Sybaseのフリーランス案件・求人

■Sybaseとは Sybaseは、米国カリフォルニア州に本社を置く、データベース管理システム（DBMS）とモバイルソフトウェアの開発・販売を行う企業です。同社の主力製品であるSybase Adaptive Server Enterprise（ASE）は、トランザクション処理に優れたリレーショナルデータベース管理システム（RDBMS）として知られています。 Sybase ASEの特徴として、高いトランザクション処理能力とスケーラビリティを持つこと、マルチバージョン同時実行制御（MVCC）によりデッドロックを回避できること、インメモリデータベース機能によりレスポンス時間を短縮できること、データの暗号化と監査ログ機能によるセキュリティの高さ、C++やJavaなどのプログラミング言語との連携が容易なこと、レプリケーションとフェイルオーバー機能による高可用性の実現などが挙げられます。 Sybase ASEを使った開発としては、金融機関のオンラインバンキングシステム開発、証券会社のトレーディングシステム開発、電子商取引サイトのバックエンドシステム開発、通信事業者の課金システム開発、製造業の在庫管理システム開発、病院の電子カルテシステム開発など、トランザクション処理の性能と信頼性が求められる基幹システムと幅広いです。 Sybase ASEを活用している世界的なサービスやプロダクトは、ニューヨーク証券取引所のトレーディングシステム、ロンドン証券取引所の清算システム、シンガポール証券取引所の市場データシステム、ドイツ鉄道のオンライン座席予約システム、フランスの衛星放送事業者 Canal+ のカスタマー管理システムなどが挙げられます。 ■Sybaseを活用するメリット この章ではSybaseを活用するメリットについて説明します。 Sybaseを導入することにより、具体的に以下のようなメリットがあります。 ・トランザクション処理とデータウェアハウスの両方に適したアーキテクチャを採用している ・C/C++、Java、.NETなど多様な言語のストアドプロシージャをサポートしている ・非同期レプリケーションとして定評のあるSQL Replicationにより柔軟なデータ同期が可能 ・SAP社の製品群との親和性が高くERPシステムとの統合が容易に行える ・ロールベースのアクセス制御、監査ログ取得など高度なセキュリティ機能を備えている ・PowerDesignerなどの開発ツールとの連携により開発生産性の向上が見込める ・金融機関の勘定系システムなど大規模トランザクション処理の実績が豊富 Sybaseはエンタープライズ領域で実績のあるRDBMSの一つであり、トランザクション処理とデータ分析の統合基盤としての採用事例が数多くあります。上記導入する上でのメリットを踏まえて、導入可否を検討することをおすすめします。 ■Sybaseを活用するデメリット この章ではSybaseを活用するデメリットについて説明します。 Sybaseを導入することにより、具体的に以下のようなデメリットがあります。 ・Oracleなど他の商用RDBMSに比べてシェアが小さくノウハウの蓄積が乏しい ・オープンソースのRDBに比べてコミュニティが小規模でサポート面での不安がある ・PowerDesignerなどのツールが必須であり、別途トレーニングコストを要する ・大規模案件での採用事例が少なく、スケーラビリティの検証が必要となる SybaseはメリットがSybaseはメリットが多いですが、市場でのプレゼンスの低さやツール依存の高さなど注意すべき点がいくつかあることを理解しておきましょう。 Sybase導入を今後検討している企業はSybaseを活用するメリットデメリットを比較した上で決めると後悔が少ないでしょう。