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【2024年最新版】IT技術トレンド25選|エンジニア・ビジネスマン向けに解説

公開日:2024/08/28最終更新日:2024/08/28

エンジニアやビジネスマンであれば、最新のIT技術に関するトレンドやキーワードを理解しておく必要があります。


デジタル的な格差が生じてしまうことのないよう、2023年から2024年におけるIT技術に関する情報をアップデートしていきましょう。


今回は2024年のIT技術トレンドに関する基礎知識、そして2024年のIT技術トレンドキーワード25選についてお話しします。

1.2024年のIT技術トレンドに関する基礎知識

はじめに2024年のIT技術トレンドに関する基礎知識について解説します。

IT技術トレンドとは何か

IT技術トレンドとは、IT業界において注目されていたり、今後注目されていくと考えられる技術を指します。IT技術トレンドに関するキーワードは日々増えており、どれもが将来的に役立つとは限らないものの、幅広く情報収集をして知っておくことは利点しかありません。


また、新しい技術が自分の所属する企業や組織に役立つ可能性もあり、抱えていた課題や問題の解決ができる可能性もあります。その他、新しい技術自体が商品やサービスに適用できる可能性もあるため、積極的かつ前向きに情報収集をすることは決して無駄にならないと覚えておきましょう。

なぜ、IT技術トレンドを把握しておくべきなのか

IT技術トレンドを把握しておくべき理由として、IT技術は日々進化しているため、同じような専門用語、キーワードであっても時期によって意味合いがことなってしまうことがあるためです。合わせてその技術を利用したソフトウェアやサービスが作られることから、情報が古いまま、もしくは知らないままですとデジタル的な格差を生じさせてしまいます。


また、エンジニアの方はもちろんのこと、ビジネスマンにおいてもIT技術トレンドに関してアップデートし、活用していくことで、日々の仕事や事業活動の最適化や自動化が実現できるようになるのも理由です。言い換えればアップデートしなければ、アップデートしている人との差が生じてしまい、自分自身の成長やキャリアアップに遅れが生じてしまうということは覚えておくべきです。

IT技術トレンドに関する情報収集を行う際のコツ

IT技術トレンドに関する情報収集を行う際のコツとして、基本的にはニュースやSNS、インターネットの最新の情報に目を通すことがあげられます。いわゆる情報を常にインプットしていくことで、自然と情報が増えていくこと、アップデートされていくので非常におすすめです。


RSSやキーワードによる通知などの機能があるWebサイトもあるため、RSSリーダーなどを活用しながら、情報を絞り込みながら、情報の発信源を限定しながら情報するのも時短になります。情報収集と聞くと多くの時間や労力が必要になるイメージもありますが、朝の仕事前の10分、もしくは帰宅後の10分など時間を決めて行うことで、話題となるトレンドを見逃すことがなくなるので試してみてください。

IT技術トレンドの活用方法

IT技術トレンドの活用方法として、新しいアプリやサービスは気になった時点でインストールしたり、登録してみることが重要です。まずは使ってみないとよくわかりませんし、活用できるかどうかも判断することもできません。新しいアプリやサービスを使ってみて、自動化や最適化など役立つ可能性があれば、自分自身の職場で広めていくようなことも検討していくと良いでしょう。


また、IoTなどの物理的な技術については、自社の商品に活用できないかどうか、自社の商品を生産することに活用できないかどうかなども考えるのをおすすめします。IT技術に関しては、作られた経緯や理由とは異なる形で活用できる可能性も高く、工夫することで新たな商品やサービスの開発、新しい利益や売上となる収入源が作れる可能性があるということも知っておきましょう。

2.2024年のIT技術トレンドキーワード25選

次に2024年のIT技術トレンドキーワード25選について解説します。

クラウドコンピューティング

クラウドコンピューティングとは、自社内や組織内に物理的なサーバーを設置するオンプレミス型と異なり、物理的なサーバーを設置することなく、インターネットを通じてサーバーやストレージ、データベースなどのコンピューター資源を利用する技術です。


初期費用や運用コストを抑えられること、必要に応じて拡張や縮小ができること、セキュリティや信頼性が高いというメリットがあり、日本国内においても大手有名企業夜間校長においても、クラウドコンピューティングへの移行を進めています。

エッジコンピューティング

エッジコンピューティングとは、データの発生する箇所に専用の機器を設置し、インターネットを通じて情報を集約する技術です。例えば、車や工場の機械、家や自社内の定点的な場所にセンサーなどを設置し、センサーで得られたデータをクラウドや自社のサーバーで集約、そして集約された情報を分析したり、情報に合わせてサービスやシステムを稼働させたりすることができます。


車であれば自動運転、工場の機械であれば24時間稼働できる自動化、家や自社内の定点的な場所であればスマートホーム化などが実現可能であり、一部はすでに普及している技術です。実際にスマートホーム化した家であれば、玄関を開けるだけで室内の電気がついたり、音声によって照明やテレビを制御することも可能なため、生活が便利で豊かになる技術と言えるでしょう。

量子コンピュータ

量子コンピューターとは、量子力学の原理に基づいて動作するコンピューターです。従来のコンピューターは0または1の2つの状態でしか表現できませんが、量子コンピューターでは0と1の両方の状態を同時に表現できる「重ね合わせ」という状態を利用することができるため、複雑な問題を高速に解くことが可能になります。


量子コンピューターは研究及び開発の段階であり、一般的に普及するのはまだまだ先と見られていますが、開発が進むことで実現できれば、従来のコンピューターでは成し得ないようなシミュレーション及び計算が可能となり、人類のさらなる飛躍に大きく役立つことが期待されている技術です。

デジタルトランスフォーメーション(DX)

デジタルトランスフォーメーション(DX)とは、企業や組織、もしくは公的機関や個人において、デジタル技術を活用して変革していくという取り組みをさします。従来の人的資源による業務効率化や新しい技術開発には限界があり、デジタル技術を導入して活用することが求められる時代になったと言えるでしょう。


一般的な企業においてもペーパーレスや電子決済など、システムやサービス上で行える業務活動が増え、非効率的かつアナログな従来の事務処理が大きく軽減されています。言い換えれば、未だに古いやり方で業務を行っている場合、DXを実現した企業と比べて大幅に労力が大きく、時間もかかるためデジタル格差によって淘汰されてしまう可能性があるのです。

ビッグデータ

ビッグデータとは、人間では全体を把握することができないデータ、もしくは把握できていても活用しきれない巨大なデータ群を指します。明確な定義はないものの、一般的にはVolume(量)、Variety(多様性)、Velocity(速度あるいは頻度)の「3つのV」を高いレベルで備えていることが特徴です。


昨今ではIoTやセンシング技術の普及によって、様々なデータが取得できるようになりました。その他にもDXの推進によって今まで紙ベースで蓄積されていたデータがデジタル化されたため、日々の業務における膨大な量のデータが取得できるようになっています。ビッグデータを解析し、分析し、活用することで、さらなる業務効率化や最適化、新しい商品やサービスの開発に繋がるとして普及が進んでいる段階です。

クロステック(X-Tech)

クロステック(X-Tech)とは、特定の業界や分野において新しい技術を導入することで、その分野における技術的革新を行うことを指します。

  • 金融分野:フィンテック(FinTech)

  • 医療分野:メドテック(MedTech)

  • 教育分野:エドテック(EdTech)

  • 人事分野:HRテック(HRTech)

  • 公的機関:ガブテック(GovTech)

上記が代表的なクロステックの一例です。それぞれの分野に特化したサービスやアプリ、ソフトウェアや物理的なデバイスが開発され、すでに少しずつ普及している段階にあります。企業や組織として新しい技術を開発し、提供することができれば大きな利益や売上につながっていく可能性があるでしょう。

RPA

RPAとは、ロボティック・プロセス・オートメーションの略称であり、主に事務処理を自動化する技術で、パソコン上で人間が行う作業をソフトウェアロボットによって自動化することを指します。例えば、パソコン上で表計算ソフトからデータを基幹システムに手入力するような作業など簡単な作業であれば、自動化することで時間と労力の負担を大幅に軽減することが可能です。


工場などにおいてもセンシング技術などと組み合わせることで、目視によるチェックやデータの集約なども自動化ができるため、技術者や従業員の非生産的な業務を減らすことにつながります。RPAはすでに普及している技術であり、導入しているか否かで生産性に差が生じるため、適用できる業務があればどんどん自動化していくことが大切です。

ERP

ERPとは、企業資源計画という考え方や仕組みであり、企業資源計画を管理できるシステムやソフトウェアを指します。企業や組織の経営資源である人材、物、お金、情報を一元的に管理し、把握し、可視化することが可能となり、業務の効率化やコスト削減、経営に関する意思決定をより明確で確実なものにするために役立つ技術です。


ERPを導入することで、本当に必要な資源はどれぐらいあるのか、本当に必要な資源にどれぐらい投資すべきなのかが判断しやすくなり、事業活動におけるスリム化や最適化が実現できるようになります。特に昨今では少子高齢化による人手不足が課題となっている業界や業種が多く、生産性の向上のためにもERPの導入と活用は前向きに検討した方が良いでしょう。

ローコード・ノーコード

ローコードとは、エディタでソースコードを全て手書きする形の開発ではなく、GUIアプリケーション開発環境を用いてアプリやソフトウェアを開発することを指します。プログラマーが直接的に入力する労力と時間が大幅に軽減されるため、開発の高速化や最適化が実現可能です。


ノーコードとは、専用のGUIアプリケーション開発環境を利用して、ソースコードを一切記述せずに、アプリやソフトウェアを開発することを指します。プログラミングに関する知識や経験がなくても開発が可能となるため、IT人材の不足や高騰する人件費などの課題を解決する可能性があるとして注目されている技術です。


ローコードとノーコードに共通することとして、開発効率の高速化や最適から可能となること、プログラミングに関する知識や経験がなくても開発が可能があることがあげられますが、あくまでもソースコードを記述する時間と労力が削減できるということをあらかじめ留意しておく必要があります。


例えば、要件定義やテスト、保守やアップデートに関しては、一定の知識や経験が必要であるということは知っておきましょう。

ブロックチェーン

ブロックチェーンとは、分散型台帳技術というものであり、取引の記録を複数のノードと呼ばれる複数のコンピューターに分散して記録する技術を指します。中央管理者が存在しないため、誰かが取引の記録を改ざんしようとするとネットワークに参加している全てのノードの同意を得る必要があり、事実上改ざんができない技術として、金融業界や物流分野、製造業などで普及している段階です、


代表的なものにBitcoinなどの仮想通貨による取引があり、国に依存しないデジタル通貨として利用するユーザーが増えてきました。ただし、Bitcoinについては日常的に利用できる通貨としての普及は進んでおらず、現時点においては投資の対象として利用されている状況にあります。

NFT

NFTとは、ブロックチェーン技術を用いて、デジタルデータに価値を付与する技術を指します。例えば、画像や動画、音声やドキュメントなどのデジタルデータは基本的にコピーや改ざんが容易にできてしまいますが、NFTの技術を用いることで唯一無二のデータとして、そして所有権の明確化が実現できるのです。


デジタルデータを唯一無二のデータとして、そして所有権の明確化ができるということは、コピーや改ざんがされることなくデータの売買ができるという意味であり、すでにデジタルアートや音楽、ゲームなどの領域において活用され、大きな売り上げが作られています。

5G

5Gとは、第5世代移動通信システムであり、4Gの次の移動通信システムを指します。高速で大容量、低遅延で多接続などの利点があり、無線及び電波によってリアルタイムに多くのデータ通信を実現することができる技術です。


スマートフォンやタブレットなどのデバイスがさらに使いやすくなるだけでなく、自動運転を実現するためのセンシング技術やデータの取得などにも活用されています。製造業における工場の自動化などもさらに複雑なものに対応できるようになるため、幅広い分野で普及している段階です。

メタバース

メタバースとは、インターネット上に構築されたリアルタイム性の高い3次元の仮想空間を指します。メタバースの中では自由な見た目をアバターとして設定することが可能であり、デジタル的に作られた空間の中で様々なことができるようになる技術です。


メタバースは現在発展途上であり、現時点においてはゲーム分野で普及はしているものの、一般的な方が誰しも持っているという段階にはありません。ただし、デバイスの性能が年々アップしていること、様々な他の技術を活用しているため、他の技術の成長に合わせてアプリやソフトウェアも進化していることから、そう遠くない未来で誰もがメタバースで様々なことができるようになると推測されています。

仮想現実(VR)

仮想現実(VR)とは、ヘッドマウントディスプレイを装着し、メタバースのような3次元の空間をまるで現実かのように体験できる技術を指します。メタバースと同様にまだまだ普及している段階とは言えないものの、ゲームや映像の分野ではVRを活用した商品が販売されており、一般的なディスプレイでは実現できないような体験が可能です。


また、不動産分野においては物件の内見ができるようなサービスを提供していることもあり、ビジネス分野においては前向きに活用が検討されている段階と言えます。


VRにおいてはデバイス自体の販売価格が高い傾向にあるのも普及が進まない理由であるため、技術の進歩によって安価なデバイスが販売されるようになれば、爆発的に普及する可能性が高い技術と言えるでしょう。

拡張現実(AR)

拡張現実(AR)とは、スマートフォンやタブレットなどのデバイスに備わっているカメラを利用し、ディスプレイ上に映る現実にデジタル情報を重ね合わせて表示する技術を指します。ARについては既存のスマートフォンやタブレットが利用できたこともあり、少しずつ普及している段階と言えるでしょう。


ARとGPSを活用したゲームのアプリも数多くありますし、カメラを向けることで映ったものの情報を表示するアプリも増えてきました。ビジネス分野においても家具・インテリアメーカーであるIKEAのアプリでは、自宅にIKEAの家具を出現させてインテリアコーディネートが楽しめるものがあります。

クロスリアリティ(XR)

クロスリアリティ(XR)とは、VRとAR、MRなどの技術を活用し、現実世界と仮想世界を融合する形の技術を指します。前述したARの進化版と言えるような技術であり、さらに画面上で様々なことができるようになるのが特徴です。


例えば、VRのゴーグルをつけたままピアノの前に座ることで、ピアノの鍵盤を押す順番が画面上に表示され、順番に押していくことで譜面を見なくてもピアノを弾くことができるといったようなソフトウェアが最近話題になりました。クロスリアリティもまだまだ発展途上ではあるものの、実現できる表現が幅広くなることから、新しいゲームやアプリだけでなく、サービスなどの活用に期待が寄せられています。

人工知能(AI)

人工知能(AI)とは、人間の知的活動をコンピューターで実現する技術を指します。自然言語の処理や画像認識、機械学習など様々な技術を支える技術です。また、一般的な家電製品においても、センサーなどで取得した情報をもとに、AIが自動的に判断して操作を実行するようなものも存在しています。


その他、将棋などのボードゲームにおいてもAIは活用されており、将棋の世界における技術革新に大きく寄与してきました。AIにどのような情報を与えるのか、どのような結果が出るように設定するのかによって得られる情報が異なることもあり、AIを活用できる人材はこれから必要とされていくでしょう。

生成AI(GenerativeAI)

生成AI(GenerativeAI)とは、AIに画像や文章、音声などのデータを大量に学習させ、任意の文章を入力に基づいて、コンテンツを自動的に生成してくれる仕組みを指します。画像や文、音声などの他、図面やプログラミングコードなども出力可能であり、2023年から飛躍的に生成AIに注目が集まり大きく成長した年と言えるでしょう。


代表的なものにOpenAIの開発した文章を出力するChatGPT、画像を生成するDALL-E2、Googleの開発したBard、イギリスのStability_AIが開発した画像を先生するStable_Diffusionなどがあげられます。


生成AIの登場によって、絵を書いたことがない人でも絵を生成することができたり、プログラミングができない人でもプログラミングコードが出力できるようになったりしたことで、爆発的に普及が進みました。大手民間企業や公的機関でもチャット型の生成AIが活用され始めたことから、生成AIを使いこなせるかどうかはこれからの時代に重要であると言えるでしょう。

サステナブルIT

サステナブルITとは、企業や組織の提供する商品の生産やサービスの運営において生じる物理的な資源やエネルギーを必要最低限に留めて、環境に対する負荷を低減する取り組みを指します。再生可能エネルギーやリサイクルな素材を使用することで、持続可能な社会や世界を実現していくのが目標です。


企業や組織としてサステナブルに取り組むということは、ブランド力のアップに繋がるだけでなく、省エネやリサイクルの推進によってコスト削減する効果も期待できます。同時に脱炭素社会への取り組みとして、二酸化炭素の負荷の少ない水素エネルギーを利用する技術なども研究開発が進んでおり、安全でクリーンな次世代エネルギーとして期待されている段階です。

モノのインターネット(IoT)

モノのインターネット(IoT)とは、電子機器やデバイスがインターネットに接続され、相互に情報交換を行える仕組みを指します。センシング技術と組み合わせることで、離れた場所でも様々な情報が得られるようになり、新しい技術開発の基盤として普及が進みました。


今まで人間が行っていた簡単なことをIoTによってデジタル化することが可能となるため、労力や負担を軽減することが可能になります。IoTは医療や農業、物流や製造業などすでに様々な分野で導入され、自動化や最適化などに役立てられている段階です。

ロボティクス・自動運転

ロボティクス・自動運転とは、IoTやAIなどの技術を組み合わせて、物理的なロボットに作業をさせる仕組みをさします。日本ではまだまだ一般道での自動運転はまだ広く実現していませんが、限定的な自動運転技術は実装されています。また、工場や倉庫において自動的にピッキングや移動する作業をするロボット、工場を掃除するロボット、飲食業界においては配膳をするロボットなどがすでに実現している段階です。


一部地域ではドローンによる医薬品や郵便物の配送の実証実験が行われました。その他にも離島や山岳部にドローンで配達するなど、一般的な配送では労力のかかる場所への輸送なども含めて、物を動かすという部分においての自動化が進められています。

サイバー攻撃による被害の増加

サイバー攻撃による被害の増加とは、情報技術の進歩に伴い、サイバー攻撃も多様化し、年々件数が増えていることを指します。ランサムウェアによる身代金の要求、企業や公的機関のサーバーに攻撃を行い情報の搾取、個人や企業のオンラインサービスのアカウントの乗っ取りなど、インターネットに繋がっていれば誰しもが対岸の火事とは言えない状況になりました。


現実問題として情報技術の進歩に対し、一般ユーザーも技術利用の安全面には意識を高めつつありますが、安全に利用するための専門的なセキュリティ知識はないでしょう。そのため、企業や組織、公的機関においてセキュリティ意識が欠如し、結果としてサイバー攻撃の標的となった時に被害を受けてしまうのです。


サイバー攻撃による被害を受けないためにも、セキュリティに対する意識を高めること、同時に技術的にも対策をしていくことが求められる時代になったと言えるでしょう。

多要素認証(MFA)

多要素認証(MFA)とは、オンラインサービスやアプリにログインするタイミングにおいて、従来のメールアドレスやアカウントID、パスワードの認証に加えて、セキュリティキーやSMSによる認証を行うなど、いくつかの要素を満たす必要がある認証技術を指します。多要素認証(MFA)はすでに普及している技術であり、アカウントの乗っ取りや情報漏洩を防ぐ手段として期待されている技術です、


多要素認証(MFA)が普及した背景には、企業や組織及び公的機関だけでなく、個人の方にもサイバー攻撃による被害が増えてきたことが挙げられます。また、多要素認証(MFA)は外部からのサイバー攻撃だけでなく、内部不正による情報漏洩を防ぐためにも必要な技術と言えるでしょう。


個人においてもオンラインバンキングの不正利用、SNSの乗っ取りなども考えられることから、多要素認証(MFA)の仕組みを導入しておき、安全に情報技術を使えるようにしていくことが求められます。

ゼロトラスト

ゼロトラストとは、自社内のネットワークや外部からのネットワークによる接続の区別をせず、全てのネットワーク接続を信頼しない、疑うことを前提としたセキュリティの考え方を指します。同時にIDやパスワードによる認証のみに頼らず、様々なタイミングや技術で認証を重ねて行うことで、セキュリティの強化を行うのが一般的です。


例えば、自社内にあるパソコンが乗っ取られた場合、そのパソコンに様々な情報へのアクセス権限が存在していれば、外部から好き勝手にデータを搾取されてしまいます。同様に自社内においてアクセス権限を持つ人が内部不正を行う場合においても効果的であり、セキュリティインシデントを防ぐためにも必須の考え方です。


その他、データへの不正アクセスを検知したり、脅威を検知してネットワークから遮断したりする仕組みを導入することで、さらにセキュリティ性を向上させることができるでしょう。

エンドポイントセキュリティ

エンドポイントセキュリティとは、パソコンやスマートフォン、タブレットや専用端末などのデバイスごとに、マルウェアの侵入や不正アクセスなどのサイバー攻撃を防ぐためのセキュリティ対策を行うことを指します。前述したように一般的な方の場合、まだまだセキュリティに関する知見が乏しいことがあるため、管理する側がセキュリティ対策を講じておくことで、企業や組織におけるセキュリティ性を大きく確保するのが目的です。


具体的にはウイルス対策ソフト、ファイアウォール、MDM(モバイルデバイス管理)、EDR(エンドポイントの検知と対応するソフト)を導入し、各種デバイスから企業や組織の情報資源が漏洩しないように対策していきます。


昨今では働き方改革やライフワークバランスなどの影響によって、テレワークやリモートワークもかなり普及してきました。そのためエンドポイントセキュリティを行うことで、管理しきれないデバイスも管理できるようになり、セキュリティインシデントを防ぎやすくなります。


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3.まとめ

今回は2024年のIT技術トレンドに関する基礎知識、そして2024年のIT技術トレンドキーワード25選についてお話ししました。

IT技術に関するトレンドは、同じキーワードでもどんどん変化をしていきます。実際にAIというキーワードにおいても、2024年では生成AIや将棋の研究を行うためのAIなどに注目が集まりました。セキュリティ関連も同様であり、サイバー攻撃やその対策についても新しい技術を知っておく必要があります。


デジタル格差を生じさせないためにも、IT技術に関するトレンドやキーワードについて常に情報収集を行い、最新で正確な情報にアップデートしていきましょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。


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