XMLのフリーランス案件・求人

■XMLとは XMLとは、eXtensible Markup Languageの略で、データの構造と意味を記述するためのマークアップ言語の一つです。XMLは、HTMLと同様にタグを使ってデータを記述しますが、タグの名前や属性を自由に定義できるため、様々な種類のデータを柔軟に表現することができます。 XMLの特徴として、テキストベースのフォーマットで人間にとって読みやすいこと、Unicode に対応していてマルチバイト文字を扱えること、入れ子構造によって階層的なデータ構造を表現できること、XMLスキーマやDTDを使ってデータの妥当性を検証できること、XSLTやXPathを使ってデータの変換や抽出が行えること、ネームスペースによって複数のボキャブラリを混在させられること、プログラミング言語に依存せず利用できることなどが挙げられます。 XMLができる開発は、Webサービスでのデータ交換フォーマット、設定ファイルやログファイルの記述、ドキュメントの構造化、メタデータの表現、電子商取引でのEDIメッセージ、ベクターグラフィックスのSVGフォーマット、オフィス文書のOpenDocumentフォーマット、RSSフィードによるニュース配信など、データの永続化と交換に関わる幅広い分野で利用されています。 XMLを活用している世界的サービスやプロダクトは、Webサービスを提供する多くの企業や組織のAPIで採用されています。例えば、AmazonのProduct Advertising API、FlickrのAPI、SalesforceのAPIなどがXMLをサポートしています。また、Microsoft OfficeやOpenOffice、Apple iWorkなどのオフィススイートでもXMLベースのファイルフォーマットが使われています。XMLは長年にわたってデータ記述の業界標準の一つとして利用されてきましたが、近年ではJSONにシェアを奪われつつあります。しかし、XMLの厳密さと拡張性は、特に大規模で複雑なデータを扱う場面で今も強みを発揮しています。 ■XMLを活用するメリット この章ではXMLを活用するメリットについて説明します。 XMLを習得することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・マークアップ言語の基本であり汎用性が高いデータフォーマットとして利用できる ・データとその構造を統一的に記述することで可読性に優れた文書やデータを作成できる ・名前空間によりボキャブラリの重複を防ぎ大規模な文書記述を行いやすい ・XPathやXSLTなどの関連技術によりXML文書の検索や変換が柔軟に行える ・XMLスキーマによるデータの正当性検証とデータ設計が可能になる ・構造化文書のデータ交換の標準フォーマットとして流通性が高い ・ほとんどのプログラミング言語でパーサーが提供されており言語に依存せず処理が行える XMLはデータフォーマットの汎用標準として広く普及しており、データの記述と交換に関わる技術者にとって習得すべき基礎スキルと言えます。上記活用する上でのメリットを踏まえて、習得可否を検討することをおすすめします。 ■XMLを活用するデメリット この章ではXMLを活用するデメリットについて説明します。 XMLを習得することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・タグの冗長性からデータサイズが膨れ上がる傾向にあり、通信負荷が高くなる ・データとタグ構造が密結合のためスキーマ変更時の波及範囲が広くメンテナンスコストが高くなる ・単純なデータ構造の場合はかえって可読性を損なう場合がある ・XMLファイルの編集にはIDEの支援が必要でテキストエディタでの編集は非効率 XMLはメリットがXMLはメリットが多いですが、冗長性の問題やメンテナンス性の低さなど注意すべき点がいくつかあることを理解しておきましょう。 XML習得を今後検討しているフリーランスエンジニアはXMLを活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。