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CGクリエイター検定とは?ベーシックとエキスパートの違いやメリット・デメリットについて解説

公開日:2024/08/18最終更新日:2024/09/27

CGクリエイター検定とは、公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が提供及び運営する検定試験であり、コンピューターグラフィックスに関連する知識が試される民間資格です。


GGクリエイター検定の資格取得のために、デザインの基礎や2DCG(二次元コンピューターグラフィックス)、3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)の基礎を学ぶことで、CGクリエイターになるための知識が得られるようになります。


CG-ARTSではその他にもCGエンジニア検定、Webデザイナー検定、画像処理エンジニア検定、マルチメディア検定などを実施しており、CGクリエイター検定取得後もその他の領域を学ぶことで、さらに就職や転職を有利にすることが可能となるでしょう。

1.CGクリエイター検定とは

CGクリエイター検定とは、公益財団法人画像情報教育振興協会(CG-ARTS)が提供及び運営する検定試験であり、コンピューターグラフィックスに関連する知識が試される民間資格です。GGクリエイター検定の資格取得のために、デザインの基礎や2DCG(二次元コンピューターグラフィックス)、3DCG(3次元コンピューターグラフィックス)の基礎を学ぶことで、CGクリエイターになるための知識が得られるようになります。


CG-ARTSではその他にもCGエンジニア検定、Webデザイナー検定、画像処理エンジニア検定、マルチメディア検定などを実施しており、CGクリエイター検定取得後もその他の領域を学ぶことで、さらに就職や転職を有利にすることが可能となるでしょう。

2.CGクリエイター検定試験に関する基礎知識

次にCGクリエイター検定試験に関する基礎知識について、ベーシックとエキスパートのそれぞれ詳細を解説します。

CGクリエイター検定の詳細

試験名

ベーシック

エキスパート

試験会場

北海道・宮城県・栃木県・埼玉県・千葉県・東京都・神奈川県・静岡県・愛知県・石川県・京都府・大阪府・兵庫県・広島県・愛媛県・福岡県・沖縄県

試験日時

前期:2024年7月14日(日)

(申込受付:2024年4月1日~6月7日)

後期:2024年11月24日(日)

(申込受付:2024年9月2日~10月18日)

試験時間

10時〜11時

13時〜14時20分

出題形式

マークシート

出題数

10問

合格基準

100点満点中70点(難易度によって多少変動)

受験料(税込)

5,600円

6,700円

受験資格

特に制限なし

受験時の必須持参物

受験票、写真付身分証明書(パスポート・運転免許証など)

試験結果

試験日の約30日後にCG-ARTSの公式サイトにて発表

結果通知及び合格証は試験日より約60日後登録住所に発送


上記はCGクリエイター検定の詳細です。試験会場や支払い方法については、公式ページをご確認ください。ベーシックとエキスパートで試験の時間帯が異なっており、同時に取得することも可能です。

その他の検定についても併願が可能とのことですので、勉強する時間に合わせて同時に取得を目指してみても良いでしょう。

CGクリエイター検定の出題範囲

試験名

ベーシック

エキスパート

出題範囲

CGの基礎、表現の基礎、二次元CGと写真撮影、3次元CGの制作、デジタル技術の基礎、知的財産権及び著作権

実写撮影、映像編集、モデリング、リギング、CGアニメーション、シーン構築、プロダクションワーク、知的財産権及び著作権、産業財産権、ファイル形式、規格、数理造形


上記はCGクリエイター検定の出題範囲です。

ベーシックはCGに関する基礎及びクリエイティブの制作や法的な部分の基礎を学ぶ形になっています。エキスパートについてはその先の映像編集やモデリング、CGアニメーションの制作も含めて、実務の現場で求められる知識が必要です。

CGクリエイター検定の受験者数・合格率・難易度

試験名

ベーシック

エキスパート

受験者数

4,761人(2023年度)

2,867人(2023年度)

合格率

高校:50%

専門学校・大学:65%

社会人:80%


2023年度前期:66.9%

2023年度後期:63.0%

高校:25%

専門学校・大学:40%

社会人:55%


2023年度前期:23.5%

2023年度後期:21.2%

(参考:応募者数と合格率


上記はCGクリエイター検定の受験者数・合格率です。


令和6年1月度のITパスポート試験の合格率は50.5%、基本情報技術者試験の合格率が43.8%であることと比べると、ベーシックについてはITパスポートや基本情報技術者試験よりも難易度は低く、エキスパートについては難易度は高いことが分かります。ただし、試験範囲や問題数などが異なることから、単純な合格率だけでは難易度は測りきれないことがあるため、あくまでも目安としてください。

CGクリエイター検定の申し込み手順

  1. インターネット(CG-ARTS Webサイト)で申し込む

  2. 払込取扱票を使用し郵便局で申し込む

  3. 団体受験で申し込む


上記はCGクリエイター検定の申し込み手順です。

申し込みの際に写真付身分証明書、もしくは証明写真が必要となります。申し込みと支払いの手続きが完了すると、試験日の約10日前に受験票が届く流れになっているため大切に保管しましょう。

CGクリエイター検定の有効期限

CGクリエイター検定の有効期限は特に設定されておりません。一度取得すればCGクリエイターとしての知識を持つ証明に利用できます。ただし、時間の経過に合わせて技術が進歩していくことを考えると、スキルアップのために定期的に試験を受けて合格を目指して学ぶのはおすすめです。

CGクリエイター検定の勉強時間

CGクリエイター検定の勉強時間は、おおよその目安としてベーシックで30時間程度、エキスパートで100時間程度を見込んでおくと良いでしょう。毎年7月と11月に開催されていることを時間的な基準とし、余裕を持って勉強時間を生活に組み込むことが大切です。


また、ITやデジタル技術の基礎から学ぶ必要がある場合、基礎を学ぶための勉強が必要になります。参考書を買ったもののよくわからない、過去問を見たけれど難しそうだと感じた場合は、ITパスポートや基本情報技術者などの参考書などで学ぶと良いでしょう。


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3.CGクリエイター検定の資格取得のメリット

次にCGクリエイター検定の資格取得のメリットについて解説します。

CGクリエイターになるためにどのような知識が必要か理解できる

CGクリエイターを目指す方が、実際にCGクリエイターになるためにどのような知識が必要か理解できるのは大きなメリットと言えます。何から学んだら良いかわからない、どこまで学ぶべきか知りたい方の指標となりますし、合格を基軸として学んでいくことで必要な情報収集の方法も知ることができるようになるでしょう。


また、エキスパートの場合は単にCGで作品を作れるようになるだけでなく、実務の現場でどのようなことが求められているのか把握できるようになるため、就職や転職をイメージしやすくなるのも魅力と言えます。

CGクリエイターとしての客観的なスキルの証明になる

CGクリエイター検定を取得することで、客観的なスキルの証明になることもメリットと言えるでしょう。企業側としても一定の知識を持っていることが把握できるようになりますし、自信を持って知識があることを証明できるのは有利になるということです。


特にエキスパートの場合は合格率がかなり低いため、取得しておくことで就職や転職を有利にする可能性が高まります。大手有名企業においてもCGクリエイター検定の取得を称賛するケースもあり、資格取得へ向けたモチベーションアップも期待できるでしょう。

CGクリエイターを基軸としたクリエイティブな職業を目指しやすい

CGクリエイターを基軸としたクリエイティブな職業を目指しやすいのもメリットと言えます。昨今ではメタバース、VRやAR、MRと言った3D技術に注目が集まっており、映画やゲーム、アニメーションの業界においてもCGに関するスキルを持つ人は求められているのが理由です。


例えば、3Dモデリングアーティスト、ビジュアルエフェクトスペシャリスト、ゲームデザイナーなどが挙げられます。

CGクリエイター検定によって知識を身につけることが、自分自身の可能性を広めるということを知っておき、学びながらどのようなことができるのか、どのようなことをしたいのか広げていくことをおすすめします。

3Dプリンターに関するスキルを身につければ他の職種も視野に入る

CGクリエイター検定の資格取得に向けて学ぶとともに、2DCADや3DCADなど、3Dプリンターに関するスキルを身につければ他の職種も視野に入るのもメリットです。例えば建築業界や製造業など3Dプリンターの技術を活用した開発分野に携わったり、自分自身で商品を開発して販売したりするようなことも可能となるため、様々な働き方ができるようになります。


CGに関する技術はディスプレイ上で表示するだけでなく、現実世界の商品や製品に反映することができるということも理解しておき、自分の興味に合わせて関連するスキルや知識を意欲的に身につけていくと良いでしょう。

4.CGクリエイター検定の資格取得のデメリット

次にCGクリエイター検定の資格取得のデメリットについて解説します。

国家資格ではなく民間資格

CGクリエイター検定は国家資格ではなく、民間資格であるということは人によってはデメリットに感じるかもしれません。実際に法的な効力があったり、取得しなければその職業になれなかったりするようなことはないため、すでに知識やスキルを持っている方が必ず持っているような資格ではないのも事実です。


ただし、文部科学省やその他有名企業が賞賛していることからも、履歴書に記載できるスキルとしては問題ないということも覚えておきましょう。

その他、若い学生の方であれば特定の大学において優遇措置が導入されていることもあるため、資格取得は決して無駄にならないということも知っておいてください。

資格の取得が就職や転職で有利になるとは限らない

CGクリエイター検定の資格取得が就職や転職で必ずしも有利になると限らないということも知っておくべきと言えます。例えば、CGクリエイターに関する知識が身についていたとしても、その他のITやデジタル技術について知識が追いついていなかったり、一般社会的なビジネススキルがなかったりするような場合は採用に至らない可能性があるということです。


そのため、CGクリエイター検定合格=CGクリエイターではないことは理解しておきましょう。

クリエイターとして必要な知識やスキルを他にも身につけ、自分自身のキャリアや経験にプラスアップする材料として取得するということを理解しましょう。

ツールの選定と使い方は別に学ぶ必要がある

CGクリエイター検定の知識を具体的に試すためには、2DCADや3DCADなどのツールの選定を行う必要があり、使い方を別に学ぶ必要があるのもデメリットと言えます。その他にも3Dモデリングのソフトウェア、フォトやレタッチのためのソフトウェアなど、目指す領域に合わせて自分自身の使い心地の良いツールを探して使いこなすための時間が必要になるのです。


ただし、CGクリエイター検定でCGに関する基礎を身につけていないと、ツールの選定やツールの使い方を学ぶことがスムーズになるため、まずはどのようなことができるかを知るために学ぶということを重視し、ツールやソフトウェアの学ぶ時間を確保することで解決できるでしょう。

知識を身につけることと作品を作れることは別

CGクリエイター検定の資格取得に向けて知識を身につけることは重要ですが、知識を身につけることと作品を作れることは別であるということもデメリットと言えるでしょう。自分自身でどんなものを作りたいのか、どんなものを作れるようになりたいのかを考えておくべきということでもあります。


CGクリエイター検定に関する知識を身につけつつ、ツールの使い方なども覚えながら自分自身で作品を作ること、身につけた知識を活用及び応用しながら作品に反映することを意識し、ポートフォリオとなる作品を作り上げることが重要になります。


資格取得だけでなく、具体的にどのようなツールで、具体的にどのような作品が作れるのか提示できるようにしておくことで、採用の段階で有利になる可能性を高められるということを覚えておいてください。

5.CGクリエイター検定合格のためのおすすめの参考書や対策法

次にCGクリエイター検定合格のためのおすすめの参考書や対策法について解説します。

2D及び3Dに関するツールを色々と学んでみる

  • Photoshop

  • GIMP

  • Blender

  • Fusion360

  • FreeCAD

  • OpenSCAD

  • AutoCAD


上記は一例ですが、、パソコンのスペックと相談しながら色々と試してみましょう。本格的なツールの場合は高額である場合もあるため、最初はフリーソフトや体験版、機能制限付きの無料版などを利用してみることをおすすめします。


CGクリエイター検定の学習と並行して行っていくことで、具体的にどのような機能があり、どのようなことができるのかといったことを学びやすくなるでしょう。

CG-ARTSの公式ホームページで出題範囲や過去問を読み解く

自分自身の理解度を棚卸するためにも、公式ホームページで出題範囲や過去問を読み解くことも重要と言えます。過去問とその回答を見て全くわからないかどうか、どこがわからないのかどうかなどが把握できるようになれば、第一歩前進していると言えるでしょう。


また、独学で学べるかどうか、もしくは専門学校やオンラインスクールで学ぶべきかどうかで悩んでる場合の判断基準にもなりますので、どのような勉強スタイルで学んでいくか決めかねている場合にも役立ちます。

CG-ARTSの公式で販売されている参考書もおすすめ

(出典:入門CGデザイン)


上記のようなCG-ARTSの公式で販売されている参考書もおすすめです。スラスラと読み解いて行けるようであれば独学できますし、難しいと感じたら後述する公的機関の職業訓練や、専門学校及びオンラインスクールの活用が視野に入ります。


まずは資格取得を目指したいという場合においては参考書の内容を熟読したり、過去問を解いたりすることから始めて、チャレンジしたい試験の日程に合わせて勉強する姿勢を身につけるということから始めてみてください。

公的機関の職業訓練で学べるコースをチェックする

公的機関の職業訓練では、CGやデザイン、プログラミングといったスキルを学べるコースがあります。状況によっては給付金などを受給しながら学ぶことが可能になるため、就職や転職を着実なものにしたい方におすすめです。


ただし、基本的には平日の日中に受講するコースばかりのため、現在お仕事をされていない方、もしくは失業手当をもらえる条件が整っていて給付の対象となる方でなければ通いにくいこともあるため、しっかりと情報収集した上で行動に移りましょう。

専門学校やオンラインスクールを活用する

独学で厳しいと感じた場合は、専門学校やオンラインスクールを活用するといった方法もあります。オンラインで受講できる講座を探したり、オンラインで面談できるメンターを探してみましょう。


社会人の方の場合ですと専門学校に通うのが大変と感じられるかもしれませんが、土日などの休みを利用した通学型のコースも用意されている場合もありますので、通える範囲の専門学校の情報を収集して、無理なく学べるコースに通ってみることをおすすめします。


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6.まとめ

今回はCGクリエイター検定試験に関する基礎知識、CGクリエイター検定の資格取得のメリット・デメリット、CGクリエイター検定合格のためのおすすめの参考書や対策法についてお話ししました。


CGクリエイター検定はCGに関する職業への就職や転職をする場合に自分の実力を示す指標の1つとして役立つ検定試験と言えます。


基礎的な考え方を理解した上でCGに関するツールやソフトウェアを使いこなせるようになり、何らかの作品を作ることができるようになれば、就職や転職を有利に進めることができるようになるでしょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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