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【2025年版】プログラミング言語の需要&将来性ランキング|トレンドや習得難易度など解説

公開日:2025/03/17最終更新日:2025/07/15

ITエンジニアとして働く際には、仕事で必要となるプログラミング言語を学び、実践的なレベルになるまで習得する必要があります。ITエンジニアに初めて就職・転職する人はもちろん、キャリアアップを目指す人にとっても、プログラミング言語の学習は重要です。しかし、IT現場で使われるプログラミング言語の数は多く、どれを学べばいいのか分からなくなる人もいるでしょう。


本記事では需要のあるプログラミング言語の種類や、学習のポイントなどについて解説します。新たにプログラミング言語を学ぶのなら、どのような言語に需要があるのかぜひチェックしてみてください。


目次

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1.プログラミング言語の需要ランキング

プログラミング言語を学ぶ際には、実際の現場で需要のあるものを優先して学ぶのがポイントです。プログラミング言語の使い道がないと、せっかく時間をかけて学んだ意味がなくなってしまいます。以下では、さまざまなパターンごとに需要のあるプログラミング言語をランキング形式で紹介します。

収入アップに期待できるプログラミング言語の需要ランキング

プログラミング言語のなかには、仕事での収入アップにつながるものもあります。

例えば以下のプログラミング言語は、収入アップを目指す際に需要のある言語となるでしょう。

順位

開発言語

1位

Rust

2位

Scala

3位

Ruby

4位

Go

5位

Swift

「フリーランスボード」の「開発言語別の月額平均単価」を参考にすると、上記の順番で月額の平均単価が高いことがわかっています。パフォーマンスを発揮しやすい「Rust」、高速開発が行える「Scala」、わかりやすくて豊富な組み込みライブラリを持つ「Ruby」などは、高い需要のあるプログラミング言語です。

仕事で扱えるスキルを持つITエンジニアは、高待遇で迎えられる可能性に期待できるでしょう。


具体的な数値にすると、各言語ごとに以下のようになります。

  • Rust 83.0万円

  • Scala 80.8万円

  • Ruby 80.0万円

  • Go言語 78.9万円

  • Swift 77.5万円

いずれの言語も80万円前後の月額単価となっているため、単純計算で960万円程度の年収になります。1,000万円を超える年収も目指せることから、収入アップを目指すのなら上記のランキングを参考にしてみてください。

将来性のあるプログラミング言語の需要ランキング

プログラミング言語を学ぶ場合、長期的な視点で見て、長く役立てられる将来性を重要視するのもポイントです。例えば以下のプログラミング言語は、ITエンジニアの仕事において高い将来性があると言われています。

順位

開発言語

1位

Python

2位

JavaScript

3位

PHP

4位

Java

5位

Ruby

1位のPythonは、AI(人工知能)やIoT分野で使われるプログラミング言語であるため、現在はもちろん将来性にも期待できるとして人気を博しています。一方でJavaScriptやJavaなどは汎用性が高く、さまざまなシーンで活用できる点が評価されています。複数の現場で働く機会があるITフリーランスエンジニアを目指す際には、汎用性の高いプログラミング言語を学ぶことで仕事を受注しやすくなるでしょう。

就職・転職に強いプログラミング言語ランキング

就職・転職に備えて、新たなプログラミング言語を学ぶことも考えられます。その際には企業がどのような人材を求めているのか、どんなプログラミング言語を扱えるITエンジニアを採用したいのか把握することが重要です。例えば、以下のプログラミング言語は就職・転職市場で需要が高いでしょう。

順位

開発言語

1位

Java

2位

PHP

3位

JavaScript

4位

Ruby

5位

Python

就職・転職市場で強いということは、求人・案件数が多いプログラミング言語であると考えられます。レバテックの2023年12月時点「プログラミング言語別求人数調査」を参考にすると、上記の順位でプログラミング言語に需要があります。


また、上記のランキングには、先に紹介した「将来性のあるプログラミング言語の需要ランキング」と同じプログラミング言語が入っています。このことから将来性が高いという点が、就職・転職市場でも高く評価されていると考えられるでしょう。

難易度順のプログラミング言語ランキング

学習するプログラミング言語を選ぶ際には、習得難易度を軸に考えるのも1つの方法です。学習難易度が低く、それでいて需要のあるプログラミング言語であれば、スムーズに仕事で活用できるスキルを磨けるでしょう。以下では、難易度が簡単なプログラミング言語を1位として、ランキングを紹介します。

順位

開発言語

1位

JavaScript

2位

Python

3位

PHP

4位

Ruby

5位

TypeScript

一般的にJavaScript・Python・PHPなどは、難易度の低いプログラミング言語だと言えるでしょう。プログラミングを始めたばかりの初心者にもおすすめできるため、何を学ぶべきか迷ったときの参考にしてみてください。

人気のあるプログラミング言語ランキング

人気のあるプログラミング言語も、需要が高くて学ぶ価値があるスキルだと言えます。企業目線でみてもトレンドに強いITエンジニアは、優秀な人材と判断されやすいでしょう。例えば以下のプログラミング言語は、2025年も人気のトレンド言語になると予想できます。

順位

開発言語

1位

Python

2位

C++

3位

Java

4位

C言語

5位

C#

オランダの「TIOBEソフトウェア」が毎月発表している「TIOBEインデックスの2025年3月分」を参考にすると、上記のランキング順位となります。こちらの調査ではPythonやC++が2020年ごろから大きく伸びていて、逆にJavaやC#はやや下降気味の印象を受けます。トレンドは移り変わりも激しいため、こまめに情報を収集して認識をアップデートしていくのもポイントです。

2.最も学ぶ価値のないプログラミング言語とは?

ITエンジニアを目指す際には、最も学ぶ価値のないプログラミング言語に注意が必要です。将来的に利用する機会がないプログラミング言語の習得に時間を使ってしまうと、もったいないことになる可能性もあるでしょう。以下では、最も学ぶ価値のないプログラミング言語について解説します。

将来的に使われなくなるプログラミング言語

最も学ぶ価値のないプログラミング言語とは、将来的に使われなくなることが既に予想されている言語です。例えばPerl、COBOL、Objective-C、VBA、Lispなどが当てはまるでしょう。


PerlやLispは既にPythonに立場を奪われているため、今後復活する可能性は低いと考えられるでしょう。COBOLも古いシステムで使用されるプログラミング言語であるため、業務内容の多くが既存システム運用保守であり、新規プロジェクトで採用されるケースは少なくなるでしょう。


VBAもかつてはMicrosoft Officeを自動化するために使われていましたが、今はGoogleの各種オンラインサービスを無料で利用できるため、需要は低いと予想されます。


また、Objective-Cに関してはiOSアプリの開発に利用できますが、現在はSwiftをメインのプログラミング言語として使用するのが主流です。そのためあえてSwiftではなく、Objective-Cを学ぶ理由は薄いと言えるでしょう。


このように、既に代替言語のあるものや、機能面で他言語に劣るものは将来性がなく、最も学ぶ価値のないプログラミング言語に当てはまってしまうでしょう。

汎用性や活用シーンが少ないプログラミング言語も厳しい

汎用性や活用シーンが少ないプログラミング言語も、学習する価値が低いと言わざるを得ません。学んだスキルを必要とする職場・プロジェクトが少なく、利用用途が狭いプログラミング言語に関しては、積極的に学習する必要はないと言えるでしょう。


プログラミング言語を新しく学ぶ際には、企業ニーズを把握することも大切です。自分が興味のあるプログラミング言語でも、企業が求めるスキルとマッチしない場合には、学習の成果を活かせない可能性があります。就職・転職先の企業情報や求人情報を確認し、需要のあるプログラミング言語を探すことも重要です。

3.エンジニアの職種ごとに需要のあるプログラミング言語は変わる?

エンジニアの職種によって、必要なスキルとプログラミング言語は変わります。そのため自分がやりたい仕事ができるエンジニア職種を確認したうえで、学ぶべきプログラミング言語を絞り込むのがポイントです。以下では、各エンジニア職種ごとに需要のあるプログラミング言語を紹介します。

Web系エンジニアに需要のあるプログラミング言語

Web系エンジニアとは、WebサイトやWebアプリの設計・開発・運用などを担当するエンジニア職種です。フロントエンドエンジニア・サーバーサイドエンジニア・インフラエンジニアなどの種類があり、それぞれ以下のプログラミング言語を学ぶのがおすすめです。

  • フロントエンドエンジニア:HTML、CSS、JavaScript、TypeScript

  • サーバーサイドエンジニア:PHP、Java、Python、Ruby、C#、Swift、JavaScript、TypeScript

  • インフラエンジニア:Python、Java、Ruby

組み込みエンジニアに需要のあるプログラミング言語

組み込みエンジニアは、ソフトウェアを開発してハードウェアに組み込む作業を担当するITエンジニアです。家電製品など日常で使われる機械にも、組み込みエンジニアの仕事が関わっています。昨今はIoTの需要が高まっている関係から、高い需要のある職種だと言えるでしょう。組み込みエンジニアを目指す際には、以下のプログラミング言語を学ぶ良いでしょう。

  • C

  • C++

  • Java

  • アセンブリ言語

オープン系開発エンジニアに需要のあるプログラミング言語

オープン系エンジニアとは、WindowsやLinuなどの開発環境を使って、業務系のシステムやアプリ開発を行う職種です。例えば勤怠管理や営業支援ツールなどが、担当する業務系システムとなります。オープン系エンジニアとして働く際には、以下のプログラミング言語に需要があります。

  • Java

  • JavaScript

  • PHP

  • Python

  • C++

  • C#

  • Ruby

  • VB.net

ゲーム開発系エンジニアに需要のあるプログラミング言語

エンターテイメント分野でゲーム開発が行えるITエンジニアも、高い需要のある職種です。ブラウザゲーム、コンシューマゲーム、スマホゲームなど、さまざまなジャンルがあるのが特徴です。各領域の仕事に対応できるように、以下のプログラミング言語を学んでおくことが考えられます。

  • C#

  • C++

  • Java

  • JavaScript

  • Go言語

  • Swift

  • Kotlin

  • Python

スマホアプリエンジニアに需要のあるプログラミング言語

日常的に使用できるスマホアプリの開発も、ITエンジニアの仕事です。さまざまな機能を持つアプリは多くの企業・業界で需要があるため、スキルを保有している人材は重宝されるでしょう。スマホアプリエンジニアの仕事に興味があるのなら、以下の言語習得を目指すのがおすすめです。

  • iPhoneアプリの開発:Swift

  • Androidアプリの開発:Java、Kotlin

4.勉強するプログラミング言語を選ぶ方法・コツ

プログラミング言語を習得する際には、まずどの言語を学ぶか選ぶ必要があります。以下では、勉強するプログラミング言語を選ぶ方法やコツを解説します。

目的に合わせてプログラミング言語を選ぶ

勉強するプログラミング言語は、目的に合わせて選ぶのが1つの方法です。自分がどんなものを作りたいのか、どんな仕事で活かしたいのかを考えて、最適なプログラミング言語をピックアップすることから始めてみましょう。


就職・転職予定の職種や企業がある程度決まっているのなら、募集要項に合わせてプログラミング言語を学ぶことも考えられます。業務に必須のプログラミング言語がある場合には、基礎的な部分だけでなく、応用が効くレベルまでスキルを引き上げていくのがおすすめです。

自分の将来に役立つプログラミング言語を選ぶ

キャリアパスや近い将来必要になるスキルを考慮して、勉強するプログラミング言語を選ぶのもコツです。いますぐに役立たなくても、キャリアを叶えていくうえで必要になってくるプログラミング言語が見つかる可能性があります。少しずつ勉強を続けて、将来に向けた準備をするのも1つの手段となるでしょう。

初心者は学びやすさを重視する

プログラミング初心者は、学びやすさを重視して選ぶのがおすすめです。プログラミングに慣れていないうちから難しい言語を選んでしまうと、途中で挫折する可能性があるでしょう。先に紹介した難易度順のプログラミング言語ランキングを参考に、需要がありかつ学びやすいものを選んでみてください。

5.プログラミング言語を効率良く学ぶためのポイント

プログラミング言語を勉強する際には、時間を有効活用するためにも「効率良く学ぶポイント」を理解しておくのも重要です。以下では、プログラミング言語を効率良く学ぶための方法について解説します。

独学するための学習環境を整える

プログラミング言語を学ぶ際には、独学で学べる環境を自宅に準備するのがポイントです。休日や仕事終わりに勉強ができる環境が整っていれば、自然と学習時間を増やすことができるでしょう。プログラミング言語を勉強するためのパソコンを用意したり、プライベートの空間と勉強用の空間をわけたりして、集中しやすい環境づくりを行うのもおすすめです。

プログラミング言語の勉強を習慣化する

プログラミング言語は、短期集中で学べるものではありません。ITエンジニアとして働くのなら、継続して学習を続ける必要があるでしょう。そのため日常的に勉強をする意識を身につけて、習慣化することから始めるのもポイントです。「毎日〇時間は勉強する」「〇日までに〇〇についてマスターする」など、具体的な目標を立てることで、勉強を始めるきっかけを作りやすくなるでしょう。

勉強会などのチャンスを活用する

独学だけでもプログラミング言語は学べますが、効率を考慮するのなら便利なサービスや専門の学習機会を利用することもポイントです。セミナーや勉強会、プログラミングスクールなどを使うことで、高い学習高価を得られる可能性もあるでしょう。


特にプログラミング初心者の人は、「何から手をつければいいのか分からない」という事態に陥りやすいです。そこでプログラミングスクールなどに通い、基本的な学習方法を身につけることから始めるのもおすすめです。


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6.まとめ

プログラミング言語は多くの種類がありますが、需要を満たしているものは限られています。ITエンジニアとして活躍を目指すのなら、需要のあるプログラミング言語を重点的に学び、企業ニーズを満たせるように努力するのがポイントです。


まずは本記事で紹介した需要のあるプログラミング言語のランキングを確認し、どの言語を学ぶべきか考えてみてください。


プログラミング言語の勉強をする際には、将来性を見据えることも大切です。例えば将来的にITフリーランスエンジニアになりたいのなら、汎用性の高い言語や案件・求人数の多い言語を学ぶのがおすすめとなるでしょう。


フリーランスボード」では、プログラミング言語ごとにITフリーランスエンジニア向けの案件・求人を検索できます。実際にどんな案件・求人があるのか、ぜひこの機会に「フリーランスボード」で確認してみてください。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

【2025年版】プログラミング言語の需要&将来性ランキング|トレンドや習得難易度など解説に関するよくある質問

ITエンジニアが学ぶべき言語とは?

収入アップが期待できる言語は何ですか?

将来性のあるプログラミング言語は何ですか?

プログラミング初心者におすすめの言語は?

学ぶ価値が低いとされる言語はありますか?

Web系エンジニアに必要な言語は何ですか?

スマホアプリ開発で使われる言語は何ですか?

勉強するプログラミング言語を選ぶコツは?

プログラミング言語を効率良く学ぶ方法は?

なぜ需要のある言語を学ぶことが大切ですか?

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この記事の監修者

笠間 慎

大学卒業後、人材紹介会社にコンサルタントとして従事。フリーランスとして独立。その後、フリーランス案件サイト「フリーランススタート」の立ち上げに編集長兼ライターとして参画し、月間30万人が利用する人気メディアへと成長させる。 2024年より、フリーランスボード編集長に就任。自身の経験を元に、フリーランスの活躍を支援する情報を発信している。

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目次

1.プログラミング言語の需要ランキング

収入アップに期待できるプログラミング言語の需要ランキング

将来性のあるプログラミング言語の需要ランキング

就職・転職に強いプログラミング言語ランキング

難易度順のプログラミング言語ランキング

人気のあるプログラミング言語ランキング

2.最も学ぶ価値のないプログラミング言語とは?

将来的に使われなくなるプログラミング言語

汎用性や活用シーンが少ないプログラミング言語も厳しい

3.エンジニアの職種ごとに需要のあるプログラミング言語は変わる?

Web系エンジニアに需要のあるプログラミング言語

組み込みエンジニアに需要のあるプログラミング言語

オープン系開発エンジニアに需要のあるプログラミング言語

ゲーム開発系エンジニアに需要のあるプログラミング言語

スマホアプリエンジニアに需要のあるプログラミング言語

4.勉強するプログラミング言語を選ぶ方法・コツ

目的に合わせてプログラミング言語を選ぶ

自分の将来に役立つプログラミング言語を選ぶ

初心者は学びやすさを重視する

5.プログラミング言語を効率良く学ぶためのポイント

独学するための学習環境を整える

プログラミング言語の勉強を習慣化する

勉強会などのチャンスを活用する

6.まとめ