近年では、個人・法人を問わずさまざまな経済活動においてWebサービスが活用されています。こうした状況の中で重要性を増しているのが、今回紹介する「Webディレクター」の仕事です。今回は、Webディレクターの年収相場や将来性、年収アップに重要なスキルや適性などについて解説します。
特に以下の人には、この記事をご一読していただきたいです。
Webディレクターとして現在従事している方
Webディレクターを今後検討している方や興味関心がある方
Webディレクターの年収相場を知りたい方
Webディレクターの年収アップのポイントを知りたい方
目次
1.Webディレクターの仕事内容
Webディレクターは、WebサイトやWebアプリなどの企画・設計からスケジュール管理、サービスリリース後の保守運用などを行う職種です。
ただし自らが直接制作作業を行うというよりは、制作における上流工程やマネジメントを主に担う職種だといえます。デザインやコーディングなどの実務作業は各作業の専門家が行い、Webディレクターはそれらを統括する役割を担うイメージです。
納期までのプロジェクト遂行や納品物の品質に責任を負い、自らプロジェクトを推進していく職種だと整理できるでしょう。
2.Webディレクターの年収相場
Webディレクターの平均年収は、厚生労働省のデータによると551.4万円です。
以下で、Webディレクターの年収を世代別で全体の平均年収と比較します。
年齢 | Webディレクターの 平均年収 | 全体の 平均年収 |
---|---|---|
20〜24歳 | 324.51万円 | 273万円 |
25〜29歳 | 435.18万円 | 389万円 |
30〜34歳 | 497.40万円 | 425万円 |
35~39歳 | 595.85万円 | 462万円 |
40〜44歳 | 602.03万円 | 491万円 |
45~49歳 | 698.09万円 | 521万円 |
50〜54歳 | 658.52万円 | 537万円 |
55~59歳 | 673.16万円 | 546万円 |
60〜64歳 | 525.10万円 | 441万円 |
出典:厚生労働省職業情報提供サイトjobtag「Webディレクター」・厚生労働省「令和4年分民間給与実態統計調査」
上記の通り、Webディレクターの年収は45〜49歳のときに698.09万円でピークになります。いずれの年代においても全体平均よりも年収が高くなっており、Webディレクターは年収が高い職業だと判断できるでしょう。
次に、フリーランスでのWebディレクターの単価を見ていきましょう。
フリーランス向け案件検索サイト「フリーランスボード」では「Webディレクター」の月額単価60〜80万円(年収換算で720~960万円)の案件が多く見受けられました。
また、中には月額単価90〜100万円(年収換算1,080~1,200万円)以上の案件も存在しています。
特にフリーランスになることで、Webディレクターは経験とスキル次第で1,000万円を超える高収入を得られる職業だとわかります。(参考:フリーランスボード「Webディレクター」)
3.Webディレクターの将来性
Webディレクターは、将来性が高い職種の1つだと考えられます。Webディレクターの将来性が高いと考えるのは、主に以下の理由からです。
<Webディレクターの将来性が高いと言える主な理由>
EC市場の拡大
企業のWeb戦略の活発化
Webディレクターの業務の複雑さ
ビジネスにおけるWebサービスの利用が積極化している現状を踏まえると、今後もWebディレクターの需要は高まっていくと考えられるでしょう。
特にWebディレクターの仕事はクライアントとのやり取りをチームに伝える能力やチームメンバーの管理する力、プロジェクト全体を推進していく力が求められます。
これらの能力は、現在のAI技術では十分に再現することが難しく、複雑かつ高いコミュニケーションスキルが求められることから、AIによって代替されにくいと考えられます。上記を総合して考えると、Webディレクターには十分な将来性があると考えられます。
なお、急速に変化するデジタル技術やユーザーニーズに適応し、常に学び続ける姿勢があると、将来性が高いWebディレクター人材の中でもより企業から必要とされるでしょう。
4.Webディレクターの年収アップに重要なスキル
この章では、Webディレクターの年収アップにおいて重要なスキルについてお伝えします。今回紹介するのは、以下のスキルです。
<Webディレクターの年収アップに重要なスキル>
Web制作に関するスキルや経験
プログラミングスキル
Webマーケティングに関する知識
法律知識
問題解決能力
コミュニケーション能力
リーダーシップ・マネジメントスキル
提案力
データ分析・解析スキル
UI/UXに関するスキル
Web制作に関するスキルや経験
Webディレクターとして年収をアップさせていくためには、Web制作全般に関するスキルが求められます。
Webデザインの知識や広告・PRの知識など、Web制作には幅広いスキルや経験が必要です。Webディレクターが自ら実務を担当する局面は、決して多くはありません。
しかし実務を担当するチームメンバーに適切な指示を出すにあたっては、各業務領域に対する一定のスキルや経験が必要です。Web制作に関する幅広いスキルや経験を持っている方が、Webディレクターとしての活躍の場は広がると考えられるでしょう。
プログラミングスキル
プログラミングスキルも、Webディレクターとしての活躍には重要な能力の1つです。
プログラミングに関する知識を持っておくことで、トラブル時やサーバーの移管時などにスムーズな対応を行いやすいと言えます。また、プログラミングに関する知識や経験を持っていた方が、実務担当者に対して適切な指示を出しやすいでしょう。
具体的には、以下のようなプログラミング知識は持っていた方が良いと言えます。
<Webディレクターが持っておくと良いプログラミング知識>
HTML5
CSS
JavaScript
WordPressをはじめとするCMSの知識
Webマーケティングに関する知識
Webディレクターの年収アップにおすすめの知識としては、Webマーケティングに関する知識も挙げられます。
Webサイト・アプリが目的を果たすためには、数値指標を把握・分析する能力が必要です。例えばサービスの認知拡大が目的であれば、そのWebサイトのPV数のチェックが不可欠でしょう。さらにWebマーケティングに関して深い知識を持ち必要な指標を分析できる人材であれば、Webディレクターとしての活躍の場が広がると考えられます。
法律知識
Webディレクターとして高収入を得るためには、一定以上の法律知識についても学んでおくことが重要です。
Webサイトの制作には、様々な面で法律知識が求められます。たとえば、他サービスのイラストやテキスト、表などを活用したい場合、作者の知的財産権を守るために適切な引用方法を取らなくてはいけません。
また、Webサイト制作には景品表示法や医薬品医療機器等法などさまざまな法律が関わります。必要な法律知識を持っていないと、Web制作の目的を果たせないだけでなくトラブルにつながる恐れもあるでしょう。
問題解決能力
Webディレクターが活躍するために重要な能力としては、問題解決能力も欠かせません。
Webサイトの制作においては、トラブルの発生は日常的にあり得ます。UIやコーディング、デザイン、さらには法律的な問題に至るまで、多種多様なトラブルが発生する可能性があるでしょう。
プロジェクトを納期までに一定以上の品質を保って遂行するには、トラブルを迅速に解決する必要があります。トラブルに対する対応は、Webディレクターの重要な仕事の1つです。
コミュニケーション能力
コミュニケーション能力は、Webディレクターに必須ともいえる能力です。
Webディレクターの仕事をしていると、さまざまな局面で幅広い立場の人と接する機会があります。クライアントとの打ち合わせでは、上手にヒアリングを行って相手のニーズをくみ取ることが必要です。
また、チームメンバーとは日常的に接する機会があり、お互いに意見や相談をしやすい空気づくりが求められます。さらに対面でのコミュニケーションだけでなく、文書やメールを使って相手に分かりやすく考えを伝える能力も重要でしょう。
Webディレクターとして仕事を円滑に回していくには、高いレベルでのコミュニケーションが必須だと言えるのです。
リーダーシップ・マネジメントスキル
Webディレクターに必要なのはコミュニケーション能力だけでなく、リーダーシップやマネジメントスキルも求められます。
チームメンバーへの指示は、Webディレクターの重要な役割です。各メンバーの分担を明確にし、前向きに働ける状況を作るためには、チームを引っ張っていくリーダーシップが求められます。
また、各メンバーの特徴を理解したうえで適切な人選を行い、進捗状況を適切に管理する能力もWebディレクターにとっては重要です。強いリーダーシップや高いマネジメントスキルを持ったWebディレクターであれば、企業からのニーズも高いと言えるでしょう。
提案力
Webディレクターとして年収をアップさせるには、提案力の高さも重要なポイントです。
クライアントの要望通りに仕事をするだけでは、Webディレクターとして評価されにくいと言えます。ヒアリング内容をもとにクライアントの顕在的なニーズだけでなく、潜在的ないニーズにも目を向けて提案をすることが重要です。
クライアント自身でも気づいていないような部分に対して適切な提案を続けることで、Webディレクターとしての信頼を勝ち取ることにつながります。
データ分析・解析スキル
データ分析や解析スキルも、Webディレクターの年収アップには重要です。
Webサイトの目的を達成するには、現状の課題を見つけ出さなくてはいけません。
そして課題を見つけ出すために重要なのが、データの分析・解析スキルです。
WebサイトのPVやその他のデータを収集して分析し、改善方法やアプローチ方法を考え出すことは、Webディレクターに求められる重要な仕事だと言えるでしょう。
UI/UXに関するスキル
Webディレクターとして活躍するなら、UI/UXに関するスキルも身につけることをおすすめします。
UI/UXとは、簡単に言うと見た目の美しさだけでなくユーザーの利便性も考慮したデザインを考案するスキルのことです。実際には、WebデザイナーがUI/UXを気にしたデザインを考案します。
しかしWebサイトを見た時に本当にユーザー目線になっているかどうかを判断するのは、Webディレクターの重要な仕事です。Webディレクターの判断によって最終的なWebサイトの使いやすさが大きく変わることもあるので、身につけておきたいスキルだと言えます。
5.Webディレクターに向いている人の特徴
この章では、Webディレクターに向いている人の特徴についてお伝えします。Webディレクターに向いている主な特徴は、以下の通りです。
<Webディレクターに向いている人の特徴>
責任感が強い
時間やタスクの管理が得意
向上心や学習意欲が高い
柔軟性が高い
責任感が強い
Webディレクターに向いている人の特徴としてはまず、責任感が強いことが挙げられます。
Webディレクターは、プロジェクトの進行に関して責任を負う重要なポジションです。そのため、チームメンバー一人ひとりの仕事について自分のことと考えて対応するスタンスが求められます。
多忙さから「しんどい」「やめとけ」などと言われてしまうことも少なくない業務です。強い責任感がないと、Webディレクターの仕事は務まらないでしょう。
時間やタスクの管理が得意
時間やタスクの管理が得意なことも、Webディレクターに向いている人の特徴です。
Webディレクターの業務では、並行して複数の業務を常にこなすことが求められます。限られた時間の中で求められる仕事をこなすには、効率的な働き方が重要です。
タスクが増えていくにつれて、優先順位をつけて仕事をこなしてこなしていけるかどうかが重要になってくるでしょう。
向上心や学習意欲が高い
向上心や学習意欲の高さも、Webディレクターに求められる重要な資質の1つです。
IT業界では、絶え間なく最先端のテクノロジーが進化していきます。常に最新のテクノロジーを制作現場に取り入れていくには、Webディレクターも継続的に学習していく必要があります。
日常的な学習を行うことは不可欠のことであり、学習に対して苦手意識を持つようでは最前線での活躍し続けることは難しいでしょう。常に向上心を持って業務に取り組めるかどうかは、Webディレクターとして年収を上げていくための重要なポイントだと言えます。
柔軟性が高い
Webディレクターとしての活躍には、柔軟性の高さも重要です。
Web制作の現場では、日常的に想定外の事態やトラブルが発生します。予定外の状況に陥ったときには、柔軟に考えて適切な判断をすることが求められるでしょう。
Webディレクターの仕事は、決められたことだけやっていれば良い仕事ではありません。常に状況に合わせて柔軟かつ合理的な判断を行い、フットワーク軽く行動することが求められます。
6.Webディレクターが年収を高めるためのキャリアパス
この章では、Webディレクターが年収を高めるために考えられるキャリアパスの選択肢についてお伝えします。今回紹介するキャリアパスは、以下の通りです。
<Webディレクターが年収を高めるためのキャリアパス>
現在の職場で中長期的な年収アップを目指す
より好待遇の企業への転職
上位職へのキャリアチェンジ
フリーランスへの転向
現在の職場で中長期的な年収アップを目指す
Webディレクターのキャリアパスとしてまず挙げられるのが、現在の職場で中長期的な年収アップを目指すことです。
現在勤めている職場で経験を積んで実力を高めていくことで、中長期的に見れば年収アップを期待できます。
Webディレクターは需要の高い職種であり、将来性も高いと言えます。今すぐ高収入の企業に転職することが難しい場合でも、今置かれた状況で努力を続けていくことで年収アップは十分に見込めるでしょう。
より好待遇の企業への転職
より好待遇の企業への転職も、Webディレクターの年収アップ方法の1つです。
即戦力として自分を評価してくれている企業に転職すれば、すぐに年収アップすることも十分に考えられます。好待遇の企業は、必ずしも規模の大きい企業というわけではありません。Webディレクターの重要性を理解している企業であれば、中小企業でも好条件で雇ってくれる可能性は大いにあります。
転職先企業を探すにあたっては現在の職場よりも大規模な企業に絞ってしまわず、幅広い業界・規模の企業を確認するようにしましょう。
上位職へのキャリアチェンジ
Webディレクターよりも上位職へキャリアチェンジできれば、より高い年収を得ることも期待できます。
Webディレクターの上位職としては、WebプロデューサーやWebマスターなどが挙げられます。Webディレクターとして幅広い業務経験を経てきた人材であれば、Web制作に関する大部分を任せてもらえるようなポジションにつくことも可能でしょう。
フリーランスへの転向
Webディレクターとして年収を増やすためには、フリーランスに転向する方法も考えられます。
フリーランスとして活躍することで、やり方次第では大きく年収を増やすことも期待できるでしょう。ただし、フリーランス転向には一定のリスクがあることも事実です。
以下でフリーランス転向のメリットとデメリットを整理するので、ご参考にしてみてください。
メリット | ・やり方次第で収入の上限がない ・セカンドキャリアを考えやすい |
---|---|
デメリット | ・収入が安定しない ・高い自己管理能力が問われる |
フリーランス転向のメリット
フリーランスに転向することで、やり方次第では正社員として働くよりも高い年収を得られます。フリーランスには年次が関係なく、契約金がそのまま自分の収入になります。そのためスキルや経験次第では、前職よりもはるかに高い年収を得ることが可能です。
現在はフリーランスボードでのWebディレクターの月額単価が上昇していることを考慮するとWebディレクターの需要が高まっており、一定以上の収入は十分に期待できるでしょう。
また、Webディレクターはさまざまな職種と日常的に仕事をすることから、幅広い知識や経験を得やすいと言えます。そのため、別の仕事への転職も考えやすい職種です。
フリーランス転向のデメリット
フリーランス転向のデメリットとしては、収入が安定しないことがまず挙げられます。フリーランスには仕事が約束されているわけではなく、営業ができなければ案件を獲得できない可能性も十分にあります。
また、会社員の時とは違いフリーランスの場合、自分が休みたくても代役を立てることは困難です。体調俘虜やその他の理由から急に休みたくなった場合、休まず無理して働くか案件を諦めるかの2択を迫られる可能性もあるでしょう。
やり方次第で大きく収入も高めることができるだけに、自分の実力や適性も踏まえた冷静な判断が重要です。
7.Webディレクターが業務上で関わる可能性が高い職種
この章では、Webディレクターが業務で関わる可能性が高い職種について解説します。今回紹介する専門職は、以下の通りです。
<Webディレクターが業務上関わる可能性が高い職種>
Webデザイナー
Webライター
Webエンジニア
Webコーダー
Webデザイナー
Webデザイナーは、Webサービスのデザインを考案して実装する専門家です。デザインと言っても見た目の美しさを追求するだけでなく、ユーザーの使いやすさも考慮した配置を考案しなくてはいけません。
そのためWebデザイナーにはデザインの知識だけでなく、UI/UXやプログラミングなどの知識も一定程度求められるでしょう。フリーランスとして活躍しているWebデザイナーも多数存在しており、さまざまなキャリアパスを考えられる職種だと言えます。
Webライター
Webライターは、Webサービス上に掲載する文章の考案・作成をする専門職です。
Webサービスに求められる文章は、紙媒体に求められる文章とは大きく異なります。パソコンやスマートフォンで閲覧した際に読みやすい文章を、日本語の文法をある程度守りつつ作成することが重要です。また、Webサービスの場合はSEOに関する知識も一定以上求められるでしょう。
Webライターに、フリーランスで活動している人は数多く存在します。
Webエンジニア
Webエンジニアは、Webサイトやアプリの開発から保守、点検まで幅広い業務を担う専門家です。
Webエンジニアにはユーザーに見える部分の構築を行うフロントエンドエンジニアと、ユーザーが見えない部分の構築を行うバックエンドエンジニアの2種類が存在します。またプログラミング知識だけでなく、Webサイトの運用に関する知識やセキュリティに関する知識なども求められます。
Webコーダー
Webコーダーとは、Webサイト制作における「コーディング」の作業を担う専門家です。WebディレクターやWebデザイナーが設計したサイトに基づき、Webコーダーがコーディングを行います。比較的仕事を始めやすい職種ではありますが、テクノロジーの発達によって残念ながら需要がなくなってきている職種であるともいえるでしょう。
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8.Webディレクターの年収アップにおすすめの資格
この章では、Webディレクターの年収アップにおすすめの資格についてお伝えします。今回紹介するのは、以下の資格です。
<Webディレクターの年収アップにおすすめの資格>
Webリテラシー試験
ウェブデザイン技能検定
ウェブ解析士認定資格
PMP試験
Webディレクション試験
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Webリテラシー試験
Webリテラシー試験は、仕事でWebに関わる人が業務遂行のための適切なWebリテラシーを持っているかどうかを問う資格試験です。
Web制作の専門職である以下の主要3職種の最重要知識を集めて「Webリテラシー」と定義し、必要なリテラシーが備わっているのかを問います。
<Web制作における主要3職種>
Webディレクター
Webデザイナー
Webプロデューサー
Webリテラシー試験に合格することで、Web制作に関する基礎知識やWebサイト設計、マーケティングなどの知識を身に着けられるでしょう。
ウェブデザイン技能検定
ウェブデザイン技能検定とは、Web制作に必要なWebデザインやシステム構築の知識・スキルを問う資格試験です。
WebディレクターはWebデザイナーと一緒に業務を進める局面が比較的多く、Webデザイナーとの連携を取りやすくするためにも挑戦はおすすめできます。また、今後活躍の場を広げるためにも、Webデザインに関する知識・スキルの吸収は大切です。
ウェブ解析士認定資格
ウェブ解析士認定資格は、Web解析によってデータを正しく認識し、Web制作の目的達成に向けた正しい判断ができるかどうかを問う資格試験です。資格試験への挑戦を通じて、Web解析やWebマーケティングの知識を身につけられるでしょう。Webディレクターとしてデータの解析・分析スキルは欠かせないことから、年収アップに向けてぜひとも挑戦しておきたいところです。
ウェブ解析士認定資格の詳細はこちらから確認できます。
PMP試験
PMP(プロジェクト・マネジメント・プロフェッショナル)試験は、プロジェクトを円滑に進めていくうえで欠かせないマネジメントスキルを証明する資格です。
チームメンバーのスケジュールや予算、そしてリスクなど、Webディレクターがマネジメントすべき要素は多岐にわたります。Webディレクターとして信頼してプロジェクトを任せてもらうためには、PMPの取得は重要だと言えるでしょう。
PMP試験の詳細はこちらから確認できます。
Webディレクション試験
Webディレクション試験は、Webディレクションに関するさまざまなスキル・知識を問う資格試験です。課題分析やサイト設計、集客の導線作りなど、Webディレクションに関するさまざまな知見を問われます。
取得の過程でWebディレクターの現場における基本的な知識を学べるだけでなく、一定の品質管理能力がある証明にもつながるでしょう。Webディレクターとして活躍するにあたっては、ぜひとも取得しておきたい資格の1つです。
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)
Googleアナリティクス個人認定資格(GAIQ)は、Googleアナリティクスに関する知見の有無を問う資格試験です。
Web制作においてはGoogle検索の攻略が非常に重要であり、分析ツールであるGoogleアナリティクスの知識も価値が高いと言えます。取得によってGoogleアナリティクスのエキスパートとして認定されれば、クライアントからの信頼を獲得できて転職や案件獲得に活かせるでしょう。
9.まとめ
Webディレクターは、Webディレクターにおける上流工程を担う主要職種です。Webサービスの設計を行い、開発における全体的なマネジメントを行います。Webディレクターの平均年収は約550万円であり、一般平均と比較しても高い水準だと考えられるでしょう。
EC市場が拡大し続けている現代においては、将来性が十分にある職種の1つだと考えられます。Webディレクターの仕事は関係者とのコミュニケーションが重要な役割を果たし、さらにクリエイティブな思考や戦略的な計画立案が求められるため、AIに代替されにくい点も、将来性が高いとする理由の一つです。
Webディレクターへの転職を検討するにあたっては、求められるスキルや適性について理解を深めて、転職後のキャリアパスも見据えて計画的に行動することが重要です。Webディレクターへの理解を深めて、Web制作業界におけるキャリア形成にお役立てください。
本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。