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R&Dエンジニアとは?研究職との違いや年収、求人、必要スキル、デメリット、転職成功のコツを解説

公開日:2025/02/06最終更新日:2025/02/07

「R&Dエンジニアを目指したい」「研究開発の分野で活躍したい」とお考えではありませんか。


R&Dエンジニアは技術的な進歩を最大限に活用するのが役割であり、新しい製品やサービスの企画や開発に携わるため、社会的にも貢献度が高く、やりがいのある仕事であるのは間違いありません。


今回はR&Dエンジニアに関する基礎知識、R&Dエンジニアに必要なスキル、R&Dエンジニアになるメリット・デメリット、R&Dエンジニアに転職する際のポイントについてお話しします。

1.R&Dエンジニアの基礎知識

はじめにR&Dエンジニアに関する基礎知識について解説します。

R&Dエンジニアとは

R&Dとは、Research and Developmentの略称であり、日本語では「研究と開発」を意味します。すなわち、R&Dエンジニアとは「研究開発エンジニア」です。


R&DエンジニアはIT、半導体、自動車、医薬品、航空宇宙など幅広い分野での企業や公的機関、大学などの教育機関などの研究機関及び組織において、新しい技術・新しい製品・新しいサービスなどの研究開発に携わり、実用化に向けて取り組んでいく事業活動に全般的に関わるのが役割と言えるでしょう。


ただし、一言にR&Dエンジニアと言っても役割は細かく分かれており、基礎の研究、応用の研究、そして開発から実用化に向けた研究などの段階を経て、新しい技術が一般社会で流通し、活用されるようになります。


企業や研究機関においては、短期的な成果を得るのが主な目的ではなく、中長期的に研究開発を行い、着実に新しい技術の創出、もしくは既存技術の大幅な改善や改良などを目的としており、R&Dエンジニアの担う役割は「未知の知識や技術の誕生」であると言っても過言ではないでしょう。

R&Dエンジニアの主な仕事内容

  • 最新の技術動向の調査と把握

  • 新製品・サービスの企画及び開発

  • 既存製品・サービスの改良

  • 技術的な課題や問題の発見と解決

  • 研究開発成果の論文作成

  • 特許出願で知的財産権の確保

  • 関係部署との情報共有や連携

  • 関係各所との共同開発や提携

上記がR&Dエンジニアの主な仕事内容の一例です。新しい知識や技術とは必ずしも既存の技術ではないものとは限らず、既存の技術の改善やアップデートなども含まれます。


そのため、R&Dエンジニアは最新の技術動向とともに、古い技術の把握も必要となっており、技術の新旧だけでなく課題や問題の発見と解決という根本的な部分の改善などの成果が重視されていると言えるでしょう。


また、最新の技術と聞くと難しいように感じられるかもしれませんが、実質的にはごく簡単な課題や問題であっても、今まで改善できなかったことに取り組む場合もあるため、R&Dエンジニアとしての仕事内容は多岐にわたるということをまずは理解しておいてください。

R&Dエンジニアの年収

R&Dエンジニアの年収のレンジは、おおよそですが500万円から900万円前後、案件やプロジェクトの規模によっては1000万円を超えることもあります。


例えばR&D企業ランキングで上位に位置している企業(ブランドやメーカー)、対象となる製品やサービスの性質及び価格帯、プロジェクトに対する投資額などによって年収が変わってくるということはあらかじめ留意しておいてください。


また、R&Dエンジニアとして与えられる役割、求められるスキルによっても年収に高低差があります。自分が担当する業務及び役割に応じて年収が異なるということを前提とし、具体的な年収については面接などでしっかりと確認するようにしましょう。


同時にR&Dエンジニアと名乗れば年収が高くなるわけではなく、実務経験や実績、スキルセットで年収が高くなるということは理解しておくべきです。

R&Dエンジニアと研究職の違い

R&Dエンジニアと研究職の違いとして、明確な定義はないものの、研究職が「0から1を生み出す」という基礎研究の部分であることに対し、R&Dエンジニアは「1から100を生み出す」という基礎研究を応用に研究して開発する部分に違いがあるという考え方があります。


もちろん、R&Dエンジニアが全くのゼロベースで研究開発を行わないということはなく、最新の技術や既存の技術から影響を得て、新しいものを生み出すこともあり、所属する組織や与えられた役割によっては、明確に大幅な違いがないこともあるでしょう。


ただし、研究職の場合は最終的な利益や売上に対してまで考慮する必要がない場合もあり、R&Dエンジニアの場合は具体的な利益の算出まではしなくても、ブランドやメーカーおよび組織の一員として、特定の商品やサービスに関する技術の実用化が前提で研究開発していることは明確な違いと言えます。

2.R&Dエンジニアに必要なスキル

次にR&Dエンジニアに必要なスキルについて解説します。

特定の分野に対する専門的な知識

R&Dエンジニアに必要なスキルとして、特定の分野に対する専門的な知識が挙げられます。特定の分野とは、例えば、機械工学、電気工学、情報工学、化学、バイオテクノロジーなどの技術面の知識、その他には製造業、金融業、小売販売業、運送業、農業などの様々な業界に関する知識や常識などが挙げられます。


特定の分野に関する専門的な知識があり、その分野に対する課題や問題の発見と解決するために最新の技術や知識を応用的に活用するのが役割と言えるでしょう。エンジニアと聞くとパソコン関係のソフトウェアやハードウェアのイメージが強いですが、R&Dエンジニアは業界や業種問わず、研究開発に携わるのが役割だと覚えておいてください。

プログラミングスキル

R&Dエンジニアに必要なスキルとして、プログラミングスキルが挙げられます。プログラミングスキルと言っても、システムやソフトウェア開発だけでなく、データ収集や分析、AIや機械学習、センサーなどで計測されたデータの蓄積と活用など様々なデータに活用するためのプログラミングスキルが必要です。


また、昨今ではIoTとAIを組み合わせた技術が発展しており、同時にセンサーとロボットを組み合わせて物理的に何かをさせるといったようなことも実現しているため、取得したデータに合わせて物理的なモーターやギアの制御を行うようなプログラミングスキルに求められます。

研究開発・実験スキル

R&Dエンジニアに必要なスキルとして、研究開発・実験スキルが挙げられます。大学や研究機関での研究実績などがない場合、なかなか手に入りにくいスキルと言えるでしょう。ただし、一般的な企業においても研究開発の部門や部署があるため、何らかの研究開発に実務で携わったことがあれば経験としてカウントすることはできるでしょう。


ただし、研究開発や実験に関するスキルは実務で学んでいくことができる分野でもあるため、その他のスキルが充実していれば求人に応募して採用、もしくは案件の獲得やプロジェクトの参画は挑戦すべきです。誰でも最初は初心者で未経験者であるということを忘れないようにしてください。

データ収集・分析スキル

R&Dエンジニアに必要なスキルとして、データ収集・分析スキルが挙げられます。研究開発においてデータは「根拠」として扱われる大切な情報であるため、データの蓄積と収集、そして分析と解析による活用及び応用に向けた具体的な数字が算出できることは非常に大切です。


そのため、数学や数字が苦手というようなネガティブなイメージを持っている場合は必ず払拭しておく必要があります。


また、データの収集や分析にはプログラミングスキルも必要であることから、プログラミング言語の習得とパソコンを不自由なく扱える実務能力も必要です。その他にも取り扱う研究開発の製品やサービスによっては、センサーからネットワーク、ネットワークからデータベース、データベースからシステム、システムからAIや機械学習、AIや機械学習から何らかのプログラムの実行など、IT技術についても全般的な理解が必要なこともあるでしょう。

英語力とコミュニケーション能力

R&Dエンジニアに必要なスキルとして、英語力とコミュニケーション能力が挙げられます。英語力が必要な理由は最新の技術が必ずしも日本だけで生まれるわけではなく、海外での研究や論文を読み解く必要があるのが理由です。


コミュニケーション能力については、それぞれの業界や業種特有の課題や問題を抽出するために、実務の現場で働く人の意見なども柔軟に受け入れるためにも必要になります。


また、R&Dエンジニアが直接的にクライアントや最終的な消費者とコミュニケーションすることはないにせよ、アンケートや要望などから意見や情報を汲み取る能力は必要になるでしょう。同様に要望を技術的に実現するために説明する場合においても、簡潔かつ説得力のある交渉ができる力も必要です。


同じく技術的に無理なものは無理と断言できること、もしくはコストに見合わない時にしっかりと意見を言えることなども求められます。


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3.R&Dエンジニアになるメリット

次にR&Dエンジニアになるメリットについて解説します。

新技術の積極的な活用

R&Dエンジニアになるメリットとして、安定的に使われている過去の技術だけでなく、新しく開発された最新の技術を積極的に活用できることが挙げられます。一般の企業であれば実用化されていない新しい技術の活用はハードルは高いですが、R&Dエンジニアとして研究開発に携わる場合はむしろ積極的に把握と利用を検討できるのが理由です。


また、新技術の積極的な活用は、新技術のメリットやデメリットを把握しやすくなるということでもあり、知識や技術の分野でアドバンテージを取れるようになるのもメリットと言えます。新技術が必ずしも革新的であるとは限らないということを前提としながら、新旧の技術を組み合わせながら研究開発を行えるのも魅力と言えるでしょう。

新しいプロダクトへの関わり

R&Dエンジニアになるメリットとして、新しい製品やサービスなど、新しいプロダクトへの関わりを持てること、関わりそのものが実績になることが挙げられます。全くのゼロベースからの新しい製品やサービスの開発とともに、既存の製品やサービスのアップデートなどのプロダクトにも関われるようになるため、具体的な実績が残るというのが強いメリットと言えるでしょう。


また、単に新しい製品やサービスを開発するという部分の業務だけでなく、今まで解決できなかったことを解決するという業務もR&Dエンジニアとしての成長にポジティブな影響を与えます。


例えばオンラインサービスのほんの少し使い勝手が良くなかった部分、もしくは潜在的にクレームになっていたが把握できなかった部分などを改善していくことで、顧客満足度の向上やサービスの利用者の増加なども期待できるようになるのです。

社会貢献に対するやりがい

R&Dエンジニアになるメリットとして、社会や生活に役立つ製品やサービスを開発することで、社会貢献を実感しやすくなり、やりがいを感じられることが挙げられます。例えば、普段の生活を便利にするスマート家電や見守りカメラなど、ほんの少し前までは存在しませんでした。


しかし、研究開発による実用化によって、便利で快適な製品やサービスが実現しているということでもあり、R&Dエンジニアなくしては実現しなかったと言っても過言ではありません。


また、新しい製品やサービスおよび仕組みの普及とともに、社会的な課題や問題に対する解決策や改善案を、提案できるようになるのもやりがいと言えます。提案したことが技術的に可能であり、実用化に向けた研究開発を行っていれば、将来的に自分の考えや思いが現実の世界で役立つと考えられることもモチベーションアップに繋がっていくでしょう。

さらなる専門性の向上

R&Dエンジニアになるメリットとして、実務の現場で専門性の高い業務を続けることができるため、さらなる専門性の研鑽で成長やスキルアップが期待できることが挙げられます。特定の業界や業種においての課題や問題に取り組んでいる場合、業界ごとに必要な知識が深掘りされるようになり、時間の経過とともに業界の知識と技術的なスキルが習熟していくのが理由です。


例えば、農業の分野においては、アグリテックと呼ばれる農業と技術を掛け合わせた仕組みやシステムの開発が進み、既に現在ではドローンによる農薬や肥料の散布、農業機械の自動運転などが実現しています。その他の業界でも、それぞれの分野で専門性が向上していくことで、新しい技術の開発とともに、R&Dエンジニアとしての実績が積み上がっていくようになるのもメリットと言えるでしょう。

キャリア形成の安定化

R&Dエンジニアになるメリットとして、豊富なキャリアパスやポジションアップの可能性によって、キャリア形成が安定化しやすいことが挙げられます。R&Dエンジニアに求められるスキルは多岐にわたっており、実務の現場で研究開発する場合においても、課題や問題の発見と解決のために、新しい技術や考え方をどんどん吸収していけるようになるのが理由です。


結果としてR&Dエンジニアとしてのスキルセットが充実し、それぞれのスキルが汎用性が高いものであることから、業界や業種問わずに活躍できる基礎が手に入ります。実績が伴うことで大手ブランドやメーカーからもオファーが来る可能性もあり、新規プロジェクトへの参画なども挑戦しやすくなるでしょう。

4.R&Dエンジニアになるデメリット

次にR&Dエンジニアになるデメリットについて解説します。

技術の取捨選択の労力

R&Dエンジニアになるデメリットとして、最新の技術の調査や取捨選択の労力が膨大であることが挙げられます。単純に最新の技術がどのようなものか把握するためにも時間が必要ですし、ライセンスなども含めて法的に利用することが可能なのか、安全性の確認や自社の商品やサービスの適用などに時間と労力が必要になるということです。


ただし、R&Dエンジニアの一個人が一人で悩むような問題ではないため、チームとして取り組むということを前提とすればそこまでデメリットではないとも言えます。しかし、個人として新しい技術に固執してしまうことで、労力や時間の負担に対する結果が得られない=費やした時間が無駄になってしまうということもあるため、調査や取捨選択のタイミングも十分に注意する必要があります。

未知の取り組みへの不安

R&Dエンジニアになるデメリットとして、新しい技術や製品を開発という未知の取り組みへの不安があることが挙げられます。今までにないものを作るということは、今まで誰も考えられなかったものを作るという不安につながり、アイデアが思い浮かばなかったり、技術を活用しきれなかったりするという焦燥感に駆られてしまうことも考えられるのです。


そのため、まだ見ぬ未来への未知に不安を感じるよりも、解決できていない過去の課題や問題を解決及び改善していくという考え方を持つことも必要になります。過去の課題や問題を解決することが未知への取り組みにもつながっていくということ、未来や過去という考え方を捨てて、課題や問題の発見と解決をしていくと考えられるようにすることが重要となるでしょう。

未完成や失敗のプレッシャー

R&Dエンジニアになるデメリットとして、未完成のままだったり、失敗が続いたりすることで、強いプレッシャーを感じてしまうことが挙げられます。R&Dエンジニアとして与えられた役割や業務を超えて考えてしまいがちなのが「成功しなければならない未来」というものがあり、研究開発は非常に時間がかかるものであるのに未完成や失敗に怯えてしまうのです。


そもそも、一度で成功するようなことはほとんどのケースでありません。トライ&エラーによって確実で安全性の高いものが生み出されるという考え方を持ちましょう。また、R&Dエンジニアの一個人だけに全ての責任があるような考え方を持つようなことはせず、周囲とコミュニケーションをとりながらより良い結果に向けて取り組んでいけるような環境作りをしていくことが大切です。

知識やスキル不足の葛藤

R&Dエンジニアになるデメリットとして、自分自身の専門性の浅さや未熟さ、そして知識やスキル不足の葛藤が挙げられます。


例えば、利用する技術や業務を行う環境が同じ場合において、先輩やその他の先人のすごい人であれば対応できたのに、今の自分では未熟だと感じてしまうというデメリットです。特に新しい製品やサービスが日々生み出される中、自分ができないということが大きな葛藤の原因になってしまいます。


葛藤しながら研究開発を行うような状況に陥らないようにするためにも、自身の成長を促す方法をいくつか考えておくと良いでしょう。成長やスキルアップに一番効果的なのは興味関心を持つことです。


同じく技術や考え方、仕組みを好きになること、その業界や分野を気に入ることが原動力となるため、学ぶことが楽しいと思えるように、社会貢献できるための実力を身につけようと前向きに考えられるようにしていくと良いでしょう。

短期的な成功は得られない

R&Dエンジニアになるデメリットとして、中長期的な研究開発の時間が必要であり、すぐに結果が伴うような短期的な成功は得られないことが挙げられます。そのため、すぐに結果が欲しい方、実績をどんどん積み上げたいと考えているような方ですと、R&Dエンジニアは向いていない可能性があることも考慮する必要があるのです。


短期的な成功でも同じ結果が出る可能性はありますが、研究開発によって生じた様々なデータや根拠、クライアントやメンバーとのコミュニケーションの中で得られた成長などのことを考えると、R&Dエンジニアとしてじっくりと成功までの経過に取り組んでいくことに価値があることもあらかじめ理解しておくと良いでしょう。


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5.R&Dエンジニアに転職する際のポイント

次にR&Dエンジニアに転職する際のポイントについて解説します。

スキルセットや経験の可視化

R&Dエンジニアに転職する際のポイントとして、書類選考や面接対策として、スキルセットや経験の可視化することが挙げられます。R&Dエンジニアに必要なスキルを有しているのか、類似した経験があるのかという点を採用する側が知りたいということを理解しておきましょう。


R&Dエンジニアとしての実務経験がない方の場合、まずは実務経験を積むために研究開発の求人や案件に挑戦しなくてはならないことも知っておくべきです。最初は誰でも未経験者であることは前提であるため、積極的に転職活動を行い、スキルや知識が実務経験を伴うものにできるように注力していくことが大切です。

研究開発の実績や論文の整理

R&Dエンジニアに転職する際のポイントとして、研究開発の実績や論文の整理をして明確に伝えられるようにすることが挙げられます。


採用する側からすればスキルや経験と共に、最も知りたい内容でもあるため、しっかりとアプローチできるように準備をしておきましょう。また、実績や論文の有無とは別に、たとえ対外的な評価が得られないような内容だとしても、興味のある分野や技術及び知識については説明できるようにしておくことをおすすめします。


研究開発の実績や論文とともに、自分自身がどのような分野に興味を持ってるのかを明確に伝えることで、採用する側がポジティブに検討する材料を増やしていくというイメージを持つと良いでしょう。

専門性とマッチする求人の選択

R&Dエンジニアに転職する際のポイントとして、自分自身の専門性や得意とする分野とマッチする求人に絞り込むことが挙げられます。特にR&Dエンジニアとしての実務経験や実績がない場合、少なくとも専門性や得意とする分野がマッチしていないと採用される可能性が低くなってしまうのが理由です。


ただし、R&Dエンジニアとしての実務経験があり、業界や業種を問わず活躍できると感じた場合、もしくは特定の新しいプロダクトの開発に関わりたいという場合は必ずしもマッチすることを重視しなくても良いでしょう。R&Dエンジニアとしての将来性や汎用性が高いと言える強みでもあるため、少しずつ実務経験を積みながら、R&Dエンジニアの実力がどんな分野でも通用するということを確立していけるようにしましょう。

企業研究を念入りに行う

R&Dエンジニアに転職する際のポイントとして、絞り込んだ求人を募集しているブランドやメーカーの企業研究を念入りに行うことが挙げられます。転職理由や志望動機などの説明も含めて、企業研究によって自分自身がなぜ応募したのか、自分自身の能力をどのように役立てられるのかがアプローチしやすくなるのが理由です。


そのため、R&Dエンジニア、もしくは研究開発エンジニアという職種と給与条件だけで転職先を探すのはあまりおすすめできません。もちろん、重要なことではありますが、自分自身がR&Dエンジニアとして研究開発を行い、将来的に企業に貢献できるのかという視点を持って面接に挑むことの方が重要であると理解し、採用される可能性を高めるためにも念入りな調査を行うことをおすすめします。

具体的な業務内容を確認

R&Dエンジニアに転職する際のポイントとして、R&Dエンジニアとしての具体的な業務内容を確認すること、同時にどのような役割になるか明確にすることが挙げられます。R&Dエンジニア、もしくは研究開発エンジニアという職種で応募している場合においても、実際にどのような業務を担当するのかによってはスキルセットとミスマッチしてしまう可能性があるのが理由です。


応募先の企業が具体的にどのような人材を求めており、どのような業務を担ってほしいのかということを必ず明確にしましょう。


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6.まとめ

今回はR&Dエンジニアに関する基礎知識、R&Dエンジニアに必要なスキル、R&Dエンジニアになるメリット・デメリット、R&Dエンジニアに転職する際のポイントについてお話ししました。


R&Dエンジニアは最新の技術を知っているだけでなく、まだ見ぬ製品やサービスの開発に適用することが求められます。存在しない未知のものを開発するのは非常に探究心が刺激されますし、様々な苦労の末に成功するのは非常に良い体験と実績になるでしょう。


研究開発や実験などの実務の現場で得られるものも多く、自らの成長の糧にすることでキャリアアップやポジションアップも視野に入りますので、R&Dエンジニアを目指してスキルアップや転職活動を是非とも前向きに頑張ってみてください。


最後までお読みいただきありがとうございました。

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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目次

1.R&Dエンジニアの基礎知識

R&Dエンジニアとは

R&Dエンジニアの主な仕事内容

R&Dエンジニアの年収

R&Dエンジニアと研究職の違い

2.R&Dエンジニアに必要なスキル

特定の分野に対する専門的な知識

プログラミングスキル

研究開発・実験スキル

データ収集・分析スキル

英語力とコミュニケーション能力

3.R&Dエンジニアになるメリット

新技術の積極的な活用

新しいプロダクトへの関わり

社会貢献に対するやりがい

さらなる専門性の向上

キャリア形成の安定化

4.R&Dエンジニアになるデメリット

技術の取捨選択の労力

未知の取り組みへの不安

未完成や失敗のプレッシャー

知識やスキル不足の葛藤

短期的な成功は得られない

5.R&Dエンジニアに転職する際のポイント

スキルセットや経験の可視化

研究開発の実績や論文の整理

専門性とマッチする求人の選択

企業研究を念入りに行う

具体的な業務内容を確認

6.まとめ