明します。 | ・認定CRM Analytics and Einstein Discoveryコンサルタント | 20,000円 |
認定Marketing Cloud アドミニストレーター | Marketing Cloudでエンドユーザーに提供される機能および使用可能な構成オプションに関する知識があることを証明します。 | 特になし | 20,000円 |
認定Marketing Cloud メールスペシャリスト | メールマーケティングのベストプラクティス、メッセージデザイン、購読者とデータの管理、受信トレイへの配信、メールオートメーション、トラッキングとレポートのメトリクス、MarketingCloudメールアプリケーションとの外部連携に必要な知識があることを証明します。 | 特になし | 20,000円 |
認定Marketing Cloudコンサルタント | Salesforce Marketing Cloudのコンサルタントとして、メールアプリケーション等を設計・実装し、戦略的かつ戦術的なマーケティングキャンペーンのソリューションを提供できる知識があることを証明します。 | ・認定Marketing Cloudアドミニストレーター | 20,000円 |
認定Marketing Cloudデベロッパー | HTML、CSS、AMPscriptを利用したメール、ランディングページ、フォームなどの動的でパーソナライズされたマーケティングアセットの開発経験があるMarketing Cloud開発者であり、SQLに習熟していること、Marketing Cloud APIの使用経験があることを認定します。 | ・認定Marketing Cloudメールスペシャリスト | 20,000円 |
認定Education Cloudコンサルタント | お客様のビジネス要件を満たし、保守性や拡張性を備え、お客様の長期的な成功に貢献するEducation Cloudソリューションの設計と実装を遂行できることが求められ ます。 | ・認定アドミニストレーター | 20,000円 |
認定Nonprofit Cloudコンサルタント | お客様のビジネス要件を満たし、保守性や拡張性を備え、お客様の長期的な成功に貢献するNonprofit Cloudソリューションの設計と実装を遂行できることが求められ ます。 | ・認定アドミニストレーター | 20,000円 |
(参照:https://tandc.salesforce.com/CertCatalog)
上記がアナリスト/マーケター/コンサルタント分野の認定資格の種類や概要、受験料です。Salesforce製品の持つ性能を最大限に引き出すための知識やスキルが求められる分野と言えます。コンサルタントとして課題や問題を発見し、改善に導くための答えも出せる能力が必要です。同じくマーケティング分野においても、過去の数字に基づいて利益は売上を改善していくといったような考え方や視野も必要となってくるでしょう。
Salesforce認定資格の受験者数・合格率・難易度・勉強時間
Salesforce認定資格の受験者数や合格率は公式には発表されておりません。
難易度は挑戦するSalesforce認定資格と実務経験、そしてITやWebに関する知識の有無で大きく変わってきます。実務経験がなく、資格取得のための勉強も初めての方がアソシエイトや基礎的な資格に挑戦する場合はおおよそ100時間から200時間が推測されます。実務経験があり、内容がしっかりと読み込める方であれば50時間から100時間を見込んでおくと良いでしょう。
受験に前提資格を必要とする上位資格の場合、実務経験が2~3年以上ある方でも難易度が高く、実務でSalesforce製品で業務するだけでなく、管理する側としての経験がない場合は200時間から300時間程度は勉強時間を見込んでおいた方が良いかもしれません。もちろん、実務で対応している分野やどこまで理解をしているかによって異なりますので、受験したい上位資格の内容をしっかりと把握し、自分の理解度を精査した上で合格に向けて勉強すると良いでしょう。
また、将来的なキャリアプランを見越した上で、Salesforce認定資格を複数取得し、上位資格の合格を狙う場合、年単位での勉強計画が必要になることは理解しておくべきです。特に最上位である認定システムアーキテクトについては、全世界で400名以上、日本でも20名以上という形で公式から発表されており、民間資格においても高難易度であることは理解した上で挑戦してみてください。
Salesforce認定資格の申し込み手順
・テストセンターでの受験の場合
Webassessor試験予約システムに登録する
Salesforce認定資格の試験会場一覧で最寄りの試験会場を探す
試験予約システムにログインして試験の予約を行う
支払いを行い指定した日時と場所で受験する
・オンラインでの受験の場合
上記がSalesforce認定資格の申し込み手順です。オンライン受験の場合は自宅に環境を整える必要があるため、あらかじめ注意事項を見て対応できるようにしておきましょう。受験開始日時の24時間前までに準備ができない場合、受験することができなくても費用が発生してしまうという点は留意しておいてください。
Salesforce認定資格の有効期限
Salesforce認定資格の有効期限は合格した日から1年間です。1年間の間にTrailheadで更新モジュールと呼ばれるeラーニングを受講することで、有効期限が延長されます。更新モジュールは更新費用は発生しないため、有効期限をしっかりとチェックして見逃さないようにしましょう。
特に上位資格を取得したのに更新モジュールを受講しなかった場合、受験前提資格を再度受け直した上で、上位資格を受験する必要があるので注意してください。
3.Salesforce認定資格の資格取得メリット
次にSalesforce認定資格の資格取得メリットについて解説します。
Salesforce製品に関する知識やスキルが身につく
Salesforce認定資格の資格取得メリットとして、Salesforce製品に関する知識やスキルが身につくことが挙げられます。Salesforceは基本的に企業や組織において導入されていなければ触れる機会が少なく、知識やスキルを身につけるのは容易ではありません。
Salesforce認定資格の合格に向けて学んでいくことで、実務経験がなくてもSalesforceの製品に詳しくなり、Salesforceの導入されている企業や組織で活躍できる可能性が広がります。結果として実務経験が積めるようになれば、さらにSalesforceの製品の理解度が進み、さらなるスキルアップや成長につながっていくでしょう。
キャリアアップやキャリアチェンジが期待できる
Salesforce認定資格の資格取得メリットとして、キャリアアップやキャリアチェンジが期待できることが挙げられます。Salesforce認定資格の分野をしっかりとチェックし、自分自身の知識やスキル、経験と組み合わせていくことで、現在の仕事や他の部門でのキャリアアップ、もしくは異なる業界や業種へのキャリアチェンジが実現できるということです。
例えばバックオフィス系の業務から開発系、営業やマーケティング、コンサルタントなども視野に入ることから、様々なキャリアプランを練ることができるようになります。その他にも導入パートナーや管理職としてのキャリアも見込めるようになるため、現在の状況を改善したいという方にも非常におすすめです。
業務効率化や改善に貢献できる
Salesforce認定資格の資格取得メリットとして、業務効率化や改善に貢献できることが挙げられます。すでにSalesforceを導入しているものの、現場としては扱いきれていないという場合において、もっと業務効率化をして改善を行い、売り上げアップに貢献できるでしょう。
Salesforceに限らず、DXの推進となる製品は、実務の現場での使用割合人数や過去のデータをもとにした管理職や経営者の判断力が鍵になります。Salesforceについてより深く学ぶことで、職場環境の改善だけでなく、事業活動における重要な一員としての活躍も期待できるようになるでしょう。
4.Salesforce認定資格の資格取得デメリット
次にSalesforce認定資格の資格取得デメリットについて解説します。
資格の取得や維持のためのコストが必要
Salesforce認定資格の資格取得デメリットとして、資格の取得や維持のためのコストが必要なことが挙げられます。資格の取得には勉強時間と受験料のコスト、維持するためには更新モジュールに合格するための勉強時間が必要になるのが理由です。
ただし、資格を取得することでキャリアプランにポジティブな影響を与えることを考えると、あまりデメリットに考える必要はありません。同じく更新モジュールための勉強時間についても、知識やスキルのアップデートとなるということから前向きに受け入れていきましょう。
実務経験の有無が合否に影響しやすい
Salesforce認定資格の資格取得デメリットとして、実務経験の有無が合否に影響しやすいことが挙げられます。Salesforceを実務で使ったことがある方と、そうでない方では差が出てしまうということです。Salesforceは有料の製品であるため、個人で簡単には使えないというのも理由でもあります。
実務経験がない方の場合は、情報収集を行いじっくりと学んでいくこと、必要に応じてコミュニティなどで相談をしたり、合格した人の勉強方法をチェックしたりして補えるようにしていきましょう。実務経験がある方、既に日常的にSalesforceを利用されている場合は、学習したことを実務に落とし込めるように実践していくことをおすすめします。
Salesforce製品を導入していない企業にはアピールしにくい
Salesforce認定資格の資格取得デメリットとして、Salesforce製品を導入していない企業にはアピールしにくいことが挙げられます。Salesforceの製品は世界的に有名ではあるものの、必ずしも全ての企業や組織が導入しているわけではないのが理由です。
そのため、キャリアプランを考える時にどの企業に入りたいのか、どの組織に入りたいのかを模索しつつ、Salesforceが導入されているかはあらかじめ調べておく必要があります。Salesforce認定資格の合格にはそれなりの時間が必要となるため、せっかく取得したからには活用できるように計画を練っていきましょう。
5.Salesforce認定資格合格のための参考書の選び方や対策法
次にSalesforce認定資格合格のための参考書の選び方や対策法について解説します。
参考書や教材は理解しやすいものを中心に選ぶ
Salesforce認定資格のために参考書や教材を選ぶ際、自分自身が理解しやすいものを中心に選ぶようにしましょう。特に市販されているものを選ぶ場合は、著者や作者に注目し、文章やイメージ図などが見やすいものを選ぶことが大切です。
また、オンラインでSalesforce認定資格に関する情報を収集する場合、情報が正しいかどうかも精査する必要があります。個人の方で合格に向けて情報発信されてる方もいらっしゃいますが、発信されている日時が古すぎないかどうか、信頼できる情報源かどうかはしっかりとチェックしてください。
Trailheadに登録して基礎から知識を身につけていく
TrailheadはSalesforceに関する学習をオンラインで行えるサービスです。無料で学べる範囲も広く初めてSalesforceについて学ぶ方でも基礎から学ぶことができます。バッジやポイント、ランクなどの仕組みで楽しく学べるようになっているのでじっくりと取り組んでみてください。
また、企業や組織としてSalesforceについて投資を行っている場合など、資格取得や有料講座の受講なども検討してもらい、個人の負担をなるべく少なくするのもおすすめです。特に有料講座については、個人で支払うには少々高額なため手が届きませんので、必要に応じて上司に相談してみても良いでしょう。
合格後の維持のことも考えると分野の絞り込みを視野に
Salesforce認定資格は合格した後も、Trailheadで更新モジュールを受け続けなければ維持することができません。更新費用は必要ではないものの、分野ごとに更新モジュールを受講し、テストに合格する必要があるため、勉強時間が捻出できないことが見越される場合は分野を絞り込みましょう。
例えば開発分野、コンサルタント分野などに絞り込むことで、合格後の更新や維持に関する負担を減らすことができます。同時に合格のために勉強計画を考える時も、実務経験や実力に合わせて複数年単位、長い目で見てキャリアプランや実力を育てていくといった視野を持つことが大切です。無理な勉強計画は心身の負担になってしまい、合格するためのモチベーションが下がってしまう可能性もありますので、自分のペースに合わせて勉強できるよう普段の生活も整えていきましょう。
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6.まとめ
今回はSalesforce認定資格に関する基礎知識や詳細情報、Salesforce認定資格の資格取得のメリット・デメリット、Salesforce認定資格合格のための参考書の選び方や対策法についてお話ししました。
Salesforce認定資格を中心とした企業や業界及び業種で働きたい場合、合格に向けて勉強することは今後のキャリアプランにとってポジティブな影響になるのは間違いありません。少しずつでも着実に勉強時間を捻出し、基礎から学んで上位の資格も取得できるように頑張ってみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。