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日商プログラミング検定とは?合格率や難易度、メリット・デメリット、対策方法について解説

公開日:2024/11/13最終更新日:2024/11/21

「プログラミングを基礎から学びたい」「IT業界で働けるようになりたい」とお考えであれば、日商プログラミング検定の合格に向けて勉強してみてはいかがでしょうか。


日商プログラミング検定は子供でも学びやすいScratchによるプログラミングの基礎から学べるようになっており、上位試験ではプログラミング言語を用いた実技試験もあるため、着実に実力を身につけていけるので非常におすすめです。


今回は日商プログラミング検定に関する基礎知識や詳細情報、日商プログラミング検定の資格取得のメリット・デメリット、日商プログラミング検定合格のための参考書の選び方や対策法についてお話しします。

目次

1.日商プログラミング検定に関する基礎知識

はじめに日商プログラミング検定に関する基礎知識について解説します。

日商プログラミング検定とは

日商プログラミング検定とは、日本商工会議所が実施するプログラミングに関する基礎や実技まで学べる検定試験です。ENTRY、BASIC、STANDARD、EXPERTの4つのレベルで構成されており、受験される方のプログラミングの実力に合わせて挑戦できるようになっています。


初めてプログラミングを学ぶ方であればENTRYのレベルから順々に上位のレベルに挑戦していくことで、基礎からプログラミング及びコーディングができるように段階的に学ぶことができるのが特徴です。


STANDARD、EXPERTの上位のレベルにおいては、Java、C言語、VBA、Pythonのいずれかを選択できるようになっており、自分自身の興味関心に合わせて言語を選べるのも特徴と言えるでしょう。

日商プログラミング検定の合格で目指せるキャリア

  • プログラマ

  • Web開発エンジニア

  • アプリ開発エンジニア

  • システムエンジニア

  • Webデザイナー

  • コンテンツクリエイター

上記が日商プログラミング検定の合格で目指せるキャリアの一例です。プログラマやエンジニアとして実務経験や実績を積み上げていくことで、チームリーダーやプロジェクトマネージャー、もしくは管理者などのポジションも視野に入ってきます。


エンジニア領域のキャリアは身につけるスキルによって選択肢が増えていくことからも、自分自身の興味関心の高いスキルや技術をどんどん吸収して成長していくことが、キャリアアップやキャリアチェンジのチャンスを増やせるということも知っておいてください。

「日商プログラミング検定 意味ない」と言われる理由

「日商プログラミング検定 意味ない」と言われる理由として、日商プログラミング検定があくまでも民間資格であり、プログラミングをするための認可や許可のための資格ではないことが原因になると推測されます。


ただし、検定試験を実施している日本商工会議所は、日商プログラミング検定以外にも様々な検定試験を実施しており、社会人として働くための実務に必要な実力を身につけることを支援している団体でもあることから、受験される方の将来に役立つカリキュラムになってることからも、意味ないということはないと言えるでしょう。


むしろ、日商プログラミング検定をきっかけとして、エンジニアやその他の技術関係のキャリアが開けることを考えると、検定試験の合格のために勉強していくことは自分自身のプラスになると覚えておいてください。

2.日商プログラミング検定の詳細情報

次に日商プログラミング検定の詳細情報について解説します。

日商プログラミング検定の詳細

試験名

ENTRY

BASIC

STANDARD

EXPERT

試験会場

商工会議所ネット試験施行機関

※試験会場の検索はこちら

試験日時

随時開催(試験会場によって異なる)

出題形式

試験時間

択一知識問題

30分

択一知識問題

40分

択一知識問題

30分

プログラミング実技

30分

択一知識問題

40分

プログラミング実技

40分

言語

Scratch3.0

言語によらない

Java

C言語

VBA

Python

合格基準

知識科目70点以上

知識科目70点以上

実技科目3問完答

受検料

3,300円

4,400円

5,500円

6,600円

受験資格

特になし

試験結果

試験終了と同時に採点され、合否結果が表示

参考元:ENTRY / BASIC / STANDARD / EXPERT


上記が日商プログラミング検定の詳細です。ENTRYとBASICは主に基礎的な知識が問われる内容になっており、STANDARDとEXPERTについては、択一知識問題とともにJava、C言語、VBA、Pythonのいずれかによるプログラミングの実技試験になっています。


STANDARDとEXPERTは知識科目と実技科目のどちらかに合格した場合、再受験の時に合格した科目は1年間免除される制度があり、諦めずに再受験することで合格する可能性を高めることが可能です。

日商プログラミング検定の出題範囲

・ENTRY

言語

試験範囲・学習項目

Scratch3.0

1.値

2.変数

3.条件分岐

4.繰り返し

5.配列

6.ブロックの定義

7.並列処理

8.メッセージング

9.クロ一ン

10.ぺン機能(コンピュータグラフィックス)

11.サウンド機能

12.開発環境(IDE)の使い方

13.ネットリテラシー、モラル

参考元:https://www.kentei.ne.jp/pg/entry


上記が日商プログラミング検定「ENTRY」出題範囲です。Scratch3.0とは一般的なプログラミング言語によるコーディングを行うのではなく、ビジュアルプログラミングという手法でプログラミングを学べるソフトウェアです。


ブロックという単位で視覚的にプログラミングが行えるようになっており、子供から大人まで楽しみながらプログラムができるようになっています。


ENTRYのレベルでは、プログラミングの理論的な基礎を学ぶとともに、Scratch3.0によって初心者がつまずきやすいコーディングの基礎を感覚的に理解できることから、初めてプログラミングを学ぶ方やコーディングの考え方がわからない方におすすめのレベルと言えるでしょう。

・BASIC

言語

試験範囲・学習項目

言語によらない

1.コンピュータの仕組み

2.ハードウェアとアーキテクチャ

3.ソフトウェア

4.2進法、8進法、16進法

5.情報表現

6.流れ図

7.データ構造

8.情報モラル

参考元:https://www.kentei.ne.jp/pg/basic


上記が日商プログラミング検定「BASIC」出題範囲です。BASICのレベルは特定のプログラミング言語は内容に含まれていないものの、プログラミングやコーディングを行うための基礎が出題内容として織り込まれています。

ITに関する基礎でもあることから、しっかりと学ぶことでエンジニアとしての基礎も身につくのが特徴です。


ただし、基礎とはいえ一般的な社会人の方が理解しておくべき内容になっており、簡単ではないということに注意しましょう。BASICのレベルの内容を理解すれば、プログラミングやIT関連の説明文や問題文が読み解けるようになるため、分からない専門用語や技術的な仕組みがあれば、きちんと調べて覚えておくことが大切です。

・STANDARD

言語

試験範囲・学習項目

Java

1.値とリテラル

2.変数とデータ型

3.分岐と選択

4.繰り返し

5.配列

6.参照型

C言語

1.値とリテラル

2.変数とデータ型

3.分岐と選択

4.繰り返し

5.プリプロセッサ

6.配列

7.ポインタ

VBA

1.値とリテラル

2.変数とデータ型

3.分岐と選択

4.繰り返し

5.配列

6.シート

7.簡単なExcel関数

Python

1.値とリテラル

2.変数とデータ型

3.分岐と選択

4.繰り返し

5.リスト・タプル・辞書・集合

6.ライブラリの利用

参考元:https://www.kentei.ne.jp/pg/standard


上記が日商プログラミング検定「STANDARD」出題範囲です。STANDARDのレベルは各種プログラミング言語から一つを選び、その言語に合わせてプログラミングおよびコーディングの基礎が出題範囲になっています。


ENTRY、BASICでしっかりと基礎を身につけておくことで、難しい内容にも答えられるようになるでしょう。


そのため、サンプル問題や参考書を見て文章が理解できない場合は、レベルを下げて勉強していくということも視野に入れるべきレベルでもあります。

また、STANDARDのレベルからは実技による試験も含まれることから、知識として読み解けるようにするだけでなく、実際にコーディングできる実力が必要であるということも覚えておきましょう。

・EXPERT

言語

試験範囲・学習項目

Java

1.再帰定義

2.多次元配列

3.クラス定義

4.クラス定義の応用

5.継承とインターフェース

6.並び替え

7.簡単なコンピュータグラフィックス

8.応用プログラミング

C言語

1.関数定義

2.多次元配列

3.構造体

4.共用体

5.標準関数

6.再帰定義

7.並び替え

8.応用プログラミング

VBA

1.副手続きと関数

2.再帰定義

3.多次元配列

4.クラス定義

5.並び替え

6.応用プログラミング

Python

1.関数定義

2.リスト・辞書・集合の内包

3.再帰定義

4.ラムダ式

5.クラスと継承

6.パッケージとモジュール

7.応用プログラミング

参考元:https://www.kentei.ne.jp/pg/expert


上記が日商プログラミング検定「EXPERT」出題範囲です。STANDARDよりもさらに高度なプログラミングに関する知識が問われる内容になっており、STANDARDと同様に実技試験があります。受験するプログラミング言語ごとに出題範囲や内容が異なっていることに注意が必要です。


EXPERTのレベルは仕様書を読んでソフトウェアの一部を作成できることが求められており、これからIT業界やエンジニアとして働きたい方が目指すべきレベルとも言えます。

そのため、知識として学ぶだけでなく、実際にプログラミングをすること、簡単でもプログラムを動かしてみることが大切です。

日商プログラミング検定の受験者数・合格率

日商プログラミング検定の受験者数と合格率については公式には発表されていません。ただし、企業や組織における人材育成に利用されていること、高校や大学の教育機関における内容に合わせた内容になっているレベルもあることから、認知度は高く、受験される方はそう少なくないことが推測できます。

日商プログラミング検定の申し込み手順

  1. 商工会議所ネット試験施行機関で最寄りの試験会場を検索

  2. 試験会場と受験日時の選択

  3. 受験料の支払い

  4. 指定した日時に受験

上記が日商プログラミング検定の申し込み手順です。受験日時や受験料の支払いについては、指定した会場によって異なるとのことなので、最寄りの試験会場を早めに調べておき、申し込み方法や日時、支払い方法などをチェックしておきましょう。

日商プログラミング検定の有効期限

日商プログラミング検定の有効期限については、公式には明言されておりません。そのため、一度合格することでずっと履歴書に記載することができます。


ただし、プログラミングに限らず、IT関連の技術的な要素は機能面でのアップデートや脆弱性への対応などがあることも知っておくべきです。そのため、日商プログラミング検定に合格した後も受験される方自身が知識のアップデートを行うことは重要であると覚えておきましょう。

STANDARDとEXPERTのレベルで、どの言語を選ぶべきか

STANDARDとEXPERTのレベルで、どの言語を選ぶべきか悩んだ時のために、各種プログラミング言語ごとの特徴について簡単に説明します。

・Java

Javaは大規模なシステム開発に向いているプログラミング言語です。何らかの企業システムの開発などに携わりたい方、オブジェクト指向をしっかりと学びたい方に向いています。


プラットフォームに依存しないこと、WebアプリケーションやAndroidのアプリ開発なども可能なため、様々な業界や業種で活躍できる可能性があります。

・C言語

C言語はシステムやハードウェアに近い部分のプログラミングができる言語です。組み込み系やOSの開発、新しいデバイスやハードウェアの開発がしたい方に向いています。


昨今ではセンシング技術なども進歩し、業界の業種問わずIoTに関する技術者も求められていることから、物理的なデバイスで様々なことを解決して社会に貢献したいという場合にもおすすめです。

・VBA

VBAはExcelやWordなどのMicrosoft製品でマクロを用いて自動化などを行うことができるプログラミング言語です。Microsoftの製品を使っている職場に勤めている方、ExcelやWordを基軸とした環境で働きたい方に向いています。


その他にもバックオフィス系業務の効率化や最適化を行いたいという場合にも向いており、職場における小さな課題や問題を少しずつ改善したい場合にもおすすめと言えるでしょう。

・Python

PythonはWeb開発や機械学習、データ分析などの領域に向いているプログラミング言語です。初めてプログラミングを学ぶ方におすすめの言語の一つであり、AIやデータサイエンス、データアナリティクスに興味がある方に向いています。


その他にもクロスプラットフォームである点やIoT技術などとも相性が良いため、プログラミングスキルを身につけて色々なことをしてみたい場合にもおすすめです。


ただし、上記はあくまでも目安となるものであり、受験される方の好みで選ぶことも大切だと覚えておきましょう。また、プログラミングの基礎が身についている時点で、その他のプログラミング言語についても学びやすくなります。


そのため、1つのプログラミング言語にとらわれることなく、複数のプログラミング言語について学ぶことで、エンジニアとしての実力がさらにアップするということも覚えておきましょう。

日商プログラミング検定の難易度・勉強時間

次に日商プログラミング検定の難易度と勉強時間についてそれぞれのレベルごとに解説します。

・ENTRY

ENTRYの難易度は、プログラミング未経験者やパソコン教室に通う小中学生でも基礎知識があれば合格できる内容です。他のプログラミング関連の検定試験と比べてかなり易しい部類に入ります。


勉強時間は、初めてプログラミングに挑戦される方で、おおよそですが30時間から50時間が目安です。

・BASIC

BASICの難易度は、当然、ENTRYよりも難易度は高くなります。

BASICは企業の業務効率化や基礎的なプログラミングスキルを身につけたい方に適した内容です。


ITパスポートのプログラミング基礎レベルと同等であり変数、条件分岐、繰り返し処理などの基本構造が問われます。勉強時間は、ENTRYの内容をしっかりと理解している状態で、50時間から80時間程度を見込んでおくと良いでしょう。

・STANDARD

STANDARDの難易度は、高校や大学、専門学校でのプログラミング学習における習得度が問われる内容です。基本的なアルゴリズムやデータ構造の理解が必要であり、実技試験も含まれるため、初めてプログラミングを学ぶ方にはかなり難易度が高くなります。


勉強時間は、BASICまでのプログラミングの基礎を身につけている状態で、おおよそですが50時間から100時間程度が必要となるでしょう。ただし、STANDARDのレベルは実技試験も含まれていることから、受験される方のプログラミングの習熟度によってはさらに勉強する時間が多く必要です。

・EXPERT

EXPERTの難易度は、知識問題も難易度が高くIT企業でプログラマーとして実務に携わることができるかが問われる内容です。日商プログラミング検定の中でも最も難しいレベルと言えるでしょう。


勉強時間は、STANDARDまで順調に合格された方で、50時間から100時間程度は必要であることが推測されます。知識問題の合格だけでなく、STANDARDと同様に実技試験があることから、コーディングが苦手な方はさらに時間が必要となる可能性が高いです。


上記の難易度や勉強時間については、受験される方のITやプログラミングの知識や経験によって大きく異なることから、あくまでも目安としてください。公式ページに掲載されている各レベルのサンプル問題をチェックして、挑戦できるかどうかを把握し、難しければ下のレベルから順々に挑戦していくことをおすすめします。

3.日商プログラミング検定の資格取得のメリット

次に日商プログラミング検定の資格取得のメリットについて解説します。

プログラミングの基礎から実技まで段階的に学べる

日商プログラミング検定の資格取得のメリットとして、プログラミングの基礎から実技まで段階的に学べることが挙げられます。初めてプログラミングを学ぶ方にも学びやすく、さらに実技を身につけたい方、実務経験を証明したい方にも向いているということです。


プログラミングは独学で学ぶ場合において、何から手をつければ良いかわからなかったり、挫折してしまったりすることがあります。そのため、日商プログラミング検定の合格を軸にすることで、迷うことなくプログラミングに関する知識と、コーディングの考え方や仕組みも身につくようになるのです。

プログラミングに関連するキャリアの道が開ける

日商プログラミング検定の資格取得のメリットとして、プログラミングに関連するキャリアの道が開けることが挙げられます。

プログラミングは基礎や簡単なことから始めて、じっくりと実力を蓄積していくことで習熟する分野でもあるため、合格してプログラマなどの実務経験を得ることができるようになれば、その他のキャリアの選択肢も増えるという意味です。


またプログラマとして、もしくはエンジニアとしての実務経験が増えていく中で、自分自身のキャリアプランが広がっていくことも魅力と言えます。プログラミングの知識やスキルが、受験される方の成長とともに、キャリアアップやキャリアチェンジの可能性も広げてくれると言えるでしょう。

基礎が身につくことで、他のIT技術に関する視野が広がる

日商プログラミング検定の資格取得のメリットとして、基礎が身につくことで、他のIT技術に関する視野が広がることが挙げられます。プログラミングはIT技術の基礎的な土台であることから、関連する技術がどんどん吸収しやすくなり、さらに興味関心を持てるようになるというメリットです。


例えば、フロントエンドエンジニアバックエンドエンジニアアプリケーション開発、IoT開発、組込み系エンジニアクラウドエンジニアなど、プログラミングの基礎を知ることで、視野が広がり、新しい可能性を生み出せるようになります。


同様に1つの技術領域に特化していくことができれば、その道のプロフェッショナルとして活躍できる可能性も高まるでしょう。

4.日商プログラミング検定の資格取得のデメリット

次に日商プログラミング検定の資格取得のデメリットについて解説します。

検定試験に合格するための勉強時間や費用のコストが必要

日商プログラミング検定の資格取得のデメリットとして、検定試験に合格するための勉強時間や費用のコストが必要なことが挙げられます。

受験される方のプログラミングやITに関する基礎によって大きく異なるものの、検定試験のレベルごとに必要な勉強時間、同じく学ぶための教材、そして受験料がそれぞれ必要となるという意味です。


ただし、これらは自分の将来への投資でもあるため、時間のコストも金銭的なコストもリターンがあると考えて惜しむ必要はないと考える方が良いでしょう。

むしろ、コストを惜しんで将来を狭めてしまう可能性があることを考えると、勉強時間や教材に対するコストを積極的に増やして行った方が自分のためになると覚えておいてください。

キャリアの選択肢が増える分、キャリアプランを考えるのが難しい

日商プログラミング検定の資格取得のデメリットとして、キャリアの選択肢が増える分、キャリアプランを考えるのが難しいことが挙げられます。

プログラミングの基礎が身についたものの、エンジニアとしてどの分野で活躍したいのか、どんな業界及び業種で働きたいのか悩ましいという意味です。


そのため、プログラミングを基軸とした職種を目指すのか、もしくは今までの自分の経験や知識及びスキルを組み合わせて成長していくべきかを考える必要があります。

また、プログラマやエンジニアとして働く中で見えてくる未来や将来もありますので、まずは実務経験を積むということを目標としても良いでしょう。

民間資格であり、実務経験の代替にはなりにくい

日商プログラミング検定の資格取得のデメリットとして、民間資格であり、実務経験の代替にはなりにくいことが挙げられます。国家資格ではなく、認可や許可のために必要なわけではないこと、上位のレベルでは実技による試験はあるものの、実務経験のある方と比べられると採用の可否にどれほど影響するかは分かりにくいのが理由です。


ただし、誰もが最初は実務経験がないのは当然のことですし、実務経験を得るために検定資格に挑戦するのは新しいキャリアに向けて就職や転職を考えている方には大切なことであるのも忘れてはなりません。

むしろ、企業や組織の求人の条件によっては、一定のプログラミング能力があり、新人から育てたいという場合には有利になるということもしておきましょう。

5.日商プログラミング検定合格のための参考書の選び方や対策法

次に日商プログラミング検定合格のための参考書の選び方や対策法について解説します。

公式で紹介されている参考書や書籍を利用する

日商プログラミング検定の合格に向けて、公式で紹介されている参考書や書籍を利用することをおすすめします。出題範囲や必要な知識がほぼ盛り込まれていることから、その他で探すよりも効率的に良い書籍を見つけられるのが理由です。


また、その他にも参考書や技術書が欲しいと考えた場合は、古本や無料で読める電子書籍などでプログラミングの本を探して、自分と相性の良い著者を見つけるのも合格の近道になります。特に文章表現の一つで理解度の違いに差が出てくることから、読みやすく、分かりやすい著者を探して、その人の書いた本を中心に購入していくと良いでしょう。

ScratchやProgateでプログラミングの基礎を学ぶ

日商プログラミング検定の合格に向けて、プログラミングについて全くわからない場合はScratchやProgateでプログラミングの基礎を学ぶことから始めましょう。特に、サンプル問題などを見てよくわからない場合はプログラミングを楽しみながら覚えていくことが重要と言えます。


Scratchはのサイトであればパソコンのブラウザでオンラインで学習することが可能です。同じくProgateものサイトをブラウザで利用することができます。どちらも分かりやすく見やすいユーザーインターフェースになっており、初めての方でも楽しみながら学べるので非常におすすめです。

上位試験の実技に備えてプログラミングをするのも大切

日商プログラミング検定の上位試験の実技に備えてプログラミングをするのも大切です。前述したProgateのカリキュラムの中には、コーディングできる内容も含まれているため、まずは無料で体験できる部分だけでも挑戦しておくと良いでしょう。


上位試験で選ぶプログラミング言語が決まったら、そのプログラミング言語を実行できる環境を整えましょう。サンプルコードや自分で考えたコードをコーディングして、実行してみるのもおすすめです。


プログラミング言語が実行できる環境を整える中で、パソコンの使い方も覚えられるようになりますし、わからないことを調べながら、できるようにしていくという課題や問題の発見と解決する能力も自然と身についていくようになるでしょう。


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6.まとめ

今回は日商プログラミング検定に関する基礎知識や詳細情報、日商プログラミング検定の資格取得のメリット・デメリット、日商プログラミング検定合格のための参考書の選び方や対策法についてお話ししました。


日商プログラミング検定は初めてプログラミングを学ぶ方にも挑戦しやすい検定試験であることから、今まで独学ではなかなか学びきれなかった人にとてもおすすめの検定試験と言えます。日商プログラミング検定の勉強によってプログラミングとITに関する基礎を学び、エンジニア領域で活躍するための実力をじっくりと身につけていくことが大切です。


最後までお読みいただきありがとうございました。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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