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Webデザイナーおすすめ資格10選【初心者・独学者向け】学習方法や資格取得後にすべきことも解説

公開日:2025/06/20最終更新日:2025/06/20

「Webデザイナーになりたい」「Webデザイナーとしての実力を証明したい」とお悩みであれば、Webデザイナーに関連する資格の取得に向けて勉強してみてはいかがでしょうか。


Webデザイナーに関連する資格の学習内容は、初心者の方でも学びやすいものがあり、分野ごとに少しずつ勉強していくことで実力の証明にもつながるのでおすすめです。


本記事では、Webデザイナーを目指す方や実力を証明したい方に向けて、資格取得のメリットなどの前提知識、おすすめの資格10選、そして取得後のキャリア形成について段階的に解説していきます。

1.Webデザイナーの資格取得に向けた前提知識

はじめに、Webデザイナーの資格取得に向けて、あらかじめ知っておきたい基礎知識について解説していきます。

Webデザイナーの資格を取得するメリット

  • スキルの客観的な証明になる

  • 知識を体系的に学習できる

  • キャリアアップや転職で有利になる

上記がWebデザイナーの資格を取得するメリットの一例です。


未経験の方にとっては、Webデザイナーとしての基礎をしっかりと身につけるきっかけになり、経験者の場合は、これまでの実績やスキルを客観的に示す手段になるのが大きなメリットです。特にWebデザイナーは、業務に就くために必須となる国家資格のようなものは存在しないため、誰でも名乗って活動することができます。


しかし実際には、転職活動やフリーランスとしての案件獲得において、単なる自己アピールだけでは採用や受注に至らないケースもあり、未経験の方や実績のないフリーランスの方は不利な状況であるのも事実です。資格を取得していることで、未経験の方が実務経験を積む機会を得やすくなるほか、継続的な学習によってWebデザイナーとしての市場価値を高められる点も大きな魅力と言えるでしょう。

Webデザイナー資格取得が年収アップにつながる理由

厚生労働省の職業情報提供サイト(jobtag)の「Webデザイナー(Web制作会社)」に掲載されているデータによると、平均年収は483.9万円と記載されています。一方、フリーランスボードの「Webデザイナーのフリーランス案件・求人一覧」では、月額の平均単価が71.8万円、年収に換算すると約862万円という数字になります。


職業情報提供サイトの情報はあくまでも、一定の基準に基づいて収集された統計データではありますが、資格の取得と実績の積み上げ方次第で、Webデザイナーとして高収入を目指すことも十分に可能です。もちろん、資格取得が直接的に年収アップに結びつくわけではありませんが、長期的に見ればキャリア形成の強力な支えとなる可能性があります。


資格そのものが収入を高めるというより、転職に有利になったり、フリーランスとしての活動がしやすくなったりすることで、結果的に年収アップにつながることも資格取得を目指すべき理由と言えるでしょう。

Webデザイナーの資格は初心者や独学でも取得可能か

結論から言えば、Webデザイナーの資格は初心者や独学でも十分に取得可能です。Webデザイナーに関連する資格試験では、試験実施元が試験範囲に応じた公式テキストを用意していたり、基礎から応用まで段階的なレベルを設けていたりするため、初心者の方でも学びやすい環境が整っています。


そのため、独学で学ぶ場合でも基礎から段階的に学習を進められるため、合格という目標に向けてモチベーションを維持しやすくなります。また、独学にこだわらず、Webデザイナーに関する知識やスキルを学べるオンラインサービスや通信講座を活用することも可能です。


まずは自身の理解度に合わせて受験時期を決め、資格試験ごとの試験範囲やカリキュラムに応じて、無理のない勉強計画を立てることで、初心者や独学でも合格を目指しやすくなるでしょう。

Webデザイナー資格の難易度の見極め方

Webデザイナー向けの資格は数多く存在し、難易度もさまざまであるため、自分に合った資格を選ぶには、難易度を正しく見極めることが重要です。難易度を判断する基準としては、合格率、試験範囲、出題形式、問題数、合格基準の5つをチェックすると良いでしょう。


難易度の高い資格ほど合格率が低く、記述式の問題や問題数が多いもの、合格基準が厳しいものは難易度が高いと考えられます。そのため、初心者の方はまず合格の実感を得るためにも、択一式の知識ベースの試験から挑戦することをおすすめします。


また、試験範囲と自身の理解度を照らし合わせて、難易度を推測することも大切です。特に試験の内容を見て難しく感じる場合は、より基礎的な資格試験の勉強から始めると良いでしょう。

Webデザイナー資格取得を目指す時の注意点

  • 資格取得自体をゴールにしない

  • 実務経験とのバランスを考える

  • 複数の資格をやみくもに取得しない

上記はWebデザイナー資格取得を目指す時の注意点の一例です。

Webデザイナーになりたい方や転職を目指す方は、資格を取ることが目的になってしまいがちですが、大切なのはその後に実務経験を積み、スキルとして定着させていくことです。資格の取得は、あくまでスタートラインに立つための一歩にすぎません。


また、資格の勉強をするだけで実務経験が得られると誤解しないようにしましょう。知識は現場での経験によってスキルへと変わっていきます。


さらに、複数の資格をやみくもに取得するのではなく、自分にとって必要な資格を見極めたうえで、時間や費用といった学習コストにも注意を払うことが重要です。せっかくの自己投資が成果につながらないという事態を防ぐためにも、目的意識を持った資格取得を心がけましょう。

2.初心者や独学におすすめなWebデザイナーの資格10選

次に、初心者や独学でWebデザイナーを目指す方におすすめの資格を10種類、試験について簡単に説明しながら紹介していきます。

Webデザイン試験

試験形式

CBT方式

受験料

10,000円

試験時間

90分

出題数

65問

合格基準

正解率70%以上

合格率

63.4%(累計)

引用元(一部加工):https://webken.jp/design/


Webデザイン(資格名:Webデザイナー)試験とは、社団法人全日本能率連盟が実施する検定試験であり、Webサイトの企画・設定、素材とデザイン、フロントエンド制作、プログラミングについての知識が問われる試験です。


公式テキストや公式問題集も発売されており、初心者の方でも比較的学びやすい資格試験と言えます。特にWebデザインに関する基礎が身についていない方、説明文や問題文などの専門用語がわからない方が初めに挑戦すべき試験の一つと言えるでしょう。

Webデザイナー検定

試験形式

マークシート形式

受験料

ベーシック:5,600円

エキスパート:6,700円

試験時間

ベーシック:60分

エキスパート:80分

出題数

大問10問(約40設問)

合格基準

70点(100点満点)

合格率

ベーシック:65%

エキスパート:30%

※2024年度

引用元(一部加工):https://www.cgarts.or.jp/kentei/guidance/


Webデザイナー検定は、CG-ARTS協会が主催する検定試験で、Webサイト制作におけるデザイン能力や知識を測ることを目的としています。コンセプトメイキングから制作、テスト、評価まで、Webデザインに関する一連のプロセスについての知識が問われます。


エキスパートとベーシックのレベルに分かれており、初心者の方はベーシックのレベルから挑戦すると良いでしょう。公式にテキストや過去問題も用意されているため、オンラインでチェックできる過去問題を見て理解度を把握することから始めてみてください。

Webクリエイター能力認定試験

試験形式

リモートWebテスト

受験料

スタンダード:6,100円

エキスパート:7,700円

試験時間

スタンダード:60分

エキスパート:110分

出題数

エディターを用いた実技試験

※エキスパートは知識問題もあり

合格基準

スタンダード

・実技問題の得点において得点率65%以上

エキスパート

・知識問題と実技問題の合計得点において得点率65%以上

合格率

合格率:91.8%

※2024年度平均合格率

引用元(一部加工):https://www.sikaku.gr.jp/web/wc/contents/about/content/1/


Webクリエイター能力認定試験とは、サーティファイが主催するWebサイト制作のデザイン能力およびコーディング能力を認定する試験です。HTMLやCSSに関する知識が問われ、実際のWebページ作成能力を証明できます。


レベルはスタンダードとエキスパートに分かれており、エキスパートは知識を問われる問題も出題されます。実技試験であることから、知識ベースだけでは合格できず、HTMLやCSSをコーディングできる実力が必要です。


ただし、合格率が比較的高い傾向にあるため、サンプル問題などをチェックし、自分自身の理解度で通用するか確認して、挑戦を検討すると良いでしょう。

ウェブデザイン技能検定

試験形式

学科:筆記試験(マーク方式)

・多肢選択法

・真偽法

実技

・課題選択方式

受験料

1級

・学科:8,000円

・実技:25,000円

(実技はペーパー実技含む)

2級

・学科:7,000円

・実技:16,000円

3級

・学科:6,000円

・実技:8,000円

試験時間

1級

・学科90分

・実技180分

・ペーパー実技60分

2級

・学科60分

・実技120分

3級

・学科45分

・実技60分

出題数

非公開

合格基準

学科:70点以上(100点満点)

実技:70点以上(100点満点:ただし、試験要項に示す各作業分類において配点の60%以上の得点を得ること)

合格率

1級:10~20%

2級:30~40%

3級:60~70%

引用元(一部加工):https://www.webdesign.gr.jp/summery/schedule/


ウェブデザイン技能検定は、Web関連の資格で唯一の国家検定です。Webサイトのデザインや構築に関する知識・スキル、実務能力が問われます。学科試験と実技試験があり、合格すると「ウェブデザイン技能士」を名乗ることができます。


レベルは1級、2級、3級と段階的に難易度が難しくなっていき、初心者の方がステップアップの目標にしたり、実務経験者の方が基礎や応用を固める際に役立つでしょう。


国家検定であるため、社会的信頼性が非常に高く、3級は実務経験がなくても受験可能ですが、上位の級は実務経験が受験資格として必要なため、実務経験を証明したい方にも向いています。

アドビ認定プロフェッショナル

試験形式

CBT形式

・選択形式

・ドロップダウンリスト形式

・クリック形式

・ドラッグ&ドロップ形式

・操作問題

受験料

一般価格:12,980円

学割価格:9,680円

試験時間

50分

出題数

30問前後

合格基準

700点以上(1000点満点)

合格率

非公開

引用元(一部加工):https://adobe.odyssey-com.co.jp/outline/


アドビ認定プロフェッショナルは、アドビシステムズ社が公認する国際的な認定資格です。PhotoshopやIllustratorといった同社のソフトウェア製品に関する専門知識とスキルを証明します。デザイン関連の資格の中でもベンダーが実施している試験であるため、実力を証明しやすい試験の一つと言えるでしょう。


Webデザイナーとして働く中で、PhotoshopやIllustratorなどのソフトウェアは欠かせない存在でもあるため、未経験の方でも採用される可能性も高くなります。ただし、他の資格と同様にあくまでも基礎知識や実務経験を得るチャンスのスタートラインであることを忘れないようにしましょう。

色彩検定

試験形式

マークシート方式(一部記述式)

受験料

3級:7,000円

2級:10,000円

1級:15,000円

UC級:6,000円

試験時間

3級:60分

2級:70分

1級

・1次:80分

・2次:90分

UC級:60分

出題数

非公開

合格基準

200点満点の140点~160点前後点前後

※ただし問題の難易度により多少変動有り。

合格率

3級:74.7%

2級:69.1%

1級:41.8%

UC級:78.7%

引用元(一部加工):https://www.aft.or.jp/exam-orders#contents


色彩検定は、公益社団法人色彩検定協会が主催する検定試験であり、色に関する幅広い知識や技能が問われる試験です。Webデザインにおいても配色は非常に重要な要素であり、色彩理論を学ぶことでデザインの説得力やクオリティを高めることができます。レベルは1級、2級、3級、UC級とあり、どのレベルからも受験することが可能です。


デザインの基礎となる色彩の知識を深めたい方、デザインの説得力を高めたい方におすすめの試験であり、ホームページやアプリの品質を、視覚的にも豊かにできる実力を証明したい場合にも向いているでしょう。

カラーコーディネーター検定試験

試験形式

IBT方式(自宅や会社で受験)

CBT方式(テストセンターで受験)

多肢選択式

受験料

IBT方式

・アドバンスクラス:7,700円

・スタンダードクラス:5,500円

CBT方式は上記に加え利用料:2,200円

試験時間

90分

出題数

非公開

合格基準

100点満点中70点以上

合格率

アドバンス:45.5%

スタンダード:73.0%

※2024年度合計

引用元(一部加工):https://kentei.tokyo-cci.or.jp/color/exam-info/


東京商工会議所が主催するカラーコーディネーター検定試験も、色彩に関する知識とスキルを問う試験です。色彩検定と比較して、よりビジネスシーンでの活用を意識した内容となっています。レベルはスタンダードクラス、アドバンスクラスの2種類であり、どちらも実務経験などの受験条件はなく、併願受験をすることも可能です。


また、商工会議所が主催していることから、企業やクライアントに対しての信頼性が高く、実務に直結する知識として活用しやすい点も特徴です。Webデザインにおける配色提案や、クライアントとのやり取りで説得力のある説明をしたい方にもおすすめな資格と言えるでしょう。


おすすめな人:ビジネスの観点から色彩戦略を学びたい方、論理的な配色設計スキルを身につけたい方。

ITパスポート試験

試験形式

CBT方式

多肢選択式

受験料

7,500円

試験時間

120分

出題数

100問

合格基準

1000点満点中600点以上

合格率

53.1%

※令和7年5月度

引用元(一部加工):https://www3.jitec.ipa.go.jp/JitesCbt/html/examination/exam_summary.html


ITパスポート試験は、IPA(情報処理推進機構)が実施する国家試験で、ITに関する基礎的な知識を証明する資格です。WebデザイナーもIT業界の一員として、セキュリティやネットワーク、経営戦略など、幅広いITの基礎知識を持っていることが求められるため、合格に向けて勉強することで、他のWebデザイナーよりも一歩進んだ存在としてアピールしやすくなります。


Web業界で働く上での基礎固めをしたい方、またはデザイン領域からWeb領域で活躍するためのきっかけを作りたい方にも向いており、資格取得を通じてプログラマーやエンジニアへの道が開ける点も、この資格の魅力と言えるでしょう。

HTML5プロフェッショナル認定資格

試験形式

CBT方式

(マウス操作が基本、一部キーボード入力あり)

受験料

16,500円

試験時間

90分

出題数

HTML5レベル1:約60問

HTML5レベル2:40~45問

合格基準

約7割程度の正答率(正式な基準は非公開)

合格率

非公開

引用元(一部加工):https://html5exam.jp/outline/


HTML5プロフェッショナル認定資格は、LPI-Japanが実施する試験であり、HTML5、CSS3、JavaScriptなど、最新のマークアップに関する技術力と知識を証明するための資格試験です。


HTML5レベル1試験には前提条件がありませんが、HTML5レベル2試験の合格のためには、レベル1の合格が必要です。


最新のWeb標準技術に関する深い知識が問われる内容となっており、フロントエンドのコーディングスキルを専門的に高めたい方、最新技術への対応力をアピールしたい方におすすめの試験と言えるでしょう。

PHP技術者認定試験

試験名

PHP技術者認定初級試験

PHP技術者認定

上級・準上級試験

レベル

ITSS レベル1

ITSS レベル2/3

バージョン

PHP8

PHP7

PHP5

PHP8

PHP5

試験形式

CBT(ComputerBasedTesting)方式

選択式(複数または単一選択)

受検料

12,000円

15,000円

試験時間

1時間

2時間

出題数

40問

30問

60問

合格基準

7割正解

7割以上の正解

・上級試験合格

5割以上~7割未満の正解

・準上級試験合格

引用元(一部加工):https://www.phpexam.jp/summary/novice8


PHP技術者認定試験は、PHP技術者認定機構が実施する、PHPの技術力が問われる認定試験です。


WordPressのカスタマイズなど、サーバーサイドの知識も求められるWebデザイナーにとって、PHPのスキルは大きな強みになります。


初心者の方でWordPressのカスタマイズや簡単なプログラムを扱えるようになりたい方、対応できる仕事の幅を広げたい方におすすめであり、フリーランスとしてWeb制作の分野で活躍したいという方にも向いている資格と言えるでしょう。


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3.Webデザイナー関連の資格を選ぶ時のポイントと学習方法

次に、Webデザイナー関連の資格を選ぶ際に知っておきたいポイントと、効果的な学習方法について解説していきます。

得意分野で実務経験のある資格から挑戦

もしすでにコーディングやデザインツールの操作など、特定の分野で実務経験がある、または得意としている場合、その分野に関連する資格から挑戦するのがおすすめです。基礎知識や経験があることで学習がスムーズに進みやすく、合格という成功体験が自信となり、次のステップへの学習意欲にもつながります。


また実務経験がなくても、得意分野の資格を取得することで実力を証明できる点も見逃せません。特に未経験の方であっても、実務に対応できるスキルをすでに持っている可能性は十分にあるため、好きな技術や関心のある分野から資格取得に取り組むことで、着実なステップアップが期待できます。

異なる分野の資格も取得するとアピールしやすい

Webデザイナーの仕事は、デザインだけでなく、コーディングやマーケティングなど、多岐にわたる知識が求められます。自分の得意分野の資格を取得した後は、普段から関わりのある業務領域の中から、異なる分野の資格にも挑戦してみましょう。


たとえば、デザインが得意な方であれば、その後にコーディングの理解を深め、一部の作業を自分で担えるようになれば、仕事の幅が広がります。

さらに、HTMLやCSS、PHPなどを学ぶことで、WordPressなどのCMS案件にも対応できるようになり、技術的な視野や選択肢も広がっていくでしょう。

資格取得を目指す時の参考書や教材の選び方

資格取得を目指す時の参考書や教材の選び方として、まずは試験の実施元が提供している公式テキストの利用を検討すると良いでしょう。補足としてその他の参考書を選ぶ場合は、最新の試験に対応しているかを確認したうえで、文章やイラストが視覚的にわかりやすく、基礎用語を網羅しているものを選ぶのが無難です。


また、教材は公式テキストや問題集だけでなく、オンラインサービスや通信講座の利用も前向きに検討しましょう。特に独学の場合、文字情報だけの勉強では挫折しやすいため、動画や手を動かしながら学べる教材を取り入れることで、理解の定着にもつながります。


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4.Webデザイナー資格取得後にするべきこと

最後に、Webデザイナー資格の取得をきっかけとして、その後どのようなステップを踏んでいくべきかをご紹介します。

より上位の資格取得に挑戦する

資格取得に向けて勉強し、無事に合格できたら、次はより上位の資格に挑戦してみましょう。たとえば、ウェブデザイン技能検定の3級に合格した場合は、2級・1級と段階的にステップアップしていくことで、スキルの向上と専門性の証明につながります。


また、常に新たな資格取得を視野に入れて学び続ける姿勢は、Webデザイナーとしての市場価値を高めるうえでも重要です。特にWeb業界では、デザイン力に加えて技術力も兼ね備えていくことで、より多くの選択肢を持ちながらキャリアを築きやすくなります。

ポートフォリオを更新してしっかりアピールする

資格取得によって得たスキルを活かし、まずは具体的な成果物を制作してみましょう。制作した作品は、必ずポートフォリオに追加することが大切です。資格名だけでなく、学んだ知識をどのように実務に応用したのかを示すことで、採用担当者やクライアントに対するアピール力が高まります。


また、ポートフォリオを更新する過程で、自分がどのようなスキルを身につけてきたのかを再確認できることもあります。それによって、新しい仕事への意欲が湧いたり、さらに学びたい分野が見えてきたりすることもあるでしょう。スキルの「見える化」は、自分自身の成長を実感し、次のステップへ進む原動力にもなります。

クラウドソーシングサイトに登録してみる

資格の取得をきっかけに、クラウドソーシングサイトに登録してみるのもおすすめです。すぐに案件の獲得につながらなくても、自分のスキルで何ができるのか、どのようなニーズがあるのか、そして今後どんなスキルを身につけるべきかが見えてきます。


また、案件情報を日々チェックする中で、対応できそうな内容があれば、思い切って応募してみるのも良いでしょう。最初は小さな案件でも構いません。実績を少しずつ積み上げることで自信がつき、副業からスタートし、将来的にはフリーランスとして独立する道も現実的になっていきます。

キャリアチェンジや転職活動を始める

資格の取得は、キャリアチェンジや転職活動を始める良いきっかけにもなります。現在の職場においても、上司や同僚に資格取得をアピールすることで、新たなポジションや役割に挑戦できる可能性が広がります。


また、取得したスキルを活かして、チームメンバーと新しい取り組みを始めるなど、社内での活躍の場を広げるのもひとつの方法です。


転職を視野に入れている場合は、履歴書や職務経歴書に資格を明記したうえで、面接では資格取得の過程で何を学んだのか、それを今後どう活かしたいのかを具体的に伝えることで、就職に対する熱意と成長意欲を効果的にアピールできるでしょう。

エージェントサービスを活用するとスムーズ

フリーランスとして案件を獲得したい方や、転職活動を効率的に進めたい方は、ITやWeb業界に特化したエージェントサービスを活用するのがおすすめです。専門のキャリアアドバイザーが、あなたのスキルや資格、希望に応じて適切な求人を紹介してくれる可能性があります。


また、未経験者や実務経験者など、それぞれのキャリア状況やスキルセットに合わせて、自身の市場価値を可視化してくれる点もエージェントの大きな強みです。学んできたことや身につけたスキルがどのように活かせるかを実感しやすくなるでしょう。


ただし、資格を1つ取得しただけで必ずしも高い評価が得られるとは限りません。実務に近い内容に自分なりに取り組み、スキルを実践的に深めていく姿勢が大切です。


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5.まとめ

本記事では、Webデザイナーに関連する資格取得を検討している方に向けて、具体的な資格の種類や選び方、学習方法、そして取得後の活用法についてご紹介しました。


Webデザイナーという職業には、ビジュアル的なセンスが求められる印象があるかもしれません。しかし、基礎に裏打ちされたデザイン力や技術力を身につけていくことで、実務の中でセンスは自然と磨かれていくものです。


また、資格取得を通じて「学び続ける姿勢」が身につくことこそが、最大のメリットとも言えるでしょう。常に前向きに学習を重ね、少しずつスキルを積み重ねていくことで、やがて収入アップやキャリアの広がりにもつながっていきます。そうした成長のイメージを持ち続けながら、資格取得に向けた取り組みを進めていきましょう。


最後までお読みいただきありがとうございました。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。


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Webデザイナーおすすめ資格10選【初心者・独学者向け】学習方法や資格取得後にすべきことも解説に関するよくある質問

Webデザイナーの資格取得で得られるメリットは何ですか?

Webデザイナーの資格は年収アップに影響しますか?

Webデザイナーの資格は初心者や独学でも取れますか?

Webデザイナー資格取得を目指す際の注意点は?

Webデザイン関連で唯一の国家資格は何ですか?

アドビ製品のスキル証明になる資格は何ですか?

Webデザインで色彩理論を学べる資格は何ですか?

WebデザイナーとしてIT基礎知識を証明する資格は?

資格取得後、Webデザイナーがすべきことは何ですか?

Webデザイナー資格取得の最大のメリットは何ですか?

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この記事の監修者

笠間 慎

大学卒業後、人材紹介会社にコンサルタントとして従事。フリーランスとして独立。その後、フリーランス案件サイト「フリーランススタート」の立ち上げに編集長兼ライターとして参画し、月間30万人が利用する人気メディアへと成長させる。 2024年より、フリーランスボード編集長に就任。自身の経験を元に、フリーランスの活躍を支援する情報を発信している。

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目次

1.Webデザイナーの資格取得に向けた前提知識

Webデザイナーの資格を取得するメリット

Webデザイナー資格取得が年収アップにつながる理由

Webデザイナーの資格は初心者や独学でも取得可能か

Webデザイナー資格の難易度の見極め方

Webデザイナー資格取得を目指す時の注意点

2.初心者や独学におすすめなWebデザイナーの資格10選

Webデザイン試験

Webデザイナー検定

Webクリエイター能力認定試験

ウェブデザイン技能検定

アドビ認定プロフェッショナル

色彩検定

カラーコーディネーター検定試験

ITパスポート試験

HTML5プロフェッショナル認定資格

PHP技術者認定試験

3.Webデザイナー関連の資格を選ぶ時のポイントと学習方法

得意分野で実務経験のある資格から挑戦

異なる分野の資格も取得するとアピールしやすい

資格取得を目指す時の参考書や教材の選び方

4.Webデザイナー資格取得後にするべきこと

より上位の資格取得に挑戦する

ポートフォリオを更新してしっかりアピールする

クラウドソーシングサイトに登録してみる

キャリアチェンジや転職活動を始める

エージェントサービスを活用するとスムーズ

5.まとめ