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自己分析のやり方7選【社会人向け】ノートや診断ツールを使う簡単な方法など解説

公開日:2025/06/21最終更新日:2025/06/22

キャリアを見直したい社会人や、フリーランスへの転向を考えている方にとって、自己分析は未来をより良くするために必ず必要です。しかし、「どうやればいいのか分からない」と悩む方も少なくありません。


この記事では、ノートを使った実践的な方法から、手軽に試せる診断ツールまで、あなたにぴったりの自己分析のやり方を解説します。自分を深く理解し、自信をもって転職活動を進めていけるように、ぜひ記事を読みながら一緒に自己分析を進めてみてください。


1.転職を考えている人は必ず自己分析をしよう

転職活動において、自己分析は非常に重要です。自己分析を行うことで、自身のスキルや経験、価値観、キャリアの目標などを明確にできます。


自己分析とは、単に「どんな仕事に就きたいか」を考えるだけでなく、「なぜその仕事をしたいのか」「その仕事で何を達成したいのか」といった深い部分まで掘り下げていく作業です。自己分析を丁寧に行うことで、自身の強みや弱みを客観的に把握し、どのような職種や企業が自分に合っているのかを見極めることができるようになります。

2.自己分析を必ずやるべき理由

自己分析はやるべきだと目にすることも少なくないかと思いますが、実際には面倒でなかなか進められていない、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

ここでは、自己分析を必ずやるべき理由をお伝えしますので、ぜひ理解して自己分析を進めてください。

自分に合った仕事を知るため

自己分析を行う最大の理由の一つは、自分に合った仕事を見つけるためです。厚生労働省が発表している「令和4年転職者実態調査の概況」によると、転職者が前職の仕事に不満を感じる理由として、「賃金が低い」に次いで「人間関係が悪い」「仕事内容が合わない」が挙げられています。自己分析を怠ると、入社後に「こんなはずではなかった」と後悔する可能性が高まり、再度転職活動をしなければならなくなってしまう可能性があるということがいえます。


自己分析を通して自分の興味や得意なこと、苦手なこと、仕事に求める価値観などを明確にすることで、企業選びの軸を確立し、ミスマッチを防ぐことに繋がります。長期的に満足度の高いキャリアを築くための基盤を築くためにも、転職活動の際には必ず自己分析を行いましょう。

選考対策に繋げるため

自己分析は、選考対策においても不可欠です。面接や職務経歴書、履歴書において、企業は応募者がどのような人物で、どのような経験やスキルを持ち、なぜ自社を志望しているのかを深く知りたいと考えています。


自己分析を徹底していれば、自身の強みや弱み、具体的なエピソードなどを明確に言語化できます。例えば、「なぜこの企業を選んだのか」「入社後どのように貢献できるのか」といった質問に対して、一貫性のある説得力のある回答ができるようになります。


よく自己理解していることがわかる面接回答は、選考官に好印象を与え、他の応募者との差別化を図ることができます。自己分析は、内定獲得の可能性を高めることに直結しているのだということを覚えておきましょう。


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3.自己分析の簡単なやり方7選

自己分析には様々な方法があり、自分に合った方法を見つけることが重要です。ここでは、効果的な自己分析のやり方を7つご紹介します。

自分史を作成する

自分史とは、生まれてから現在までの出来事を年表形式で振り返り、その時々の感情や考え、行動などを書き出す方法です。


まず過去の出来事を年代順に書き出します。幼少期の経験、学生時代の部活動や学業、アルバイト、社会人になってからの仕事内容、成功体験、失敗体験など、大小問わず記憶に残っていることを具体的に記述しましょう。


次に、それぞれの出来事に対して、どのような感情を抱いたか、何を学び、どのように成長したかを深掘りします。例えば、「この時なぜそう感じたのか」「その経験から何を得たのか」といった問いかけを自分自身に投げかけ、掘り下げていくことが大切です。


自分史を作成するメリットは、自身の価値観や行動パターン、強み・弱みが明確になる点です。過去の経験から一貫したテーマや繰り返されるパターンを発見できることがあり、それが自身の根底にある特性を理解するヒントになります。また、過去の成功体験から得られた自信や、失敗から学んだ教訓を再認識することで、今後のキャリアを考える上で重要な自己理解を深めることができます。

マインドマップを作成する

マインドマップとは、思考を可視化するためのツールで、中心となるテーマから放射状にキーワードやアイデアを広げていく図解手法です。


マインドマップを作る際は、まず紙の中央に「自己分析」や「私」といった中心となるテーマを書き込みます。次に、そこから連想されるキーワードや概念を枝のように伸ばしていきます。例えば、「好きなこと」「得意なこと」「苦手なこと」「興味のある業界」「これまでの経験」「将来の目標」といった大項目を作り、さらにそこから具体的な事柄を細かく枝分かれさせていきます。思いつくままに自由に書き出し、色やイラストを加えることで、より直感的に思考を整理できます。


この方法のメリットは、思考の連鎖を視覚的に捉えられ、新たな発見に繋がる可能性がある点です。頭の中にある漠然とした考えを整理し、関連性を見出すことで、自分でも気づかなかった潜在的な興味や才能を発見できることがあります。また、自由に発想を広げられるため、型にはまらない柔軟な自己理解を深めるのに役立ちます。

ジョハリの窓を作成する

ジョハリの窓は、自己理解と他者理解を深めるための心理学的なフレームワークです。自分自身に関する情報を「開放の窓」「盲点の窓」「秘密の窓」「未知の窓」の4つの領域に分類します。


具体的な手順としては、まず「開放の窓」(自分も他人も知っている自己)を埋めます。例えば、得意なことや性格など、周囲も認識している自身の特徴を書き出します。


次に「盲点の窓」(自分は知らないが他人は知っている自己)を埋めるために、信頼できる友人や同僚に自分の印象や特徴を尋ねてみましょう。


さらに「秘密の窓」(自分は知っているが他人は知らない自己)として、内緒にしていることや、まだ誰にも話していない価値観などを記述します。最後に「未知の窓」(自分も他人も知らない自己)は、今後発見される可能性のある潜在的な自分を表します。


ジョハリの窓を作成するメリットは、客観的な自己像を把握できる点です。特に「盲点の窓」を埋めることで、自分では気づいていなかった強みや弱み、改善点などを発見できます。これにより、より多角的な視点から自己理解を深め、自分自身の可能性を広げるヒントを得ることができます。

他己分析をお願いする

他己分析は、友人や家族、同僚など、自分をよく知る人から客観的な意見をもらう自己分析の方法です。


他己分析をする際には、まず信頼できる数人に、自分の強みや弱み、向いていると思う仕事、第一印象、一緒に仕事をして感じたことなどを尋ねてみましょう。質問内容は具体的に設定し、「私の長所は何だと思いますか?」「短所はどこだと思いますか?」「私に合う仕事はどんなものだと思いますか?」といった形で依頼すると、相手も答えやすくなります。相手からのフィードバックは率直に受け止め、自己分析の材料として活用することが重要です。


他己分析のメリットは、自分では気づけない視点を得られることです。人は自分のことを客観的に見るのが難しいものです。他者からの意見は、自分では当たり前だと思っていたことが実は強みであったり、逆に意識していなかった点が弱みとして映っていたりと、新たな発見に繋がります。これにより、より客観的で多角的な自己理解を深め、自身のポテンシャルを最大限に引き出すためのヒントを得ることができます。

自己分析ノートを作成する

自己分析ノートとは、自己分析の過程で得られた気づきや情報を一冊のノートに集約し、整理していく方法です。


手順としては、一冊のノートを用意し、日付ごとにその日の自己分析の内容や、考えたこと、感じたことを自由に書き込んでいきます。例えば、読んだ本から得た気づき、ニュース記事を読んで考えたキャリア、友人との会話で発見した自身の価値観、日々の業務で得意だと感じたことや苦手だと感じたことなど、些細なことでも記録していくことが重要です。また、後述する他の自己分析方法(自分史、マインドマップなど)の結果もこのノートにまとめることで、情報を一元管理できます。


自己分析ノートを作成するメリットは、思考の変遷を記録し、後から見返すことで新たな発見がある点です。継続的に記録していくことで、自身の興味の変化や成長の過程を可視化できます。また、漠然とした思考を文字としてアウトプットすることで、考えが整理され、より深く自己理解を進めることができます。

自己分析ツールを利用する

インターネット上には、無料で利用できる自己分析ツールが多数存在します。自己分析ツールとは、質問に答えることで、システムやAIが自動的に自分の性格や適性、向いている職種などを診断してくれるものです。


自己分析ツールを利用するメリットは、手軽に客観的なデータを得られる点です。専門的な知識がなくても、質問に答えるだけで自分の傾向を把握できます。診断結果はあくまで一つの参考ですが、自分では気づかなかった特性や、向いている可能性のある分野を知るきっかけになることがあります。


ただし、ツールによっては診断結果の精度にばらつきがあるため、複数のツールを試したり、他の自己分析方法と組み合わせたりすることをおすすめします。

キャリアアドバイザーに相談する

キャリアアドバイザーは、転職やキャリア形成の専門家です。面談を通じて、客観的な視点から自己分析を深めることができます。


面談では、これまでの職務経験やスキル、今後のキャリア目標などを詳しく話し、キャリアアドバイザーからの質問に答えていきます。キャリアアドバイザーは、豊富な業界知識と多くの転職事例に基づき、客観的な視点からあなたの強みや弱み、潜在能力を見抜き、その上で求人紹介をしてくれたり選考対策をしてくれたりします。


キャリアアドバイザーに相談するメリットは、専門家による客観的な視点と具体的なアドバイスを得られる点です。自分一人では気づけなかった強みや弱みを指摘してもらえたり、業界のトレンドや求人状況を踏まえた上で、現実的なキャリアプランを一緒に考えてもらえます。これにより、より具体的で実現可能性の高い自己分析を進め、効率的に転職活動を進めることができます。


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4.自己分析をする際に注意すべきこと

自己分析を効果的に行うためには、いくつかの注意点があります。これらを意識することで、より質の高い自己分析に繋がり、その後の転職活動をスムーズに進められます。

キャリア設計にどう活かすか

自己分析は、単に過去を振り返るだけでなく、将来のキャリアを考えるためのツールとして活用することが重要です。自己分析の方法によっては、あなたの強みや興味から、これまで意識していなかった業界や職種が向いている可能性を示唆してくれることがあります。


例えば、自己分析ツールを利用したり、キャリアアドバイザーに相談したりすることで、自分では思いつかなかったような選択肢が見えてくるかもしれません。「こんな業界・職種も自分に合っているかも?」と、新たな可能性を模索する柔軟な姿勢を持つことが大切です。凝り固まった考え方にとらわれず、幅広い視点から自身のキャリアを検討することで、より自分に合った最適な道を見つけることに繋がります。

言語化して仕上げる

自己分析で得られた気づきや学びは、しっかりと言語化して整理することが極めて重要です。面接などの選考シーンでは、初めて会う採用担当者に自分自身について理解してもらう必要があります。抽象的な表現ではなく、具体的かつ客観的なエピソードを交えながら、説得力のある内容を伝えられるように準備しておきましょう。


例えば、自分の強みを説明する際には、「コミュニケーション能力が高いです」といった漠然とした表現ではなく、「前職で〇〇のプロジェクトにおいて、異なる部署間の意見を調整し、チーム全体の生産性を〇〇%向上させました」のように、具体的な行動と結果を数字を交えて説明することで、より説得力が増します。言語化の作業を通して、自分の考えを整理し、論理的に伝える練習をすることで、選考を有利に進められるでしょう。


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5.まとめ

転職活動における自己分析は、自分に合った仕事を見つけ、選考を突破するために不可欠なプロセスです。自分史の作成、マインドマップ、ジョハリの窓、他己分析、自己分析ノート、自己分析ツールの活用、キャリアアドバイザーへの相談など、多様な方法を組み合わせて多角的に自分を深掘りしましょう。


自己分析を通じて自身の強みや弱み、価値観を明確にすることで、入社後のミスマッチを防ぎ、長期的に活躍できる企業を見つけられる可能性が高まります。また、言語化の練習を重ねることで、面接などで自信を持って自分をアピールできるようになります。ぜひ、これらの方法を参考に、あなたらしいキャリアを築くための第一歩を踏み出してください。


本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。


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自己分析のやり方7選【社会人向け】ノートや診断ツールを使う簡単な方法など解説に関するよくある質問

転職活動において自己分析を行うメリットは何ですか?

自己分析方法の一つ「自分史」の作成手順と利点は何ですか?

マインドマップを用いた自己分析の主なメリットを教えてください。

ジョハリの窓とは何ですか、自己理解にどう役立ちますか?

他己分析はどのように行い、どのような効果がありますか?

自己分析ノートを作成する主な利点を教えてください。

自己分析ツールのメリットと利用時の注意点を教えてください。

キャリアアドバイザーに相談するメリットは何ですか?

自己分析の成果を将来のキャリア設計にどう活用しますか?

自己分析で得た気づきを面接で言語化する際のポイントは何ですか?

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この記事の監修者

笠間 慎

大学卒業後、人材紹介会社にコンサルタントとして従事。フリーランスとして独立。その後、フリーランス案件サイト「フリーランススタート」の立ち上げに編集長兼ライターとして参画し、月間30万人が利用する人気メディアへと成長させる。 2024年より、フリーランスボード編集長に就任。自身の経験を元に、フリーランスの活躍を支援する情報を発信している。

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目次

1.転職を考えている人は必ず自己分析をしよう

2.自己分析を必ずやるべき理由

自分に合った仕事を知るため

選考対策に繋げるため

3.自己分析の簡単なやり方7選

自分史を作成する

マインドマップを作成する

ジョハリの窓を作成する

他己分析をお願いする

自己分析ノートを作成する

自己分析ツールを利用する

キャリアアドバイザーに相談する

4.自己分析をする際に注意すべきこと

キャリア設計にどう活かすか

言語化して仕上げる

5.まとめ