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ネットワークエンジニアはどんな職種?オワコン?仕事内容・年収・将来性・資格・キャリアパスなど解説

公開日:2025/02/11最終更新日:2025/02/11

ネットワークエンジニアは、私たちの生活に必要不可欠な存在です。


インターネットやWi-Fiなど利用する環境を維持、管理してくれているのがネットワークエンジニアです。電気、ガス、水道と同じようにネットワークもインフラとして重要な役割を担っています。


この記事では、ネットワークエンジニアの仕事内容や年収、求められるスキルを詳しく解説します。ネットワークエンジニアについて気になっている方は必見です。


ぜひ、最後までご覧いただき、ネットワークエンジニアについての理解を深めてください。


目次

1.ネットワークエンジニアとは?

ネットワークエンジニアとは、企業や組織のITインフラを支えるネットワークの設計・構築・運用・保守を担当する技術者のことです。インターネットや社内LANの接続を適切に管理し、快適で安全な通信環境を提供する役割を担います。


具体的には、ルーターやスイッチなどのネットワーク機器の設定、VPNやファイアウォールを使ったセキュリティ対策、トラブル発生時の対応などが主な業務です。また、クラウド環境の普及により、オンプレミスだけでなくAWSやAzureなどのクラウドネットワークの設計・管理を行う機会も増えています。


ネットワークは企業のITシステムを支える重要な基盤であり、その安定性やセキュリティを確保することが求められます。そのため、ネットワークエンジニアは専門的な知識と実務経験を積み重ねながら、最新の技術に適応していくことが必要です。

2.ネットワークエンジニアの仕事内容

ネットワークエンジニアの仕事内容は、主に以下の4つです。ネットワークエンジニアを理解するためにも最後までお読みください。

  • 要件定義

  • 設計

  • 構築・テスト

  • 運用・保守

要件定義

要件定義は、クライアントや社内のシステム担当者と協議し、ネットワークに求められる性能やセキュリティ要件を明確にする工程です。


企業によっては、ビジネス要件や予算、将来的な拡張性も考慮しながら、最適なネットワーク構成を決定する必要があります。例えば、大規模な企業ネットワークでは複数拠点の接続やクラウド環境との統合、ゼロトラストセキュリティの導入などを検討することもあります。

設計

要件定義をもとに、ネットワーク構成を具体化するのが設計工程です。


設計には、物理設計と論理設計の2種類があります。物理設計では、ルーターやスイッチ、ファイアウォールなどのネットワーク機器の選定や配置を決定し、実際の機器配置図を作成します。


一方、論理設計では、IPアドレスの割り当てやVLANの構成、通信経路の最適化を考慮したネットワークの構造を決めます。


また、BGPやOSPFなどのルーティングプロトコルの選定やACLの設計、暗号化通信の実装などのセキュリティ対策も重要なポイントです。

構築・テスト

構築・テストは、設計をもとにネットワーク機器を設定し、実際にネットワークを構築し、予定した動作をするかを確認する工程です。


構築作業では、ルーターやスイッチの設定ファイルを作成し、正しく通信できるようにコンフィグを適用します。その後、接続テストを実施し、正常にデータが流れるか、意図したルーティングが機能しているかを確認します。


この工程で問題が見つかった場合は、原因を特定し、必要に応じて設計の見直しや設定の変更を行います。

運用・保守

運用・保守は、ネットワークの安定稼働を維持するために、日々の監視やトラブル対応を行う工程です。


運用では、ネットワーク機器のログを監視し、異常が発生した際に迅速に対応できる体制を整えます。定期的なセキュリティパッチの適用や設定の最適化も重要な業務です。


一方で、保守作業では、機器が故障した際の交換対応を行います。自らが対応する場合や保守業者に連絡し、対応を依頼する場合があります。いずれの場合もいち早く復旧できるように対応しなければなりません。

3.他のエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアと他のエンジニアの違いを知ることで、よりネットワークエンジニアの理解が深まります。一つずつ解説していきます。

  • サーバエンジニアとの違い

  • システムエンジニアとの違い

サーバエンジニアとの違い

サーバエンジニアは、企業や組織のシステムを動作させるためのサーバの設計・構築・運用・保守を行うエンジニアです。


ネットワークエンジニアがネットワークを管理するのに対し、サーバエンジニアはデータの格納やアプリケーションの動作環境を整えることが主な業務です。


具体的には、LinuxやWindows Serverを使ってWEBサーバやDBサーバの設定を行い、負荷分散やバックアップの管理を実施します。


一方、ネットワークエンジニアは、これらのサーバがスムーズに通信できるようにルーターやスイッチを設定し、トラフィックを最適化する役割を担います。

システムエンジニアとの違い

ネットワークエンジニアとシステムエンジニアの大きな違いは、扱う領域です。ネットワークエンジニアが「通信インフラ」を設計・管理するのに対し、システムエンジニアは「アプリケーションや業務システム」を設計・開発します。


システムエンジニアは、企業の業務システムの開発を担当し、要件定義から設計、プログラミング、テスト、導入までを幅広くカバーする職種です。システムの仕様を決め、アプリケーションが正常に動作するように設計するのが主な仕事です。

4.ネットワークエンジニアの年収

ネットワークエンジニアの年収を会社員とフリーランスに分けて解説していきます。

  • 会社員の場合

  • フリーランスの場合

会社員の場合

求人ボックスによると、会社員でネットワークエンジニアの平均年収は、453万円となっています。この金額は、ネットワークエンジニアだけでなく、サーバエンジニアやデータベースエンジニアも含まれているため、純粋な値ではありませんが、参考にはなります。

フリーランスの場合

フリーランスボードによると、ネットワークエンジニアのフリーランスの平均月額単価は、70万円です。仮に稼働が12ヶ月続いた場合は、年間の報酬が840万円となります。


会社員と比べると差があるように感じますが、フリーランスは案件ごとに報酬を得るため、上記金額はあくまでも参考として捉えてください。

5.ネットワークエンジニアに求められる知識やスキル4選

ネットワークエンジニアに求められるスキルは主に以下の4つです。それぞれを解説していきます。

  • ネットワークの知識

  • 主体的に行動できるスキル

  • コミュニケーションスキル

  • ストレス耐性

ネットワークの知識

ネットワークエンジニアにとって、ネットワークの知識は必須です。


具体的には、以下の知識が必要となる場面があります。

  • OSI参照モデル

  • IPアドレスのサブネット設計

  • VLANの設定

  • ルーティングプロトコル(BGP、OSPFなど)

  • ファイアウォールポリシーの考え方など

さらに、クラウド環境の普及に伴い、AWSやAzureのネットワーク設定やSDNといった新しい技術の理解も重要になっています。

主体的に行動できるスキル

ネットワークエンジニアの仕事では、トラブル発生時に迅速に対応することが求められます。


障害が発生した際、上司の指示を待つのではなく、自ら原因を特定し、適切な対応を考える力が必要です。特に、24時間365日稼働するシステムを支える場合、予期せぬ問題が発生することも多く、冷静な判断力と行動力が試されます。


また、技術の進歩が早いため、常に最新の知識を自主的に学び続ける姿勢も大切です。新しい技術の導入を提案することで、よりネットワークエンジニアに必要なスキルを身につけられるようになります。

コミュニケーションスキル

ネットワークエンジニアは、サーバエンジニアやシステムエンジニア、さらにはクライアントとも連携しながら業務を進めることが多いため、円滑なコミュニケーションが不可欠です。


例えば、ネットワーク構成を説明する際に、専門用語ばかりを使ってしまうと、技術に詳しくない担当者には理解されにくくなります。そのため、相手のスキルレベルに合わせて、わかりやすく説明する力が求められます。


また、トラブル発生時には、関係者との迅速な情報共有が重要です。適切な報告・連絡・相談を行うことで、問題解決をスムーズに進められます。

ストレス耐性

ネットワークエンジニアにはストレス耐性が求められます。


ネットワークエンジニアの仕事には、突発的な障害対応や、深夜・休日の対応が求められることがあります。システム障害が発生すると、多くのユーザーに影響が及ぶため、大きなプレッシャーを感じる場面も少なくありません。


そうした状況でも冷静に対処し、的確に問題を解決する力が求められます。

6.ネットワークエンジニアに向いている人の特徴4つ

ネットワークエンジニアに向いている人の特徴は主に以下の4点です。最後までお読みいただき、自分が向いているか確認してみてください。

  • 多方面の方とコミュニケーションがとれる人

  • ストレス耐性がある人

  • 新しい技術を習得する意欲がある人

  • 土日作業や深夜勤務が苦にならない人

多方面の方とコミュニケーションがとれる人

ネットワークエンジニアは、多方面の方とコミュニケーションがとれる人が向いていると言えます。


ネットワークエンジニアは、システム全体を支える役割を持つため、サーバエンジニア、システムエンジニア、セキュリティエンジニア、さらには社内のIT担当者やクライアントと連携する機会が多くあります。


例えば、新しいネットワークを設計・導入する際には、要件を正確に把握し、関係者と調整を行わなければなりません。相手の理解度に応じて専門用語をかみ砕いて説明したり、問題が発生した際に迅速に情報共有を行ったりするスキルが求められます。

ストレス耐性がある人

ストレス耐性がある人はネットワークエンジニアに向いている可能性が高いです。


ネットワークエンジニアの仕事は、トラブル対応やシステムの維持管理が重要な業務の一つです。そのため、突発的な障害対応が発生することも多く、プレッシャーがかかる場面に直面することもあります。


特に、大規模なネットワーク障害が発生すると、企業の業務が停止する可能性もあり、迅速な対応が求められます。そのような状況でも冷静に原因を特定し、適切な解決策を導き出せるストレス耐性が必要です。

新しい技術を習得する意欲がある人

IT業界は技術の進歩が非常に速く、ネットワーク分野も例外ではありません。クラウド環境の普及やゼロトラストネットワークの導入やSASEなど、新しい技術が次々と登場しています。そのため、ネットワークエンジニアとして活躍するためには、常に最新の技術を学び続ける姿勢が不可欠です。


技術の変化に適応し、学び続ける意欲がある人は、ネットワークエンジニアとして長く活躍できるでしょう。

土日作業や深夜勤務が苦にならない人

ネットワークの運用・保守業務では、メンテナンスや障害対応のために、土日や深夜に作業を行うことが珍しくありません。企業の業務に影響を与えないよう、ネットワークの機器交換やアップデート作業を夜間や休日に実施することが多いため、対応できる柔軟性が求められます。


また、障害が発生した際には、夜間や休日であっても迅速に対応する必要があります。24時間365日稼働しているシステムを扱う場合、緊急対応の連絡が入ることもあるため、突発的なスケジュール変更に対応できる人が向いています。


働き方の多様化が進んでいるとはいえ、夜間作業や休日対応が発生することを理解し、それに抵抗がない人がネットワークエンジニアとして活躍しやすいでしょう。

7.ネットワークエンジニアにおすすめな資格

ネットワークエンジニアになるために必須な資格はありませんが、取得していることで技術力を向上させられたり、転職時のアピールになったりとメリットが多くあります。

おすすめの資格を6つ解説していきます。

ITパスポート

ITパスポートは、情報処理技術者試験の中で最も基礎的な資格であり、IT全般の基本知識を学べます。


ネットワークに関する内容だけでなく、情報セキュリティやシステム開発、経営戦略など、ITに関連する幅広い分野をカバーしています。


ネットワークエンジニアとしてのキャリアを考える際に、まずはこの資格を取得することで、ITの基礎を固められます。特に、IT未経験者や新卒の方におすすめの資格です。


ITパスポート試験の詳細はこちらからご確認いただけます。

基本情報技術者試験

基本情報技術者試験は、IT業界の登竜門ともいえる資格であり、プログラミングやアルゴリズム、ネットワークの基礎を学べます。


ネットワークエンジニアにとっても、TCP/IPやLAN/WAN、通信プロトコルに関する知識を体系的に学べるため、取得する価値があります。


また、試験範囲にはデータベースやセキュリティの分野も含まれているため、インフラ全体の理解を深めるのに役立つ資格です。特に、企業のネットワーク担当者として業務に携わる場合、この資格を取得しておくと評価されやすくなります。


基本情報技術者試験の詳細はこちらからご確認いただけます。

応用情報技術者試験

応用情報技術者試験は、基本情報技術者試験の上位資格であり、より高度なネットワーク設計やセキュリティ、システム管理の知識が問われます。


ネットワークエンジニアとして、設計・構築フェーズに関わる場合は、この資格を取得しておくことで、プロジェクトの要件定義や設計の理解が深まるため、おすすめです。


特に、チームリーダーやプロジェクトマネージャーを目指す人にとっては、ネットワーク以外のIT知識も網羅できるため、キャリアアップに役立つ資格です。


応用情報技術者試験の詳細はこちらからご確認いただけます。

ネットワークスペシャリスト試験

ネットワークスペシャリスト試験は、情報処理技術者試験の中で最もネットワークに特化した資格であり、専門性の高い知識が求められます。


TCP/IPの詳細な仕組み、ルーティングプロトコル、セキュリティ対策、ネットワーク設計・構築に関する高度な問題が出題されます。そのため、実務経験があるエンジニアにとって、スキルの証明として非常に価値のある資格です。


この資格を取得することで、設計・構築の仕事に携わる機会が増え、より上流工程での業務を担当できる可能性が高まります。


ネットワークスペシャリスト試験の詳細はこちらからご確認いただけます。

CCNA

CCNAは、ネットワークエンジニアの登竜門ともいえる資格であり、ネットワーク機器シェア率が世界一であるCisco社のネットワーク機器の基本的な設定・運用に関する知識を証明できます。


試験範囲には、ルーティング・スイッチング、IPアドレス設計、VLAN、ACL、基本的なセキュリティ対策などが含まれています。


ネットワークエンジニアとしてのキャリアをスタートさせる際には、まずCCNAを取得することで、実務に必要な基礎知識を身につけられるためおすすめです。


CCNAの詳細はこちらからご確認いただけます。

CCNP

CCNPは、CCNAの上位資格であり、より高度なネットワーク設計や運用スキルを証明する資格です。


試験範囲は、ルーティング、スイッチング、ワイヤレスネットワーク、セキュリティ、クラウドネットワークなど、幅広い分野にわたります。


CCNPを取得することで、大規模ネットワークの設計・構築に関わる機会が増え、より専門的な知識を活かせる業務に携わりやすくなります。


CCNPの詳細はこちらからご確認いただけます。

8.ネットワークエンジニアのキャリアアッププラン4選

ネットワークエンジニアのキャリアアッププランは主に以下の4つです。自身の目指す方向を明確にすることで、より効率よくネットワークエンジニアのキャリアを積めるようになります。一つずつ解説しますので、参考にしてみてください。

  • マネジメント

  • ジェネラリスト

  • ITスペシャリスト

  • フリーランス

マネジメント

ネットワークエンジニアとしての知識や経験を活かし、プロジェクトマネージャーやIT部門の管理職としてキャリアアップする職種です。企業のITインフラを統括する立場となり、ネットワークだけでなく、システム全体の企画や予算管理、人材マネジメントなどを担当します。


マネジメント職を目指す場合、技術力だけでなく、プロジェクト管理やリーダーシップ、コミュニケーション能力が求められます。特に、関係部署との調整や、エンジニアチームをまとめる能力が重要になります。将来的にCIOやCTOを目指すことも可能です。

ジェネラリスト

ネットワークの専門知識をベースにしつつ、サーバ、クラウド、セキュリティ、プログラミングなど、幅広いITスキルを活用した職種です。特に、中小企業の情報システム部門や、ITコンサルタントとして働く場合には、ネットワークだけでなくシステム全体を管理できる能力が必要です。


ジェネラリストとしてのキャリアを目指す場合、AWSやAzureなどのクラウド技術、Linuxサーバ管理、Pythonを使ったネットワークの自動化スキルなどを学ぶと、より活躍の場が広がりやすくなります。IT全般の知識を持つことで、企業のIT戦略に深く関わることができ、ネットワークエンジニアからITアーキテクトやITコンサルタントへキャリアアップできます。

ITスペシャリスト

特定の技術領域を深掘りし、高度な専門知識を持つエンジニアを目指す職種です。


ネットワークの設計・構築において、セキュリティやクラウド、SDN、SASEなどの最新技術に精通することで、企業の中で重要な役割を担えます。


ITスペシャリストとしてのキャリアを進める場合、ネットワークスペシャリスト試験やCCIEなどの高度な資格取得が有効です。


特に、グローバル企業や大規模なネットワークを扱う企業では、最先端の技術を駆使できるエンジニアの需要が高いため、高収入を得やすくなります。


また、Cisco、Fortinet、PaloAltoなどの特定ベンダーの認定資格を取得することで、専門家としての市場価値を高められます。

フリーランス

ネットワークエンジニアとしてのスキルを活かし、フリーランスとして独立する道もあります。


企業に属さずに案件を受注し、自分のペースで仕事ができるため、収入の上限を自分で決められる点が大きな魅力です。特に、クラウド環境の設計・運用や、セキュリティ対策、ネットワーク機器の設定・保守などの案件が多く、スキルがあれば安定した収入を得られます。


フリーランスになるためには、技術力はもちろんのこと、案件を獲得するための営業力やコミュニケーション能力も重要になります。


案件獲得におすすめのプラットフォームは以下です。

9.未経験からネットワークエンジニアに転職する方法

未経験からでもネットワークエンジニアになれますが、むやみに活動しても思ったような結果が得られない可能性があります。効率よくネットワークエンジニアになる方法を解説します。

  • 自己学習を行う

  • 資格を取得する

  • 未経験OKの求人や企業に応募する

自己学習を行う

未経験からネットワークエンジニアを目指す場合、まずは基礎知識を身につけることが大切です。ネットワークの基本概念や用語を理解するために、以下の学習方法を活用すると効果的です。

  • 書籍で学ぶ

  • オンライン学習を活用する

  • 実機やシミュレーターを使う


ネットワークの仕組みを理解することで、求人に応募する際にも自分の知識をアピールしやすくなります。特に、TCP/IPの基本やルーター・スイッチの役割をしっかり学んでおくと、実際の業務にも役立ちます。

資格を取得する

未経験者がネットワークエンジニアに転職する際、資格はスキルの証明として非常に有効です。資格があることで、知識があることを企業にアピールしやすくなり、書類選考や面接で有利になります。特に以下の資格がおすすめです。

  • ITパスポート試験

  • 基本情報技術者試験

  • CCNA

  • CompTIA Network+


特にCCNAは、実務に直結するネットワークの知識が問われるため、取得することで即戦力としてのアピールがしやすくなります。試験対策としては、公式の教材を使うほか、Ping-tやUdemyなどの学習サイトを活用すると効率よく勉強できるため、おすすめです。

未経験OKの求人や企業に応募する

ネットワークエンジニアの求人には、経験者向けのものだけでなく、未経験者歓迎のものも多くあります。特に、以下のような企業は未経験者の採用に積極的です。


応募する際には、履歴書や職務経歴書に以下の内容を具体的に記載すると、採用担当者に熱意を伝えやすくなるため、おすすめです。

  • 自己学習の内容

  • 取得した資格

  • 学んだことをどう活かせるか

また、転職エージェントを活用するのも有効な方法です。IT業界に特化したエージェントを利用することで、自分に合った未経験OKの求人を紹介してもらいやすくなります。


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10.ネットワークエンジニアによくある3つの質問

ネットワークエンジニアでよくある質問を3つ解説します。疑問を持つ方が多くいるため、ネットワークエンジニアの理解を深めるためにも理解するのがおすすめです。

  1. ネットワークエンジニアがオワコンややめとけと言われる理由は?

  2. ネットワークエンジニアのやりがいは?

  3. ネットワークエンジニアに将来性はある?

ネットワークエンジニアがオワコンややめとけと言われる理由は?

ネットワークエンジニアの仕事は、オワコン、やめとけと言われることがあります。その理由は主に以下のとおりです。

  1. クラウド化の進展

  2. 自動化の進歩

  3. 運用・保守の負担が大きい

近年、AWSやAzureなどのクラウドサービスが普及し、企業がオンプレミス環境を持たなくなる傾向があります。さらには自動化も進んでいるため、ネットワークエンジニアはいなくてもよいのではないかと考えている人もいるようです。


また、企業のネットワークは24時間365日稼働するため、夜間や休日の対応が求められることもあります。働き方の面で負担を感じる人も多く、「きつい」「やめとけ」と言われるのも理由の一つです。


しかし、クラウド環境でもネットワークの設計や運用は必要で、自動化によって単純作業が減ることで、エンジニアの価値はむしろ上がっています。スキルを磨き、変化に適応できるエンジニアは、今後も活躍の場が広がるでしょう。

ネットワークエンジニアのやりがいは?

ネットワークエンジニアは、企業や社会のインフラを支える仕事であり、やりがいを感じるポイントが多くあります。

  1. システムを支える重要な役割を担える

  2. 技術の進化を学び続けられる

  3. トラブル解決した時の達成感

1つ目に、ネットワークがなければ、企業のシステムやWebサービスは機能しません。自分が設計・構築したネットワークが安定して稼働することで、多くの人の役に立っている実感を得られます。


2つ目として、IT業界は日々進化しており、新しい技術が次々と登場します。ネットワーク分野でもSDNやゼロトラスト、5Gなどの新しい技術を学びながら仕事ができるため、スキルアップの機会が多いです。


最後に、ネットワークの障害が発生すると、多くのユーザーに影響を与えます。問題を特定し、迅速に解決できたときは、大きな達成感を得られるでしょう。特に、大規模なネットワークの設計・構築を成功させたときの充実感は大きいです。

ネットワークエンジニアに将来性はある?

結論として、ネットワークエンジニアには十分な将来性があります。ただし、技術の進化に適応し続けることが前提です。

  1. クラウド時代でもネットワークの知識は必須

  2. セキュリティ分野との融合が進む

  3. 5GやIoTの発展により、ネットワークの重要性が増す

1つ目として、クラウドサービスが普及しても、ネットワークの基礎がなくなるわけではありません。AWSやAzureのVPC設定、VPN接続、ロードバランサーの設計など、クラウドと連携したネットワーク技術の需要はむしろ増えています。


2つ目にサイバー攻撃が増加する中で、ネットワークとセキュリティは密接な関係にあります。ゼロトラストネットワークの導入やSASEといった新しい概念が登場しており、これらの知識を持つエンジニアは高く評価されています。


3つ目に5Gの普及により、デバイス間の通信が爆発的に増えています。また、IoTの発展により、家庭や企業のあらゆる機器がネットワークにつながる時代になっています。これらの技術を支えるネットワークエンジニアの役割は、今後さらに重要になっていくでしょう。


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11.まとめ

この記事では、ネットワークエンジニアの仕事内容や年収、キャリアアッププランをお話しました。さらには、未経験からネットワークエンジニアになる方法や取得することでアピールしやすい資格を合わせて解説していきました。


ネットワークエンジニアは私たちの生活にはなくてはならない存在です。将来性も高いため、活躍の場は今後も増えていくと予想されます。


最後までお読みいただきありがとうございました。

本記事が皆様にとって少しでもお役に立てますと幸いです。

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目次

1.ネットワークエンジニアとは?

2.ネットワークエンジニアの仕事内容

要件定義

設計

構築・テスト

運用・保守

3.他のエンジニアとの違い

サーバエンジニアとの違い

システムエンジニアとの違い

4.ネットワークエンジニアの年収

会社員の場合

フリーランスの場合

5.ネットワークエンジニアに求められる知識やスキル4選

ネットワークの知識

主体的に行動できるスキル

コミュニケーションスキル

ストレス耐性

6.ネットワークエンジニアに向いている人の特徴4つ

多方面の方とコミュニケーションがとれる人

ストレス耐性がある人

新しい技術を習得する意欲がある人

土日作業や深夜勤務が苦にならない人

7.ネットワークエンジニアにおすすめな資格

ITパスポート

基本情報技術者試験

応用情報技術者試験

ネットワークスペシャリスト試験

CCNA

CCNP

8.ネットワークエンジニアのキャリアアッププラン4選

マネジメント

ジェネラリスト

ITスペシャリスト

フリーランス

9.未経験からネットワークエンジニアに転職する方法

自己学習を行う

資格を取得する

未経験OKの求人や企業に応募する

10.ネットワークエンジニアによくある3つの質問

ネットワークエンジニアがオワコンややめとけと言われる理由は?

ネットワークエンジニアのやりがいは?

ネットワークエンジニアに将来性はある?

11.まとめ