OpenStackのフリーランス案件・求人

■OpenStackとは OpenStackとは、クラウドコンピューティング基盤を構築するためのオープンソースソフトウェアで、サーバ、ストレージ、ネットワークなどのインフラストラクチャリソースを統合的に管理し、IaaS（Infrastructure as a Service）の提供を可能にします。OpenStackは、NASAとRackspaceによって2010年に開始されたプロジェクトで、現在はOpenStack Foundationによって運営されています。 OpenStackの特徴として、パブリッククラウドとプライベートクラウドの両方に対応していること、APIとダッシュボードによる統一されたリソース管理インターフェースを提供していること、水平スケーリングによる拡張性と冗長性を実現できること、ロールベースアクセス制御（RBAC）によるマルチテナント環境を提供できること、Pythonで実装されたモジュール構造を持ち、カスタマイズと拡張が容易なこと、Ansibleなどの構成管理ツールとの親和性が高いこと、大規模なオープンソースコミュニティによって継続的な開発が行われていることなどが挙げられます。 OpenStackができる開発は、Nova（コンピュート）、Swift（オブジェクトストレージ）、Cinder（ブロックストレージ）、Neutron（ネットワーク）、Keystone（認証・認可）、Glance（イメージ管理）、Horizon（ダッシュボード）など、クラウド基盤を構成する各種サービスの構築と運用が可能です。また、Heat（オーケストレーション）、Trove（データベース）、Sahara（Hadoopクラスタ管理）などの上位サービスを組み合わせることで、より高度なクラウドアプリケーションの開発も行えます。 OpenStackを活用している世界的サービスやプロダクトは、NASAやCERNなどの研究機関、Walmart、AT&T、eBay、BMWなどの大企業、NTTドコモ、ヤフージャパン、KDDI、ソフトバンクなどの通信キャリアなど、幅広い業種の組織で導入事例があります。また、Red Hat、SUSE、Canonical、Mirantis、VMwareなどのベンダーがOpenStackディストリビューションを提供しており、エンタープライズでの利用を支援しています。クラウドネイティブアプリケーションの開発プラットフォームとして、OpenStackは重要な選択肢の一つとなっています。 ■OpenStackを活用するメリット この章ではOpenStackを活用するメリットについて説明します。 OpenStackを導入することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・オープンソースのクラウド基盤ソフトウェアとして機能の拡張性が高い ・KVMなど様々なハイパーバイザーへの対応により柔軟なシステム構成が可能 ・OpenStack CLIによるインフラ操作の自動化とスクリプティングが行える ・Heat Orchestrationによるインフラ構成のコード化とデプロイ自動化が実現できる ・Ceilometerによるリソース監視とメータリングにより利用状況の可視化が容易になる ・ベンダー中立の立場から複数社の協力体制による開発と品質向上が期待できる ・商用サポート/ディストリビューションを選択でき、導入の自由度が高い OpenStackはデファクトスタンダードとなりつつあるオープンソースのクラウド基盤ソフトウェアとして、クラウド環境の構築とカスタマイズにおいて重要な選択肢となっています。上記導入する上でのメリットを踏まえて、導入可否を検討することをおすすめします。 ■OpenStackを活用するデメリット この章ではOpenStackを活用するデメリットについて説明します。 OpenStackを導入することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・学習コストが高く習熟に時間を要する ・複雑なシステム構成のため運用管理に高度なスキルが求められる ・バージョン間の互換性の問題から環境のアップデートが難しい場合がある ・AWSなどのパブリッククラウドに比べAPIの互換性や機能面で劣る OpenStackはメリットがOpenStackはメリットが多いですが、導入・運用の難易度の高さや機能面の未成熟さなど注意すべき点がいくつかあることを理解しておきましょう。 OpenStack導入を今後検討している企業はOpenStackを活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。