Pyramidのフリーランス案件・求人

■Pyramidとは PyramidはPythonで書かれたオープンソースのWebアプリケーションフレームワークで、大規模で複雑なWebアプリケーションの開発に適しています。Pyramidは、Zope、Pylons、Djangoなど、これまでのPython Webフレームワークの良い部分を取り入れつつ、柔軟性、拡張性、テスト容易性を重視して設計されています。 Pyramidの特徴として、設定よりも規約（convention over configuration）を重視した設計であること、URLディスパッチとビュー関数のマッピングが柔軟に行えること、テンプレートエンジンを選択して使用できること、セキュリティ対策の機能が充実していること、拡張機能をアドオンとして追加できること、リクエスト、レスポンス、セッション、キャッシュなどのAPIが整備されていること、テスト駆動開発（TDD）を促進する設計になっていること、ドキュメントが豊富で、わかりやすいチュートリアルが提供されていることなどが挙げられます。 Pyramidができる開発は、Webアプリケーション開発、RESTfulなWebサービス開発、APIの開発とドキュメント生成、Webサイト構築、CMSやブログシステムの開発、データベースを使ったアプリケーション開発、ソーシャルアプリケーション開発、モバイルアプリのバックエンド開発と幅広いです。 Pyramidを活用している世界的サービスやプロダクトは、Dropbox、Yelp、SurveyMonkey、Mozilla、Fedora Project、 Environmental Protection Agency、RackSpaceなどが挙げられます。また、Pylonsプロジェクトから派生したPyramidは、Pythonコミュニティで長年にわたって開発が続けられており、大規模なWebアプリケーションの構築に適した選択肢の一つとなっています。PythonのWebフレームワークには他にもDjangoやFlaskなど有力なものがありますが、Pyramidはそれらと比べてより柔軟性と拡張性に富んだアーキテクチャを持つことが特徴です。 ■Pyramidを活用するメリット この章ではPyramidを活用するメリットについて説明します。 Pyramidを習得することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・Pylonsプロジェクトによる安定性とセキュリティへの高い信頼性がある ・設定ファイルとビューのマッピングによるURLディスパッチの柔軟性が高い ・ビューのコールバックチェーンによるリクエスト/レスポンス処理の拡張性に優れる ・SQLAlchemyなどの有力なORM、テンプレートエンジンとの連携が容易 ・ヘッダ情報、cookie管理、フォーム受付検証などのユーティリティ機能が充実している ・scaffoldコマンドによるプロジェクトテンプレート生成で開発立ち上げが容易 ・PythonのWebフレームワークらしい読みやすいソースコードで開発効率も高い PyramidはPython製のWebフレームワークとしては老舗の部類に入るフレームワークであり、エンタープライズレベルのアプリケーション基盤としての活用を見据えた堅牢なアーキテクチャを特徴としています。上記活用する上でのメリットを踏まえて、習得可否を検討することをおすすめします。 ■Pyramidを活用するデメリット この章ではPyramidを活用するデメリットについて説明します。 Pyramidを習得することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・難解なZopeコンポーネントアーキテクチャの思想を引き継いでおり学習コストが高い ・マイクロフレームワークの台頭により利用者数と情報の蓄積が追いついていない ・アプリケーションの規模が大きくなるとパフォーマンスの最適化が難しくなる ・バージョンアップサイクルが遅く新しいPythonやライブラリーへの対応に遅れがちである PyramidはメリットがPyramidはメリットが多いですが、学習コストの高さやエコシステムの縮小など注意すべき点がいくつかあることを理解しておきましょう。 Pyramid習得を今後検討しているフリーランスエンジニアはPyramidを活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。