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Rubyエンジニアの転職実情|未経験もいける?有利な資格・スキルや転職市場など解説!

公開日:2025/01/07最終更新日:2025/01/15

日本で有名なRubyエンジニアに「転職し直したい」、「「Ruby on Rails」からのキャリアアップを目指したい」という方も中にはいるでしょう。


しかし、具体的にRubyエンジニアになるための職業試験などはなく、プログラミング言語と実務経験、スキルなどから採用側に判断されるしかありません。


そこで、Rubyエンジニアに転職する際の必要なスキルアップの方法や転職市場の状況、利用したい転職エージェントについて解説します。


1.転職する前に知りたいRubyエンジニアの基礎知識

日本でよく知られたエンジニア職の1つにRubyエンジニアがあります。ここでは、Rubyエンジニアの特徴や仕事内容を紹介します。

Rubyエンジニアとは

Rubyエンジニアは「Ruby」というプログラミング言語で開発や実装の技術を使うエンジニアのことです。Rubyは日本発のオブジェクト指向プログラミング言語としても知られています。


オブジェクト指向とは、扱うデータの対象をオブジェクトとしてクラスでまとめることです。その中でもRubyの特徴はバランスと調和のある自然に近づくよう開発されています。開発者は、Matz(ひらがなで「まつもと ゆきひろ」)という日本人です。

Rubyエンジニアの仕事内容

Rubyエンジニアの仕事は、Webアプリケーションの開発やサイト構築などです。例えば、Webの大規模な開発をしてその保守管理と運営をしたり、ECサイトを制作するのも仕事となります。


また、Rubyを使えばSNSの立ち上げやWebスクレイピング、APIの作成も可能です。そのため、アプリケーションWeb開発に限定せず、さまざまな仕事があります。その上で、業務を効率化するときに使われるフレームワークとして「Ruby on Rails」が代表的です。

「Ruby on Rails」とは

Rubyエンジニアに便利な「Ruby on Rails」は、アプリケーション開発を進めるためのフレームワークです。エンジニアの間では「Rails」と呼ばれており、求人募集の際にもこの呼び方を使うことがあります。


「Ruby」と「Rails」はどちらがプログラミング言語か意識しないと混同しやすく、はっきりとした区別が必要です。例えば、Rubyはプログラミング言語ですが、Railsはフレームワークで言語ではありません。「MVCアーキテクチャ」と呼ばれる3つの設計上の分類を行えるため、再開発や保守に優れます。


そのため、Webアプリケーションの開発をスムーズに行えるのです。具体的には、「Ruby on Rails」を活用することで作業工程を省略し、分担業務も可能です。効率的な開発には必要なフレームワークといえます。


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2.Rubyエンジニアの転職は資格不問?

RubyエンジニアはアプリケーションWeb開発が主流であることを踏まえ、次に転職に必要な条件を資格やスキルを含めて確認します。

Rubyエンジニアに求められるスキル

Rubyエンジニアには、基本となるコード記述のプログラミングスキルに加えて、あると評価されやすいスキルがあります。


例えば、Rubyは大規模なアプリケーション開発に向いた言語のため、サーバやネットワークまわりの知識が未経験者にはおすすめです。


また、「Ruby on Rails」のフレームワークを扱うスキルは必須です。さらに、Rubyエンジニアと接点の多いフロントエンドのスキルがあるとさまざまな開発に対応できることを企業側に示せます。


ちなみに、フロントエンドのスキルとは、HTML/CSSやJavaScriptなどのコード・言語を扱う知識や技術のことです。Rubyの学習に加えて余裕があれば、ついでに習得しておきましょう。ITエンジニアの経験がすでにあり、知識やスキルがある方は不要です。

転職前に取得をおすすめしたい資格

Rubyエンジニアが転職前に取得しておきたい資格に「Ruby技術者認定試験」があります。もともとRubyエンジニアには、職業プロを認定するような資格はなく、あくまでも技術認定の民間資格です。しかし、システム開発で一定水準のスキルを持つことを証明できるため、取得しておけば転職時の評価対象となります。


特に未経験の場合は、実務経験によるアピールが難しく、その代わりの資格取得でカバーします。また、技術レベルの区分があり、基本の「Silver」と深い知識を問う「Gold」を順に取得できます。最初に「Gold」を受けることができない点は注意が必要です。

3.Rubyエンジニアの転職市場や求人傾向は?未経験でもできる?

Rubyエンジニアに転職する際、気になる点としていまの転職市場や求人傾向があります。転職に迷いを抱えている方はRubyエンジニアの転職事情をチェックしましょう。

Rubyエンジニアの需要は?Ruby求人は少ない?

Rubyは2010年代前半までに広く世界に知れ渡ったプログラミング言語です。そのため、需要は急拡大後、下降と上昇、停滞を繰り返し、求人数は2024年で5位前後となっています。


そのため、市場全体ではそれなりの需要が今後も続くことが予想されています。しかし、転職市場のエージェント公開案件では、JavaやPythonに比べるとRubyの求人数はその半分程度です。2020年代はAIを中心に開発が進むため、AIを扱うPythonが求人数2位まで伸びています。


一方で、RubyはAI分野において中心的な言語ではありませんが、転職市場の需要停滞に影響しています。しかし、ベンチャーや中小企業の需要は高いものがあり、低コスト化とスピード重視な開発ができる点は、それらが転職市場を支える形で需要の維持に繋がっているのです。

Rubyエンジニアの年収

Rubyエンジニアの年収は、経験年数や職務ポジション、企業の待遇によって400万~800万円が相場です。ただし、転職求人は「開発経験あり」を前提としていることが多いため、ハイクラスのケースで600万~700万円に年収が届くことも珍しくないのです。


下限が500万円以上を想定している求人が多数あるのは、即戦力としてチームを引っ張ることやプロジェクトマネージャー(PM)などの役職が条件だからです。稀に1000万円を超えるケースもありますが、これは雇用ではなく一部のフリーランスが達する額で、雇用形態で1000万円を超える年収は一般的に難しいでしょう。


では、フリーランスエンジニアの平均年収を見てみましょう。


フリーランス求人・案件を取り扱っている「フリーランスボード」では、フリーランスのRubyエンジニアの月額平均単価は79.4万円で年収に換算すると953万円です。

上記で先述したRubyエンジニアの年収よりも高く、参画するフリーランス求人・案件によっては、年収1,000万円以上になる可能性も大いにあるでしょうこと。


なお、エンジニア全体の年収と比較すると「令和5年賃金構造基本統計調査」では、ソフトウェアエンジニアの平均年収は557万円と算出されており、年収の水準では正社員と比較して、やはりフリーランスの方が高水準に位置していることがわかります。

開発経験なしでRubyエンジニア未経験は不可?

Rubyエンジニアはエンジニア経験なしでも求人はあります。しかし、基本的にはエンジニア経験のある人が転職することを前提に求人が出ています。そのため、開発年数や他のプログラミング言語もあわせて求人に掲載されているケースが少なくありません。


もちろん、新人レベルと同じ条件まで転職の給与待遇を下げれば、Rubyエンジニア未経験での転職は難しくありません。未経験歓迎の会社の多くはそれです。社内研修や教育など数ヶ月のスキルアップを経ての実践スタートとなります。


もう1つの方法として、スクールに通い未経験者にマッチする会社を結ぶツテを頼ることです。未経験歓迎の求人は未経験者が殺到しやすく、よほどの好材料がないと転職の成功は本人次第となります。上記は、スクールに通う方ならではのメリットです。

「Rubyはやめとけ」といわれる理由

Rubyは需要を取り戻して一定の求人数を維持していますが、それに対して「Rubyはやめとけ」といわれることがあります。その理由は、Rubyの将来性がAIに期待の大きい現状で、将来性が乏しいことや、代替されやすいことなどが挙げられます。

AI活用の期待感がない

まず、RubyはAIを使った開発では中心的に使われておらず、あくまでもWeb開発の現場で重宝されている言語です。Rubyではこれから来るAI開発競争に出遅れてしまうため、いまから始める人には「やめとけ」といわれてしまうのです。


もちろん、Web開発はAIだけの市場ではないため、なくなることはありません。しかし、IT企業は古い方法にしがみついて成長の見込める産業ではないため、企業側の視点と雇用者の視点が混じった指摘がこの「Rubyはやめとけ」です。

代替がされやすい

代替がされやすいとは、Rubyの開発が大規模化したときに処理の速度が遅くなるため、別の高速で読み込める言語に切り替えることを意味します。いまあるRuby開発のものが全部入れ替わるわけではないですが、それでも「Rubyはやめとけ」といわれる理由の1つになっているのです。

日本で高い需要がある理由

日本でRubyは、特に需要の高い言語です。日本発の言語ということもあり、国内で開発に活用する人が多いことや、日本語で情報収集がしやすいことなどが影響しています。


またベンチャーや中小企業が多くを占める日本のIT市場においては、Webアプリケーションの開発にRubyがいまだ多用されています。とにかく早く作ってリリースし、利益を回収したいという日本企業のサイクルが早いことも理由の1つです。


特に体力の少ない小規模な事業所は、開発から利益回収までのサイクルが短くしないと営業利益やキャッシュフローを維持できないでしょう。下請けなら報酬受取だけですが、自社開発の場合は売上や利益が重要となるため、そういった会社事情も影響しています。

4.Ruby未経験から人材価値を高める3つの方法

Rubyは経験者を求める求人が基本となるため、その中で転職して勝負をするには、未経験者との間でスキルや経験に差を付ける必要があります。そこで具体的な3つの方法を紹介します。

独自開発で実績・ポートフォリオを作る

1つ目の方法は、Rubyやフレームワークを使ったRailsの開発で個人作品を用意し、実績・ポートフォリオを作ることです。


「Rubyの言語を学んだ」というだけではアピールが不十分でも、実績・ポートフォリオがあれば、まったくない他の転職者と比較した際に採用されやすくなります。


ただし、どれくらいの規模のものが作品として評価されるかは経営者や人事次第のところが大きいでしょう。場当たり的に用意した作品だけで大幅に人材価値を上げるわけではありません。Rubyで企業の実務経験がないという点は作品があっても同じです。

Ruby on Railsのアルバイトで経験を積む

2つ目の方法は、Rubyの学習時にそのフレームワークである「Ruby on Rails」のアルバイトで経験を積むことです。


プログラミング言語の学習では実務が不足し、学習が完了するまでは転職もできないため経験が不足します。


しかし、アルバイトは未学習や学習中でも採用される求人があり、その中でRuby on Railsの実務経験がしやすくなります。アルバイトでの実績は当然ながら転職時の実績にカウントできますし、現場経験が面接の応答などで役立つため、上手く活用したいところです。

スクールや資格学校に入る

3つ目の方法は、スクールや資格学校で基礎や実践的な知識・スキルを身につけることです。


Rubyは応用範囲の広い言語として知られており、使いこなして実践的な学習が受けられれば、それだけで人材価値を上げることができます。しかし、独学では学習が偏る、応用経験が一切ないなどの問題があり、スクールと独学では明確に違うものとして人事に見られることもあるのです。


独学に不安のある方は、スクールで基礎や実践を学び、そこから作品などをポートフォリオ化して、転職しましょう。スクールのバックフォロー体制があるならそれも受けられます。

5.Rubyエンジニアの転職に向いている転職エージェント3選

Rubyエンジニアが転職時に積極的に使いたい転職エージェントを以下に3社紹介します。

マイナビIT AGENT

1つ目は、Rubyエンジニアを支援してくれる「マイナビIT AGENT」です。サービスの形態としてフルサポート体制があり、書類作成のアドバイスや面接対策、条件にあった求人探しなど幅広くサポートしてくれます。


Rubyエンジニア向け公開求人は、2024年12月時点で1,128件の掲載です。また、登録後に紹介される非公開求人も別にあります。面接や勤務がフルリモートの求人も多数揃っているので地方の転職活動者にもおすすめです。

レバテックキャリア

10年以上の実績を誇るIT転職エージェントが「レバテックキャリア」です。スキルを見定めて、スキルの市場価値を正確に測るなど、多彩なサービスが魅力です。紹介する求人の職種が50種類以上あり、その中にはRubyエンジニアの求人もあります。


2024年12月時点で公開求人数は3,901件あり、Rubyが得意とするサーバーサイドエンジニアを多く募集しています。未経験からステップアップのためのハイクラス求人まで、給与の幅もさまざまです。ただし、Ruby on Railsの案件もこの中には含まれます。

Geekly

ITの業界内で長年支援を続けている転職エージェントが「Geekly」です。全体で4万件近くあるIT向け求人のうち、Rubyエンジニアの転職求人は1,824件もあります。


また、非公開求人は別途紹介されるため数に含まれません。そのため、専門アドバイザーにも相談しながら、公開求人と非公開求人から条件を見極めて、転職活動を進めることができます。


未経験者ではない方にとっても、500万円以上のハイクラス求人が揃っているため、Ruby on Railsのスキルからキャリアアップを考えている方やスキルアップを目指したい方にもおすすめです。

6.転職エージェントを利用する3つのメリット

転職エージェントを利用するメリットを3つ取り上げます。

サポートを受けられて転職活動をしやすくなる

メリットの1つ目は、転職エージェントのサポートが転職活動をしやすくすることです。


求人サイトは求人を自分で探すことはしても、アドバイザーから求人を後押しされることはありません。相談したいなら別途、サービスを利用する必要がありますし、大型総合求人サイトは相談サポートを主体的にしていないケースも少なくありません。


しかし、転職エージェントは、交渉の代行や面接の日程調整、人事への推薦など、サポート前提のサービスを独自に用意できます。そのため、エンジニア未経験者や業界未経験者でも気軽に転職先を相談して求人のピックアップを任せることができます。

未経験でも業界のことを知れる

メリットの2つ目は、未経験者が不足する情報や知識を転職エージェントが補ってくれることです。


転職の場合は通常、求人を比較して総合的に判断します。しかし、未経験ではそれができません。自分の経験の中から業界の状況と条件を秤にかけることができないのです。そこで、転職エージェントのアドバイザーやコンシェルジュがその判断材料を補い、最終的には自分で決めるという求人判断の仕方が可能です。

独自非公開のRubyやRailsエンジニア求人がある

メリットの3つ目は、世間一般の目に触れている求人だけでなく、非公開求人や自社独自の求人提供があります。


条件が合致しないと提示せず、その具体的な条件は示されていません。しかし、アドバイザーやコンシェルジュが判断し、Rubyエンジニアの求人を転職者の当人に見せます。


公開求人のほうを利用する別の転職者と競合せず、競争率が上がりにくいという魅力があります。

7.Rubyエンジニアが転職の際によくある質問

ここではRubyエンジニアが転職したいときに気になることや疑問・質問に回答します。

Rails求人やRubyの求人に未経験で応募して、本当に採用されるの?

RubyエンジニアとしてRuby on Railsの求人にエントリーする場合、未経験でも採用は実際にあります。これは未経験者を初めから採用する予定の会社で採用されやすくなります。


ただし、経験者を求める求人では、Ruby未経験者が無理にエントリーしても、他の実績や実務経験がある転職者に負けてしまうため、採用されにくいのもまた事実です。


特に、年収500万円以上の求人にエントリーする場合は、この点を十分に考慮しましょう。

リモートの仕事がある業界?

Rubyエンジニアは、全体的な求人傾向からリモートの仕事が非常に多い職種です。特にフルリモートで場所を問わずにオンライン採用を進める企業は多数あります。


Rubyエンジニアの求人を出す企業の中で、フルリモートを採用する企業は8割以上です。数字としても明確にその傾向が出ています。具体的には、フリーランスボードのデータをみてみると、フルリモートが45.1%、一部リモートが47.9%、常駐が6.9%と、リモートワーク可能な案件が93%を占めており、リモートのまったくない企業はごく少数です。


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8.まとめ

今回は、Rubyエンジニアに転職する場合に押さえたい基本的な事柄や転職市場、転職エージェントを利用するメリットなどを解説しました。Rubyエンジニアは未経験よりもハイクラスに集中している傾向があり、ステップアップでRubyエンジニアが転職するときにおすすめです。


また、転職エージェントを活用すれば、未経験でも情報や必要なスキルがわかるため、上手く利用して転職先を見つけましょう。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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