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C言語プログラミング能力認定試験とは?合格率や難易度、対策方法を解説

公開日:2024/11/03最終更新日:2024/11/03

「C言語でプログラミングを学びたい」「エンジニアとしての第一歩をC言語から始めたい」どう考えであればC言語プログラミング能力認定試験の合格に向けて勉強してみてはいかがでしょうか。


C言語プログラミング能力認定試験は3級から1級の3つのレベルがあり、段階的に学んでいくことで実務経験に近いC言語の知識やスキルが身につくことが期待できます。


今回はC言語プログラミング能力認定試験に関する基礎知識と詳細情報、C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリット・デメリット、C言語プログラミング能力認定試験合格のための参考書の選び方や対策法についてお話しします。


目次

1.C言語プログラミング能力認定試験に関する基礎知識

はじめにC言語プログラミング能力認定試験に関する基礎知識について解説します。

C言語プログラミング能力認定試験とは

C言語プログラミング能力認定試験とは、株式会社サーティファイ情報処理能力認定委員会が実施しているC言語に関する知識やスキルが問われる認定試験です。3級でC言語に関する基礎を学び、2級でさらに基礎の掘り下げと応用力を身につけることができ、1級では実際に仕様変更や追加実装とプログラミングを行う形になっています。


C言語はLinuxやUNIX、macOS、C言語によるプログラムをコンパイルするためのコンパイラ、Apache HTTP Server、OpenSSL、MySQLなどのデータベース、組み込みシステムなど、様々なシステムやプログラムに用いられており、インターネットやオンラインサービスも含めて社会的な基盤の一部を担っているプログラミング言語です。そのため、C言語について学び、知識やスキルを身につけていくことはエンジニアとしての成長や実力の証明として非常に有意義であると言えます。

C言語プログラミング能力認定試験の合格で目指せるキャリア

  • システムエンジニア

  • ソフトウェアエンジニア

  • ハードウェアエンジニア

  • 組み込みエンジニア

上記がC言語プログラミング能力認定試験の合格で目指せるキャリアの一例です。システム全般からソフトウェアとハードウェアの両面に強く、物理的なデバイスを扱う組み込みエンジニアの領域も目指せるようになります。


その反面、AndroidやiPhoneのアプリ開発、Webのフロントエンド開発については、その他の言語の方が向いていることもあり領域的には異なるということは知っておきましょう。ただし、C言語で開発されたコードやプログラムが数多く存在することを考えると、C言語のスキルを有していることで、目指せるキャリアの選択肢が増えるということは間違いありません。

C言語でプログラミングや実行するために必要なもの

  • パソコン

  • テキストエディタ

  • IDE(総合開発環境)

  • コンパイラ

  • コマンドプロンプト

  • ターミナル

上記がC言語でプログラミングやコンパイルして実行するために必要なものの一例です。最小構成としてはパソコンとテキストエリア、そしてコンパイラがあればC言語によるプログラミング開発をすることができます。


開発環境についてはGUIベースでインストールや操作及び開発ができるものもありますが、1級の試験がCUIによる実技試験であることを考えると、2級や3級を学ぶ段階から、Windowsならコマンドプロンプト、LinuxやmacOSならターミナルのコマンドラインによる操作について学んでいくと良いでしょう。

「C言語プログラミング能力認定試験 意味ない」と言われる理由

C言語プログラミング能力認定試験について情報収集をしていると、「C言語プログラミング能力認定試験 意味ない」というサジェストワードを目にすることがあるかもしれません。理由としてはC言語プログラミング能力認定試験が民間資格であるということ、プログラミングをするための認可や許可のための資格ではないことが挙げられます。


しかし、C言語によるプログラミングを作るとして身につけたい場合の目標や指標としては、C言語プログラミング能力認定試験は最適であるのも事実です。参考書だけを購入して独学で学んでいくと挫折しがちですし、自分自身の理解度や習熟度が可視化されるようになることからも、C言語プログラミング能力認定試験の挑戦は意味のあることだと言えるでしょう。

2.C言語プログラミング能力認定試験の詳細情報

次にC言語プログラミング能力認定試験の詳細情報について解説します。

C言語プログラミング能力認定試験の詳細

1級

2級

3級

試験名

C言語プログラミング能力認定試験

試験会場

個人受験の場合:オンライン(リモートWebテスト)

団体受験の場合:団体で設置した試験会場でのオンライン受験

※1級は団体受験のみ、会場は公開試験実施予定会場を確認

試験日

申込受付期間

結果発表日

第65回(2級・3級)

・試験日:2025年1月26日(日)

・申込受付期間:2024年10月29日~2025年1月19日

・結果発表日:2025年2月13日(水)

※1級の公開試験は、2024年6月の第63回公開試験を最後に停止中

※団体受験での1級は提供中

試験開始時間

10:00-12:30(9:40集合)

13:00~15:00の間

10:00~12:00の間

試験時間

150分

90分

60分

出題形式

実技試験(PC使用)

多肢選択式(リモートWebテスト)

※団体試験は会場での筆記試験もしくはWebテスト

出題数

2問

テーマ別大問8問

テーマ別大問6問

合格基準

得点率が60%以上

受検料(税込)

8,000円

6,600円

5,400円

受験資格

学歴、年齢等、制限なし

試験結果

・試験後1ヶ月を目安として合否通知メールが届く

・資格受付オンラインのマイページにログインして結果確認

参考元:https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/


上記がC言語プログラミング能力認定試験の詳細です。2級と3級はオンラインのリモートWebウェブテストで受験することが可能であり、1級は団体事件のみとなっています。試験の実施は年3回、オンラインのリモートWebウェブテストも同様であり、随時開催ではない点に注意が必要です。


1級の場合は指定された会場にて、公開試験を受ける必要があります。団体受験を受けるにはどうすれば良いか悩んだ場合は公式ページから問い合わせると良いでしょう。試験の実施が年3回であることを踏まえた上で勉強計画を練り、着実に合格できるよう正答率を上げていく必要があることを覚えておいてください。

C言語プログラミング能力認定試験の出題範囲

・C言語プログラミング能力認定試験3級

整数定数

10進定数、8進定数、16進定数

整数接尾語は符号無し接尾語(u、U)のみ

文字定数

ワイド文字定数(L'c文字の列')を除く

拡張表記は単純拡張表記のみ

文字列リテラル

ワイド文字列リテラル(L"s文字の列")を除く

拡張表記は単純拡張表記のみ

演算子

算術演算子、インクリメント演算子、デクリメント演算子、(算術の)代入演算子、関係演算子、等値演算子、論理関係演算子、括弧演算子、コンマ演算子

型指定子

char、int、unsigned、signed

変数

上記型指定子の単純変数、配列

初期化の構文

基本制御文

break、continue、do、for、if、return、switch、while

プリプロセッサ機能

#define、#include

ライブラリ関数

入出力関数

EOF  NULL

int printf(const char *format, ...);

int scanf(const char *format, ...);

int getchar(void);  int putchar(int c);


文字操作関数

int isalnum(int c);  int isalpha(int c);

int iscntrl(int c);  int isdigit(int c);

int isgraph(int c);  int islower(int c);

int isprint(int c);  int ispunct(int c);

int isspace(int c);  int isupper(int c);

int isxdigit(int c);  int tolower(int c);

int toupper(int c);

その他

Cの歴史と特徴

引用元:https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/range/03/


上記がC言語プログラミング能力認定試験3級の出題範囲です。3級ではC言語やプログラミングに関する基礎と言える部分が出題範囲となっており、3級の出題範囲をどれだけ基礎として身につけられるかどうかが鍵となっています。


C言語によるプログラミングでつまずきやすいタイミングでもあるため、じっくりと取り組んで理解を進めながら、プログラミングで何ができるかを覚えていくと良いでしょう。

・C言語プログラミング能力認定試験2級

浮動小数点定数

指数形式を許す

浮動小数点接尾語はf、l、F、Lのいずれか

整数定数

整数接尾語として長語接尾語(l、L)を含む

文字定数

拡張表記は8進拡張表記、16進拡張表記を含む

文字列リテラル

拡張表記は8進拡張表記、16進拡張表記を含む

列挙定数

演算子

ビット演算子、条件演算子、代入演算子、キャスト演算子、ポインタ/アドレス演算子、構造体演算子、sizeof演算子

宣言指定子

void、short、long、float、double、構造体共用体指定子(struct、union)、列挙型指定子(enum)、型修飾子(const)、typedef

変数

上記型指定子の単純変数、配列

外部定義

プリプロセッサ機能

ファイルの包含

ライブラリ関数

数学関数

double cos(double x); double sin(double x);

double tan(double x); double exp(double x);

double log(double x); double log10(double x);

double pow(double x, double y);

double sqrt(double x); double ceil(double x);

double fabs(double x); double floor(double x);


入出力関数

NULL、EOF、FILE、stderr、stdin、stdout、

FILE fopen(const char filename, const char *mode);

int fclose(FILE *stream);

int fscanf(FILE stream, const char format, ...);

int fprintf(FILE stream, const char format, ...);

int sscanf(const char s, const char stream, ...);

int sprintf(char s, const char stream, ...);

int fgetc(FILE stream, ...); int fputc(int c, FILE stream);

char fgets(char s,int c, FILE *stream);

int fputs(const char s, FILE stream);

int getc(FILE stream, ...); int putc(int c, FILE stream);

char gets(char s);int puts(const char *s);

int ungetc(int c, FILE *stream);


一般ユーティリティ関数

NULL  double atof(const char *nptr);

int atoi(const char *nptr);

long int atol(const char *nptr);

int rand(void);  void srand(unsigned int seed);

int abs(int i);  long int labs(long int j);


文字列操作関数

NULL  size t

char strcpy(char sl,const char *s2);

char strncpy(char sl,const char *s2, size t n);

char strcat(char sl,const char *s2);

char strncat(char sl,const char *s2, size t n);

int strcmp(const char sl,const char s2);

int strncmp(const char sl,const char s2, size t n);

char strchr(const char s, int c);

char strrchr(const char s, int c);

char strstr(const char sl, const char *s2);

size t strlen(const char *s);

その他

main関数の引数、整数型以外の関数

自己参照構造体

変数の記憶クラスと通用範囲(auto、static、register、extern)

引用元:https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/range/02/


上記がC言語プログラミング能力認定試験2級の出題範囲です。2級は3級の出題範囲に加えて、C言語とプログラミングに関してさらに深掘りをされた内容になっています。一気に覚えることが多いように見えますが、慌てず少しずつ覚えていくことが大切です。


実務でC言語によるプログラミングをするための土台となる出題範囲でもあることから、試験に合格するための勉強ではなく、プログラミングができるようになるための勉強として、テキストエディタやIDEなどを用いて、実際にプログラミングを行いコードを動かすことをおすすめします。

・C言語プログラミング能力認定試験1級

テーマプログラム[アスレチッククラブ会員管理プログラム]に対する仕様変更、仕様追加等の課題についてのプログラム作成。

(変更仕様書の作成を含む)

引用元:https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/range/


上記がC言語プログラミング能力認定試験1級の出題範囲です。2級と3級の知識を習得していることを前提とした上で、実務試験による仕様変更や仕様追加の課題を行うという難易度の高い試験になっています。2級と同様にテキストエディタやIDを用いて、コンパイルも行い、プログラムやコードを実行することを重視して勉強していくことが大切です。


実務試験であることから、合格することで実務経験を積む機会が得られる可能性が高まることを考えると、団体受験から申し込み、合格に向けてしっかりと準備を行い、受験に望む価値は十分にあります。エンジニアとしてのキャリア形成の第一歩に最適であり、実力と自信が身につくことは間違いないため、基礎、応用、実務とじっくりと勉強に取り組んでいきましょう。

C言語プログラミング能力認定試験の受験者数・合格率

累計受験者数:203,057名(2024年3月31日時点)

合格率:56.7%(2023年度平均合格率)

引用元:https://www.sikaku.gr.jp/js/cpjv/cp/introduction/


上記がC言語プログラミング能力認定試験の受験者数・合格率です。1級から3級の全体の受験者数と合格率であるため、個別の合格率は推測できないものの、約半数が合格ということを考えると、資格試験の難易度としては難しい部類に入ることが判断できます。


2級と3級については選択式の試験であることから、平均合格率よりは合格率が高いことが推測できるでしょう。その反面、1級については実務試験であるため、合格率を大幅に下げている可能性があります。


また、合格率が約半数であることをから、合格すること自体が希少価値になることも考えられるでしょう。C言語のプログラミングを習得しているエンジニアとして、市場価値を高めたい場合にも向いている試験であるということが分かります。

C言語プログラミング能力認定試験の申し込み手順

  1. 資格受付オンラインにアクセスしてアカウント作成

  2. マイページ「受験申込」の「公開試験のお申込みへ」より受験を申し込む

  3. クレジットカード支払、コンビニ支払、銀行振込のいずれかで受験料を支払い

  4. 個人の方のリモートWebテストの場合は申込時または受験日までに本人確認のため顔写真のアップロード

  5. 指定された日時にリモートWebテスト、もしくは試験会場にて受験する

上記がC言語プログラミング能力認定試験の申し込み手順(2級、3級を受験する個人の方)です。


1級、もしくは団体受験の場合は、個人での受験には対応していないことに留意しておき、1級の勉強をしたものの受験する方法がわからないといったことのないよう、公式ページの問い合わせ窓口などから問い合わせをして情報収集しておくと良いでしょう。

C言語プログラミング能力認定試験の有効期限

C言語プログラミング能力認定試験の有効期限については特に設定されていません。一度取得することでずっと履歴書に記載することができます。また、C言語自体のアップデートは比較的ゆっくりであるため、知識やスキルのアップデートはあまり必要ではありません。


ただし、C言語を用いたプログラムやコードのアップデートは頻繁に行われていることを考えると、C言語によるプログラムを行うエンジニアとして、資源後に関連する知識やスキルのアップデートは必須です。特に昨今ではサイバー攻撃も増えてきているため、何らかの脆弱性が発見された場合はすぐ対応する必要があることから、常日頃から情報収集を行っておきましょう。

C言語プログラミング能力認定試験の難易度・勉強時間

C言語プログラミング能力認定試験の難易度や勉強時間は、受験される方のスキルセットによって大きく異なります。初めて認定試験に挑戦される方、同じく初めてプログラミングを学ぶ方の場合は難易度が高くなり、勉強時間がより多く必要になるということをあらかじめ利用しておいてください。


C言語プログラミング能力認定試験3級の出題範囲を基に、3級の難易度を推測すると、基本的なC言語の文法や構造理解が求められます。出題範囲にはデータ型、変数、演算子、制御構文(if文やループ)、関数の基礎、標準入出力などが含まれており、初心者向けの内容が中心です。


しかし、ポインタや配列など、C言語特有の概念も出題されるため、プログラミング未経験者にとっては学習負荷がやや高いと考えられます。全体的には、他のプログラミング言語の基礎試験と比べてやや難易度が高いですが、独学や短期間の学習でも十分合格が可能なレベルです。

勉強時間については全くのIT未経験者の場合プログラミングの基本概念を理解する必要があるため、150〜200時間の学習時間が必要と推測でき、システム開発経験があるが、C言語は未経験の場合は50時間から100時間程度見込んでおくと良いでしょう。


C言語プログラミング能力認定試験2級の出題範を基に2級の難易度を推測すると、ポインタ操作、構造体、ファイル操作、メモリ管理、再帰関数、さらにアルゴリズム設計やデバッグの技術が含まれており、3級と比べてかなり高度な内容が求められます。


システムの効率性やメモリ使用に関する理解が必要であり、難易度は中級から上級に位置付けられます。このため、IT未経験者にとっては非常に高い壁となることが予想され、基礎的なプログラミングスキルだけではなく、C言語特有のメモリ管理やポインタ操作の深い理解が不可欠です。3級の勉強時間に加えて50時間から150時間程度が必要となるかもしれません。


C言語プログラミング能力認定試験1級の難易度は、実務を伴う試験であることからさらに2級よりも難易度が高くなります。具体的にはポインタ操作、動的メモリ管理、ファイル操作、再帰関数、アルゴリズム設計などの高度なプログラミング技術に加え、低レベルなメモリ操作や最適化、さらに複雑なデータ構造の操作まで網羅的な知識が必要でしょう。


参考書や技術書などのテキストベースの勉強だけでなく、ターミナルなどを用いた実作業の勉強が必要となることから、1級はC言語を熟知し、実務経験がないと合格が難しいレベルでしょう。

勉強時間については予測しにくいですが、やはり50時間から150時間以上追加で必要となるでしょう。


難易度は勉強時間については、あくまでもおおよその目安であるため、自分自身がプログラミングに関してどのくらいの理解があるかどうかを精査した上で、無理のない余裕を持った勉強計画を練ることをおすすめします。

3.C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリット

次にC言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリットについて解説します。

C言語の知識やスキルが体系的かつ段階的に身につけられる

C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリットとして、C言語の知識やスキルが体系的かつ段階的に身につけられることが挙げられます。3級から1級を目指して合格に向けて勉強していくことで、少しずつ難易度の高い問題に挑戦しながら、成長していけるということです。


C言語によるプログラミングは一般的な学校教育ではなかなか触れる機会がないため、どのように勉強したら良いかわからない分野でもあります。C言語プログラミング能力認定試験の合格という目標に向かって、参考書や技術書で勉強時間を増やしていくことで、C言語の知識やスキルが身につき、さらに他の技術領域においても理解が深まっていくようになるでしょう。

C言語の求人や案件に挑戦できるようになる

C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリットとして、C言語の求人や案件に挑戦できるようになることが挙げられます。エンジニア領域の案件においては、就職や転職の際に特定のプログラミング言語が指定されていることもあり、C言語を習得することでそれらの求人案件で対応される可能性が高くなることもメリットと言えるでしょう。


特に実務経験の有無は重要であることから、試験に合格することでまずは就職や転職を実現することが求められます。実務経験と実績が増えれば、キャリアアップできる可能性も高まりますし、将来的に転職やフリーランスを目指す場合においても有利になるでしょう。

C言語は汎用性が高いためキャリアチェンジもしやすい

C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリットとして、C言語は組み込みシステムや低レベルプログラミングで汎用性が高いため特定の分野でキャリアチェンジしやすいことが挙げられます。

前述したようにシステムエンジニア、ハードウェアエンジニア、ソフトウェアエンジニア、組み込みエンジニアなどシステムやサービスの基盤となるエンジニアとして、もしくはセンシング技術やIoTも含めたデバイス開発など物理的なエンジニアとしてのキャリアチェンジも視野に入るのが理由です。


また、オープンソースソフトウェアの開発に協力や貢献していくことで実力を示すこともできるようになるため、エンジニアとして有名になって活躍するという道もあります。フリーランスや企業勤めのエンジニアであっても、思わぬオファーやプロジェクトへの参画などが期待できるようになるということです。

4.C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のデメリット

C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のデメリットについて解説します。

実務で通用するレベルに習熟するのに時間がかかる

C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のデメリットとして、実務で通用するレベルに習熟するのに時間がかかることが挙げられます。実務経験と同等の評価を得られるわけではないという意味でもあり、その他の知識やスキル、経験によっては採用に至りにくいことも考えられるのです。


ただし、C言語のエンジニアに限らず、ほとんどの職種においては誰しも未経験者であることを考えると、あまりデメリットとして考えるべきでないとも言えます。C言語プログラミング能力認定試験に合格した上で、就職や転職を見据えて求人や案件への応募を積極的に行い、実務経験ができる機会を得られるように努力することも大切だと覚えておいてください。

C言語でプログラミングをするための基礎を学ぶのが大変

C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のデメリットとして、C言語でプログラミングをするための基礎を学ぶのが大変なことが挙げられます。C言語は理論的な部分の理解が必要なだけでなく、C言語でプログラミングをするためのOSやソフトウェア、ハードウェアの知識なども必要になるのが理由です。


ITやWeb、インターネットなども含めてC言語は様々な技術の基盤となっているのが理由でもあるため、技術的な基盤が身につくことで、異なる技術領域やその他のプログラミング言語を学ぶ場合においても、理解のスピードが上がり、スキルの習得が容易になっていくことを考えるとじっくりと基礎を学ぶことは価値のあることだと覚えておきましょう。

開発効率が劣る場合や、不得意とする分野がある

C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のデメリットとして、開発効率が劣る場合や、不得意とする分野があることが挙げられます。PHPやPython、JavaやHTML及びCSSなど、それぞれが得意とする分野と比べた場合において開発効率が落ちたり、対応しにくかったりすることがあるということです。


ただし、前述したようにC言語よるプログラミングの知識がスキルが身につくことで、その他のプログラミング言語や技術を身につけやすくなることを考えると、スキルを増やしていくこと、エンジニアとして成長しやすくなること自体が強みになるためあまり心配する必要はありません。C言語でできないことは他のプログラミング言語を覚えて対応すれば良いという形で、どんどん成長してエンジニアとしての価値を高めていきましょう。

5.C言語プログラミング能力認定試験合格のための参考書の選び方や対策法

次にC言語プログラミング能力認定試験合格のための参考書の選び方や対策法について解説します。

ドットインストールやpaizaラーニングでC言語の基礎を学ぶ

C言語プログラミング能力認定試験の合格に向けて、ドットインストールやpaizaラーニングでC言語の基礎を学んでみましょう。無料でも基礎の基礎の部分は学べますし、必要に応じて課金してもコストは少なく済みます。


また、C言語以外のプログラミングもカリキュラムとして用意されていることもあり、その他の技術についても学べるのも魅力ですので、いろいろな技術に触れて自分自身の興味関心を引き出し、成長の糧となるように情報を収集していきましょう。

公式で紹介されている参考書や問題集を利用する

C言語プログラミング能力認定試験の合格のために公式で紹介されてる参考書や問題集を利用しましょう。また、公式に掲載されている過去問題などに挑戦し、自分自身の理解度をチェックすることも重要です。


C言語のプログラミングに関することどころか、ITに関する基礎が足りずに問題文や文章が読み解けないと思った場合は、ITパスポートや基本情報技術者などの参考書を読み解いて、専門的な用語やOS、ハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク、データベースなどの関連性などの理解を深めることをおすすめします。

C言語を実行できる環境を用意してプログラムを動かす

C言語プログラミング能力認定試験の合格に向けて、C言語を実行できる環境を用意してプログラムを動かすのもおすすめです。2級と3級においては実技試験はないものの、実際にプログラムを実行した経験があるかどうかで理解度のスピードに違いが出てきます。


また、C言語を実行できる環境を用意すること自体が、エンジニアとしての第一歩として初歩的な学びがあるのも理由です。自分が持っているOSは何か、そのOSに実行環境を用意するにはどうすれば良いか、もしくはLinuxやターミナルを扱えるようにするにはどうすれば良いかなどに興味を持って実践していくと、結果としてエンジニアとして大切な作業環境の土台の作り方が身につくようになるでしょう。


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6.まとめ

今回はC言語プログラミング能力認定試験に関する基礎知識と詳細情報、C言語プログラミング能力認定試験の資格取得のメリット・デメリット、C言語プログラミング能力認定試験合格のための参考書の選び方や対策法についてお話ししました。


C言語プログラミング能力認定試験の合格は難易度が少し高いですが、3級からじっくりと勉強に取り組んでいくことで、無理なくC言語を習得できる認定試験です。C言語はまだまだこれからも需要のあるプログラミング言語であることから、実務経験を積む機会を得られるようにすること、実績を積み上げてキャリアアップをしていくことを目標として合格に向けて頑張っていきましょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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