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エンジニアは2年目で転職可能って本当?実は3年目がいい?メリットデメリットや年収など解説

公開日:2024/12/24最終更新日:2024/12/25

エンジニアは2年目でも転職しやすいといわれます。しかし、これを不思議に思う人も少なくないでしょう。なぜなら、一般的に転職市場では、2年目の転職成功は厳しく、経験年数は多いほうが転職に有利だからです。


そこで本記事は、エンジニアは2年目でも転職できる理由や転職するメリットを解説します。転職時に活用したいおすすめの転職エージェントもあわせて紹介します。

目次

1.エンジニアは2年目でも転職できる

結論から述べれば、エンジニアは2年目でも転職することが可能です。以下に、2年目でも転職できる詳しい理由について説明します。

エンジニア2年目では転職も何もできない?

エンジニア2年目では「転職も何もできない」といわれることがあります。しかし、この言説、実は正しくありません。エンジニアは2年目でも十分に希望の会社に転職することができます。その理由は、次の3つがあります。

理由1.新人教育のコストが少ない

1つ目の理由は、会社側の新人教育にかけるコスト負担が減ることにあります。


1年目で最低限の社会ルールやマナーを学び、新人研修ではOJTや教育研修が行われます。エンジニア2年目の人材は、それが完了しているのです。


新卒の人材を再教育することなく、自社の開発プロジェクトに投入する即戦力として確保できます。そのため、IT業界でエンジニア2年目はむしろ歓迎されます。

理由2.人手不足が常態化している

2つ目の理由は、人手が不足していることです。そのため、採用の空きがあり、2年目でも転職しやすいのです。IT業界では、経験を積んだ後に独立や転職をするエンジニアも多く、貴重な人手を失う会社は少なくありません。


また、エンジニアの職が合わない、労働環境が悪いなどの理由で条件の良い会社に入り直すか、いまいる会社を辞めることもあります。


企業にとっては困ることでも、人手不足の事情が転職希望者には好都合というわけです。

理由3.第二新卒が歓迎される

3つ目の理由は、第二新卒が歓迎されることです。


新卒採用は、先に述べたように教育の手間があります。第二新卒にはその必要がありません。


企業は第二新卒を迎え入れるための良い条件を出して採用を進めます。そこで、2年目のエンジニアは、第二新卒を必要とする企業求人を探せるのです。


これらの理由を知っているだけで多くのチャンスが残っていることがわかり、2年目のエンジニアが自信を持って転職活動できます。

2. エンジニアは何年で転職するのがおすすめ?

エンジニア2年目で転職する際に気になることとして、「本当は何年で転職するのが良いのか」という点です。


これを知るためには、エンジニアが2年目で市場価値(収入や需要)を知る必要があります。以下に「3年目」と「3年」の違いについてもあわせて解説します。

実務経験2年の市場価値

エンジニアは経験が「2年目」という場合、基本的に実務の経験が伴います。そのため、2年目という場合は「実務経験1年以上」の市場価値と同じです。


そこで、具体的な市場価値を測るためには、年収や業務経験、個人の資質、学歴などが影響します。

エンジニア2年目の年収はいくら?

dodaによるとエンジニアの平均年収は「452万円」です。

「2年目」の平均年収は、細かい項目として統計には出ませんが、若手の新卒者と考えた場合、380万円ほどとなります。


また、上記年収はあくまでも参考値のため、就職する企業や就職場所によって大きく異なります。

地方と都市部では年収に差があるため、都市部のほうがエンジニア2年目の年収は高めに設定されています。

転職する場合は、年収の確認にこの賞与まで合わせた合計額をチェックすることが大切です。

エンジニア転職時に実務経験が浅い場合

実務経験には種類があり、ルーティーンに多い「簡単な業務(雑務)」と「本格的なプロジェクト経験」の2つがあります。

  • 簡単な業務(雑務)の例:

    コードを書く、アプリを作成する、エンジニアの補助業務など

  • プロジェクト業務の例:

    プロジェクトに携わって各工程のフローを経験する、上流工程でプロジェクトマネージャーを担当するなど

就業した会社によっては、プロジェクト業務が担当できず、実務経験が浅くなることがあります。それが原因で、企業にとっての人材価値は下がり続けます。

ただし、「まだ2年目」と言い換えることもできます。2年目で転職するか否かの判断は、経験の有無を考慮して、これ以上の経験が積めないようならすぐにでも転職すべきです。


また、経験が大きな差になるかどうかは採用先の会社次第です。大きなプロジェクト経験の有無も絶対ではありません。

エンジニアは3年目が良い?「2年目」や「勤続3年以上」との違い

エンジニアにとっては、2年目と3年目、勤続3年以上では、大きな違いがあります。なぜなら、条件の良い会社は求人で「勤続3年以上」を目安に募集をかけているからです。


しかし、3年目は「実務経験3年以上」と同じ意味ではありません。「実務経験2年以上」の場合も含まれるからです。


通常は、エンジニアとして3年の経験があれば、実務経験を十分積んだ人材としてみなされます。その結果、実務経験が3年目のエンジニアは、2年目のエンジニアよりも待遇が良かったり、多くのハイクラス求人に応募したりできます。そして、退職時にも退職金(条件は3年以上に相当する勤続年数)が出るのです。


ただし、3年の勤続年数を稼いで退職金の受給や求人条件が良くなるからといって無理に転職せず、会社にとどまるのは良くありません。転職のタイミングが経験や年数に縛られすぎないようにしましょう。


実務経験の乏しい会社なら早く転職して、プロジェクトに携わる職場で1年でも2年でも早く経験するほうが有益です。


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3. エンジニア転職をしたほうが良い理由は?4つのメリット

ここからは、早期にエンジニアが転職するメリットを4つ紹介します。

メリット1.若いうちの転職がしやすい

1つ目のメリットは、エンジニアの職場は若手を採用することが多いことです。若いと教育もしやすく、体力がいる職場でも活躍できます。そして、若い人中心でチームを作るなど、ITのベンチャー企業にはよくあることです。

メリット2.仕事内容の不満を解消できる

2つ目のメリットは、転職してプロジェクト開発に携わるなどの機会を得られることです。会社は同じところに1年以上勤めていれば、大きなプロジェクトが来る会社かどうかわかります。


転職はそういった環境を変えるきっかけになります。転職先で心機一転し、会社次第で大きなプロジェクトに携わることが可能です。

メリット3.転職で給料や待遇の向上

3つ目のメリットは、転職で優良企業に入り直し、給料や待遇の向上が期待できることです。


IT企業にはブラック企業が比較的多く、中小企業ではサービス残業や無理な働き方が横行している現場も少なくありません。


そこで別の優良企業に移って、待遇を改善することが可能です。特に、労働環境は経営者の方針で大きく変わるため、仕事量が変わらずに転職前よりも給与が上がることがあります。

メリット4.新たなスキルや経験を得られる

4つ目のメリットは、いまの会社では体験できない別の業務経験やスキルを身に付けられることです。


その会社が中心のプロジェクトに参加することで前の職場ではできなかった業務を経験できます。先輩社員の技術を見て吸収し、成長することも期待できるのです。

4. 2年目で転職する3つのデメリット

エンジニアは2年目で転職するメリットがある一方で、以下のようなデメリットもあります。

デメリット1.転職先がすぐに見つからない

1つ目のデメリットは、転職のために会社を辞めても、すぐに次の会社に採用されるわけではないということです。

転職活動は、上手く行けばすぐに次が見つかりますが、条件を狭めると採用までたどり着かないこともあります。採用の内定をもらうまで無職の状態です。


そのため、2年目で転職する場合は、辞めた後の再就職がスムーズにできないことも前提に転職活動を在職中にすることも検討するなど工夫する必要があります。


すでに会社を辞めてしまった場合は、根気よく求人を探してエントリーや採用面接を受ける必要があります。

デメリット2.短期間での転職が不利になることがある

2つ目のデメリットは、2年目で転職すると「短期間で会社をやめてしまう」というイメージを持たれることです。これが採用にとって不利になる会社もあります。


「自社に採用してもすぐにまた辞めるのではないか?」という疑問を持たれるからです。そのため、技術や業務経験ではなく、単純に転職者の資質を問う判断で採用されないといったデメリットとなります。


もちろん、エンジニアの場合は第2新卒を歓迎するIT企業も多いため、そこまでIT業界では多くはないでしょう。しかし、そういう印象を人事に与えることがあるのを知っておくことも大事です。


その対策として、会社を辞めた理由を自分のキャリアに結び付けて明確に示せるように準備しておくことです。採用先の不安が和らげば、2年目という項目は大して問題になりません。

デメリット3.上流工程・役職経験の不足

3つ目のデメリットは、上流工程・役職の経験が不足することです。2年目で上流工程やマネージャーなどの役職をすでに経験しているエンジニアは少なく、1年分の業務経験で転職アピールをする必要があります。


求人の中には、上流工程の経験者を求めていたり、役職付きでプロジェクトを任せられる人材を求める会社もあります。そういった求人は採用が難しいのです。


また、上のキャリアを目指したい人にとっては、転職後の会社で勤続年数が1年目としてリセットされます。前の会社とあまり違いがない職場に転職すると、単純に同世代から出遅れるだけの結果に終わるのです。これだけは避ける必要があります。

5. 転職前にチェックすべきポイントや注意点

エンジニア2年目で転職する場合は、以下の3つのポイントを押さえます。

ポイント1.現在の労働条件を確認する

1つ目のポイントは、転職前にいまの会社の労働条件を確認して、それを他社と比べ、IT業界の中で自分がどの位置にいるか把握することです。


例えば、給与に不満があって辞める場合、「実は給与が他社よりも高い水準の会社だった」と後で分かるケースがあります。IT業界は市場が大きく変化しやすく、給与水準も経営者の方針で大きく変わることが要因です。求人票の給与記載は額面での給与の表記の場合もあり、手取り金額の表記ではないこともあります。


給与アップが目的の方は、会社が労働条件を改めて確認しましょう。自分の中で転職すべきかどうかの基準を設定することが重要です。

ポイント2.目的やキャリアパスを決める

2つ目のポイントは、辞める前に目的やキャリアパスを決めることです。


目的もなく「何となくいまの会社が合わない」というだけで辞めてしまうと、転職活動が難航した際に後悔します。辞めることで生じるリスクを上回るだけの「目的」や「キャリアパス」が必要です。


これが転職後の活動を支える指針となります。転職先に求めることが明確になれば、条件も具体的になり、求人を探しやすいのです。

ポイント3.「会社都合退職」で辞める

3つ目のポイントは、短期間で転職するデメリットを緩和する「会社都合退職」を検討することです。

例えば、会社が早期退職者の募集をしている場合や、倒産した場合などがそれに当たります。


また、労働環境の問題で辞めざるを得ない場合も「会社都合退職」が適用可能です。具体的には、過剰な残業や給与未払い、通勤困難などが該当します。認定を受けたパワハラ被害も「会社都合退職」にできます。


上記「会社都合退職」についてはどれも「会社都合退職」として正当な理由となりうる可能性はありますが、会社側がそれを認めなければ、自己都合退職となる場合もありますので念頭に置いておきましょう。


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6. エンジニア2年目の転職時に「転職エージェント」を利用するべき?

エンジニア2年目に限らず、何年目でも転職時には「転職エージェント」を使うことがおすすめです。なぜなら、転職活動を効率的にするには、多くの求人を探す必要があるからです。


また、転職エージェントの中には、独自に求人を確保しているケースもあります。普通の求人サイトでは掲載されていない転職先を見つけることができます。

7.エンジニア向け転職エージェント3選

以下に、エンジニアにおすすめの転職エージェントを3つ紹介します。

マイナビAGENT

「マイナビ AGENT」は、大手求人サービスのマイナビが提供する転職支援サービスです。主にIT業種の求人が多数集まっており、特にITエンジニアは年収アップ率73.7%の実績があり、かつ転職後の離職も少ないことで知られています。


さらに、エンジニアとしての経験が少ない方の転職もサポートしています。キャリアアドバイザーから面談で相談を受けながら転職先を見つけることが可能です。

ビズリーチ

株式会社ビズリーチの提供する「ビズリーチ」は、ハイクラス向けの求人があるITエンジニア求人に特化した転職サービスです。

大手や開発プロジェクトで十分に経験を積んだ2年目や3年目のエンジニアが、給与や待遇アップ、仕事のランクアップを求めて利用することができます。


少し上のキャリアを積みたい方や給与を上げたい方におすすめです。

リクルートエージェント

株式会社リクルートが運営する「リクルートエージェント」は、ITエンジニアの転職を支援するサービスです。その知名度からリクルート企業の中でも有名で、多くの求人を抱えています。


具体的には、非公開案件が10万件以上あることです。また、マッチング機能だけに頼らず、キャリアアドバイザーによる支援や交渉なども期待できます。


そのため、他社にはない公開・非公開の優良求人を探したいときにおすすめです。

8. エンジニア2年目の転職でよくある質問

エンジニア2年目の転職でよくある質問について回答します。

転職時にエンジニアの資格や経験は必要?

必要な資格や経験はありませんが、エンジニア関連の資格はあると採用側に喜ばれます。多くのIT企業は業務で扱うプログラミング言語、開発環境などの経験を歓迎条件としていることがほとんどです。


しかし、これらの経験や資格は必須条件ではないため、あくまでも企業に個人的にアピールするための要素に過ぎません。もちろん、高度な資格や経験があれば即戦力になるため、採用されやすくなります。


ただし、ペーパーテストで取れるような資格はさほど転職に有利な影響を与えません。知識だよりの試験は実務経験に及ばず、その会社ではまったく使わない知識という場合もあるからです。経験のあるエンジニアたちがエントリーしている場合は特に資格の重要度は低いでしょう。


したがって、転職活動中に試験勉強して受験し、本格的な転職活動を開始するのは、あまりおすすめしません。資格取得で無駄に時間を過ごすよりも、未経験や経験が少なくても採用可能な会社を探して経験を積んだ後の転職が将来的なキャリアアップの近道です。

2年目で転職する理由は考えておくべき?

エンジニアが2年で転職する場合、その理由は考えておくべきです。転職理由は多くの場合は聞かれますし、面接対策としても答えに詰まらないようにしておきます。


ただし、前職に対する不満や退職理由が大したことではないと公言したりすることは採用側の印象が悪くなるため、避けましょう。具体的で前向きな理由を用意しておきましょう。

リモートワークありの転職先が良い?

エンジニア転職の場合に、リモートワークの有無を求人でチェックすることは非常に大切です。リモートワークは業務内容によって負担が楽になることもあります。求人情報をもとに、その会社が出社を重視するのか、リモートをさせたがっているのか見極めましょう。


また、リモートワークが良いかどうかは、会社ではなく自分が決めることです。それには、介護や家族の世話、子育てなど家庭事情やモチベーションなどを総合的に判断します。

ただし、事情に関係なく一方的にリモートワークをさせる企業は、働きにくさに繋がることもあるため注意が必要です。リモートワークは自宅で静かな場所が必要となり、日中も業務ができる環境が必要です。さらに、自分で休憩や労働管理も必要となるため、自分にとってのリモートワークの必要性がどの程度かも転職活動前にしっかり考えておきましょう。


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9.まとめ

今回は、エンジニアが2年目で転職する理由やメリット、おすすめの転職エージェントなどを取り上げました。

結論として、エンジニアは2年目でも転職が可能です。人手不足の業界で第二新卒が歓迎されることが主な理由です。


しかし、エンジニア2年目と3年目では、それぞれで転職が有利・不利になるケースがあります。そのため、メリット・デメリットを踏まえて、今回紹介した転職エージェントを利用しながら転職活動を進めましょう。本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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