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副業でコンサルタントとして働けるのか?未経験から副業コンサルになる方法や副業コンサルの注意点を解説

公開日:2024/09/25最終更新日:2025/06/30

近年、大学生の就職活動でも社会人の転職活動でもコンサルタントは人気があります。一昔前は、大学生の間で商社や大手金融機関が人気を集めていましたが、2020年前後から難関大学に在籍する大学生を中心にコンサルを希望する学生が増えています。また、転職市場においても大手ITや大手金融機関、大手メーカーなどからコンサルタントに転職を希望する人も多いです。


現在、人気を集めているコンサルタントですが、この職業に副業で従事できるのだろうかと疑問を抱いている人も多いのではないでしょうか。コンサルタントはスポット契約やプロジェクトごとの契約が可能であることからも、副業との相性は比較的よいといわれています。


また、コンサルタントは専門性が求められる職業であるため、本業がある人はその知識を活かしやすく、強みになることもあります。


本記事では、コンサルタントの種類を確認した上で、副業コンサルタントに求められるスキルや注意点、報酬事情などについて解説します。

1.コンサルタントの種類とは?

コンサルタントとは企業が抱える課題をヒアリングし、課題や問題を分析して洗い出し、効果的な解決策を提案する職業です。

コンサルタントと一括りにしてもいくつかの種類があり、それぞれ求められる知識や役割が異なります。


主なコンサルタントの種類として、以下の5つが挙げられます。

  • 人事コンサルタント

  • ITコンサルタント

  • DXコンサルタント

  • 広報PRコンサルタント

  • データ分析コンサルタント

それぞれ確認していきましょう。

人事コンサルタント

人事コンサルタントは企業が抱える人事領域に関する課題を解決する役割を担っています。人事・評価制度の改定、社員育成のためのカリキュラム作成、従業員の定着率アップのための施策の検討、研修の企画・実施などを行います。


その他にも多くの求職者からの応募が集まるように、採用戦略を立案することもあります。

ITコンサルタント

ITコンサルタントはITを活用し、課題を解決に導きます。業務を自動化するツールを導入して従業員の残業時間や負担を減らします。


また、業務効率化を実現するツールを導入し、生産力を高めることもあります。ITコンサルタントは企業が抱える課題をヒアリングし、解決策を提案するだけでなく、ITツールの導入や運用をサポートすることも多いです。

DXコンサルタント

近年、多くの企業がDXに興味を抱いているものの、その導入率は低いままです。DXコンサルタントは導入を検討している企業やDXで課題を解決したいと考えているクライアントの相談にのり、適切な方法を提案します。


IoT、AI、VR・ARなどといった最新のテクノロジーを駆使するため、新しいものに関心がある人にも向いています。

広報PRコンサルタント

広報PRコンサルタントは商品・サービスにおける広報PRの戦略立案を主に担います。広報PR活動ではメディアリレーションがポイントになります。


広報PRコンサルタントの役割にはプレスリリースといったツール作成もあります。どういったストーリーで情報を発信すれば消費者の心をつかむのか、マーケティングなどさまざまな知識を活用し検討します。


また、社内広報といったインナー向けの業務には副業案件が多くあります。

データ分析コンサルタント

データ分析コンサルタントはデータ分析を用いて、企業が課題を解決できるように助言したり、サポートを行ったりします。統計的な手法を用いながらデータ収集・整理を行うこともあります。

2.副業でコンサルタントをはじめる方法は?

副業でコンサルタントを始めたい人の中には、どのようにして仕事を獲得できるのか悩んでいる人は多いのではないでしょうか。


副業でコンサルタントをはじめる方法として、以下の3つが挙げられます。

  • 副業マッチングサービスの活用

  • 知人の紹介

  • クラウドソーシングサイトの活用

それぞれ確認していきましょう。

副業マッチングサービスの活用

副業でコンサルタントをしたい人には副業マッチングサービスの利用がおすすめです。


副業マッチングサービスとは自分のスキルや職歴、希望する職業を登録すると、その情報に合った案件を紹介してくれるサービスです。

副業マッチングサービスは登録したスキルや経験を踏まえて、希望に合った案件を紹介してくれるため採用の見込みがある求人に応募できます。


また、スキルや経験によっては一般には公開されていない非公開求人を紹介してもらえることもあります。非公開求人の中には大手企業や有名企業の求人もあります。


副業マッチングサービスを活用することで副業案件を効率よく探せるため、忙しい人も最小限の負担で副業を始められます。

知人の紹介

コンサルタントの仕事は知人経由で見つかることもあります。例えば、知人や知人の知り合いが経営や事業の方針、あるいはITに関することなどで悩んでいる場合、該当の知識があるならお願いしたいと頼まれることもあります。


周囲にコンサルタントの副業をはじめたことや自身がもっているスキルを話しておくことで仕事につながるかもしれません。

クラウドソーシングサイトの活用

近年、クラウドソーシングサイトが普及しています。クラウドソーシングサイトを活用すれば、案件によっては面接を受けずに仕事をすることも可能です。


また、クラウドソーシングサイトはメンテナンス時間を除いていつでも利用できるため、夜間やスキマ時間を活用して自分のペースで仕事を探せます。

3.副業でコンサルタントを行うために求められるスキル

副業でコンサルタントとして業務に従事すると、作業をひとりで基本的に行わなければなりません。このため、独立して仕事ができることが前提になります。


副業でコンサルタントを行うために求められるスキルとして、以下の3つが挙げられます。

  • コミュニケーション力

  • 論理的思考力

  • 企業・業界に関する知識

それぞれ確認していきましょう。

コミュニケーション力

コミュニケーション力はいずれの仕事においても必要ですが、コンサルタントには特に求められるといえるかもしれません。コンサルタントはクライアントの悩みを聞き出し、解決方法を分かりやすく提案しなければならないためです。


また、専門的な内容を説明する機会もあるため、難しい内容も分かりやすく伝えられる力も必要です。

論理的思考力

コンサルタントの主な仕事はクライアントが抱える課題の原因を探ったり、解決策を導き出したりすることです。これらを行うには筋道を立てて物事を考え、結論を出す力が不可欠になります。


論理的思考力がなければ的外れなコンサルティングを行い、クライアントに不利益となる助言をしてしまうことにもなりかねません。

企業・業界に関する知識

コンサルタントは相談内容によってはその企業の情報はもちろん、クライアント企業の同業他社についても知っておく必要があります。

業界についての知識があれば、その業界の現状や将来性も予想がつくため、長いスパンで利益が出るだろう助言ができます。


こうしたことからも、コンサルタント業界にのみいる人だけでなく、他業界での経験がある人はコンサルタント業界で重宝される傾向にあります。

副業でコンサルタントをする場合、本業の業界に重なる案件に応募してみるのも1つの手です。


本業で得た知識をコンサルタントの仕事に活かせるはずです。

4.副業コンサルタントの報酬事情

副業コンサルタントの報酬の単価は、スポット型の案件は1時間あたり1~3万円が相場といわれています。


実際の案件を見てみると「~について相談したい」というものが多く、対面相談の案件もオンライン相談の案件もあります。

これらの案件には相談の所要時間の目安が記載されておらず、1~3万円の報酬のみ記載された求人が目立ちます。


一概には言えないものの、時給が1~3万円前後が報酬目安の1つと考えておくと良いでしょう。


ただし、報酬は経験や実績などによって大きく変わるため一概に言えません。はじめのうちは相場よりも低い報酬の案件の仕事に従事する人も多くいます。


実績が増えれば、報酬もアップすることが多いので、仕事に根気強く従事してください。

5.副業でコンサルをする際の注意点

副業でコンサルする際には注意点もあります。知らなかったでは済まない事態や訴訟などの大きなトラブルに発展することもあるので注意してください。


副業でコンサルをする際の注意点として、以下の3つが挙げられます。

  • 確定申告が必要な場合は忘れない

  • 本業の就業規則を確認する

  • 本業に支障のない範囲内で行う

それぞれ確認していきましょう。

確定申告が必要な場合は忘れない

会社員が副業をすると自身で確定申告が必要になるケースがあります。副業収入が年間20万円を超えた場合、確定申告が必要になるので注意してください。


年間20万円以上の副業収入を得たい人は開業届を提出し、青色申告を申請しておくのがおすすめです。確定申告には白色申告と青色申告があります。


青色申告は白色申告よりも確定申告が複雑になりますが、税金面で大きな優遇を受けられます。また、確定申告用のソフトを活用すれば、確定申告の負担も軽減できるので、経理に自信がない人も安心です。


副業収入が20万円以上あるにもかかわらず確定申告を怠ると、無申告加算税や延滞税などの対象になります。

本業の就業規則を確認する

近年、サラリーマンの副業が話題に挙がる機会が多いですが、すべての企業が副業を許可しているわけではありません。企業によっては自社の業務が疎かになる、情報漏洩のリスクが生じるなどの理由から副業を禁止しています。


なお、大手コンサルティングファームのBIG4(PwCコンサルティング、デロイトトーマツコンサルティング、KPMGコンサルティング、EYストラテジー・アンド・コンサルティング) は副業を解禁しています。ただし、条件を設けている企業もあるので注意してください。


マッキンゼー・アンド・カンパニーやボストンコンサルティンググループは副業を禁止しています。

本業に支障のない範囲内で行う

副業でコンサルタントとして働く場合、本業に支障が生じないようにうまく調整することが大切です。副業は本業の前後や休日に一般的に行うため、副業の業務量が多いと心身を休める時間をとれなくなります。


体調を崩した場合、多くの人に迷惑をかけるだけでなく、収入が大幅にダウンすることにもなりかねません。


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6.よくある質問

コンサルタントの副業をはじめようと考えている人の中には疑問や不安を抱えている人も多いと思います。


コンサルタントの副業を考えている人から多い質問として、以下の4つが挙げられます。

  • コンサルタントの副業は土日にできますか?

  • 副業コンサルタントは怪しい仕事ですか?

  • コンサルタントの副業は未経験でできますか?

  • フリーランスは副業でコンサルの仕事ができますか?

それぞれ確認していきましょう。

コンサルタントの副業は土日にできますか?

コンサルタントの副業の中には「土日可」「週1可」と条件を設けている案件もあります。多くの一般企業は土日祝が休みのため、こうした案件はオンラインでのコンサルティングセッション、資料作成、マーケットリサーチ、戦略立案のサポートなど時間や場所に柔軟性がある業務が多いと思われます。


また、自社の従業員が出勤している平日に連絡を取れる人を好む企業もあります。

副業コンサルタントは怪しい仕事ですか?

近年怪しい副業が増えているといわれています。例えば、副業案件を装って高額なスクールへの入会を誘導する案件や、会員登録後に身に覚えのない請求が発生する案件があります。


また、コンサルタントの副業だと思い、応募したものの、実際の仕事はコンサルタントの仕事では全くないといえるような案件も少なからずあります。


コンサル関係の怪しい副業案件を避けるには、応募企業に関する情報や求人内容について事前に調べる必要があります。

また、面接での先方の受け答えや雰囲気、契約書の内容からも、怪しい仕事か見極められます。


高額な初期費用がかかる案件、仕事内容に対して報酬が高額な案件、仕事内容が明確にされていない案件は応募を控えた方がよいでしょう。

コンサルタントの副業は未経験でもできますか?

未経験でもコンサルタントの副業は可能です。コンサルタントとしての実務経験がなかったとしても、会社員として働く中で得た専門知識やコミュニケーション能力などを活かせます。


また、本業で得た知識やスキルを活かせることもあります。例えば、システムエンジニア(SE)として本業で働いている人であれば、コンサルタントとしてもITスキルの知識を活かせます。

フリーランスは副業でコンサルタントの仕事ができますか?

フリーランスも副業でコンサルタントの仕事を行うことは可能です。フリーランス向けの求人や業務委託契約であれば、本業と両立して働きやすいでしょう。


フリーランスには特定分野に関する深い知識や高いスキルを持っている人も多いので、自身の強みを活かせるコンサル案件がおすすめです。


フリーランスでのコンサルタント案件はこちらから確認できます。


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7.まとめ

ITの需要の高まりやビジネスの複雑化などにより、自社の相談にのり、課題の解決方法を提案してくれるコンサルタントの社会的需要は高まっています。特に、多くの企業がIT化やDX化を課題にしているため、これらの領域においてはコンサルタントが特に求められている傾向にあります。


コンサルタントは正社員として業務に従事することもできますが、フリーランスや副業など多様な働き方ができます。案件ごとに募集があるほか、特定分野に関する高い知識やスキルをもっている人を求めている案件もあるため、自分のスキルやスケジュールを鑑みながら検討してみてください。


コンサルタントの仕事を副業で経験した人の中にはコンサルティングファームに転職した人や、フリーのコンサルタントになった人もいます。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

副業でコンサルタントとして働けるのか?未経験から副業コンサルになる方法や副業コンサルの注意点を解説に関するよくある質問

副業コンサルタントはどのような働き方ですか?

コンサルタントにはどのような種類がありますか?

ITコンサルタントの具体的な役割は何ですか?

副業コンサルタントの仕事はどうやって獲得しますか?

副業コンサルタントに求められるスキルは何ですか?

副業コンサルタントの報酬目安はどれくらいですか?

副業コンサルタントが注意すべき税金面は?

大手コンサルティングファームは副業を許可していますか?

副業コンサルタントは土日だけでも可能ですか?

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この記事の監修者

笠間 慎

大学卒業後、人材紹介会社にコンサルタントとして従事。フリーランスとして独立。その後、フリーランス案件サイト「フリーランススタート」の立ち上げに編集長兼ライターとして参画し、月間30万人が利用する人気メディアへと成長させる。 2024年より、フリーランスボード編集長に就任。自身の経験を元に、フリーランスの活躍を支援する情報を発信している。

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目次

1.コンサルタントの種類とは?

人事コンサルタント

ITコンサルタント

DXコンサルタント

広報PRコンサルタント

データ分析コンサルタント

2.副業でコンサルタントをはじめる方法は?

副業マッチングサービスの活用

知人の紹介

クラウドソーシングサイトの活用

3.副業でコンサルタントを行うために求められるスキル

コミュニケーション力

論理的思考力

企業・業界に関する知識

4.副業コンサルタントの報酬事情

5.副業でコンサルをする際の注意点

確定申告が必要な場合は忘れない

本業の就業規則を確認する

本業に支障のない範囲内で行う

6.よくある質問

コンサルタントの副業は土日にできますか?

副業コンサルタントは怪しい仕事ですか?

コンサルタントの副業は未経験でもできますか?

フリーランスは副業でコンサルタントの仕事ができますか?

7.まとめ