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システムエンジニアは夜勤が必須?夜勤って辛い?夜勤のメリット・デメリット、給与事情など解説

公開日:2025/04/25最終更新日:2025/04/25

システムエンジニアとして働いている人、もしくはこれから働く人の中には夜勤について不安や疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。


夜勤は身体的に辛いイメージがあるものの、必ずしもそうではありません。特に、システムエンジニアの場合、室内で仕事ができますし、重い荷物を運ぶこともないため、思っていたほど体力を消耗しないと感じる人もあります。


また、夜勤には日中の時間を自由に過ごせるメリットもあります。お昼の時間帯にスキルアップのために勉強をしたり、別の仕事をしたりすることもできますし、子どもの送迎、役所手続きなどの所用に充てることも可能です。


本記事では、システムエンジニアにおける夜勤事情を確認した上で、システムエンジニアに夜勤が発生する理由、夜勤のメリット・デメリット、夜勤アリのシステムエンジニアの給与事情などを見ていきましょう。

1.システムエンジニアは夜勤必須ではない

システムエンジニアには夜勤がつきものというイメージを抱いている人もいますが、必ずしもそういうわけではありません。


例えば、システムエンジニアの中でも開発エンジニアは夜勤がないポジションが多いです。開発エンジニアとはシステムやソフトウェアを設計・開発する専門職ですが、これらの業務は日中に行うことがほとんどであるためです。


一方、インフラエンジニアはサーバーやネットワークの監視を24時間行う必要があり、時間を問わずに迅速な対処が必要となるため夜勤必須のポジションが多いです。ただし、夜勤が多いといわれるインフラエンジニアであっても、夜勤の有無は在籍する企業によって異なります。夜勤は外注している企業、夜勤なしのポジションを用意している企業などもあるためです。

2.システムエンジニアに夜勤が発生する理由

システムエンジニアに夜勤が発生する理由とは、ネットワークは24時間稼働しており、その監視は時間や曜日を問わずに必要であるためです。サーバーの稼働状況、セキュリティインシデントなどは監視し続けなければなりません。


その他にも、監視ツール(Zabbix、Nagiosなど)からのアラートへの対応も重要な業務の1つです。場合によってはエスカレーションや復旧作業を行います。


また、深夜にメンテナンス作業を行うこともあります。顧客が日中利用するシステムはシステムが稼働していない夜間にメンテナンスを一般的に実施します。このため、保守運用を担当しているエンジニアは顧客に安定的なサービスを提供するためにも、夜間に稼働することもあります。

3.システムエンジニアが夜勤をするメリット

夜勤に対して否定的なイメージを抱いている人もいますが、夜勤にもメリットがあります。夜勤ならではの利点を得るために、日勤よりも夜勤を好む人もいます。


システムエンジニアが夜勤をするメリットとして、以下の4つが挙げられます。

  • 高い給与を得やすい

  • 日中の時間を自由に使える

  • 夜勤の定型業務は仕事が忙しくないことが多い

  • トラブル対応を除く時間を有効活用できる場合がある

それぞれ確認していきましょう。

高い給与を得やすい

システムエンジニアの中でも夜勤アリのポジションで業務に従事している人は年収が高い傾向にあります。


IT業界は他の業種と比べて給与が高い傾向にあるとはいえ、新人時代の給与では余剰資金がほとんど残らないこともあります。夜勤アリのポジションに入ることで、システムエンジニアとしての経験を積みながら、生活を安定させることもできます。

日中の時間を自由に使える

夜勤をしている人の中には日中の時間を自由に使えることに利点を感じる人もいます。例えば、郵便局や役所、銀行などは平日の日中のみしか開いていません。一般的な会社員がこれらに用事がある場合は昼休みの時間を活用したり、休暇を取得したりする必要があります。一方、夜勤であれば日中はフリーのため問題なく利用できます。


その他にも、空いている時間帯に人気のカフェで食事をしたり、ショッピングをしたりすることも可能です。

夜勤の定型業務は仕事が忙しくないことが多い

夜勤でネットワーク監視、システム管理などの定型業務に従事する場合、忙しくないことが多いです。


夜勤の求人の中にはトラブルがあった場合のみ対応が求められるポジションは多くあります。また、夜間の時間帯であれば緊急時を除いて電話は基本的にかかってこないので業務に集中できます。


夜勤では顧客と各種調整を行ったり、自分の仕事の合間に会議に出席したりすることも基本的にはありません。

トラブル対応を除く時間を有効活用できる場合がある

システムエンジニアの夜勤は日勤よりも時間的な余裕を感じながら働ける傾向にあります。ポジションによっては勤務時間の大半が待機ということもあります。


仕事が手持ち無沙汰の時間は仮眠をとったり、ネットサーフィンをしたり、勉強をしたりすることも可能です。特に、在宅勤務の場合は勤務時間であっても、手持ちの仕事がなければ自由に過ごしやすいでしょう。


夜勤中、暇な時間を活かして、スキルアップのための勉強をコツコツと重ねることで、今よりも開発において高い工程に携われるようになったり、給与が高いポジションを得られたりします。

4.システムエンジニアが夜勤をするデメリット

夜勤にはいくつものメリットがあるものの、日勤では考えがたいデメリットもあります。夜勤を始める前に向き不向きを知っておくためにも、夜勤のデメリットも確認しておくことが大切です。


システムエンジニアが夜勤をするデメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 生活スタイルに慣れるまでは辛い

  • 身体に悪い

  • 家族や友人と生活時間が逆になる

それぞれ確認していきましょう。

生活スタイルに慣れるまでは辛い

日中活動し、夜に寝ている人がほとんどだと思います。こうした生活スタイルが身体に馴染んでいる人にとって夜勤は最初のうちは辛いでしょう。勤務時間中は眠いのに、帰宅したら眠れないということもあります。


夜勤をある程度の期間にわたって継続していれば一般的に慣れてきます。夜勤であっても食事や睡眠の時間を定めることで生活リズムを保てるため、身体的な負担は軽減されます。

身体に悪い

本来、人間は日中に行動し、夜間に寝る生きものです。夜勤は人間本来の生活時間と変わるため体調に影響することもあります。


夜勤の場合、朝からお昼すぎまで寝ることになるため、太陽の光を浴びることが極端にできないため、体内時計が乱れやすくなります。また、日中は明るいため、夜間と比べて熟睡するのが難しい点も問題です。


夜勤に3年以上従事している人の中で体調の異変を感じた人の割合が、4割近いという調査結果もあります。


夜勤によって睡眠障害を発症したり、睡眠不足が続いたりすると、情緒不安定、鬱病、高血圧、糖尿病、心臓病、脳卒中などのリスクが高まるので注意が必要です。

家族や友人と生活時間が逆になる

家族や友人が日中起きて、夜に寝ている場合、自分と生活時間が合わなくなります。家族と一緒に生活していても顔を合わせる機会が少なくなったり、友人と遊びや食事に行きにくくなったりすることもあります。


また、夜勤がある仕事の多くはシフト制で、土日祝も関係ないことが多いです。夜勤があるということは従業員を24時間稼働させる必要があるため、土日祝が休みというのは考えがたいでしょう。このため、家族や友人と土日祝に旅行に行くには調整が必要になります。

5.夜勤アリのシステムエンジニアの給与事情

システムエンジニアの平均年収は550万円前後といわれています。この金額は夜勤があるといわれる他の職業よりも高いといえそうです。ちなみに、現代の日本において給与所得者の年収は正社員が530万円、正社員以外が202万円といわれています。システムエンジニアは国内における給与所得者の中でも給与が比較的高く、手に職が付くため安定もしています。


システムエンジニアはIT業界初心者の人にとっても比較的大きく門戸が開かれており、IT人材としてスタートを切りやすいポジションです。それでも、年収は比較的高いため、若くして経済的に自立することもできます。


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6.システムエンジニアの夜勤に関するよくある質問

システムエンジニアとして働くことを検討している人の中には夜勤に関する疑問を抱いている人もいます。そこでここでは、システムエンジニアの夜勤に関するよくある質問に回答します。


システムエンジニアの夜勤に関するよくある質問として、以下の4つが挙げられます。

  • インフラエンジニアの中には夜勤をしている女性もいますか?

  • 社内SEは夜勤がありますか?

  • インフラエンジニアの夜勤は辛いですか?

  • システムエンジニアは夜勤がどのくらいの頻度でありますか?

それぞれ確認していきましょう。

インフラエンジニアの中には夜勤をしている女性もいますか?

インフラエンジニアの中には夜勤をしている女性もいます。


インフラエンジニアの夜勤アリのポジションに女性が応募した場合、性別のみを理由に夜勤が免除されることはありません。


男女関係なく、体調や個人、もしくは家庭の事情などが考慮されて夜勤が免除されることは企業によってはあります。

社内SEは夜勤がありますか?

社内SEに夜勤があるかどうかは担当する業務によるため一概にはいえません。


例えば、社内インフラの整備は夜勤が発生しやすいポジションです。システムを稼働していない夜間に整備を行ったり、年中無休でネットワークを監視する必要があったりするためです。


一方、ヘルプデスクや社内システム開発において夜勤が発生することはほとんどありません。

インフラエンジニアの夜勤は辛いですか?

インフラエンジニアの夜勤が辛いかどうかは一概にはいえません。


インフラエンジニアの夜勤が辛いかどうかは在籍している企業によって異なります。トラブルや障害が頻繁に発生し、夜間に対応に追われるポジションもありますが、トラブルはほぼ起こらず待機時間の方が長いポジションもあります。


また、夜勤が辛いかどうかは本人の体質によっても変わってきます。夜型で朝に弱い人の中には、夜勤の方が体力的にラクという人も稀にいます。

システムエンジニアは夜勤がどのくらいの頻度でありますか?

一概にはいえることではないですが、システムエンジニアの多くが1カ月に数回、もしくは数カ月に1回程度の頻度で夜勤をしています。


ただし、運用監視、運用管理業務には夜勤のみのポジションもあります。夜勤のみのポジションの場合、昼夜が逆転した生活になります。


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7.まとめ

システムエンジニアとして働く上で夜勤をこなすことは覚悟しておく必要があります。しかし、夜勤は大変なことばかりではなく、夜勤ならではのメリットもあります。例えば、深夜に働くことができれば高単価案件を獲得できるチャンスは上がりますし、日中の時間をプライベートな時間に充てることもできます。


また、夜勤があるシステムエンジニアになったからといって、定年まで夜勤が続くとも限りません。スキルアップし、別のポジションに転身できれば、日勤のみの環境で働けるようになることもあります。現在の自分の状況、スキルなどを考慮しながら検討することをおすすめします。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。


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目次

1.システムエンジニアは夜勤必須ではない

2.システムエンジニアに夜勤が発生する理由

3.システムエンジニアが夜勤をするメリット

高い給与を得やすい

日中の時間を自由に使える

夜勤の定型業務は仕事が忙しくないことが多い

トラブル対応を除く時間を有効活用できる場合がある

4.システムエンジニアが夜勤をするデメリット

生活スタイルに慣れるまでは辛い

身体に悪い

家族や友人と生活時間が逆になる

5.夜勤アリのシステムエンジニアの給与事情

6.システムエンジニアの夜勤に関するよくある質問

インフラエンジニアの中には夜勤をしている女性もいますか?

社内SEは夜勤がありますか?

インフラエンジニアの夜勤は辛いですか?

システムエンジニアは夜勤がどのくらいの頻度でありますか?

7.まとめ