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Webディレクション試験とは?難易度や合格率、メリット・デメリット、対策方法について解説

公開日:2024/10/27最終更新日:2024/10/27

「Webコンテンツのディレクターになりたい」「Webサイトの更新やディレクションに興味がある」とお考えであれば、Webディレクション試験の合格に向けて勉強するのがおすすめです。


Webディレクション試験の勉強を通じて、ディレクション業務に関する基礎を理解し、Webコンテンツの制作やWebサイトの管理に役立てていきましょう。


今回はWebディレクション試験に関する基礎知識や詳細情報、Webディレクション試験の資格取得のメリット・デメリット、Webディレクション試験合格のための参考書の選び方や対策法についてお話しします。


目次

1.Webディレクション試験に関する基礎知識

はじめにWebディレクション試験に関する基礎知識について解説します。

Webディレクション試験とは

Webディレクション試験とは、株式会社ボーンデジタルが運営する検定試験であり、Webディレクションに関する知識やスキルの基礎を学ぶことで合格できる資格試験です。正式名称は公益社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクターであり、英語表記はCertified Web Director, Professionalになります。


主にWebディレクションを基軸とした知識がスキルが問われるようになっており、Webの仕組みやWebの構築、運営、Web制作やコンテンツ制作など、Webディレクター、プロジェクトマネージャー、コンテンツディレクターとして活躍したい方に向いている検定試験と言えるでしょう。

Webディレクション試験の合格で描けるキャリアプラン

  • Webサイトの運営

  • Webディレクター

  • プロジェクトマネージャー

  • コンテンツディレクター

  • コンテンツマーケティング担当者

  • マーケティング担当者

上記がWebディレクション試験の合格で描けるキャリアプランの一例です。基本的にはWebを基軸としたオンラインマーケティング、オンライン集客などの分野がキャリアプランとして開けてきます。また、管理する側としてだけでなく、コンテンツを制作する側としても覚えておくべき知識やスキルでもあるため、ライターやデザイナー、Webコンテンツの制作者などを目指す方にも向いていると言えるでしょう。


その他にもオンラインサービスやアプリ、ECサイトの運営なども含めて、認知拡大や興味関心の育成、すなわち集客が必要な分野で活躍したい場合にも身につけて損はない知識やスキルです。

Webディレクション試験と相性の良い技術領域やスキル

  • Webデザイン

  • プログラミング能力

  • ライティング能力

  • コミュニケーション能力

  • WordPressなどのCMSの知識

  • HTMLやCSS、JavaScript

  • 営業やマーケティングの能力

  • アクセス解析や分析

上記がWebディレクション試験と相性の良い技術領域やスキルの一例です。Webに関連する技術領域と共に、マーケティングや営業、部門や部署として管理する能力なども相性が良いと言えるでしょう。そのため、知識やスキル的には基礎的なものとなりますが、しっかりと身につけることでキャリアパスやキャリアプランが広がっていくということは覚えておくべきです。


ディレクションに関する基礎が身につき、実務経験が伴うことで、チームリーダーやプロジェクトマネージャーなどマネジメント分野のキャリアプランも視野に入ってくるでしょう。

2.Webディレクション試験の詳細情報

次にWebディレクション試験の詳細情報について解説します。

Webディレクション試験の詳細

正式名称

社団法人 全日本能率連盟登録資格 Web検定 Webディレクター

試験会場

試験日時

・J-Testingテストセンターによる会場での受験

※場所と日時の確認はこちら

・J-Testingによるリモート受験

※日時の確認はこちら

試験時間

90分

出題形式

CBT(Computer Based Testing)方式

出題数

65問

合格基準

正解率70%以上

受検料

10,000円+税

前提資格

特になし

試験結果

・テストセンターでの受験の場合は受験後にディスプレイに表示

・リモート受験の場合は約1週間後にマイページにログインして確認

参考元:Webディレクション試験(資格名:Webディレクター)の概要


上記がWebディレクション試験の詳細です。会場での受験とリモートでの受験に対応しているため、ご自身が受験しやすい方法を選ぶと良いでしょう。ペーパーテストではなく、パソコンを利用したCBT方式の試験であるため、パソコンの操作に自信がない場合はある程度練習しておいた方が良いかもしれません。

Webディレクション試験の出題範囲

・公式テキスト『ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック3 Webディレクション第3版』からの出題

1.インターネットビジネス

2.プロジェクトマネジメント

3.Webサイトの企画

4.Webサイトの設計

5.Webマーケティング


・公式テキスト『ウェブの仕事力が上がる 標準ガイドブック1 Webリテラシー 第4版』からの出題

1.Webの基礎知識

2.インターネットビジネス

3.プロジェクトマネジメント

4.Webサイトの企画・設計

5.Webデザイン・制作実務

6.Webマーケティング

上記がWebディレクション試験の出題範囲です。Webリテラシーのテキストから10%~20%が出題されるということなのでしっかりと覚えておきましょう。主にWebサイトやホームページを基軸としたオンラインマーケティングやオンライン集客、そしてその運営に関する部分が出題範囲と言えます。


Webサイトをどのように構築し、どのように運用すれば良いかの流れが分かりやすくなっており、Webに関する基礎的な部分を重点的に学ぶことができるでしょう。企業や組織におけるオンラインサービスやインターネットビジネス、コンテンツマーケティングやSNSの運用なども含めて、オンラインで潜在的な顧客層と繋がる知識やスキルを持ちたい方にも向いています。

Webディレクション試験の受験者数・合格者数・合格率

受験者

合格者

合格率

受験実績(2023年度)

676名

544名

80.4%

受験実績(2022年度)

655名

556名

84.9%

受験実績(2021年度)

524名

444名

84.7%

受験実績(2020年度)

401名

334名

83.2%


上記がWebディレクション試験の受験者数と合格率です。合格率が約80%と比較的高いため、難易度が低く感じるかもしれません。問題数が65問で正答率が75%以上で合格とのことですので、油断をすると不合格になってしまうので注意しましょう。

Webディレクション試験の申し込み手順

・J-Testingテストセンターによる会場での受験の場合

  1. 公式サイトの会場・日時選択で任意の場所と日時を指定

  2. 受験者ログインフォームから新規会員登録

  3. J-Testing IDでシステムにログイン

  4. クレジットカード、コンビニ支払い、ページのいずれかで支払い

  5. 指定した場所と日時に受験

・J-Testingによるリモート受験の場合

  1. 公式サイトの受験者ログインフォームから新規会員登録

  2. J-Testing IDでシステムにログイン

  3. 任意の日時を指定

  4. クレジットカード、コンビニ支払い、ページのいずれかで支払い

  5. 指定した日時に受験

上記がWebディレクション試験の申し込み手順です。その他、団体での受験にも対応しているとのことであり、何らかのスクールや講座に通っている場合は割引価格で受験できる可能性もありますので、団体や管理事務局に相談してみてください。

Webディレクション試験の有効期限

Webディレクション試験の有効期限は試験の合格証に記載されている日付から2年間です。2年ごと資格継続試験を受験し、知識やスキルのアップデートをする形で資格更新できるようになっています。受験費用は4,400円+消費税です。


有効期限が切れる前に事務局から連絡が来るとのことですので、カレンダーなどに記載しておくだけでなく、更新の案内通知を見逃さないようにしましょう。また、資格継続試験に合格する必要があるということも忘れず、普段から情報収集を行い知識やスキルはアップデートしておいてください。

Webディレクション試験の難易度・勉強時間

Webディレクション試験の難易度は、WebディレクションとWebリテラシーの両方の出題範囲で判断したところ、およそITパスポートと同程度、基本情報技術者試験よりは難易度が低いことが推測されます。


また、Webディレクション試験はWebリテラシーやプロジェクトマネジメントに加え、Webマーケティングなどの応用力が求められる点で難易度が若干上がりますが、基本情報技術者試験と比較すると出題範囲は狭く、全体的にはより合格しやすいとされています。試験の過去の合格率が70%以上であることからも、しっかりとした準備をすれば合格の可能性が高いといえるでしょう。


勉強時間については、初めて資格試験に挑戦する方の場合であれば、50時間から100時間程度、ある程度ITやWebに関する知識やスキルを有する方であれば、およそ30時間から50時間程度を見込んでおくと良いでしょう。


ただし、難易度や勉強時間は個人差が出てくる部分ですので、自分の理解度に合わせて調整し、余裕を持って勉強時間を確保するようにしてください。Webディレクション試験の合格率は約80%と比較的高いために油断してしまうことも考えられますので、正答率を上げることを意識して着実に合格できるようにしましょう。

3.Webディレクション試験の資格取得のメリット

次にWebディレクション試験の資格取得のメリットについて解説します。

Webディレクターとしての基礎的な知識が身につく

Webディレクション試験の資格取得のメリットとして、Webディレクターとしての基礎的な知識が身につくことが挙げられます。Webサイトの構築や運営、コンテンツマーケティングやランディングページの作成などの管理を行うことができるようになります。


もちろん、実務経験を積むことも重要ですが、実務経験を積むための前提としての知識やスキルが手に入ることから、自信を持って業務に専念することができます。特にすでにWebディレクションに関する業務を行っている場合など、状況の改善などができるようになるため、より効果的にオンラインマーケティングができるようになるでしょう。

Web制作やマーケティング分野での活躍が期待できる

Webディレクション試験の資格取得のメリットとして、Web制作やマーケティング分野での活躍が期待できることが挙げられます。すでにディレクターとして実務経験を積んでいる方、もしくはこれからディレクターとして働きたい方の両方に役立つ検定試験ということです。


パソコンやスマートフォンの普及に伴い、オンラインでの集客、オンラインマーケティングは企業や組織、業界や業種問わず欠かせないものになっています。特に認知拡大やペルソナおよびターゲットへのリーチなどは同業他社との差別化の第一歩であるため重要なポイントです。マーケティング分野でのスキルアップをしたいという方にも向いている資格試験ですので、営業力を伸ばしたいと言った場合においても役立つでしょう。

キャリアチェンジやキャリアアップの足掛かりになる

Webディレクション試験の資格取得のメリットとして、キャリアチェンジやキャリアアップの足掛かりになることが挙げられます。例えば、現在はWebデザイナーやWebライターとして働いているが、ディレクターとしてキャリアチェンジしたい、キャリアアップにつなげたいという方に向いているということです。


また、エンジニア領域の知識やスキルを習得していくことで、オンラインサービスやアプリなどのプロジェクトでも活躍できる可能性が広がります。同様にプロジェクトで実務経験を積んでいくことで、チームリーダー、プロジェクトマネージャーといった形のキャリアも期待できるようになるでしょう。

4.Webディレクション試験の資格取得のデメリット

次にWebディレクション試験の資格取得のデメリットについて解説します。

勉強時間や受験料及び参考書などのコストが必要

Webディレクション試験の資格取得のデメリットとして、勉強時間や受験料及び参考書などのコストが必要なことが挙げられます。特に働いていたり、学校が忙しかったりする場合など、勉強時間の捻出が難しい、受験料や参考書のコストがもったいないというような形のデメリットです。


ただし、資格の取得に向けたコストはリターンが見込めることから、あまりネガティブに考える必要はありません。知識やスキルは将来的に自分に必ず役に立つということ、知識やスキルが身につくことでさらに他の領域や分野の技術などを学べるようになるということを覚えておいてください。

Webディレクション試験の合格だけではアピールになりにくい

Webディレクション試験の資格取得のデメリットとして、Webディレクション試験の合格だけではアピールになりにくいことが挙げられます。Webディレクションに関する基礎的な知識やスキルが問われる試験であるという点と、実際のWebの構築や運営、コンテンツ制作のディレクションに関する実務経験と同等ではないということです。


そのため、すでにWebデザイナーやWebライターとして活躍している方、もしくはプログラマとしてWebの構築や運営に携わっている方であれば、十分なアピールポイントになります。実務の現場を知っていることが強みになるということを理解し、合格に向けてモチベーションを高めていきましょう。


実務経験がない方の場合、HTMLやCSSの理解WordPressなどのCMSの知見や知識、実際にブログを作成してみたり、簡単なWebデザインをしてみたりするなど自分自身がWebサイトの構築や運営でできることを増やしていくことをおすすめします。

民間資格であり、認可や許可のための資格ではない

Webディレクション試験の資格取得のデメリットとして、民間資格であり、認可や許可のための資格ではないことが挙げられます。資格を取得しなくてもディレクターになれるという意味でもあり、受験者数的にも認知度が低いというのもデメリットと言えるでしょう。


ほとんどの民間資格に言えることですが、体系的に知識やスキルを身につけるための資格試験であるという点を忘れないようにしてください。書籍や参考書などで学ぶだけでは自分自身が成長したかどうかを測りにくいですし、第三者的な評価を得ることはできません。Webディレクション試験のような民間資格によって、試験勉強を行い、合格することができれば成長の証明にもなりますし、第三者的な評価によってアピールポイントとして強調できるということを知っておいてください。

5.Webディレクション試験合格のための参考書の選び方や対策法

次にWebディレクション試験合格のための参考書の選び方や対策法について解説します。

公式から発売されている参考書や書籍を購入する

Webディレクション試験のために、期待範囲にもなっている公式の参考書を購入することをおすすめします。問題集なども販売されているので必要に応じて購入しましょう。

また、オンラインで情報収集を行うような場合、情報源が信頼できるかどうか、最新で正しい情報かどうかを精査できるようにしましょう。古い情報や誤った情報を覚えてしまうようなことは避け、専門用語やキーワードについても正しく覚えるようにしてください。専門用語を調べる中でまた専門用語が出てきた時に、さらに深掘りして調べていくといったような姿勢を持つと良いでしょう。

キャリアプランに合わせて周辺の技術やスキルを学ぶことも大事

Webディレクション試験の合格のためにも、キャリアプランに合わせて周辺の技術やスキルを学ぶことも大事です。Webディレクションの知識だけでは理解が進まない時に特に役立ちます。例えば、HTMLやCSSの理解、WordPressなどのCMSの知見や知識、さらにオンラインのブログサービスを運用してみることで、Webサイトがどのように構築されているか理解が進むでしょう。


マーケティング分野においても、どのようなマーケティングの手法があるのか、コンテンツマーケティングとは具体的にどのようなことか、SNSマーケティングの重要性はなどといった分野においても、少しずつ読み取っていくことでWebディレクション試験に関する理解が深まり、合格できる可能性が高まります。

合格のためだけではなく、知識を身につけるために勉強する

資格試験に挑戦する方にありがちなのが、合格のためだけに勉強してしまうことです。例えば、問題文を読み、正解を選ぶためだけに勉強してしまうと、専門用語や技術の関係性が結びつかなくなってしまいます。結果として勉強した時間が覚えるための時間になってしまい、理解が進まなくなってしまうのです。


正答率を上げるためには、しっかりと理解していくことが重要だと覚えましょう。身についた知識は関連づく技術や紐づく用語と共に、すんなりと自分自身に染み渡るように理解が進むようになります。専門用語やキーワード単体で覚えるのではなく、関連する技術、用語とともに、どのような関係性でどのように成り立っているのかという形で知識を身につけていきましょう。


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6.まとめ

今回はWebディレクション試験に関する基礎知識や詳細情報、Webディレクション試験の資格取得のメリット・デメリット、Webディレクション試験合格のための参考書の選び方や対策法についてお話ししました。


Webディレクション試験は初めて資格試験に挑戦する方にもおすすめの難易度であり、ITやWebに関する基礎を身につけるのに役立ちます。実際に知識やスキルを身につけるということが、具体的にどのようなものかを知り、スキルアップからキャリアアップ、キャリアチェンジなどの可能性を広げてみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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