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HTML入門【サンプル付】CSSとの関係やよく使うタグ一覧&開き方を解説

公開日:2025/04/29最終更新日:2025/04/29

HTMLは、Webページの構造をつくるための基本言語です。本記事ではHTMLの基本概念から、CSSとの関係・ファイルの作成・表示方法・タグの使い方までを初心者向けに丁寧に解説します。


さらに自己紹介ページや会社紹介、お問い合わせフォームなど、実践で役立つサンプルコードも紹介します。タグの選び方や記述ルール、学習ツールの活用法まで網羅しており、これからWeb制作を始めたい方に最適な入門ガイドです。

1.HTMLとは?

HTMLはWebページの土台をつくるための言語です。この章では、「HTMLとは何か?」を初心者にもわかりやすく解説し、CSSやJavaScriptとの違いも紹介します。

HTMLとは何か?簡単に解説

HTMLとは、Webページの骨組みや構造を作るための言語です。


HTMLは「HyperText Markup Language」の略称で、テキストに意味や構造を与えるための「マークアップ言語」です。見出し・段落・リンク・画像など、ページに表示される要素を定義する役割を持っています。


例えば、見出しには<h1>タグ・段落には<p>タグ・リンクには<a>タグを使用します。これらのタグを組み合わせることで、ユーザーが閲覧できるWebページが構築されます。


このように、HTMLはWebページの基本構造を記述するための言語であり、Web制作の出発点となる重要な技術です。

Webページが表示される仕組みとHTMLの関係

Webページは、HTMLファイルをもとにブラウザが内容を読み取り、視覚的に表示しています。


Webサーバーに置かれたHTMLファイルは、ユーザーのリクエストに応じてブラウザに送られます。ブラウザはHTMLの構文を解析し、タグに応じた要素(見出し・画像など)を画面上に描画します。


例えば、HTMLファイル内に「<h1>こんにちは</h1>」と書かれていれば、ブラウザはそれを大きな見出しとして表示します。CSSやJavaScriptはこの構造に装飾や動きを追加する役割を担います。


つまり、HTMLはWebページの表示に欠かせない「設計図」のような役割を果たしているのです。

HTMLとCSS・JavaScriptとの違い

HTML・CSS・JavaScriptはそれぞれ異なる役割を持ち、Webページを構成するために連携して使われます。


HTMLは構造、CSSは見た目の装飾、JavaScriptは動きを制御するスクリプトです。それぞれ独立した言語ですが、組み合わせることで高機能なWebサイトが完成します。


例えばHTMLでボタンを設置し(<button>)、CSSでそのボタンの色やサイズを調整し、JavaScriptでクリック時にメッセージを表示させるような実装が可能です。


このように、HTMLはWebページの基礎を支え、CSSとJavaScriptがその上に機能やデザインを加えるという関係性にあります。

2.HTMLとCSSの関係性

WebページはHTMLだけでなく、CSSと組み合わせることで視覚的に魅力的なものになります。この章では、CSSの役割や使い方、HTMLとの連携方法を初心者向けに解説します。

CSSの役割

CSSは、HTMLで作成したWebページに「装飾やデザイン」を加えるための言語です。


HTMLはWebページの「構造(骨組み)」を記述する言語ですが、CSSはその構造に色やレイアウトなどの「見た目」を加えるために使われます。両者の役割は明確に分かれており、役割分担することで保守性や再利用性が高まります。


例えば、HTMLで<h1>見出し</h1>と記述すれば文字は表示されますが、装飾はされていません。ここにCSSでh1 { color: red; }と書けば、「赤色の見出し」が表示されるようになります。


このように、HTMLとCSSはそれぞれ役割が異なるものの、連携させることで視覚的に優れたWebページを実現できます。

HTMLにCSSを適用する方法

CSSは「内部CSS」「外部CSS」「インラインCSS」の3つの方法でHTMLに適用できます。


それぞれの方法には特徴があり、目的や規模によって使い分けることが推奨されます。学習段階では扱いやすい内部CSSから始め、実務では外部CSSで管理するのが一般的です。

  • 内部CSS:HTMLファイルの<head>内に<style>タグを使って記述

  • 外部CSS:別ファイルにCSSを記述し、HTML内で<link rel="stylesheet">で読み込み

  • インラインCSS:HTMLタグ内に直接書く方法(例:<p style="color:blue;">青い文字</p>)

<!-- 内部CSSの例 -->

<head>

  <style>

    h1 { color: blue; }

  </style>

</head>

基本的には、管理しやすく再利用性の高い「外部CSS」が推奨されますが、学習初期や小規模なページでは内部CSSでも十分対応可能です。


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3.HTMLファイルの作り方と開き方

HTMLは誰でも簡単に始められる言語です。この章では、HTMLファイルの作成方法から保存形式、ブラウザでの表示方法まで、Web制作の基本操作をわかりやすく紹介します。

HTMLファイルの作成手順

HTMLファイルは、テキストエディタで記述し、「.html」拡張子で保存するだけで作成できます。


HTMLは構文がシンプルで、特別なソフトは不要です。エディタでコードを書いて保存すれば、それだけでブラウザに表示できる形式になります。


Windowsでは「メモ帳」、Macでは「TextEdit」、または「Visual Studio Code」のようなエディタを開き、以下のように記述します。

<!DOCTYPE html>

<html>

<head>

  <title>サンプルページ</title>

</head>

<body>

  <h1>Hello, HTML!</h1>

</body>

</html>

これを「sample.html」という名前で保存すれば、HTMLファイルの完成です。

拡張子と文字コードの設定方法

HTMLファイルは「.html」拡張子で保存し、文字コードは「UTF-8」を推奨します。


ファイルの拡張子が間違っていたり、文字コードが適切でないと、正しく表示されない原因になります。とくに日本語を扱う場合はUTF-8が安全です。


メモ帳で保存する場合「ファイルの種類」を「すべてのファイル」に変更し「sample.html」と入力、エンコードを「UTF-8」に設定します。VS Codeでは、ステータスバーから文字コードを変更可能です。


正しい拡張子と文字コードで保存することが、HTMLファイル作成の基本中の基本です。

HTMLファイルをブラウザで開く方法

作成したHTMLファイルは、ブラウザで開くだけで内容を確認できます。


HTMLはローカル環境でもブラウザで動作するため、即座に表示をチェックしながら学習できます。


ファイルを保存した場所で「sample.html」をダブルクリックすれば、標準のブラウザで開きます。あるいは、ブラウザを起動してファイルをドラッグ&ドロップする方法も有効です。


この手軽さがHTML学習の魅力のひとつです。いつでも修正・更新しながら学習を進められます。


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4.HTML入門|基本のタグ一覧と使い方

HTMLには多くのタグが用意されており、目的に応じて使い分ける必要があります。この章では、文書構造・テキスト・リンク・画像・表・フォームなど、代表的なHTMLタグの使い方を解説します。

HTML文書の基本構造

HTML文書には、決まった基本構造があります。


Webブラウザが正しくHTMLを解釈し表示するには、文書の構造を明確に記述する必要があります。そのためには、文書の冒頭に<!DOCTYPE html>を宣言し、<html>要素内にページ全体を記述する必要があります。


以下は最も基本的なHTMLの構造です。

<!DOCTYPE html>

<html>

<head>

  <meta charset="UTF-8">

  <title>タイトル</title>

</head>

<body>

  <h1>こんにちは、HTML!</h1>

</body>

</html>

<head>内にはページの情報やスタイル、<body>内には表示する内容を書きます。

テキスト関連のタグ(見出し・段落・改行・強調)

テキストに意味づけをするために、HTMLではさまざまなタグを使用します。


意味のあるマークアップを行うことで、ページの構造が明確になり、SEOやアクセシビリティにも効果的です。

  • 見出し:<h1>〜<h6>(重要度に応じて使い分け)

  • 段落:<p>

  • 改行:<br>

  • 強調:<strong>(意味の強調)、<em>(感情の強調)

<h1>サイトのタイトル</h1>

<p>これは段落です。</p>

<p>改行したいときは<br>このように書きます。</p>

<p><strong>重要な語句</strong>を目立たせることもできます。</p>

タグの意味に応じた適切な使い分けが、読みやすく構造的なHTMLの第一歩です。

リスト・リンク・画像タグの使い方

HTMLでは、リスト・リンク・画像などもタグで簡単に表示できます。


情報を視覚的に整理したり、別のページや外部コンテンツに誘導するために、これらのタグは非常に頻繁に使われます。

  • 順序なしリスト:<ul><li>項目</li></ul>

  • 順序ありリスト:<ol><li>手順1</li></ol>

  • リンク:<a href="https://example.com">リンク</a>

  • 画像:<img src="image.jpg" alt="説明文">

<h2>おすすめリンク</h2>

<ul>

  <li><a href="https://example.com">公式サイト</a></li>

  <li><a href="https://example.org">サポートページ</a></li>

</ul>


<img src="logo.png" alt="会社のロゴ">

これらのタグはHTMLでの情報表現の基本です。正しく使い分けることで、内容がより伝わりやすくなります。

表・フォーム・ボタンなどの構造的タグ

HTMLには、情報の整理やユーザー入力を扱うための構造的なタグも用意されています。


表やフォームは、情報の一覧表示や問い合わせフォームなどに活用され、実践的なWeb制作に欠かせません。

  • 表:<table>, <tr>, <td>, <th>

  • フォーム:<form>, <input>, <textarea>, <select>

  • ボタン:<button>

<table border="1">

  <tr>

    <th>氏名</th><th>年齢</th>

  </tr>

  <tr>

    <td>山田太郎</td><td>30</td>

  </tr>

</table>


<form action="/send" method="post">

  <label>お名前:<input type="text" name="name"></label>

  <button type="submit">送信</button>

</form>

表やフォームのタグは少し複雑に見えますが、使い方を覚えれば実務でも大きな力になります。

コメントや特殊文字(エスケープシーケンス)の書き方

HTMLではコメントを記述したり、特別な意味を持つ文字をエスケープする必要があります。コメントはメモや注釈として使え、特殊文字のエスケープは誤動作を防ぐために重要です。

  • コメント:<!-- これはコメントです -->

  • 特殊文字の例:< → &lt;

<!-- この部分はHTMLとしては表示されません -->

<p>3 &lt; 5 は「3は5より小さい」という意味です。</p>

こうした基本的な記述ルールを覚えておくことで、HTMLをより安全かつ正確に扱うことができます。

5.サンプル付|HTMLで簡単にWebページを作成する

HTMLの基本を身につけたら、実際にWebページを作ってみましょう。この章では自己紹介ページや企業紹介ページ、お問い合わせフォームなど、具体的なコード例を用いて紹介します。

自己紹介ページのコード例

まずは、HTMLだけで作成するシンプルな自己紹介ページから始めてみましょう。

自己紹介ページは構造が単純で、見出し・段落・リスト・リンクなど基本タグの使い方を一通り学ぶことができます。


以下はHTMLで作成した自己紹介ページの例です。

<!DOCTYPE html>

<html>

<head>

  <meta charset="UTF-8">

  <title>私のプロフィール</title>

</head>

<body>

  <h1>山田 太郎</h1>

  <p>Web制作を勉強中の初心者です。</p>

  <h2>趣味</h2>

  <ul>

    <li>読書</li>

    <li>旅行</li>

    <li>プログラミング</li>

  </ul>

  <p><a href="https://example.com">ポートフォリオを見る</a></p>

</body>

</html>

簡単な会社紹介ページのコード例

次に、会社概要ページをイメージしたサンプルを作ってみましょう。


Webサイトでは会社紹介ページがよく使われ、実務でも頻出します。構成や情報の整理の練習にもなります。以下は架空の企業紹介ページのサンプルコードです。

<!DOCTYPE html>

<html>

<head>

  <meta charset="UTF-8">

  <title>株式会社サンプル</title>

</head>

<body>

  <h1>株式会社サンプル</h1>

  <p>私たちはWeb制作とシステム開発を行う会社です。</p>

  <h2>事業内容</h2>

  <ul>

    <li>ホームページ制作</li>

    <li>システム開発</li>

    <li>ITコンサルティング</li>

  </ul>

  <h2>会社情報</h2>

  <table border="1">

    <tr><th>会社名</th><td>株式会社サンプル</td></tr>

    <tr><th>所在地</th><td>東京都新宿区1-1-1</td></tr>

    <tr><th>設立</th><td>2020年4月</td></tr>

  </table>

</body>

</html>

表やリストなどの構造的なタグも使いながら、実際の企業ページに近い形に仕上げることができます。

お問い合わせフォームのコード例

ユーザーから情報を集めるために必要なお問い合わせフォームも、HTMLだけで作成可能です。


フォームの作り方を覚えることで、実務的なページ制作に一歩近づけます。JavaScriptやバックエンドとの連携は別として、基本の構文を理解することが重要です。


以下はシンプルなお問い合わせフォームの例です。

<!DOCTYPE html>

<html>

<head>

  <meta charset="UTF-8">

  <title>お問い合わせ</title>

</head>

<body>

  <h1>お問い合わせフォーム</h1>

  <form action="#" method="post">

    <p>お名前:<input type="text" name="name"></p>

    <p>メールアドレス:<input type="email" name="email"></p>

    <p>お問い合わせ内容:<br>

    <textarea name="message" rows="5" cols="40"></textarea></p>

    <p><button type="submit">送信</button></p>

  </form>

</body>

</html>

フォームタグの使い方を覚えることで、実践的なWebページへの応用力が一気に高まります。


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6.まとめ

本記事では、HTMLとは何かをはじめCSSとの役割の違いや連携方法、ファイル作成・表示の手順、主要タグの使い方など、初心者が押さえるべき要素を体系的に紹介しました。


自己紹介ページや会社概要、お問い合わせフォームといった実践的なサンプルを通じて、学んだ知識を即座に活かしましょう。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。


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目次

1.HTMLとは?

HTMLとは何か?簡単に解説

Webページが表示される仕組みとHTMLの関係

HTMLとCSS・JavaScriptとの違い

2.HTMLとCSSの関係性

CSSの役割

HTMLにCSSを適用する方法

3.HTMLファイルの作り方と開き方

HTMLファイルの作成手順

拡張子と文字コードの設定方法

HTMLファイルをブラウザで開く方法

4.HTML入門|基本のタグ一覧と使い方

HTML文書の基本構造

テキスト関連のタグ(見出し・段落・改行・強調)

リスト・リンク・画像タグの使い方

表・フォーム・ボタンなどの構造的タグ

コメントや特殊文字(エスケープシーケンス)の書き方

5.サンプル付|HTMLで簡単にWebページを作成する

自己紹介ページのコード例

簡単な会社紹介ページのコード例

お問い合わせフォームのコード例

6.まとめ